ガンダムヒロインズMARK ]Y [無断転載禁止]©bbspink.com
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語るも良し!エロパロ書くも良し!
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ガンダム以外の富野作品やGジェネ、ガンダムの世界観を使った二次創作もとりあえず可!
で、SSは随時絶賛募集中!
■前スレ
ガンダムヒロインズ MARK ]X
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1385961055/
■関連スレ
ガンダムビルドファイターズでエロパロ
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1381888018/ やはり準ファイターには敵わず、加えてビキニスーツはファイターの昂りによって体力を奪う仕様。
その弱点を科学技術で取り除く時間もない。
足元に滴り落ちる汗。疲労は徐々に、確実に溜まっていく。
このピンチは覚悟していたが……
通信で語りかけるアクバル。
「シーリン、無理だよ。こうなったらマリナ様の救援を」
「ダメよ!今は大事な時よ!
それに、今のアザディスタンには今の敵に敵いそうなファイター候補はいないわ……
誰も危険にさらす訳には……」
咄嗟に砂漠の砂にライフルを打ち込み砂塵を飛ばして逃げるシーリン。
「はあ、はあ……!
マリナからできるだけ離れた位置に逃げなければ……!
体力の回復も……」
スーツがかける負担、戦闘のダメージにより体力の消耗により、汗の水溜まりができた床。
呼吸は荒くなる一方だ。
大きな岩場に隠れると
コクピットに備えられたカプセルから出した液体。それを胸に塗るとビキニスーツの胸部分は溶けて大きな胸が露になる。
疲労が半減したので幾らか楽になったが体力はまだ戻らない。
「後はこれを……」
液体を股間に塗れば、パンツ部分も溶けて一糸纏わぬ姿になる。
モデルのようにスラリとした長身は、全身赤みが差し、汗に染みれている。
コクピットの壁ボタンを押せば、粒子かして消えていた彼女の私服が現れた。
いざという時の為に持ってきた服だが……
次の瞬間、イナクトはビームを受けてよろめいた。
「うぐっ……敵襲……?」
倒れるシーリンの前にコクピットハッチが轟音と共に歪んで破られていく。
疲労に包まれた彼女は抵抗できない。
そして入ってくる敵の男達。
「どうする、この女。ここで……」
「いや、お楽しみはちゃんと人質として利用してからだ。」
それが意識を手放す前に聞いた最後の言葉だった。 EPファイナル
いくつもの矢をグレイブに放つマリナ。
明鏡止水故のエネルギーにより、鋼のそれらは熱い光に包まれ凄まじいスピードを伴い遅い来る。
対する相手は持ち前の高精度センサーを活かして回避するが、半分は命中しダメージを負っていた。
それでもタフさがウリの名うてのファイターと、防御に長けた機体。
簡単には折れずにいた。
「明鏡止水……なんつうもんをマスターしやがった……」
機体をセンサーモードにしたことで明鏡止水状態のマリナに対応し、五分五分のファイトができるレザー。
しかし、彼本人は会得しておらず、感覚もマリナ程クリアではない。
よって機体とファイターのバランスが取れているのはマリナの方。どうしても疲れが出てしまう。
「はあ!」
「……はっ!」
いくつものミサイルを機体から発射するが、それらを槍で破壊しながら進むマリナ。
グレイブの腹に膝蹴りを食らわせ、よろめいたところを投げる。
「うわぁぁぁ!!」
砂の中に倒れ込みながらも起き上がるレザー。
(前よりもパワーが上がっている……!
明鏡止水が身体能力をアップさせるのは聞いていたが、非力なマリナをここまで強くするたあ……)
「ここでケリをつけるわ。シーリンを探さなきゃいけないし。
……この音は?」
上を向くと三体のエジプト用イナクトが飛んできた。 モニター操作でアップにすると黄金の皇女は我が目を疑った。
「シーリン……!!」
一体のイナクトの肩に設置された木製の十字架。そこに縛られているのは一糸纏わぬ姿のシーリンだった。[newpage]しかも先程の戦いで疲労して気絶しており、クールで知的な顔には苦しみが見える。
更にこの熱い砂漠によって大量の発汗、更に上空で飛んでいる機体に捕らわれている。
熱で体力を奪われているシーリンは危険な状態だ。
「あなた達、シーリンに何を……!?」
シーリンを捕まえているパイロットがモニター通信に顔を見せた。
「この女には人質になってもらったのさ。
お優しい皇女様には親友を無視できねえだろ?
それともファイト優先するか?」
「……どこまで卑劣なの……!」
今まで見せたことのない怒りの表情……空色の穏やかな瞳は宛ら青い炎のようにユラユラと……
マリナとファーラの黄金色は光をなくし元の色に戻っていく。
ファーラが握った弓を思わず壊しそうな程力を込める拳。
不自然に熱い汗が頬を、喉を、胸元を伝えば己の思いに気付く。
「…………」
(ここで感情に任せればシーリンは犠牲になってしまう……ならば私にできることは……)
汗に濡れながらも鎮める心、そこに浮かべるのは今シーリンと共に過ごした数えきれない日々。
二人で微笑んだこと、そして厳しい言葉をかけられながらも支えてくれたこと。
ずっと一緒だった時間…… 「…………」
再び輝く彼女と機体。
さっきよりも眩しく、淡い金色に包まれると、レザー達の視界から一瞬姿を消した。
「……どうなって……!?」
全ての敵が驚いた次の瞬間、ファーラはイナクトの腕を優しく捻りシーリンは零れそうになる。[newpage]…………しかし、すぐに彼女を鋼の掌で掬い光のような速さで何処かに飛んでいった。
同時に凄まじい閃光がレザー達を襲い、それが治まった時には再び皇女は姿を消していた。
「……何だ、一体何が起きた!?」
あまりの早さにグレイブのセンサーも反応できなかった。
一方ここはある岩場。
マリナはそこに隠れると、シーリンを丁寧にコクピットまで運んだ。
悲しそうに、慈しむように親友の顔を撫でるマリナ。
「シーリン……私のために……ここまで傷付いて……
今、終わらせるからね。
そこで見守っていて……」
熱と疲労に包まれたその裸体に布をかけ、コクピットに設置された安全ベルトで固定した。
「漸く見つけたぜ!覚悟しろ、皇女。」
上空にいるのはレザー達。
相手を見据え飛んでいくマリナ。
「ハッ……」 呟いて放った矢によって打ち砕かれるイナクト達。
瞬時に落下して見えなくなる。
それらの内、シーリンを人質にしていた男が機体から投げ出されると、ファーラの手がスッとその体を叩いた。
「うわぁぁぁ!!」
男は凄まじい絶叫を上げて砂漠に激突した。
仇討ちとは言え、人殺しを望まないマリナは手加減を心得ている。
しかし、大きなダメージだ。
「この……やってくれるじゃねえか!!」
接近するレザー。しかし、内心後悔していた。
ガンダムグレイブをセンサーモードに切り替えたとは言え、自分の予想を上回るマリナは驚異。
明鏡止水を会得しないで、ほぼ機体性能に頼ったことを悔いるが後の祭。
(しかし、ここで俺も相手を見極めなきゃいけねえ!)
瞬時に冷静になり殴りかかるが、マリナは何食わぬ顔でその豪腕を受け止め、捻って投げる。
「ぐわぁぁぁ……!!」
青空に昇る大男の悲鳴。
しかし、上空からいくつもの矢が雨のように降り注ぐ。
敢えなくボロボロになるグレイブの装甲。
「ぎゃぁぁぁ!!」
光のような速さで降り立つファーラ。
「シーリンの痛みはこんなものではないわ……!」
更に投げ飛ばすと、あまりの衝撃にグレイブの頭部は歪んでいき、その動きを止めた。 「…………?……マリナ……?」
ゆっくりと開かれていくシーリンの視界。
そこには見慣れた華奢なシルエット、しかし見たことのない輝きを放つ友がいた。
ゆっくりと振り向いたその顔はいつもより柔らかく、喜びに満ちていた。
「シーリン……良かった、気が付いたのね……」
「マリナ、あなた、その姿……」
「みんなが、そしてあなたがいてくれたから勝てたのよ。
ありがとう、一緒に戻りましょう、シーリン……」
金色の皇女は友を優しく抱いた。 《P−04》。
それはルウム戦役で放棄された全長数キロメートル級の資源衛星を刳り貫き、新サイド4暗礁宙域に築かれた地球連邦軍の要塞基地である。
だが要塞基地とはいえ、連邦宇宙軍最大の拠点であるルナツーは言うに及ばず、一年戦争末期における最大の戦場となった旧ソロモンや旧ア・バオア・クーに比べても、その規模は遙かに小さい。
もっともP−04には、それら数十キロメートル級にも達する名だたる大要塞に対して、明らかに異彩を放つ特徴があった。
衛星の岩肌から伸びた数本の支柱と、その各支柱の間を結ぶ円環軌条へ多数が連なって各個に回転し続ける、半径300メートルほどの円筒状構造物――農工業用プラント群の存在である。
ルウム戦役で破壊された各コロニーのプラント群を修復整備して回収、資源衛星から延びる軌条に移設することで、要塞基地と一体化させつつ再稼働させているのだ。
その巨大な生産規模は、通常型スペースコロニーのゆうに数基分にも匹敵する。軍民一体の拠点であった。
とはいえ宇宙における要塞基地の要塞たる所以とは、何よりもまず、厚い岩盤によっていかなる砲火にも悠然と耐える堅固な防御力である。
だが剥き出しになって広がるプラント群は当然ながら、その恩恵など受けられない。もしメガ粒子砲やミサイルの攻撃による砲火を受けてしまえば、要塞本体はまだしも、無防備なプラント群などひとたまりもないだろう。
結合しても無益、通常であれば遠く離して配置されていてしかるべきとも思われる両者であったが、このP−04にあっては、一見すれば奇妙なその組み合わせが自然なものとなっているのだった。
そしてプラント群に囲まれた要塞基地の厚い岩盤の最奥に、P−04の管制司令室は位置していた。
張り巡らされた多数のモニターに映し出されているのは、暗礁宙域内の各地を睨む監視カメラの映像と、そして各種センサー類が捕捉した軍民のMSや作業ポッド、艦船を模式化した航路図だ。
今その両者には、進入軌道に入った艦隊と船団がそれぞれ一つずつ捉えられている。そのいずれにも、すでにP−04を発した防空MS隊が接触していた。
ひとつはこのP−04に連なる多数の農業プラントで生産した食料を積み出し、他サイドへと輸出してきた帰路の農協船団。
そしてもうひとつが地球連邦宇宙軍新サイド4駐留艦隊所属――そうでありながら拠点を宙域外に移されていた、第223戦隊である。
「――久しいな、トラキア」
顔面の半ばまでをも覆うような巨大な古傷で、右の眼窩と義眼を大きく露出させた将官が静かに笑う。
筋骨隆々たる偉丈夫は、その凶相に懐かしげな表情を浮かべながら、第223戦隊の先陣を切る巡洋艦の望遠映像を見つめていた。
一年戦争緒戦、地球連邦軍が大敗したルウム戦役。瀕死の重傷を負ってルナツーへ後退し、同地で就役したばかりのサラミス級巡洋艦を受領した日のことを、彼は昨日のように思い出す。
大手術から奇跡的に復活したばかりの彼が、新型兵器MSを擁する圧倒的に優勢なジオン公国軍に対抗するために自ら提唱した、宇宙ゲリラ戦術。
旧来の連邦軍部隊では成し得なかったその戦術を実現するため、彼はルウム難民志願兵を主体に兵を集め、にわか仕込みの戦闘団を編成した。
未曽有の大損害に硬直しきっていた地球連邦軍の人事制度が狂乱する中で、彼が拾った艦長候補は新品少尉の若者だった。
トラキア。あの艦こそが、すべての始まりだった。
「副司令。昔を懐かしまれるのは結構ですが」
鋭い女の声が追想を断つ。
ゆっくりと振り返ると、若いアフリカ系の女性佐官が長いブルネットを靡かせながら、鋭く挑むような瞳で彼を見ていた。 「トラキア艦長への聴取には、私も同席させていただきます」
「フム。久々の古巣に、おかしなことを吹き込んでくれるな……ということかね?」
彼が笑うと、彼女は無視するように後を続けた。
「『アバリス』襲撃からエゥーゴ艦による接触、そして今回の大規模戦闘に至るまで、トラキアはこの一週間で劇的に進展した一連の事態において、常に第一線にありました。
その報告内容は我が艦隊、ひいては地球連邦軍全体で共有すべき価値があるものと考えます。一部のみで独占されるべきものではありません」
「その通りだ、中佐。我々の肩には、あまりに多くの人命が懸かりすぎている。市民を守ること――8年前のような破滅が決して二度と起こることのないよう回避することが、我々のすべてだ」
8年前。その言葉を発する前後だけ、わずかに言葉と、二人の温度が変わった。だが異相の将官はすぐに元通りの、穏やかな調子で言葉を継いでいく。
「そのためには何事も、決して私物化して抱え込んではならない――ウォレン准将にもお伝え願いたい。我らは危機にある。
同じく地球連邦に奉仕し宇宙市民の安寧を守護する者として、新サイド4、そして地球圏のため、ともに力を合わせて参りましょうと」
「言われるまでもなく。――願わくば副司令ご自身も、そう仰られた通りに努めていただけますよう」
穏やかなまま彼が笑うと、中佐は一礼して踵を返した。
人は変わる。立場も変わる。
かつて腹心の部下であった女性士官の後ろ姿を背中で送りながら、ソギルは再び望遠映像のトラキアを見つめた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています