優しそうで品の良いお母様、大人しそうでいかにも育ちの良さそうなお嬢様。
派手な感じはなく慎ましやかですが、整った目鼻立ちは文句のない美人親子。
しかもどちらも着衣の上からでも大きいと分かる位の豊かなバスト。

大ちゃんの対応役にはまさに適任なハズです!

単身赴任中の御主人にお会いに行かれるフライトなのだそうです。
私は務めて冷静にお呼びし、人命に関わる事だからと丁寧に協力を
求めました。

適合者かどうかの最終確認は大ちゃん御本人が判定されます。
ファーストクラスの方へお呼びし、シートの陰から大ちゃんに確認して
頂きました。

残念ながらお母様は不適合だそうで、御自分のシートでお待ち頂く事になります。
御心配そうにされてるお母様には、危険はない旨を説明しながらお戻り
頂きました。

お嬢様は高校生だそうですが、まだ幼げすら感じる少女です。
肩までの艶やかな黒髪、優しく微笑んでいるかの様な垂れ目。
ちょっと気の弱そうなハの字気味の眉は、突然の状況に更に不安気です。
怯えてらっしゃると言ってもいい動揺した御様子。
突然呼び出され、これから何が起こるのかと御心配されるのも
無理もない事です。

でも事は緊急を要します!
お嬢様が落ち着かれるのをお待ちしている訳にも参りません。

そこで大ちゃんからのお申し出があり、暫く二人きりで説明して頂きました。
すると極短時間でしたが彼女の顔からすっかり怯えはなくなり落ち着かれた
御様子です。
少しボーっとされた様な、無表情で虚ろな感じにも見えます。

ともかく落ち着いて頂けた様で何よりです。
やっぱり御本人から説明して頂くと説得力があるのでしょう。

そしてフルフラットにしたシートの上に寝て頂きました。
更に両手首を長めのタオル地の布で縛って差し上げました。
全て怪我をされない様に、安全の為にです。

そして病気対応に必要との事で、大ちゃんは彼女に首輪をお着けになりました。
そうです。
それは紅い、紅い、真紅の首輪……。
今、私達が着けているのと同じ物です。

彼女は私達の指示に何も言わずに従って下さいました。

私はただ横になってるだけでいい事、危険はない事を再度説明致しました。
お返事の声は小さく、どこか上の空といった御様子。
もしかしたらやはり内心は御心配も残ってらっしゃるのでしょう。
無理のない事ですが、仕方がございません。

早速、御病気への対応を始めます!