両親は出かけていていない。
僕は高木さんとセックスをしていた。
初めてなので痛かっただろう。最初は涙すら浮かべていたが、徐々に腰を動かし始める。
十分クンニリングスで股を濡らしていたので、スムーズに上下に動く。
改めて裸になった高木さんを見て、美しいと思う。胸は小さいが綺麗だ。
そして鎖骨から肩へのシルエットは、見るだけで息を飲んでしまう。
そんな高木さんが目を瞑りながら、一生懸命腰を動かす。
性行為をからかいと誤認している高木さんは、高木さんに見惚れている僕の様子をたまに見てはしてやったりとした顔をしている。
次第に高木さんから嬌声が漏れ始めた頃、僕は体を起こして高木さんの両足を持つ。
そのまま入れ替わる様に高木さんは横になり、僕はパンパンと腰を打ち付ける。
膣壁に擦り付ける様にしたり、奥まで一気に突いたりしている内に高木さんは快感を堪える様な表情に変わる。
そして僕の首に手を回し、抱き上がる様にして体を持ち上げる。
僕は高木さんのお尻を手に持って押し付ける。
「んっ、んっ、東野ぉ、気持ちいいよぉっ!」
高木さんが聞いたことがないくらい高い艶やかな声で喘ぎ始める。
少しして、高木さんは一際大きな嬌声を上げ、ほぼ同時に僕は果てた。
◇
「初めて全部奪われちゃったね」
僕と高木さんはベッドに横に並びながら話をしていた。
こんな時でも高木さんは僕をからかおうと色々な話をしてくる。
僕はそれに一生懸命合わせるフリをする。
まがい物の関係。でも、高木さんには西片との今までの思い出があるので、僕への愛情は深いままだ。
優越感と少しの嫉妬心。二人の関係を今後どうしていくか考えていると、突然高木さんは体を起こし始めた。
僕にのしかかる様にして体を押し付け、頭の高さを合わせる様に身を乗り出す。
顔が数センチ先にある。目と目が合わさる。
少しニヤニヤとしながら、高木さんは言った。
「もう二度とからかわれないのと、もう一度するのどっちがいい?」
終わり