【スカトロ】排泄系妄想廃棄所16【汚物】 [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2017/06/29(木) 21:56:54.90ID:dbKme4bD
他スレで日ごろ迫害されがちなスカトロ系の妄想ネタやSSなどを吐き出すスレです。
 版権物の二次パロ、非版権物のオリジナル、いずれも歓迎です。
 
 ネタはライトな便意我慢やトイレ覗きから、ディープな飲尿吐瀉食糞塗便まで、
 女性キャラの排泄関連をテーマとしていれば大小上下固形液ガス問いません。
 ふと思いついた一行ネタから、貼るに貼れずお蔵入りしていた長編SSまで、
 巧拙に関わりなく、形式その他なんでもありで参りましょう。
 
 sage推奨。紳士はこういう時sageるものです。

 ■前スレ
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1451123134/
0438ふたなり魔法少女の歪んだ愛情2018/04/10(火) 15:14:37.40ID:xMeJKhqp
あれからどれだけ時間が経ったのだろう。
意識を取り戻した私のお腹は、まるで妊婦のように膨らみ、張り詰め、出産が間近だと言わんばかりに痛む。
胸の先端からは白い液体が溢れ、後輩が一心不乱に吸っている。 

「あ………」

ゴロゴロ、ゴロゴロとお腹がなって、お尻の穴がヒクヒクとし始める。
ダメだ、後輩の前でこんなみっともないこと出来ない、と頭は考えているのだけど、身体がその考えに及ぶはずもなく。

「あ───────♪」

私の理性は、呆気なく崩れた。
長い便秘の後のトイレのような感覚。
お腹の中のもの全てが出ていくような気持ちよさが、私のお尻にある。
真っ白な液体と、ウンチの茶色、そして様々な触手の幼生体が混じり合って一つになり、私のお尻から垂れ流れて行く。
ダメだ、こんなの耐えられるハズない。
何も我慢できなくなり、お漏らしまでして、私は息を荒げて。

「──先輩のアクメ顔、すごく素敵…♪」
「そんなに気持ち良くなりたいなら…」

股間を拡げられて、私の穴が二つとも露わになる。
抗う力なんてあるはずもなく。
それどころか、未だ太さも硬さも熱も変わらないであろう、後輩のソレがお尻の穴に押し付けられただけで、身体が素直に応えてしまう。

「先輩、大好きですよ──♪」
「またケツアクメさせてくれるの…?」
「何回でも、何百回でも、何万回でも、先輩のお尻を孕ませてあげますから──」

尻穴が割り開かれる。
たった一回で屈服しきった穴が後輩を受け入れると、私は無様に喘ぎ続けるのだった。
0442悪堕ち戦乙女2018/04/12(木) 18:38:43.88ID:TikfPdXe
両手首を縛る縄が、ギリギリと唸る。
視界を奪われ、身を包む鎧も悪を討つ刃も奪い去られ、敵の眼前に裸体を曝すのみで。

『降るつもりはないと……?』
「しつっこい!我は貴様に降るほど命に執着などしてはおらぬ!如何なる攻め苦にも屈さぬぞ!」
『ほう、それはそれは……では、望み通り、貴様を責め抜くとしよう』

私が敗れた男の声と同時に、私の尻に何かが触れる。
ひんやりと冷たく、無機質なソレが私の尻をあっという間に包み込むと。

「ぎいぃぃぃぃぃぃっ!!?」

排泄するためだけの、不浄の穴に、何かは分からないが、極めて太いものが捩じ込まれる。
尻からは何かが切れるような音さえ聞こえるような錯覚があり、私は喉が潰れそうになる程に叫んだ。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
涙が溢れる。鼻水も溢れる。止められない。

『では。魔力注入、及び聖気抽出を始める。なお、この行程は24時間不休で行われる』
「へ………」

私が痛みに苦しむ最中、尻穴に何かが入ってくるのが分かった。
同時に、前の穴にも無骨で残酷な何かが押し拡げるように入ってくる。
お尻の穴に何かが入るたび、下半身が熱く燃えるような錯覚に襲われ。
喘ぐ声を塞ぐように口にも何かを着けられた私は、ただ無機質なソレに下半身を嬲られながら、絶え間なき絶頂に堕ちる感覚を味わい続けていた。

────それから、どれだけ経っただろう。
永遠にも感じられた責め苦が私を解放した時、視界には何があっただろう。
寝かされた状態で拘束されていて、自分が気をやったのだと言外に理解してしまう。
醜く膨れた腹、下半身に刻み込まれた漆黒の刻印、身体を満たす闇の気。

『お前のこの腹には何が詰まっていると思う?人ならば排泄すべき汚物と言えるのだがね』
「わ……分からない…」
『そうだろう。分かるはずがあるまい。……これは、君の体内を循環していた聖気だよ』
「せい……き…?」
『魔力を固定化する技術があるのだ。聖気を固定化させる技術に転換するのも容易なものだよ』
「え………」
『そして、君が排泄すれば、それに混じって聖気も垂れ流れる。君たち戦乙女が嫌悪していた汚物のように、排泄物としてね!』
「!?」

尻穴には、無機質なモノ……恐らく機械と呼ばれるものが、未だに刺さりっぱなしである。
アレを引き抜かれたら、私は、聖気を排泄してしまうのか。
そう理解した瞬間、私は口を開こうとし。
それを許すまいと、無機質なソレが引き抜かれ。

「んほぉぉぉぉぉぉぉぉっっ♪」

私は、堕ちた。
0443悪堕ち戦乙女2018/04/12(木) 19:12:58.06ID:trkyn3Zo
ソレは、戦乙女としての生に終わりを告げるかのような感覚だった。
性愛など知らず、快楽など知らず、まして排泄を行う生物を不完全と断じていた天界の者の驕りすべてが、尻穴から溢れ、周囲を穢し、悪臭を放ち、私を堕とした。
野獣のような咆哮を伴ったソレが終わった瞬間、私は、自分の穢れた穴に押し込まれる無機質なソレに気付いて、どんな顔をしたのか。

『さしもの戦乙女も快楽に堕ちたか』
「堕ちて……ないぃ……」
『そうか。では、また24時間耐えて貰おうか。安心せよ、戦乙女は容易く逝けぬのは理解している』

尻穴に、先程まで押し込まれていたソレが再び戻ってきて、私はそれだけで甘い声をあげてしまう。
前の穴に入っていたソレは、より奥深くに。

『魔力注入、及び聖気抽出を始める。なお……』

私に、男が微笑みかける。
慈愛に満ちた、恐ろしくも優しい笑み。

『今度は240時間の実行とする。実行中の入室は何者とて許されず、処刑の対象となる』
「240………!?」
『安心せよ、23時間毎に1時間、排泄の機会を与える。ではな』

ごぅんごぅんと鈍い音が部屋に響く。
尻穴にナニかが注がれだして、私の腹が醜く膨らみ、それでも注がれるのは止まらず。
痛みが快楽に差し替えられ、排泄を耐えようとする気概は、排泄の快楽に押し流されて。
刻印が全身に刻まれ、それでも戦以外では死ねぬ戦乙女の身は快楽に染め上げられ、汚物に塗れていくのだった。

───240時間後。
拘束を解かれた戦乙女─否、元戦乙女だった私は、自分が垂れ流した聖気と、便と、尿の海に身を落とした。
汚い……あぁ、なんて汚い……♪
白磁の如くと呼ばれた肌は、刻印を尚の事禍々しく輝かせ、汚物に塗れて穢れ、そして。

『戦乙女──ヴァルキュリアと呼ぼうか。君の排泄を見せてくれないか?』
「は、排泄するものがない……」
『あるだろう?魔力の残滓が体内に溜まっているはずだ。魔力を行使したまえ』
「あ─────♪」

排泄するものなどないのに、尻穴が疼く。
敵に尻穴を見られながら、排泄してしまうのか───?

「だ、ダメだっ♪お前に排泄なぞ見せんからな、見せんからなぁっ♪」
『ほう。ならば貴様は廃棄する。貴様の妹分のほうが素直で良い。永劫、閉ざされた闇に生きよ。死ねぬ身のまま、この部屋で世界の終わりを待ち続けよ』

男が踵を返した瞬間。
私は、その足に縋り付いた。
死ねぬ身なのは致し方ないが、このまま見向きされなくなるのは嫌だった。
──この瞬間、私は完全に堕ちたのだ。
0444名無しさん@ピンキー2018/04/12(木) 19:28:41.51ID:VNX+TcDo
「見てくださいっ♪ヴァルキュリアのっ♪戦乙女のぉっ♪ガバガバの穴から魔力ヒリ出す瞬間を見てくださいぃっ♪」
『見せぬのでは?』
「いやぁっ、戦乙女の醜い瞬間見てぇっ♪」
『ふ、全く』

必死で媚び、尻を向けて、尻穴から魔力の残滓を垂れ流す。
脳が溶けるような快楽に身体が耐え切れず、チョロチョロと尿が垂れ流れ、尻穴からも悪臭が漂い。
男の顔に、私の排泄物がかかる。
あぁ、怒られる、きっと愛想を尽かされる。
一瞬で昂ぶった心が冷え、怯えが全てを包み込み。

『それで良い。魔力の排泄の仕方は分かったな?………それでこそ、我が妾の価値もあろうというものだ』

汚れることも厭わず、排泄物に塗れた私を抱き寄せて、唇を奪われる。

『神は快楽など教えんだろう。ゆえ、人を嫌い、魔を乏す。だが、快楽を知った今の貴様はどう思う?』
『何も言わずとも良い。男は射精と同時に魔力の残滓を排泄する。……どういうことか、分かるな?』
「はい♪」

汚物に身を委ね、尻を向けたまま、恐らくは陶然とした眼差しを向けたのだろう。
無機質なソレとは違うが、雄々しく天を向く肉塊が尻穴に押し当てられて。

「ヴァルキュリアの不浄の穴に、魔力の残滓を全部注いでくださいまし♪」
『よく言えた!』

既にガバガバの穴に熱が満たされ、私は甘い声を漏らす。
これから毎日、私の不浄の穴は便器代わりにされるのだと思うと────

私は、幸せで幸せで、たまらなくなるのだった。
0445名無しさん@ピンキー2018/04/14(土) 10:14:23.68ID:/ygpRapO
放課後の生徒会室。
提出を頼まれた僕が訪れたそこで、誰もが憧れる生徒会長が、アナルオナニーに勤しんでいた。
夕焼けが妙に眩しく、非現実的な水音が生徒会室に響き、生徒会長の裸体だけが艷やかに乱れていて。
幾らかして、生徒会長の達した声が耳に染み入ってきて……
僕と生徒会長の瞳が重なって………

名家の令嬢である会長と、ありふれた学生の共有する淫らな秘密。
結婚までは処女であらねばならない令嬢が肛交の虜となり、やがてその積極性を開花させていく。
肛門開発のための凌辱、最愛の男の前での脱糞ショー。
チョーカーを首輪に見立て、三桁も間近の爆乳を揺らしながらの動物プレイ。
深夜の公園での露出排泄。
それでも二人は幸せに愛し合い続ける。
0446名無しさん@ピンキー2018/04/16(月) 13:00:10.80ID:MHs0Tl1i
ここって変態的な人間男が、ガチなモンスターに排泄させたりするネタはアウトかな…?
0447名無しさん@ピンキー2018/04/16(月) 13:07:21.87ID:KNm4cMNy
エロパロ住人(変態男)が死刑執行人=鴨女=野口七枝=寒川祥代(ガチモンスター)に排泄させられるのは日常茶飯事なのでOK
それ以外はBL板かガチホモ板で
0448名無しさん@ピンキー2018/04/16(月) 14:56:18.70ID:M14w2cpd
女性要素ありのモンスターならありなんじゃない
個人的にはちょっと見てみたくはある
0450プールサイドの歪んだ愛情2018/04/18(水) 18:40:29.37ID:hUdP0avB
夏も真っ盛り。
水泳部が活動を終えたプールに、一組の男女がいた。
壮年の男性教師と、うら若きJKである。

「ねー、せんせー?」
「うん?」
「ちょーっと、トイレ行ってきていいかなー?」
「早く戻れよ」
「はーい♪」

授業を再三サボったがための補講、ではあるが、水着姿の美少女と二人きりと言うのは慣れるものではない。
長年恋仲の相手などにも恵まれない教師にとっては、尚の事だ。
からかう様に密着してくるのも困る。
理性が崩壊しかねない。注意しても聞かないのがより悪い。
ふぅ、と溜め息を着くと、慌てたJKの声が聞こえてきて。

「ちょっと!トイレの鍵が締まってて入れないんだけど!」
「なら校舎のほうに行けばいいだろう」
「このカッコで!?それに校舎のほうまで行くのに我慢できないっ………てぇ…」

JKの声が勢いを失い、股間が濡れ、太腿を液体が伝う。
涙目になり、力なくへたり込むJKに近付くと、ツンと鼻を刺す臭い。
アンモニア臭だけではない。

「せんせぇ……わたし……ウンチ漏らしちゃったぁ……」
「臭いで分かる。しょうがない、洗って着替えて来い」
「……手伝ってぇ……」
「手伝えるか!?俺のクビが飛ぶ!」
「だ、だってぇ……」

JKがスク水を脱ぐと、裸体が露わになる。
育ちきらぬ愛らしい乳房、無駄な肉のない腹、股間からは尿の残りが太腿に流れ、尻には汚物が着いていて。
それら全てが、教師の獣欲を刺激する。
耐えているのは、意地が殆どだった。

「シャワーに行って洗ってこい。この水着はどうする?洗って使うのか?」
「使わないわよぉ……それに、お尻を洗うなんて……トイレでもないのに無理だよぉ…」
「俺にやらせても、結局今なら素手で洗うことになるんだぞ?……それこそ、指でお前の尻を洗うことになるんだ。嫌だろ?」
「それでいい、それでいいからぁ……」
「俺は悪くない、俺は悪くないからな!」

グズグズと泣き喚かれては仕方なかった。
クビになる前にJKと、少しだけ刺激的な経験ができた事を思い出にするか、なんて考えながら、JKを連れてシャワーの所に向かった。
0451プールサイドの歪んだ愛情2018/04/18(水) 19:09:09.52ID:qSRU/vvk
「尻を出せ」

教師の声に、JKは尻を突出す。
壁に手を付き、不安げな眼差しで見つめ?JKにぎこちない笑顔を返し、尻たぶに着いた汚物が取れるように擦ってやる。

「あの……こっちも……」
「前の穴は自分で洗え。流石にヤバい」
「それ…私に、オナニーしろって言ってるの?」
「俺がやっても変わらんだろうが」

尻たぶの汚れが落ちたのを確認して、一息。
JKが辿々しく自分の尿道口を指で擦る姿は、官能的で。
時折漏れる甘い嬌声が、教師の煩悩をいっそう煮え滾らせる。

「大丈夫そうか?なら俺は水着を処分してくるからな?」
「うん……っ♪」

危なかった。これ以上一緒にいれば、襲ってしまったかもしれなかった。
それは良くない。自分はともかく、彼女のような愛らしく前途もある少女を穢すわけにはいかない。
そそくさと歩き、一度出て、ティッシュと昼のおにぎりを買ったコンビニの袋を用意して。
スクール水着の中のウンチをティッシュで包み、コンビニ袋で取ってしまい。
問題は水着だが、これは一旦隠しておき、帰るときに何とかしよう、と思考を振り切る。
ウンチに関しては犬の糞と言ってしまえば通せるだろうし、と思考を巡らせていると。

「せんせぇ……?」

全裸のJKが現れる。

「ほら、ティッシュだ。キチンと拭いて、ウンチを入れたコンビニ袋に捨てること」
「…………せんせぇ、私って魅力ない?」
「は?」
「エッチな本だと、シャワーで洗う時にエッチして、二人は幸せに暮らすのに…」
「……は?いや、何を言っている?」
「どうしてせんせぇの授業だけ抜けてたか、分かる?」
「………」

全裸のJKが泣きながらへたり込む。
股間からは再びアンモニア臭が溢れてきて、プールサイドを著しく濡らしていく。

「水泳の補講の担当がせんせぇだったから、二人きりになれるって思ったからなのにぃ、」
「随分と不用心だな。……俺が不埒者なら、お前はもう何回か犯されてるぞ」
「そーのーたーめーのーおーもーらーしーなーのーぉ!」
「ウンチもか?」
「うぅん、違うよ…」

元々はお漏らしして、先生に興奮してもらうつもりだったの、とJKは呟く。
呆れたと嘆息するも、教師とて人間の男なのだ。
こうも据え膳を出されて素知らぬ振りは、出来るはずもなく。

「仕方のないやつだ」
「せんせぇ?」
「男の怖さを教えてやろう」

ぐいとJKを立たせると、シャワーの所へ再度連れて行った。
0452プールサイドの歪んだ愛情2018/04/18(水) 19:32:22.12ID:I52jZnby
先程同様、壁に手を着き尻を差し出したJKだが、先程とは違うことが幾つか。
教師の指がJKの股間を愛でていることと、脱糞してから洗うことも拭くこともされていない尻穴に挿し込まれているのだ。

「ほら、お前が漏らしたウンチの臭いだ」
「やぁぁぁ……」
「いやぁじゃない。ほら、もっとこそぎ取ってやるからな?」
「お尻、お尻変なのぉ……」

股間を愛でている指に、三度目の放尿が放たれて、生温さが伝わる。
だが、肛門への指での凌辱が止まるはずもない。
やがて、JKが尻穴や前の穴で絶頂してしまい、意識を手放すまで、背徳感に溢れた凌辱は続くのだった。

そして翌日。

「せんせぇっ♪」

二人きりの補講。
プールに備え付けられているトイレにて。
水着姿のJKは、最愛の教師の前で脱糞する。
甘い声と共に放り出される汚物、汚物が排泄される度に愛らしい窄まりが醜く開く。
脱糞を異性に見られる気持ちは、教師には分かるものではない。
だが、そのJKの姿は余りに蠱惑的で、教師の水着の下の男根も熱を帯びていきり立つ。

「せんせぇ?」
「どうした?」
「私のお尻、せんせぇので可愛がってね?」
「その前にきちんと洗わねば、肛門での性交は出来んな」
「なら、ね?」

言葉遣いの愛らしさとは裏腹の、雌の顔。
歪んだ愛情を交わす二人だけの、秘密。

「私のお尻、いっぱい洗ってほしいなぁ♪」
「昨日みたいに意識を失うなよ」

我慢が効かなくなる。
教師の声に答えるように、放屁音がトイレに響き、JKの肛門からは今一度の排便が行われようとしていた。
0453エルフの人2018/04/20(金) 12:19:27.24ID:36omBHEn
脱糞杯――それは、歪んでしまった性癖を持った者が集まる場所。
ある者はメイドが流れないほど出したトイレを見て。
ある者は友人、彼女、それらの脱糞姿を見て。
逆も然り、自分が出したモノ、出している所を見られて興奮する者。
彼女達の排泄物を見て、その淫秘さに取り付かれた者は、男女問わず少なからずいる。
変態だ、と言われるのは間違いないだろう。
だからこそ、このような場ができるのは自然な流れだったのかもしれない――


カルベアスの街・地下


「――ではこれより、皆様お待ちかねの、脱糞杯・一週間の部を開催します!」
扇情的な服を着た司会のサキュバスが宣言し、彼女達を囲む観客達の歓声が上がる。
この場に集まった観客、22名。エルフやサキュバスがほとんど、少ないながらも人間の男女。その誰もが、この瞬間を待ちわびていた。
そして小さな壇上に居る私を含めた女性は6人。
…これから、うんこを、する。こんな大勢の前で。
観客は私達の前に、金貨の入った黒い袋を置いてゆく。
黒の袋は掛け金。そして後で置かれる白の袋はおひねり。
黒は"君が一番大きなウンコをするのだろう"という期待。
白は"君のウンコがとても気に入った"という意思表示。
袋が増えてゆく度に、今すぐにでも逃げ出したい恥ずかしい気持ちが膨れ上がっていく。でも、足は動かない。

「い、一番、エルフ、です…あ、あの、……す、すみませんっ…」
「二番、ダークエルフ。……よろしく、お願いします。」
「さ、三番、同じくダークエルフ。ですっ…。あの、これ初めてで、そのっ…や、やっぱり恥ずかしいですっ…」
「四番のサキュバス、です…えっと、や、やだっ、こんなに人がいるなんてっ…」
「…五番、エルフ。うう…っ。私は元騎士をやっていた…。今回は、ご主人様に、その……何故、私がこんな事をっ…!」

私達がここに出る理由、およびここから逃げない理由はいくつかある。
ご主人様の命令、配当金目当て、自分の性癖。
だが、その理由も羞恥も興奮も、観客にはわからない。何であろうと彼女達はこれからうんこをする、という事実に変わりは無いのだから。

司会の指示に従い床にあらかじめ敷いてある魔方陣、その中心の和式便器を全員が跨ぐ。
そして上に立ち、後ろを向いてスカートやズボンを下ろす。
…隣の女性も、手が小さく震えている。
自分の脱糞姿をこんな大勢に見られるのだ、無理も無い。
震える手で、下着をずり下げていく。前の穴にはカバーを着けてあるが、後ろの穴には当然何も着けていない。
そして股の下に置かれている、重量計の付いた透明な容器に出すため、いつものようにかがむ。
私を含めた五人の肛門が、観客達に顕になる。
(ああ…お尻の穴、見、見られてる……)
視線を感じる、とはこういう事だろう。観客達の視線が、私達の尻穴に突き刺さる。
観客達に音消しの魔法がかかり、会場は静寂に包まれる。
顔が熱くなり、心臓の音がより大きく聞こえる。緊張か羞恥か興奮か、呼吸は荒くなり、ぞくりとした冷たい感覚が体を走る。
だがそんな事などお構いなしに、司会の女性がカウントを始める。
0454エルフの人2018/04/20(金) 12:21:07.29ID:36omBHEn
「――3、2、1、スタートっ!」

「……ッ…!!」
「…やっぱり、駄目ぇっ…!」

始まった、始まってしまった。
だが、開始したにも関わらず誰一人として、うんこが出ない。
…皆、出さない。否、出せないのだ。
無理も無い、これだけ大勢の前で、うんこをするなんて。
頭ではわかっていても、女としての本能が排泄をせき止める。
だが、足元の魔方陣はそれを許さない。

――ぐりゅるるるっ

「え――、足元が――」

彼女達五人の足元の魔方陣が、一斉に輝き始める。
全員のウンコを、ひとかけらも残さず搾り取る為に。

「あ、ああっ――!」「お腹、がっ……!」
「駄目、止められ、ないっ…!」

この魔方陣は、本来は便秘の解消に使われる物。
使用者の体内を活性化させ、大便の排泄を強く促す。
特徴として、大便を多く溜め込むほど効果が大きくなっていく。
―――つまり。

ぶうぅっ!!ブブブブッ!
バフッ!バフッ、ボフッ!
ブホッ!ブッ!ブブゥッ!

一週間も溜まった彼女達が、抵抗などできるはずも無く。

「嫌、何、これっ…!」
「おなら、止まらないっ、ああっ!」
「駄目、皆、聞いちゃ、嫌っ……!!」

熱いオナラの爆音が、会場に一斉に響いた。
何発も、何発も。この空間の温度が上がるほどに。
それでも、彼女達は尻穴にぎゅっと力を込め、堪える。本命を、必死に。しかし。

「ああっ、み、見るなっ!駄目だ出る、見るな、見るな見るな、頼む、見ない、でっ…ああぁっ…!」

――ミチミチミチッ!!

強制的に降りてくるウンコに排泄欲を刺激されて、勝てるはずもなく。
我慢も空しく、一番最初に五番の元騎士のエルフが、達した。
彼女の極太のウンコが、開ききったアナルから垂れ下がり、モリモリとあふれ出す。

「はっ、はぁっ、はっ、私も、もうダメ、出、るっ……!」
「も、もういいよねっ、私これだけ我慢したんだから、もう全部してもいいっ、よねっ…?」
「み、皆、見ちゃダメ、お願いっ……あぁ…出ちゃ…うっ…ぁぁ…!!」

――ぶぼっ!――ブリュッ!――もりもりもりっ!

一人の脱糞に呼応するように、次々と彼女達の肛門は決壊していく。
放屁を堪え、必死に締めていたピンク色の綺麗な尻穴が大便にぐいぐい押され、誘うかのように開いていく。
そして、突き出された尻肉がびくん、と大きく揺れ、先端が丸く尖った大蛇が顔を出し………
五人全員の肛門が、女性が出すにはでかすぎるウンコをどんどん産み落としていく――
0455エルフの人2018/04/20(金) 12:22:14.47ID:36omBHEn
ニチニチニチッ……!モリモリモリモリッ!
(あ、ああ…私、こんな大勢に見られながら、うんこしてるっ……!)
エルフの彼女のウンコは、しっかり身の詰まった太いうんこ。

ぶりぶりぶりぶりぶりっ!!ぶぼっ!ぶりゅるるるるるるる!
(……ッ!!止まら、ないっ…!)
ダークエルフの彼女は、少し柔らかめで太いうんこを勢いよくひり出していく。

ぶばっ!モ゛コッ!モコモコモコモコッッッ!!
(ダメっ!ダメ、ダメぇっ!これ以上出ちゃ駄目っ…!)
エルフの彼女が出すのは、恥ずかしがりな風貌からは想像もできない立派な大便。

メリメリメリ……ブリィッ!モ゛リモ゛リモ゛リモ゛リモ゛リッッ!
(何これ、すごいっ、今日のうんこ、今までで一番おっきいっ…!!)
サキュバスの彼女は五人の中でも一番大きい、特大サイズの極太うんこをモリモリぶちまける。

ぶりっ!ぶりりっ………ぼとっ!!ぶりゅぅっ!
「あ……ああぁっ………!」
一番最初に決壊した元騎士の彼女は、クセなのかせめてもの抵抗なのか、たまに尻穴を締めて大便を噛み切って、またひり出す。
だが便意には逆らえず、ひゅっ、と一度尻穴が引っ込み、またブリブリと続きをする。



五本の大便が、秤の針を進めていく。
聞こえるのは、大便が盛られる音。針が進む音。そして彼女達の上げる音。
そして――

ぶっ!ぶううぅぅぅっ!
最後の一人が、大きなオナラをした。それは、全員がお腹の中の物を出し切った合図。
残されたのは、彼女達がどっさり産んだ大便。どの容器にも、えげつない量が盛られている。

「排泄、終了でーす!」
司会の女性が、この場の空気に合わない終了宣言をする。
そして彼女達はお尻を拭き、下着とズボンを履いていく。
「はい、皆さんお待ちかねの結果発表です!」
司会の女性が各々の秤の目盛りを確認していく。
「…えー、一番でっかいウンコをしたのは…四番のサキュバスさんです!一位おめでとうございまーす!」
音消しの魔法が切れた観客から、拍手が上がる。
当の彼女はというと、真っ赤になった顔を押さえている。
「四番さんには、一位の配当金と他の方の配当金30%を合わせた金額が、
そして四番さんに賭けた方にも配当金が送られます。さてそれでは皆さん、彼女達におひねりを!」
観客達は、各々のお気に入りの娘に、おひねりの白い袋を置いていく。
その間に司会のサキュバスはウンコの入った容器に魔力水を注いで蓋を閉めていく。
「…はい、それでは今回の脱糞杯はここまで!今回の皆さんが頑張ったうんこは、別室に展示されまーす!」
「ええっ!?」
「ま、待って!」
「別室を閲覧希望は私に連絡を。入場料がかかりますのでご注意下さい。それでは皆さん、またの機会にー!」
0456エルフの人2018/04/20(金) 12:23:22.07ID:36omBHEn
〜開始前〜

「あら君…男の人が来るのは珍しいわね、ここは初めて?」
「は、はいっ。」
隣の席にいた、とても妖艶なサキュバスの女性に声をかけられた。
大きな胸に、吸い込まれそうな美しい目。彼女に迫られたら、拒めるものなどいないだろうと思える美人。
「――ふふ…君も女の子の、おっきなうんこ。好きになっちゃったのね?」
耳元で、誘うような甘い声で囁かれる。そんな声で、変態じみた台詞を平然と言う。
それだけで、股座が起ちそうになる。
「か、からかわないでくださいよ。」
「うふふ、ごめんなさいね?」
完全に遊ばれている。だが、目の前のこの女性が自分と同じく変態的な趣味をしている、というだけで…
「そういうあなたも、僕と同じでしょう?」
「ええ。私もね、君と同じ。女の子がいっぱいうんこしてる所、だーい好き♥」
…この人、何から何までエロ過ぎる。
「でもね私、最近ちょっと困ってるの。エルフの魔力を貰ってるうちにね…?」
「も、貰ってるうちに…?」
彼女は、親指と人差し指で、丸を作る。
「私も、こんなぶっとい、流れないようなうんこがね、たーっぷり出るようになっちゃったの…♥」
「…ッ!?」
…耳元で言われ、太さのイメージを作られ。彼女がうんこをしている光景が頭に浮かんでしまう。
自分のモノが、ズボン越しでもわかるほど完全に勃起する。
「あら?今、何を考えたの?」
「すいません、その辺で勘弁してください…」
「ふふ、ちょっとからかいすぎたかしら。…あ、ほら、始まるわ。」

つづく
0457エルフの人2018/04/20(金) 12:30:21.13ID:36omBHEn
はい、お久しぶりです。
387さんの脱糞杯ってワードに惹かれて書いてみたのですが…
しばらく忙しくて書いてなくて、やはり久しぶりに書くと文の質が落ちてますね。
とりあえず脱糞杯でもう一本書けそうですがいつになるやら…
0458名無しさん@ピンキー2018/04/20(金) 12:40:43.48ID:ju067O4R
ここに出場させるための牝馬(直球)を育てる調教師(直球)もあるんですね
0460名無しさん@ピンキー2018/04/21(土) 08:05:42.08ID:3TnaiVpC
「エルフの方は何故そんなに見事な脱糞を出来るのでしょうか?羞恥などは…?」
「教えてあげますわ。エルフは穀物や野菜を主たる食事にしていますの。ゆえ、腸内はいつも整い、便秘のようなこともないの」
「なんと!」
「出ないときは人間の倍の期間出ないなども当たり前。腸内に蓄える術とて幾つもあるのよ?」
「……し、しかし羞恥はどうにも…」
「エルフは森と生きる者。野外で脱糞し、その糞が次の自然を育む糧となるのを知っているの。野外での脱糞に慣れれば羞恥など」
「わ……私もあなたたちのような脱糞専門の牝馬になれますか!?」
「なれるわ。生きとし生けるものは皆、望んだ姿になることが出来るの。さぁ、私の前であなたの脱糞を見せて。愛らしいアナルから排便する姿を、羞恥に股間を濡らす様を、排便アクメする姿を……♪」
「あぁ、お姉様ぁ……♪エルフのお姉様を私の汚いウンチで穢しながらアクメする私をお許しください…♪」
「いいのよ。私たちは敵対していたとはいえ、同じ排便用の牝馬。互いの排便を見せつけあって幸せに堕ちましょう?」
「お姉様ぁ♪」
0461エルフっぽいのと人間っぽいののスカトロレズっぽいの2018/04/21(土) 16:43:45.75ID:0+ZbTk7m
エルフは俗に深き森の守護者と呼ばれ、その美貌、寿命の長さから、神聖視されてきた。
そのようなエルフの美女と二人、野外で、裸体を晒し合いながら睦むというのは、少女にとっては望外の幸運だった。
か細いのだろうと思っていたエルフだが、実際には胸も尻も腹も柔らかく、貴族の細君などよりも余程美しく感じる。
そして、何より。

「良いわ、いっぱい出しなさい。お腹の中に溜まったモノを、全部私にかけるぐらいの勢いで出せるでしょう?」
「お姉様に見られながら脱糞っ…♪」
「私だけじゃないわ、ここはエルフの森。人ならぬ視力を持つエルフたちが、貴女の脱糞に注目してるのよ♪」
「そんなぁ♪野外で脱糞アクメ見られるなんてぇ…♪」
「一流の脱糞馬になりたいのでしょう?野外で見られながら脱糞アクメを繰り返しなさい♪ほら♪ほら♪」

ピクピクと蠢きながらも、排泄には到らぬココア色の穴に、エルフの細い指が二本、押し込まれる。
あ♪あ♪と蕩けた声が漏れて、エルフの鼻孔には醸された排泄物の臭いが主張しだす。
ほら♪とエルフが少女の秘部の入り口の突起、クリトリスを摘んだ瞬間。

「にゃあぁぁぁぁぁっ♪ウンチいいっ♪視姦されながら脱糞してるっっ♪野グソアクメとまらにゃいぃっ♪オナラとまらにゃいのぉ♪」
「いいわよっ♪そのまま全部出しちゃいなさい♪ずっと見ててあげるわ♪全部出し終えたら汚いウンコ穴を可愛がってあげるから♪」

エルフの身体にぶちまけられる汚物。
周囲に漂う悪臭、エルフの股間が犯すべき孔を見つけたと魔力を漲らせる。
男性器?否、男性器と呼べるほど生易しいモノではない。
女の内臓を犯すための凶器そのものだ。
エルフの大半は両性具有なのだ。
そして生まれ持った魔力の如何で男性器のサイズは決まる。
端的に言えば、このエルフは相当な力を持っていると言って差し支えない。
プス、プスと音を立てて、もう排泄するものがないのだと主張する尻穴の誘惑に、エルフは美貌を歪ませる。

「お姉様がウンチまみれに…それに、そのおチンチン…」
「エルフはみんなふたなりになれるの。さぁ、次は貴女のアナルが性感帯になるまで……犯して射精し続けてあげるからね♪」
「はい♪」
0462エルフっぽいのと人間っぽいののスカトロレズっぽいの2018/04/21(土) 16:59:27.57ID:JHrSczbZ
エルフの男性器からは、精液と魔力のミックスされた液体が放たれる。
それは女の内臓に染み、魔力による調教も可能とする、ある種エルフという存在の特異さの象徴でもあった。
そして、放たれる精の量も魔力の量も本人の資質に大きく左右されるため。

「んほぉぉおおぉぉおぉおぉぉっ♪」
「可愛いお腹がボテってるわよ♪まるで妊婦みたい♪」
「おねえしゃまのチンポミルクっ♪チンポミルクでわたしのケツ穴妊娠しましゅうっ♪」
「はーい、じゃあ出してしまいましょうねぇ♪」

未だに硬度も熱も精液も魔力も満ち溢れた凶器が尻穴から抜かれると、閉じ方を忘れた孔からは白濁とした液体が溢れ出す。
グッと腹を押されると、噴水のように尻穴が白濁を噴き出し、それは男性の射精を思わせるほどであった。

「あ……へぇ……ケツ穴締まらないのぉ♪」
「じゃあ、栓が必要ね♪」
「♪」

誘惑するかのような眼差しを向ける少女に応えるべく、熱を保った凶器が押し当てられ、一気に根幹まで押し込まれては、妊婦のようになるまで魔力と精液を注がれ、噴水のように垂れ流す。
終わりなき狂宴の果て、少女は完全に堕ちてしまい。

エルフたちの住まう森の片隅。
脱糞と精液と魔力に塗れた二人の女の姿があった。
鼻を抓むような悪臭に包まれた二人は、排泄の快楽の虜となり……。
0463G2018/04/28(土) 10:31:34.54ID:sHAt2IGh
続きではないんですが、近日中に一つ投下しようと思っています。
0464名無しさん@ピンキー2018/04/28(土) 11:56:05.42ID:eJi0m+S4
そうか…今年もやってきたのだな
このスレの祭の季節…

黄金週間がよ!
0465G2018/04/30(月) 18:10:12.96ID:8COREDQR
今から投下します。

しかし、>>464で初めて気が付いたんですが、今ってそう言えばGWなんですね。
多少テレビは見てますが、家でも会社でも働きすぎて世間とずれている。
偶然とは言えこの時期に完成して良かった。

また今回、短い話なんですが、投下完了するまでに相当の時間が掛かると思います。
0466G2018/04/30(月) 18:11:47.64ID:8COREDQR
  
いと どおほきをうな


 ――糞石(ふんせき)とは、動物や人間の排泄物である糞が、形状を保ちつつ化石化した物を言う。
 英名はcoprolite(コプロライト)。
 恐竜の巨大な糞の化石などは殊に有名であり、化石展などで骨格化石とともに見る機会も多い。

 人類の糞石の場合、各地の遺跡で出土した糞石を分析することで、当時の食生活、文化、健康状態など数多くの情報が得られる考古資料となる。
 縄文・弥生期の地層において発見された糞石であれば、狩猟採集生活から食糧栽培段階への移行時期などが判別できる可能性もある。
 また、これまで各地で発掘されながら「正体不明の穴」とされてきた人工的な竪穴が、内部の土の分析で糞石を確認されたことにより、
「古代のトイレだった」と新たに判明するなど、トイレ遺構の発掘、研究においては決定的な物証となり得る。

 糞石に含有されている花粉や寄生虫のほか、どのような動物、魚を食べていたかが主に分析対象になるが、糞石表面を観察すると、
 肉眼でも魚骨・鱗・種子などが含まれているのを認められることがある。
 また、薬品(三リン酸ナトリウム)を使った処理によって、排便当時の元の色や、匂いまで取り戻すことが可能な場合がある。
 更には排便した人間の年齢、性別をも判別可能な場合もある。

 以上のような特性から、糞石を分析することにより、食事の詳細な内容・当時の料理法・その糞をした季節・病気が蔓延していたかなど、
 古代の基本的な食生活だけでなく、出土した集落の環境を中心として多くの環境データを集めることが可能である。

 例として、里浜貝塚(宮城県鳴瀬町、縄文時代前期)で出土した糞石に含有される脂肪酸を分析した結果を示す。
 里浜集落での食生活について、内容物の平均的な割合は、以下のような組成であった。
 獣肉としてニホンザル46%、タヌキ2%、魚類が21%、植物食として木の実(トチ13%、ブナ10%、チョウセンゴヨウ4%)が27%、という価が得られた。
 ここでは動物食が約70%を占め、植物は少かったようである。
 ニホンザル46%というのは、地域的な特徴と言える。

中略

 糞石研究の歴史は、日本考古学会においては海外に比して遅れていた。
 そもそも酸性土壌の卓越する日本列島では有機物が残存しにくかったという理由があるが、近年、福井県若狭町の縄文時代前期(約5,500年前)の遺跡である「鳥浜貝塚」において、
 2,000点を超える数の糞石がまとまって出土しており、以後の糞石研究の発展に大いに寄与した。
0467G2018/04/30(月) 18:13:45.66ID:8COREDQR
 
「鳥浜貝塚」の出土品は国際基督教大学の千浦美智子によって、その形態を「ハジメ」、「シボリ」、「バナナジョウ」、「コロ」、「チョクジョウ」
 などの愛称で分類され、各地の出土糞石の指標の一つとなっている。

 ※注 ハジメ→    先端の硬い部分
    シボリ→    終わりの方   
    バナナジョウ→ バナナ状 カーブし、よく練成された便 
    コロ→     コロコロした小粒の物 
    チョクジョウ→ 中間のまっすぐな部分
    チビ→     下痢気味で崩れたもの

    その他、ヤケクソ(火に焼けた形跡のある物。集落が自然火災あるいは戦火に巻き込まれた可能性を示唆)
    フミクソ(固まる前に踏み潰された形跡のある物)等々

「鳥浜貝塚」以外で糞石を出土した遺跡には、粟津湖底遺跡第3貝塚(滋賀県大津市、縄文時代中期)、唐古・鍵遺跡(奈良県田原本町、弥生時代中期)、青谷上寺地遺跡(鳥取県鳥取市、弥生時代)などがある。

 上記以外にも糞石とトイレ遺構が存在した遺跡は相当数あったと考えられる。
 しかし、その内の殆どが前述のように、そうとは知られないまま、「正体不明の穴」「ただの泥岩」 として、破壊あるいは破棄されてしまった。
 本項では、糞石の研究が進んだことによって初めて明らかとなった各地のトイレ遺構について、残された僅かな糞石のデータを頼りに述べる。


中略


 ――以上、これまでのトイレ遺構の研究において、特筆されるべき出土例を述べると同時に、蓄積された糞石のデータから見える古代人の生活について述べた。
 今後も、新たな遺跡が確認されれば、同時にトイレ遺構と糞石が出土する可能性が大いにある。
 それらは過去の考古学において人骨が重要視されたのと同等以上に、食という古代文化を形を変えて伝えてくれる重要な遺物として扱われるであろう。

 ここからは、まだ確定事項ではない点を含むことを考慮しつつ、ここ数年において発見がなされた遺跡・糞石について述べる。
 
0468G2018/04/30(月) 18:16:34.60ID:8COREDQR
 
 第一項として九州地方を挙げる。
 北薫西第2遺跡・第3貝塚(福岡県久留米市 北薫西町 弥生時代中〜後期)において、過去に例のない巨大な糞石が確認されている。
 これまでに発見された巨大糞石は17個ある。
 各個の正確な寸法値は無いが、記録写真に添えられたスケールから縦横は70cm程度、高さ60cmにも及ぶ巨大なものである。
 17個のうち、現在7個までが分析のため解体されているが、その巨大さ故、数千年を経ても中心部分は非常に良い状態が保たれていた。
 その為これまでの糞石の出土例と比較して、より詳細に当時の弥生人の生活文化、ならびに環境データが得られるのではないかと期待されている。
 平成30年6月ごろには6個目までの分析詳報が出る予定である。

 この糞石に対しては、当然、その巨大さへの疑問が発生する。
 トイレ遺構の竪穴からは数十人〜数百人分滞留した大きな糞石が発見されることも当然あるが、それらは単に、元々バラバラだった便が便所竪穴の中で寄り集まっただけものである。
 が、この巨大糞石は、一人の人間が、一回で排便したと推察される特徴がある。
 それが全体の分析に時間を掛けている理由でもある。
 具体的には、
 1.内容物が非常に均一(全体に渡って、獣肉類、木の実類などが全く同じ割合で検出される)
 2.形状の種類が乏しい(千浦式分類法では、ハジメが一個とあとはチョクジョウかバナナジョウのみ)
 3.切れ目が見られない(上記のチョクジョウ、バナナジョウがまるで一筆書きのように集成されている。例えると、一本の紐を寄り集めてボール状にしたかのように)
 この三点が挙げられる。

 また、別の特徴も併記するなら、
 4.断面が非常に太い (同時期の糞石の平均ならびに、同遺跡で発見された別のトイレ遺構での平均直径を大幅に上回る) 
 5.女性の可能性が高い(検出された腸内細菌類の割合から)
 のような特徴が挙げられる。※1

 ※1 第一から第四糞石の分析速報値による。


 勿論、一回の排泄でこれほどの便と言うのは、中後期の弥生人の身体的特徴は元より、現代の人類の体格からも非常に考え難い。
 しかし検出細菌から、人類の排泄物であることは疑いがない。
 これは更なる発掘・分析を待たなければならないが、何らかの祭祀に関連して、巨大糞石が生成された可能性が推察される。
 あくまで仮説であるが、当時の巫女・占い師が毎食、全く同じ献立を、全く同じ量摂取し、相当な日数排便を我慢し、その排泄物を一ヶ所に排泄して溜める、それ自体が何かの占いや祈祷行為に結びついていた……といった事が考えられる。

 この北薫西では、トイレ遺構にも特筆すべき点がある。
 集落の規模に対し、そのトイレ遺構の数が、同時期の他の集落と比較して多すぎるというのが一点。
 そのトイレ遺構は一定間隔で直線状に並んでいるが、そのように規則的に配置する環境的理由が見当たらないというのが一点。

 通常、この時期のトイレ遺構としては、水場に桟橋を張り出した、、「湖上便所」「川上便所」のほかは、単に地面に穴を堀っただけの物がほとんどである。
 だが北薫西第2では、竪穴式便所の遺構すべて、四隅に柱跡があり、その間口はトイレというには異常に広い。また柱径も太い。
 つまり屋根や外壁が存在し、トイレにしては不釣合いに大きく豪華な造りであるというのがもう一点。
0469G2018/04/30(月) 18:18:21.08ID:8COREDQR
 
 ただ地面に穴を掘ってそこに排便したのではなく、しっかりした竪穴と、それを守る建物を用意して、そこに糞を納めたと表現した方が近いと言える。
 まるで、便を「埋葬」するかのように、である。
 等間隔にトイレが並ぶというのは、伊勢神宮の遷宮のように、移築を繰り返したとも考えられる。

 このような特徴が、糞石と祭祀・占いとの関連性の仮説の、一つの根拠と……
 祭祀という点については、近隣の村落で発見された別の糞石が、本遺跡の糞石との関連性を……

中略

 これは遺跡の近隣の神社で「オロチ石」と呼ばれ長年信仰の対象となっていた。
 縦横幅1m、高さ同じく1mに達する巨大な糞石であるが、つい4ヶ月前に「糞石である」と確認されるまで、「不気味な色・形に固まった泥岩」と解釈されていた。
 いつごろ発掘されたかは定かでなく、文書で確認可能な範囲では、江戸時代後期には既に神社に存在したとされている。
 オロチ石の異名の通り、まるで、巨大な大蛇が八匹ほど絡まり、そのまま化石となったかのような……



 ――がたっ


「う… ふぅ……! んくっ…!」

 ……突然、苦しげな声を上げた人物が一人。
 白衣を着た長髪の女性だった。
 突然、額を押え……その彼女は、PCデスクから、ゆらりと立ち上がった。
 そして眼鏡を置いて、急ぎ足で部屋を出て行こうとする。


「……あれ? どうしました? 先輩……顔色が…」

「ちょ、ちょっと…また気分悪くなっちゃって… 休憩室行ってくるわ……」

 彼女の言葉の通り、その顔色は良くない。
 せわしない足音だけを残し、彼女は部屋から居なくなった。
 そして空気清浄機や並んだ古いPCの作動音だけが残る。
0470G2018/04/30(月) 18:21:07.10ID:8COREDQR
 
 
「またか……。大変だな、あの人も」

 様々な書類や発掘道具、雑多な物で散らかった……とある大学のゼミ室である。
 そしてぽつりと呟いたのは、少し離れた席に居た彼女の後輩だった。
 彼女の一歳下の男子学生だ。
 所狭しと積み上がった書類の山から顔を出し、彼は背中を見送った……が、彼女は振り向きもせず行ってしまった。

「論文の提出、まだ結構先のはずだよな……。本当、頑張り屋のひとだ。……俺も次の発掘、手伝いに行こうかな」

 大きな伸びをして、自分もデスクから立ち上がる。
 PCの覗き見は良くないけど…と思いつつ。
 コーヒーのマグカップを片手に、彼女の席まで歩いてくると、その後輩は、書きかけの論文を流し読みする。
 そして、

(ん〜……面白いテーマと思うけど、まぁ…うんこの化石の論文なんか書いてたら、そりゃ気分も悪くなるよなぁ……)

 と、少し同情した。


 しかし実際のところ……彼女が押えたいのは、頭ではないのだった。
 オロチの如きアレが暴れる、お腹の方である。



 ――どぶぼっ!!! べちょちょっ!!

   ばしゃっ! 

  ぼぶりゅっ… びゅっ!  ぶりゅりゅりゅりゅっ!!!


「ひうぅっ! う…うあぁぁっ…! あああっ…… はぁ…あ、あああぁ……!」

 誰かに聞かれたら……そう思っても、声を押えられない。
 ……この便の刺激を、我慢できない。

 若い女性が漏らす苦悶の声、そして激しい排便音が、白いタイルの壁に響き渡っていた。
 はおっていた白衣は壁のフックに掛けて。
 乱暴に下した下着は、半分脱ぎ去って右足にひっかかっている。
 激しい苦悶にさいなまれながら、正に溢れんばかりの大量排便を行う女性がそこに居た。
0471G2018/04/30(月) 18:25:48.92ID:8COREDQR
 
 大股開きで純白の和式便器に跨り、身体を震わす彼女……名を、斎木摩耶と言う。
 さっきまで、ゼミ室で糞石の論文を書いていた女子学生である。
 突如やってきた、急激な便意を隠して廊下を早歩き、やっと人の少ない建物はずれのトイレにたどり着いて……間一髪、彼女は間に合った。
 後輩の前で額を押さえたのは、彼女なりの精一杯のカモフラージュだ。

 むりゅっ…! むちゅ…むりゅっ…! ぶっ!!


「ふっ、はっ…! ふっ…! …はっ、はあぁ……!!」

 補助てすりを力いっぱい握り締め、呼吸を整え、彼女はなんとか意識を正常に保とうと努力していた。
 何故か。
 あまりに、うんこが大きいから。
 自分の直腸から産まれる、排泄するその大便があまりに巨大で……ぎちぎちに拡がった肛門で感じる刺激が、彼女の脳を焦がす。
 その大きさと言ったら、ただ「便秘続きでおなかに溜まっていた」というレベルではない。
 長い黒髪を振り乱しながら、脈打つように次々と彼女が排出する大便は、「うんこ」と一言で言うには、あまりに常識はずれのサイズだった。
 その便の直径……平均でおよそ5センチ。
 瞬間最大ならば7センチは行くだろうか。最大径のうんこが通過する度に、今以上の大きな声を上げそうになる。
 彼女はそれを必死に我慢する。
 そして、トイレに飛び込んでからここまで、彼女の排便した便の長さは……不明。
 「平均」とか「瞬間最大ならば」と言うのは、まるで趣味の悪いループ動画のように、彼女のうんこが肛門から溢れ続けて止まらないからだ。
 人類の常識から考えて、ありえない位の。
 もう排便を開始してから、一分以上経っている。だが、腸内の便が尽きる様子は無い。

(あ、ああ…! も、もう……! これ、またうんちの量増えたんじゃないの……!?)

 もりもりと音を立てて、醜悪な排泄物が彼女の肛門から産まれ続ける。
 一体、何リットル出した?
 こんな身体になってしまって、もうどのくらい経ったっけ?
 ついこの間までの――慢性的な便秘で悩んでいた、過去の日々は一体なんだったのか。
 彼女の瞳に小さな涙も浮かぶ。
0472G2018/04/30(月) 18:28:11.32ID:8COREDQR
 
 異常な大量脱糞女に、自分はなってしまった……。
 その事実が彼女を苛む。
 一たび便意に襲われたら、あとはもうそれが収まるまで、おしりから大量のうんこを産み出し続ける排泄マシーンと化すしかないのだ。
 だが、それにしても、ゼミ室の建物のはずれにこのトイレがあって助かったと彼女は思った。
 大学構内の人の流れの関係で、使う人が少ない。和式があって、自分のゼミ室から遠すぎず近すぎず。
 もし、ここが無かったらと思うとぞっとする。
 正に不幸中の幸いと言うべきだった。
 跨った和式便器は、ずっとレバーを片手で押しっぱなし、水流を出しっぱなしの状態にしてある。
 産み落とした傍から押し流され、彼女の極太うんこは汚水管に飲み込まれていく。
 流しっぱなしでないと、この排便量を捌き切れない。
 今でも東南アジアやアマゾン、アフリカ辺りでは有るかもしれない。
 川に突出す足場を作って、その上から排便し――あとは大自然の流れに分解を任せる、古来よりの河上トイレと同じだった。
 
 もし彼女が今、押さえつけている水洗レバーを放したら……その10秒後にはトイレが詰まるどころか、便器を盛り越して大量のうんこが個室の床に溢れてしまう。
 溢れるだけでなく、そのまま工事現場の残土の山の如く、どんどんと大便が積み上がっていくことだろう。
 彼女のお尻から産まれ落ちる便によって。
 いや、「だろう」と言うか……だった。
 この特異体質が現れた直後は、困惑と、慣れない事態の連続とで、失態を繰り返した。
 自分の部屋そして風呂場、ビル街の隙間、公園の茂み……あっちこっちで茶色い小山を築いてしまった。
 もちろん、大学でも。
 ……何度か洋式便器を使い物にならなくしてしまった。


 ――あくまで仮説であるが…… 相当な日数その排泄物を溜めてから排泄…… 何かの祈祷行為に結びついて――


(実際、そんな訳ないでしょ絶対……! これよ、これ! 何の呪いか知らないけど! 調査行って、オロチ石ってやつに触ってから……取り憑かれたみたいに、こんな体質になっちゃって……!)

 心の中で、彼女は叫んだ。
 勇気を出し、詳細は伏せて内科で検査を受けてみたが、全く異常なし。
 思い当たる節はこれしかない。
0473G2018/04/30(月) 18:31:44.70ID:8COREDQR
 
 調査チームの一員として訪れた、あの遺跡。そしてあの神社。
 その「有難い石」に触った瞬間、彼女の脳裏に――竪穴住居が建ち並ぶ集落で、古代の衛士に守られ仰々しい儀式を受けながら、異常な量の排便を行う若い巫女のイメージが流れ込んできたのだ。
 巫女は天地の恵みに感謝し、神に祈りを捧げ、そして恍惚の表情で大地の穴へと、巨大な供物を奉納する……
 不思議に思ったその数分後に、最初の便意があった。
 ……すぐ近くにあった古い汲取り便所で、全身汗まみれ、何度も失神しそうになりながら、最初の大脱糞を経験した。
 延々と、一体どこから湧き出てくるのか……その極太の排泄物と一緒に、自分も汲取りの穴の奈落へ、どこまでも落ちていくような感覚だった。
 それ以来なのだ。こうなったのは。
 
 だが……実際そんなこと、書けない。誰にも言えない。
 そして調査に行った時、安易に素手のまま触った過去の自分を引っ叩きたいと思う彼女であった。

「ぜ…絶対、秘密を解き明かして…普通の体に戻ってやるんだから……! あ、ああぁ……」

 決意を胸に、手すりと水洗レバーを握る腕に力が入った。
 が、その力が下半身にも伝わって、一層太い便が腸内から溢れてくる。これでもかと、肛門を押し拡げる。
 それがまた、彼女の喉奥を震わせるのだった。

(はぁ、あ……  ん? そうだ、いっそ巨大糞石のサンプルと、私のを詳しく比較してみるのはどうかな……)

 かれこれ五分は経ったが、まだ極太の大便は止まらない。
 排便の刺激でクラクラする頭、そしてしゃがみっぱなしで痛い膝をどうにか支え、摩耶は自分の意思ではどうにもならない大量脱糞を続ける。
 どう考えても物理法則に、そして世の理に反している。
 だが絶望も諦観も、今の彼女にはない。
 研究が進んだら……例のイメージをもっと見られたら……それはオカルトの類に近いかもしれないが、未だ解明されていない古代の謎が解明できるかも知れないのだ。

(次の長期休みには時間取って、あそこにもう一度調査行って、何か手がかりを掴んでやるんだから……!!)

 きっと何とかなる。してみせる。
 そして自分が、秘められた歴史の扉を開けてみせる。
 極太排便の刺激で顔を上気させつつ、若い彼女の研究熱は、一層燃え上がるのだった。
  
 
 
 
 
 
0474G2018/04/30(月) 18:35:16.39ID:8COREDQR
 
以上です。

以前のファンタジー世界ものと同じく、序章で終わって申し訳ないです。
なんか気が付いたらこんな物を書き初めてしまっていました。
しかし途中で規制が掛かると思ってたら、すんなり全部投下出来て驚いた。

遅くなりましたがエルフの人さん、今回の脱糞杯の話すごい好きです。
また新作を楽しみにしてます。

脱糞杯ではないけれど、弥生時代なら隣り合った国で、大量巫女二人を競わせて「勝った方が今年豊作」という祭りやってたかも。
この話の後、当然のように後輩君には秘密がばれるんだけど、同時に古代のロマンに魅せられた彼は摩耶ちゃんの研究助手兼、脱糞助手になって、良きパートナーになります。

で、偶然か運命か、この論文を読んだ薫ちゃんが、ファンタジー世界に続いて弥生にタイムスリップし、脱糞巫女に祭り上げられ……
というのも含め、色々考えたんですが、そこまで文章を広げるのは今の自分には無茶でした。
本文中の「糞石」の記述について、途中までは事実です。

何をするにも時間が足りなさ過ぎるんですが、オリジナルの話だけでなく、今なら犬山まなちゃんに妖怪の仕業で大量排便させるのも書いてみたいですね……
今期の一反木綿なら、下半身ドロドロになったまなちゃんに「拭きましょうか?」くらい言いそうな気がする。
ではまた、短編一つに半年以上かかる様になってしまいましたが、何か出来たら投下します。
0475名無しさん@ピンキー2018/04/30(月) 21:10:30.52ID:Mdt8TpAt
ひっそりと待ってたらまさかの新キャラ
いいモン読ませてもらいました……
生活変化で相も変わらず大変そうですが、お体には気を付けて
0478名無しさん@ピンキー2018/05/02(水) 20:53:11.46ID:lWNOLE5C
紅い衝動さんがGW期間限定で復活するってTwitterで告知されてた!ヤッター!
0479名無しさん@ピンキー2018/05/03(木) 00:53:10.29ID:AQxcmxDo
また毛色の新しい作品が……好みどストライクです!
これから摩耶さんが後輩にひり出した便を研究されちゃうんじゃないかとか、未消化物から食生活まで全部あばかれてしまうんじゃないかとか、妄想が止まりません
0480名無しさん@ピンキー2018/05/07(月) 19:12:52.45ID:7Kvxm5QZ
他の板に投稿されてた桃娘のおしっこを使って白地のセーラー服を黄色に染めるって小説がとても良かった
0481名無しさん@ピンキー2018/05/07(月) 23:52:23.10ID:fhlatOrW
ジーンズ穿いたまま思い切り脱糞したら即席ダメージジーンズを作れるんじゃね?
0483名無しさん@ピンキー2018/05/17(木) 23:12:25.92ID:9moWTNU9
あげ
0484名無しさん@ピンキー2018/05/18(金) 01:46:27.39ID:BsEo4C4U
糞石の出土した北薫西町…って、これ「薫」とあることから、例の薫ちゃんの御先祖or本人が転生やタイムスリップした場所なんじゃ…?
夢の中で古代の土地に赴いて、豊穣の巫女として思う存分出した薫ちゃん!
或る日ネット上のニュースで、大量の糞石が見つかったと綴られているのを見つけ、詳細を眺めたら正に自分が夢の中で体験してきた事と同じ光景が綴られていたり…
0485名無しさん@ピンキー2018/05/18(金) 06:42:54.10ID:sw9DhUHv
後輩の前で全部ひり出して欲しい
そしてそれを研究(意味深)して欲しい
0486名無しさん@ピンキー2018/05/22(火) 00:28:12.27ID:QKa7ShG3
大量脱糞がデフォになれば世の中のトイレが全て大量脱糞用になって大量娘のトイレ問題も解決するんじゃね?
0487名無しさん@ピンキー2018/05/22(火) 03:04:15.25ID:tAvxowUD
トイレ問題は解決するかもしれんが大量の排泄物をどう処理するかって別の問題が出てきそう
0488名無しさん@ピンキー2018/05/23(水) 00:33:47.80ID:46yrfmLg
東京湾の夢の島よろしく、大量の排泄物を海に運ぶor海でたっぷり出して貰い、埋め立て地の造成に使うのもいいんじゃないか?
大量少女が出したモノなら、土壌としては申し分ないだろうし…
0489名無しさん@ピンキー2018/05/23(水) 07:02:32.09ID:s37nqbNi
大量少女オンリーの脱糞杯が見たい
エルフでアレなのにもっと凄まじい事になりそう
0490名無しさん@ピンキー2018/05/23(水) 07:56:03.24ID:zVzLRYps
世界の大量少女たちのサミットとかもいいな。
日頃周りに言えない悩みを語り合ったり、原因とか対策を語ったり。
最後は軽い下剤とか飲んで、みんなで仲良く大量脱糞しあう(塗糞・食糞なし)等。
0491エルフの人2018/05/25(金) 21:13:27.39ID:coXoBs0S
〜射的訓練場〜

静まり返った射的訓練場で一人、制服姿で弓を構えるダークエルフがいた。
「………。」
彼女が、弓を撃つ。精神を研ぎ澄まし、放たれた矢は正確に的の中心を射抜いた。
「…まあまあ、かな。」
小声でそう呟いた彼女は再び矢を構え、流れるような動作で二射目を射る。
その洗練された姿は、ある種の美しさすらある。


………そして、それを物陰から見ているエルフが一人。
(はあ……今日も先輩はかっこいいなぁ……)
放課後、誰もいない訓練場で弓を放つダークエルフの先輩。
その美しい姿に一目惚れした私は、隠れてこっそり先輩を見るのが日課になっていた。
先輩を見れたのは今日で4回目。いつも通り先輩は3、4発撃って帰る、のだが。
「…。」
ちらりと、先輩がこっちを見た。
「……!!」
目が、合った。心臓がどきり、とする。
そして先輩は私から目線を切って、ふらりと帰ってしまった。
…壁を背にして、もたれかかる。
(ああ…ドキドキした……っ。)
いつもは横顔を見ているだけだったのに。目が合うなんて、心の準備ができていないのに。でも。
(ストーカーとか思われたかも…)
目が合った嬉しさと、鬱陶しがられてるんじゃないか、という二つの感情がないまぜになったまま、その日は帰った。



〜次の日の放課後〜


ぐりゅるるるるっ

「……っ!?」

不意の便意に襲われ、お腹が鳴る。そういえば最近、便秘が続いていた。
(ここから近いトイレ…そうだ、訓練場がある!)
お尻の穴に力を入れ、早歩きで訓練場に向かった。

(よし、なんとか間に合いそう…!)
トイレが見えてきた。さっきよりも急ぎ足で、お腹を抱えてトイレに駆け込――

「…えっ、せ、先輩!?」
「キミは…いつもボクを見てるあの娘――」

トイレの前で、先輩と鉢合わせしてしまった。
…先輩も、お腹を抱え、何かを堪えているように見えた。
トイレ前で、女の子2人がお腹を抱えている。この状況から起こりうる事は一つしかない。
憧れの先輩と顔を合わせるのは初めてだ。だが、こんな切羽詰まった状態では話などできる筈も無く。
お互い、トイレに慌てて駆け込む。
0492エルフの人2018/05/25(金) 21:14:33.71ID:coXoBs0S
「…そんな……っ」
「あ、ああっ……」
この訓練場には、トイレの個室が二つ。……本来ならば。
だが、片方のドアには"水が出ません""使用禁止"の張り紙。
この場には、今にもウンコが出そうな女子が二人。そして使える便器は一つ。
「「………。」」
2人の目線が重なる。
「せ、先輩、お先にどうぞっ」
「い、いや、キミが先だ。ボクは後でい……ひうっ!?」
ブッ、ボフッ!
先輩のお尻から、大きなオナラが漏れる。
「…先に入ってください、先輩」
「……ごめん、先に入るよ。なるべく急ぐから…」
先輩はおぼつかない足取りで、個室に入っていく。
私はというと、すぐ出せるようにパンツを脱ぎ、壁に寄りかかって必死に便意を堪える。

焦ったような衣擦れの音。
そして先輩はまず排泄の前に、トイレを流した。激しい水流の音が響く。
私に出す音を聞かれたくないんだろう。だが。
―ブッ―――フ゛ブッ――
「――――!」
……私は、耳が良い。故に、水流の音の隙間から、先輩の排泄音が少しだけ聞こえる。
でっかいオナラ、いきむ声にひり出す音。私の耳は、それを聞き分けて、拾ってしまう。
その音を拾うたび、心臓の音が大きくなる。
先輩の"それ"が一段落着いた後、慌ててガラガラとトイレットペーパーを出す音。そしてもう一度水を流す音。
「――なん――流れ――」
私の耳が拾い上げた声で、察してしまった。
……流れないんだ。先輩のうんこは。

…どれだけ、大きいんだろう。
頭の中に、先輩の流れないウンコの光景が浮かんでしまう。
ぷっ…ぷすっ、バフッ!
「…あぁっ……!」
まさか先輩が、そんなうんこを。先輩の大便を想像するだけで、尻穴が緩み、オナラが漏れる。
今にも出そうなのに、そんな想像のせいで大便が私の肛門を強くノックする。
「せん、ぱい……まだ、ですか……?」
「ご、ごめん、今終わった!」
ばたばたと、慌てて先輩はトイレから出てきた。

「ありがとう、ございます…」
「あ、あの!ボクの、その…便秘で…流れなくて、……えっと、見なかった事にしてくれないかな…」
便意を堪えながら小さく頷き、ふらふらと個室に入る。
そして、和式便器の中を覗き込むと――
0493エルフの人2018/05/25(金) 21:16:28.44ID:coXoBs0S
――心臓が、どくん、と鳴った。
――これが、先輩が、出した物。
「……っ、わっ……おっきい……!」

思わずそんな感想が、小さくこぼれる。
自分が想像したものより、遥かに先輩のウンコは巨大だった。
私が掴んでも指が回らないであろう、極太。
長さも、6、70センチは下らないだろう。
そんな凄まじい太さと長さを誇る巨大便が、白い便器の中でU字を描き、うねっている。
憧れの先輩が産んだ、ぬらぬらと怪しく輝く、凄まじいサイズの大便。
(あんなにかっこいい先輩が、こんなおっきいうんこするんだ……)
普通は、こんな物を見られたら幻滅するだろう。でも、私は。
(こんなの…こんな凄いの、初めて見た……!)
…一瞬、自分の便意を忘れる程に。先輩の淫秘で、立派な、特大一本糞に目を奪われてしまっていた。

だけど、自分の大便もまた動き出す。
もう限界だ、と。先輩のウンコの上に思いっきり出せ、と。
…もっと先輩のうんこを見ていたいけど、私はこの便意に逆らえない。
肛門が、開く。もう抑えきれない。慌てて和式便器を跨ぎ、しゃがみこむ。

――メリメリメリッ…
大便が、肛門をこじ開ける。途切れない、一本糞。
(っ……太、いっ……!)
――ム゛リュッ!
大便が、肛門を擦る。物凄く、太い。今までにないくらい。
――ぶりゅ、ぶりゅっ、ぶりゅりゅりゅっ…!
私の極太うんこが、先輩の特大ウンコにのしかかる。
(今、私、先輩のうんこの上に…!)
大蛇が大蛇を襲うかの如く。白い和式便器の中に、モリモリと"2本目の"大便が盛られていく―――


(すっごい、出た……)
大便を出し切り、肩で息をする。
ペーパーを手に取って、お尻を拭いて立ち上がると。
便器の中には、2人が出した巨大なフン。
(あんなに綺麗な先輩の…うんこ、の上に私の…うんこ、合体しちゃってる……)
私の出した一本糞が、先輩のでっかい一本糞と便器の中で絡み合っている。
…自分も先輩に負けず劣らずの、凄まじい大きさのウンコが出た。
「―――――。」
流れるはずも無い、山盛りになった2人の特大便。
その出したての2本は、便器の中でぬらぬらと淫秘に輝いている。
…目が、離せない。そして、完全に勃起している乳首とクリトリスに指を――

「ねえ、お、終わったかな?」
「ひゃあっ!?せ、先輩!?まだ居たんですか!?」
個室のすぐ外から声をかけられ、慌てて指を離す。
「ほら、流れなくしたのはボクだから、掃除しないと……」
「だ、ダメです先輩、いえ、あの、私も凄い出ちゃって、その…見、見ないでください…」
「そ、それを言ったらキミは僕の…を見てるじゃないか!」
「そ、それはそう、なんですけど…」
「小さな声で"おっきい…"って言ったのも聞こえたからね!ボクだって死ぬほど恥ずかしかったんだよ!?」
「き、聞こえてたんですか!?」
トイレの壁を挟んで押し問答。
「ああもう、ボクだってたまたま便秘だったってだけで、普段からそんな大きいわけじゃないのに…」
「せ、先輩…」
「キミにだけは、こんなでかいのをする、はしたない女とか思われたくなかったのになぁ…」
……鍵を開け、ドアをゆっくりと開く。
「あのっ…だったら、2人で片付けましょう。」
「えっ?」
「はしたないのは、その、私も同じで…えっと、私も凄い大きいのが…」
0494エルフの人2018/05/25(金) 21:18:50.63ID:coXoBs0S
その時。ぱたぱたと走ってくる音。
「…!ね、ねえ貴方達!そこのおトイレ、使えるわよね!?入るわ!」
「えっ、ちょっと待…」
慌ててトイレに入ってきた"3人目"は、少し強引に個室になだれ込む。
「…なっ!?」
個室から聞こえる、驚嘆の声。そこには勿論、2人の産んだ立派なモノがあるので…
「あ、貴方達!おトイレの後始末くらいちゃんとなさ……っ!?」
壁越しに文句を言われるが、彼女も便意が限界に達したようで。
「だ、ダメっ、もう……!」
慌てて下着を下ろす、衣擦れの音。
「そ、外に出てなさい貴方達、聞いたら承知しな……ッ!」

ぶっ、ぶっ!ぶうぅぅぅぅっ!!
「あ、あぁっ…!!ダメ、こんなトイレじゃ、溢れちゃ……っ!」
ブ リュッ!ニチニチニチ、モ゛リモ゛リモ゛リモ゛リッ!!

便器には既に容量ギリギリの2本の特大うんこがあるのに、3本目が容赦なく盛られていく。
あの音、かなりの大物だろう。もしかしたら私や先輩より大きいかもしれない。

「…先輩。」
「…何かな?」
「…3人で掃除、しましょうか。」
「…うん。」

彼女達が3人で掃除したのはまた別のお話。
尚、3人目の彼女の極太うんこは案の定便器に収まりきらず、盛大にはみ出して床を這う大蛇と化していて――

 
                            つづく
0495エルフの人2018/05/25(金) 21:31:58.59ID:coXoBs0S
はい、短いながら新作でした。
上げてから、先輩のうんこの表現をもう少し大きくしても良かったなと少し後悔。
Gさん、新しい大量少女のお話、凄く良かった…というかどストライクです。
今回の私のお話は、先輩が後輩にうんこを見られるの、いいなぁと思ってたら書いてました。
後輩君との絡みとか、摩耶ちゃんのお話をいつかまた書くのであれば、楽しみに待っています。
脱糞杯の方は、一週間じゃなくて便秘の部とか登場人物達の個別エピソードみたいなのを
そのうち書いてみたいです。…いいネタが浮かべば。
とりあえず次回作はまたしばらく遅れそうです…
0496名無しさん@ピンキー2018/05/26(土) 00:44:36.55ID:OnB/B/hB
乙です
この話めっちゃくちゃツボ! いいですねぇ……!!
0497名無しさん@ピンキー2018/05/27(日) 09:17:24.30ID:3M9z0WoE
エルフの人さん投稿楽しみにしておりました
先輩後輩うんこ重ねいいですね…


あと脱糞杯プラス大量娘のワードで、
全選手入場のコピペがふと頭をよぎったんだけど、そもそも最新の話を合わせても6人しかいないんだなぁ
0501名無しさん@ピンキー2018/06/04(月) 18:16:37.68ID:f/c6yy84
なんとなく手元のメジャーで測ってみたけど摩耶ちゃんの平均5センチって改めて見ると凄い太いな…
0502G2018/06/04(月) 22:00:33.65ID:XGtYQuKb
半年で一作くらいのつもりでいましたが、なんか急に書く力が戻ってきて、衝動的に一つ書いてしまいました。
もう少し、最後の全体の見直しが終わったら投下できます。

摩耶ちゃんの続きでなくて申し訳ないですが、また大量娘の話です。
7人目です。
まぁいつもの事かもしれませんが、完全に自分の好みの話で、ヒュージな彼女の過去作を読んでない人、ついてこれない方は置き去りになってしまってます。ご了承ください。

あと心配になったのが、今回あまりに長すぎる物を書いてしまって、今度こそ途中で何度か投下が止まると思うのと、スレの容量的に投下して大丈夫なのか? ということです。
前みたいにテキストでろだに上げるか、悩んでます。
0503名無しさん@ピンキー2018/06/04(月) 22:40:23.72ID:Hmug7n/W
気が付けばもう500レスなんすね…
ろだやノクターンノベルズの方に上げるほうが安泰かもしれませんな
0506G2018/06/06(水) 22:08:40.05ID:SlquuOm8
ならヒュージな彼女らしく溢れさせますか…
全部で50レスくらいあるけど。

明日あたりから、準備でき次第、行ける所まで投下します。
0507名無しさん@ピンキー2018/06/07(木) 00:04:02.15ID:X6uoStxn
>>501
身近な物で近いサイズだと、例えば
コーヒー缶の直径が53ミリ
350ml缶の直径は66ミリ
なんだそうだ。
0508G2018/06/07(木) 02:15:08.79ID:8neGtllc
 
ヒュージな彼女 



 人生五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。
 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
 おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
 よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。
 むらさき立ちたる雲の、細くたなびきたる。

 ……時世の句を考えていたら、何か色々混ざって滅茶苦茶になってしまった。
 滅茶苦茶、むちゃくちゃになってしまったが、自分の人生がそもそも無意味なので、これで良いのだろう。
 そう思った。

「人生50年……。14年足りないが。 …あれ、“人間50年”だったか……」

 何か笑えてきた。
 どこか間違えたかも知れないが、分からない。
 人生36年……もうすぐ37年。これまで間違えっぱなしだったような気もする。
 だが勿体無くも、何も無い。
 何も無い……。


 ――関東圏の、とある都市。
 深夜。
 六月の蒸し暑さも、零時を越えると大分落ち着いた。
 車の往来もほとんど無くなり、静まり返った漆黒の空の下……街中を流れる河川にかかる、大きな橋の上である。
 その、冷たい鉄の欄干に寄りかかる男が一人。

「親父、母さん……ごめん。もう疲れたよ……」

 くたびれたスーツに、汗で襟首の黄ばみかけたシャツ。
 これまで打ち付けてられてきた、人生の波のどれほどかを物語っているようだった。
 力無く垂れた、男の両肩、そして光のない瞳。
 ゆく河の流れは、絶えずして……。
 流れゆく社会の荒波に負け、人の世の冷たさに絶望し、自殺志願者となり果てた男がそこにいた。
0509G2018/06/07(木) 02:15:47.80ID:8neGtllc
 
「もう……いやだ……」

 はるか見下ろす河の水は真っ暗だが、橋の街灯に照らされた部分だけが煌いている。
 誘っている様に見えた。
 この橋は海に近い位置にあるので、高さも水深も十分。
 男のポケットのふくらみには、以前趣味にしていた釣り用の錘がいくつも詰め込まれている。
 書くものも、きっちり書いた。
 準備は全て終わった。

 ……疲れた。
 
 ただ、疲れた。
 休みなど有って無きに等しく、残業に次ぐ残業……そもそもの意義を見出せない、毎日の仕事に疲れた。
 稼ぎがどうより、何のために責任を背負っているのか分からない。
 職場の上下関係、気を使うばかりの立ち位置、人間関係にも、殊更疲れた。
 癒しを与えてくれる彼女なんかいない。
 できない。
 作っている余裕すら無い。
 ……そもそも、こんな疲れたおっさんを相手してくれる女の子など……。
 学生時代の思い出が遥か遠く、懐かしい。
 そんな息子を知ってか知らずか、結婚は? と遠慮なく言ってくる両親にも疲れた。
 それでもなんとか親の気持ちに応えようと、一年ほど前から婚活なんぞを始めてみたが、そこでの女性との付き合いにも疲れた。
 逆に女性が苦手になった。
 伴侶が欲しい気持ちはあったし、あれが女性の全てでは決して無い、それは頭では分かっているが……。
 良い事は無かった。

 辛いけど、もう少し頑張ろう。
 もうちょっとだけ頑張ろう。

 そう思って毎日を凌いできた。
 なんとか踏ん張れば、もう少し我慢したら、良いことだってある。
 そう思っていたが、そんな我慢強い自分にも疲れた。そして気が付いたら、40が迫っていた。
 いつの間に……。ある日それを理解して愕然とした。
 ついでに、徐々に薄くなっていく髪にも、疲れた。
 もういいだろう。
 一人で36年頑張ったら、十分だろう……楽になろう。
0510G2018/06/07(木) 02:16:25.04ID:8neGtllc
 
 いっそすっきりとした表情で、男は靴を脱いだ。そして遺書の一つをその傍に置く。
 改めて覚悟を決めるまでも無い。
 なるべく一般の人の迷惑にならないよう、彼は大きな川、それも深夜を選んだ。
 電車もビルの屋上も、自宅も、関係ない大勢の人の迷惑に……トラウマになってしまう。
 川なら警察か、海に流れて海上保安庁のお仕事だ。
 寂しいが、一人静かに行く。
 こんな時でさえ他人に気をつかう自分に、自分でも笑ってしまう。だが、最後まで自分らしく、これはこれで良いだろうと彼は思った。

 男は靴を脱いで、きれいに揃えた。
 目を閉じ、深呼吸。
 最後の空気は湿っぽかった。
 そして勢いをつけ、欄干を乗り越えようとした……のだが、彼はふと、思い止まった。

 ……誰も居ないんなら、最後にこのくらい良いだろう。

 と、思い付いた事があったのだ。
 す〜っと、彼は胸に息を吸い込み、そして

「部長のバカ野郎ー! しにやがれー!! あんな会社、潰れちまえーーー!!」
 
「同期の○島ァ! 年下のかわいい嫁さん貰ったからって、毎日毎日惚気てんじゃねぇー! 写真見せ付けるんじゃねぇー! 精神的な殺人だぞコラァー!!」

「ほ、他に…… ほかにも…… ううぅ…… うあぁぁ……!」


 嗚咽が、涙があふれる。
 彼の叫びは、星の見えない夜空に吸い込まれて消えた。
 普段無口なせいで、もっともっと罵倒したくとも、言葉が出てこなかった。
 おとなしい性格が、最後の最後まで……。
0511G2018/06/07(木) 02:17:14.56ID:8neGtllc
 本当は、二人どころでは無い。
 両手で足りない位に、罵りたい人間はいる。
 だが……それでもやはり、呪詛を吐くべきではなかった。
 せっかく、すっきりした顔で水に入る所だったのに、気持ちを乱されてしまった。

「はぁ……。あ〜あ……全く俺ってやつは……。 ん?  いや……まだ、あったか……」

 片足を欄干に乗っけようとして……彼はまた思いとどまった。
 歩道の砂粒が、靴下に少し痛い。
 どうせ叫ぶなら……と、もう一つ。
 先程よりも更に大きく息を吸い込み、そして……彼は雄たけびを上げる。


「一度でいいから! かわいい女の子の…うんこに全身埋もれてみたかった! どうせ死ぬんなら、大量の…女の子のうんこ風呂で溺れて死にたかったよ!」


 まさしく、咆哮であった。
 ……だが誰かに聞かれていたら、とんでもないことになる叫びである。
 人生の最後の最後に、今までずっと胸に秘めていた想いを、彼は叫んだ。
 彼に恋人ができない、出来ても長続きしない理由でもあった。
 
 彼は、いわゆるスカトロ趣味の持ち主なのだが……その中でも更に特殊で、常識的にありえない量、物理法則を無視するような大量のうんこをひり出す女性が好みなのだった。
 普通の便器では毎回詰まって、うんこするだけで日々苦労するような……そんな女の子に興奮してしまう。
 ネットで見た、同好の士のイラストがきっかけだった。
 巨大な便意の苦悶に身をよじり、己の体質を恥じらいながら、自分でもどうしようもない排泄欲に駆られて……便器を溢れさせるどころか、チョコソフトの如く山を築き上てしまう。
 一回に、ポリバケツいっぱい排泄してしまうような。
 そんな女の子が大好きなのだった。
 もちろん現実にそんなの居るはず無いが、思い浮かべただけで、体の一部分が固くなってしまう。
 そして当たり前だが、誰にも言えない。
 ネットの世界に同好の士は割りと居て、色んな画像を集めたりしているが、現実に誰かと、この思いを共有することは無い。

 ――今から、その現実を離れるのである。

 ならばせめて、最後に叫ぼう。
 そう思ったのだった。
 そして、神社に参って願掛けでもするかのように、彼は手を合せた。
0512G2018/06/07(木) 02:17:41.74ID:8neGtllc
 
「俺の夢……! 死んで生まれ変わったら、大量娘のいる世界へ行けますように! 大量娘の嫁をもらって、毎日一緒にうんこ風呂に入れますようにっ!」

 どんなに、幸せであろうか。
 芥川の古典小説ではないが、一度でいいから、飽きるほどの……かわいい女の子の、大量のうんこに全身包まれたなら、どれほど幸せであろうか。
 それはきっと楽園だ。
 一度に大量に排泄されて物でなくてもいい、肥溜めのようにバスタブに、ちょっとずつ貯糞してもらって……それでもいい。
 どう考えても無茶苦茶な願い、と彼自身分かっていたが、とにかく現世で叶う事が無いのは確かだ。
 ……まぁ、そもそも、大量でない普通の女の子のうんこだって、彼は現実に見たことはないのだが。
 過去に付き合った女性にも、打ち明けることも叶わなかった。
 満たされない欲求と、彼女を大事にしたいというまじめな性格と、色んな所で気持ちのズレが起こって上手く行かなくなるのだ。
 元からそんな趣味を持った女性と知り合い、付き合うなど、それもどう考えたって不可能。
 全ては来世に期待である。

 ……さて、これでもう良い。もういい。
 思い残すことは――


「――はい、そこの人。ちょっといい?」

「はへっ!?」

 不意に彼は、声をかけられた。
 そして、今実際に死ぬ所であったのだが……文字通りに、死ぬほど驚いた。
 誰も来るはずが無い。
 そう思っていた、この場所に人が居たからである。
 たまに車が通過することはあっても、深夜、この橋を渡る通行人などいない筈なのに……。
 
0513G2018/06/07(木) 02:18:30.82ID:8neGtllc
 
「何してんの? そこなサラリーマンの人。……自殺? 自殺ですね、どう見ても。その靴とか。封筒とか」
「な…? あれ…?」

 片足を欄干に乗っけたまま、真横に顔を向ける。 
 女が一人、立っていた。

「ちょっ…… いつから、そこに?」
「三分くらい前ですかな」

 彼の問いにそう応えた、スーツ姿の女性。
 小柄な人だ。
 片手には、夜の買い物帰りなのか、コンビニのレジ袋を下げている。
 深夜1時……いや、もう2時近い。
 こんな夜道、さっきまで誰も居なかった筈のそこに、突然、女性が一人。
 彼はただ、驚くしかなかった。


 ――結構若いし、かわいい。
 スーツ?
 何故こんな時間…夜勤のOL? 飲み会とかの帰り?
 いや、それよりも……ちょっと待て。

 ……聞かれた。
 今の、最後のやつを聞かれた。
 確実に、聞かれた。
 女の人に。
 ……最悪、最低だ。

「死のう。 うん、今死のう。 死ねばいいんだ」


 それを人に聞かれてはならぬ。
 決して、誰にも知られてはならぬことを……。
 絶望、だ。
 全てが虚無となった能面のごとき顔で、彼は改めて欄干を乗り越えようとする。
 さっさと飛び込まないから、こんな事になったのだ。
 こうすれば全てリセットである。

 だが――彼の様子を見たその女性は、背後から必死で掴んで、引っ張り戻そうとした。
0514G2018/06/07(木) 02:18:59.27ID:8neGtllc
 
「ちょっと! やめなさい!」
「死なせてくれ! 死なせてくれ!」

 女性、しかも小柄な身体の割に、かなりの腕力だった。
 なかなか振りほどけない。

「ダメだって! あんたに聞きたいことあるんだから! 死ぬのはそれからにして!」
「……は? 聞く? 一体何を……」

 その一言で、彼の気持ちは現世に戻ってきた。
 足を下ろす。
 こんな状況、一体何を聞きたいと言うのか? この自分に、質問とは……。
 しかし、これから死ぬというのに、“知りたい”という感情が湧く。そんな自分が自分で可笑しいと思った。


「はー、はー…… えっとね…あんた、今、女の子のうんこ風呂に埋もれたいとか、溺れたいとか言ってましたね? それって本気?」 

 ……ただの死体蹴りだった。(まだ生きているが)
 この女性は、とんでもないSなのだなぁ……。そう彼は思った。
 更なる精神攻撃を加えるために自殺者を引き止めるとは、凄い人がいるものだ……と、最早死人として達観した気持ちだった。
 また能面のような顔に戻り、彼は河に飛び込もうと改めて決意する。
 死こそが救いである。
 しかし、数秒何も言わないでいると、また彼女が聞いてきた。

「ホントならさ……あたしが叶えてあげよっか? それ。だから死ぬの待ちなさい」

「へあっ!?」

 今度は驚きのあまり、アホみたいな声が出た。 
 そして気付いた事がある。

 深夜に突然現れた、この女。
 向かい合い、ほんの数歩の位置で衝撃的な言葉を発した、彼女は……猛烈に酒臭かった。
 
0515G2018/06/07(木) 02:20:19.55ID:8neGtllc
 
 
 
「……おっ、そういえば名前とか聞いてなかったぁ。あんた何ていうの?」
「ああ……。鹿屋だ」

「かのや、さんね。…歳は? 40くらい? もっと?」
「そんな行ってない、36だ」

「ほ〜、へぇ〜……。そうか… 見た感じより若いなぁ」
「そう言う、君は?」
「27ですよ。冨士谷でぇ、ございます」

 ……10歳近く年下だったのか。
 しかし、やっぱりこの人は……。

 マンションが多く並ぶ深夜の街中を、妙な取り合わせの二人が歩いていた。
 付いて来いとだけ言われ、さっきまで自殺しようとしていた男……鹿谷は、突然現れた彼女の後をついて行く。
 若いとは思ったが、この……「ふじたに」と名乗った女性。
 人の気にすることを、ずけずけと言ってのける。
 老けて見える……非常に気にしている事を指摘され、またダメージを食らわせられた。
 そして一体、どれほど飲んだのか?
 口を開くごとに、前を行く彼女からは、酒の臭いが漂ってくるのだった。

 たまに振り返り、赤い顔を見せながら歩く、富士谷という女性。
 紺のタイトスカートから覗く、その彼女の両脚。
 どっかでふらついて、突然倒れるんじゃないかと、鹿屋は不安げな視線を送る。
 今の所、その足取りは普通だ。
 しかし臭いの他にも、眼つきといい顔色といい言葉の物腰といい、間違いなく酔っ払っている。
 歳のわりに、幼い感じの顔なのに、台無しだ。
 この時間、やはり飲み会帰りなのか……と思ったが、よく見ると彼女のコンビニ袋、350のビール缶4本が透けていた。
 白いビニールに水滴が滴る。

「……僕ら、どこに向かってるんだ?」
「あたしの部屋だよ〜。 歩きなら、あと5分くらいか。たまには飲んで夜の街を歩くのも良いですなぁ」
 
0516G2018/06/07(木) 02:22:10.64ID:8neGtllc
 
 ――本気なのか?

 聞きたかったが、聞いたところで、まともな答えを期待することはできない。そう鹿屋は思った。
 彼女のコンビニ袋、音と揺れ方から見て、ビール缶全部空っぽである。
 街灯に照らされた袋の口から、サラミの空き袋なども見えた。
 どこで買ったのか知らないが、深夜の帰り道にあおったらしい。
 酒が好きではない彼には、とても真似できないことだった。
 もし、自分がもっと酒が飲めたなら、それでストレスも少しは発散されたのかも知れない。ついて歩きながら、鹿屋は思った。

 しかし、夜道で酒を飲んで男を引っ掛け、自分の部屋に連れ込もうとか……。
 自殺しようとしていたから?
 酔っ払いなりに、人助けしようと?
 この壊滅的な酒飲みの言うこと、本気だろうが調子のいい戯言だろうが、既に死人の自分にはやはりどうでもいい事だ。
 回収した遺書はいいとして、ポケットの錘が歩くのに少々鬱陶しいが、冥土の土産に最後までついて行ってやろうと鹿屋は思った。
 別に、あの世行きに終電は無いのだから。

 そして、実際にそれから5分で、彼女のマンションに着いた。
 かなり大きく、立派だった。
 しかも自分の住んでいる場所から結構近かったので、鹿屋は驚く。
 ……が、その後が少々、長かった。

「はい、着きましたぁ。 散らかってるけど、まぁ上がってよ」
「ふ〜…、は〜…… あ、足が…… 結構キツかったぞ……」

 キーを取り出すと、ポケットでじゃらっと音がした。
 玄関ドアを開けようとする冨士谷だが、そのすぐ後ろでは、鹿屋が両肩を落として息をしている。
 案内された彼女の部屋は、6階だった。
 6階だったが、何故かエレベータは使わず、「こっちこっち」と言われ、ひたすら階段を登った。
 到着する頃には、すっかり鹿屋の息は上がっていた。
 ポケットの錘が本当に邪魔だった。
 
0517G2018/06/07(木) 02:23:19.68ID:8neGtllc
 
「ふぅ…。しかしホントかよ……。 んん……いいのか……。しょ、初対面だが……」
 
 あまり簡単に名乗るので、偽名の疑いを持っていた鹿屋だったが、予想外にちゃんと「FUJITANI」と表札が出してある。
 本当に久しぶりの、女性の部屋……。
 冥土の土産と思っていたのはどこへやら。
 この期に及んで二の足を踏む、真面目な鹿屋であった。 
 対照的に、冨士谷の方は全く変わらず、上機嫌な酔っ払いのままである。

「ん〜? 初対面じゃあ無いですよ? 私たち」
「え……」
「カノさん、だいたい毎朝顔を見てるのに、覚えてない? ひどい人ですなぁ」
 
 慣れているからか若さのおかげか、ここまで登っても冨士谷は全く息が上がっていない。
 軽い口調で言いながら、彼女は部屋の玄関を開けた。
 そして一気に明かりを灯す。
 ……玄関と、その先の廊下だけ見ても分かった。
 結構広い部屋だ。
 若い女性の一人暮らしには、少々不釣合いな。
 そしていつの間にか、男の愛称は勝手に“カノさん”となっていた。

「見てる? ちょっ、いや、知らないぞ。大体あんた……富士谷さんも、私の名前知らなかったじゃないか」
「まぁまぁ、細かいこと気にしない。…で。 入る? 入らない?」
「……え、ええと」
「んもう。……いいの? 入りたくないの? …私のうんち風呂。いっぱい出してあげるよ?」

 もし周りの住人に聞かれたらどうなるか、さらっと凄い台詞を発する。
 にやっと、挑発的な瞳だった。
 明るくなった玄関を背に、両手を腰に。
 少しだけ顔をかしげ、小悪魔的な……。
 鹿屋は言葉を失う。

「……」

 本当に?
 夢にまで見た、あれを?
 彼女のその一言に、彼女の表情に……。ごくん、と鹿屋は生唾を飲み込んだ。
 彼は無言のまま一歩、前に足を踏み出す。
 それで十分だった。
0518G2018/06/07(木) 02:23:54.79ID:8neGtllc
 
「よし、決まり♪  さっ、上がって」
「お…お邪魔、します……」

 スーツの袖を掴まれ、引っ張られた。
 もう逆らえなかった。
 虎穴にはいらずんば……と言うが、今はクモの巣か、食虫植物に捕らわれた虫にでもなったような気分だった。
 小悪魔どころか、本物の悪魔の誘いだ。
 ここまで言われても、まだ半信半疑だが……。

 上がると、ぽいっと廊下の隅にビール缶の袋を置いた彼女。
 玄関に他に靴はない。
 鹿屋も続いて靴を脱いで、廊下に上がる。
 履くことも脱ぐことも、もう二度と無かったはずの、愛用の革靴だ。
 ほんの数秒、鹿屋はそれを見つめ、揃えることはせずに、彼女に続いた。
 考えたら女性の部屋はおろか、誰か他人の生活空間にお邪魔することも、本当に久しぶりだった。


(おお…? ちょっ、凄い良い部屋じゃないか……。絶対家賃高いぞここ……)

 白い壁と天井の、明るいリビング。
 まず、圧倒的な広さ(自分のアパート比)に鹿屋は驚いた。
 9歳も年下の、しかも女性。
 自分と同じ様にどこかの会社で働いているに違いないが、この違いは何なんだ。
 分譲の、いわゆる本物の「高級マンション」にも匹敵しそうだ。
 廊下からリビングに入った途端、彼は立ち尽くしてしまった。

「お客さん来るの分かってたら、もっと片付けたんだけどね〜。特にアレ。…あ、いや、今回は別にいいのか……見せちゃうんだし……」

 ぶつぶつと呟きながら、冨士谷はスーツの上着を脱いで、ぶっきらぼうにソファにかけた。
 そのまま、う〜んと大きな背伸びをする。
 しかし鹿屋が見たその部屋は、言葉と裏腹な、スッキリとした綺麗な空間だった。
0519G2018/06/07(木) 02:25:45.84ID:8neGtllc
 
 ここに向かって歩いている最中も、“散らかっている”と彼女は言ったが……。
 とにかく、テレビやソファ、小さなガラステーブルと収納、ほか最低限の家具以外、物があまり無い。
 少なくとも、見えない。
 カーテンも落ち着く茶系で、いかにもな「女性の部屋」でなく……また部屋の広さに相応の、大きいテレビや豪華な家具があるでもない。ミニマムに纏められた、センスの良い空間だ。
 こんな部屋に、しみったれたおっさんの自分がお邪魔して良いのかと、鹿屋は今更自問してしまう。
 と思ったら、つながったダイニングの隅っこに、スーパード○イの3リットルアルミ樽が2個あった。
 あと、ワインの空き瓶も何本か。
 逆に安心した。

 ……いや?
 もう少し良く見ると……。
 この綺麗なリビングにも、雰囲気に合わない、変な大きいバケツが5〜6個も隅の方に重ねてあるのに鹿屋は気が付いた。
 会社の掃除でもよく使っている安物の、よくある青いバケツだ。
 何に使うのだろう。
 アンバランスで、不思議だった。

「しかしあんた…冨士谷さん? 一体何者なんだよ。どっかのキャリアウーマンと思うが、どれだけ稼いで……」

 鹿屋の頬に汗が伝う。
 ひとことで言って、甲斐性無し……。
 単に努力が足りないのか、それとも根本的な才覚の差か。
 どちらにしろ、やはり自分は駄目な男なんだと、一層感じずにはいられなかった。
 が、そう言いながら富士谷の方を振り返った鹿屋は、またしても言葉を失う。

 その富士谷が、スーツの上着だけでなく、いきなり全部脱ぎにかかっていたからだ。
 

「ちょちょちょ、ちょっと待て! 何考えてるんだおい!」
「えー? なんで止めるんですかぁ?」

 鹿屋が見た時には、彼女は……
 既に上はブラのみ、下はタイトスカートをとっくに脱ぎ、ショーツとタイツのみになっていた。
 しかも脱いだ物は、ぽいぽいと、そこらに適当に散らかされていた。
 酔っ払いにも程がある。
0520G2018/06/07(木) 02:26:39.23ID:8neGtllc
 
「なんでって、逆になんで脱ぐ!? 酔いすぎだあんた!」
「だって、お風呂入るって言ったじゃないですかぁ? 私のうんこ風呂。これから作るんで、汚れないように。その方がカノさんもうれしーでしょう?」
「いや言ったけど! ためらいも何も無いのか!? 危ないだろ! 俺に襲われたらどーすんだよ! 自殺しようとしてたんだぞ!? 破れかぶれで……」
「襲われないですよ? カノさん。だってあなた、優しい人です」
「えええ……」

 一体何なんだ、この女は。
 今まで出会ってきたどの女性とも違う。あまりに変すぎる。
 さっきの小悪魔的な笑みとは違う、今度はやさしい、本当に目の前の男を信頼しているような笑顔だった。(酒臭いが)
 こんなかわいい子が、こんな……。
 しかも、にっこりと「うんこ風呂を作る」なんて……。
 鹿屋の額に、さっきとは違う汗が伝った。
 
「お風呂場に行くよ。カノさんも脱いで。…あっ、私が脱がしてあげようか?」
「……いいえ、自分で脱ぎます」

 もう完全に理解を超えている。
 いっそ、好きではないが自分も酒を飲むべきかもしれない。そう鹿屋は思った。きっと、あり余るほど、この部屋には常備されているだろう……。 
 これから本当に何が起こるのか、彼女の言葉は真実なのか。
 ぐちゃぐちゃになった頭を抱えながら、鹿屋は冨士谷に背を向け、自分もスーツを脱ぐ。
 シャツも、下着も……。
 脱ぎながら嫌でも耳に入る、背後の衣擦れの音が生々しい。
 しかし凄まじい異常な事態の連続に、冨士谷の半裸を見ても、鹿屋はさっぱり勃起しない状態であった。
 自殺を決意するほどの日々のストレス、疲れの影響も多分にあったが……。

 だが、理解を超えた状況というのは、これから起こる事こそが正に本番だったのだ。
 夢か現か、夜はまだ始まったばかりである。
 
 
0521G2018/06/07(木) 02:27:19.73ID:8neGtllc
 
「んじゃあ、服も脱いだし、お風呂行くぞー!」
「お、おお……」

 この女……男らしすぎる。
 彼女の異常なテンションに圧され、思わずそう呟きそうになった鹿屋である。
 脱いで更に一段階ひどくなったような気がする。
 一体この女の倫理観はどうなっているのか、酒癖がひど過ぎるだけなのか……それとも出身が薩摩隼人なのか。
 冨士谷は、本当に完全に脱いでしまった。
 連れ込んだ男の目の前で。
 全裸のまま、堂々たる「仁王立ち」で、その男、鹿屋と相対しているのである。
 背すじ真っ直ぐ、腕組みをして……
 何がそんなに楽しいのか、満面の笑みで、下も上もまったく隠さない。
 黒い髪も肩までしかないので、何の遮りにもならなかった。

(女の裸を生で見るなんて、どのくらい振りだっけ……。しかし、見ていいのか……いいんだよな……?)

 こうも見せつけられては、逆に疑問符を付けざるを得ない鹿屋だった。
 が、小柄で、白く柔らかな彼女の肌は美しい。小さく茂った股間も、程よい大きさの胸も、すっかり露わになった。
 確かに、堂々と見せ付けるレベルのスタイルではあった。
 スーツ姿の時の、何となくの鹿屋のイメージ通りに、スレンダーな裸体だ。
 背が低めなこともあって、27よりもかなり若く見える。
 現役女子大生でも通りそうだ。
 あまりに堂々たる態度と相変わらずの酒臭さが玉に瑕であった。
 鹿屋の方も、彼女に促されるままトランクスまで全部脱いでしまったのだが、

(せっかく腕組みしてるんだから、せめて胸を隠せよ……)

 などと考えていた。
 アニメファンにならば「ガイナ立ち」と言った方が通りが良いだろうか。
 いっそ清清しい。
 何が彼女をそうさせるのか、得意げですらある。
0522G2018/06/07(木) 02:28:04.69ID:8neGtllc
 
 “裸になって何が悪い!”
 と身体で表現していると言うか……おどおどとし、迷いながらも男の性で色々見てしまう鹿屋とやはり対照的であった。

「ほぉ〜… カノさん、結構立派なのをお持ちで。でも全然たってないね。やっぱり良い人だね」
「それは男を傷つける言葉だぞ……。と言うか、男のコレだって色々繊細なんだよ。女の裸で無条件に勃つわけじゃない」

 同じ見るにしても「恐る恐る」の鹿屋に対し、至極当然といった風に、富士谷は真正面から視線を向ける。
 力強く組んでいた腕は、さっきの玄関でのように両腰にあて、腰を少しかがめて……何やら珍しい植物でも見るかのような様子だ。
 そして鹿屋の方も、真上から見下ろす形になった彼女の胸から視線を外せない。
 小ぶりだが、触ったら手に吸い付きそうな……良いモノだ。
 だが正直、それよりも、自分の息子を手で隠したい鹿屋であった。
 好奇の視線が強すぎる。
 であるが、隠したら負けな気がして、我慢する。

「ふーん。じゃ、私のうんこ風呂で暖まってくれたら、大きくなる?」
「あんた、相変わらず凄いこと平気で言うんだな……。しかしうんこ風呂だぞ? うんこだぞ? ホントに分かってんのか?」
「もちろんだよ? これからお風呂場行ってぇ、バスタブに寝っ転がってもらってぇ、そこに私がまたがってぇ…んで、カノさんの上でうんこするの。いっぱい。……で、おっきくなる? 興奮する?」

 更に凄いことを明言されてしまった。
 しかも細かく具体的に。
 この酔っ払いが……。もはや呆れた表情で、鹿屋はそれに答える。

「……ああ、なる。勃起する。興奮する。……本当に、現実に、そんなことが出来るなら……何だってする。命を懸けたって良い。死んでもいい。その位、やってみたかった」
「当たり前だけど、汚いよ? ……すっごく、臭いよ。丸一日経っても体中、ニオイ取れないこともあるよ? いいの? 本当に?」
 
0523G2018/06/07(木) 02:29:06.27ID:8neGtllc
 
 今度は上目遣い、鹿屋の顔を覗き込むようにして、富士谷が聞いてきた。
 ここまで来た鹿屋には、今さらの問いだった。
 文字通りに、お互い何も隠さない、裸だ。言いたい事を、全部ぶちまけようと彼は思った。

「なんだ、今さら…… なら言っちまうが、その汚いのが良いんだ。勘違いはして欲しくないが、うんこなら何でも良いって訳じゃないぞ? 君みたいな…かわいい女の子のやつがいい。
きれいな女の子が、滅茶苦茶汚いものを生みだす……そんなのが大好きなんだ。それも大量に。現実には不可能だけど、昔のギャグ漫画みたいな、大量のうんこを産み出すところが見たい。それを直接、浴びたい。バスタブ一杯とか、ドラム缶一本分くらい」
「……ほんとう?」
「ああ、本当だとも。もし現実にそんな女の子が居たら、恋人にしたい。嫁に欲しいよ」
「お嫁さんに?」
「うん。世界一の金持ちになれるか、大量にうんこ出してくれる嫁を貰うか、どっちか選べって言われても俺は迷わない。馬鹿なこと言ってるのは、自分でも分かってる。…でも、だから」

 震える声でそこまで言うと、鹿屋は一度言葉を切った。
 そして、かしずくようにして、中腰の富士谷と視線の高さを合わせる。
 ほんの数秒だけ躊躇ったが、彼は最後まで言い切った。

「もし出来るなら……その……。 君の、富士谷さんの産み出すうんこを浴びたい。実際そんな、大量じゃなくてもいいから。……死ぬ前に、一度でいいから。君のうんこを浴びて、その温もりに包まれたい。あんたのうんこはきっと……最高だ」

「……うれしい。でも、カノさん。死ななくて大丈夫だよ」

 ――嬉しい?
 どういう意味と聞く暇も無く。
 鹿屋は冨士谷に引っ張られ、浴室に入った。
 暗闇と静寂の、深夜2時過ぎ。
 幻か現実か、境目の曖昧なひと時が始まろうとしていた。
0524G2018/06/07(木) 02:29:42.60ID:8neGtllc
 
 
「おお…!? 風呂場もでかいし、きれいじゃないか……いいのか?」
「ん〜? いいのいいの。どうせ……。 それに、綺麗に見えてもね、実は私のうんちで、今までも結構汚しちゃってるから。その度に掃除してるけど……」
「ああ……自分でも、そう言う……。一人遊びしてたって事か」

 案内されたそこは、リビングに見劣りせぬ、これまた立派なお風呂だった。
 一人暮らしには少々どころか、過大な気がする。
 壁の一面だけが御影石調になっており、他の壁と、大きなバスタブの白さが映える。
 大人が足を伸ばしてなお、余裕を持って湯に浸かれそうだ。
 脱衣所とはガラス張りの壁で仕切られている。ちょっとした高級ホテル並みだ。
 改めて、一体どれだけ稼いでいるのかと考えてしまう鹿屋であった。

「君みたいな女の子に、最後の最後で出会えるなんてな……。スカトロ趣味の女の子と知り合うなんて、不可能だと思ってた」
「あ〜…、あのねぇ……。別に私、そう言う趣味持ってる訳じゃないし」
「そう、なのか……」
「一応言っとくと、その手のビデオ出たとかでもないよ。そーいう趣味の彼氏もいなかったし。……うんちで汚れたっていうのも“遊び”では無いんだなぁ…。止むに止まれぬ、と言うか。……じゃ、バスタブに寝てもらおうかな。ちょっと冷たいし、硬いけど我慢してね」
「ん、分かった」

 「うんこ風呂」なんて凄まじい単語をさらっと言ってのける上、実際自分でもやったことがあるっぽい発言をしていた彼女。
 しかし、そういう趣味ではないと言う。
 いくらなんでも、ここまで来たら嘘はあるまいが……。
 鹿屋は不思議に思った。

「――ひょっとして富士谷さん、あんたもストレス溜まってた?」
「ん……まぁね。本当はね……私もカノさんみたいに、あの橋で叫びたい気持ちだった。上司のバカヤロー! 会社の女ども死ねー! とかね。……おんなじ。毎日大変で、いっそ死んでやろうかって、時々思ってた」
「おんなじ、か……」

 鹿屋は呟きながら、白いバスタブの底に、言われるまま横たわる。
 湯の無い浴槽に寝転がるのは、そう無い体験だ。
 ほんの少し両足を曲げて……確かに背中と尻が少し痛い。見上げる天井の照明も少し眩しかった。

「それと、ストレスもだけどね……溜まってるのは、こっち。お腹の方もだよ。私、身体小さいけど、凄いたくさん出るからね」
「はは…。期待してるよ。それに男を捕まえて部屋に連れ込んで、うんこ浴びせようなんて思うくらいだから、富士谷さんのストレスも相当だな」

 富士谷はそれには答えず、がばっと、大股を開いてバスタブに乗っかった。
 バスタブ両脇の細い部分に、器用に両足を載せる。
 ちょうど、巨大な和式便器に跨るように。
 騎乗位でセックスするのに似た態勢になって上と下、高低差90センチで鹿屋と彼女は向き合った。
0525G2018/06/07(木) 02:30:21.45ID:8neGtllc
 
「……絶景だ」

 少々逆光になるが、彼女の大事な部分が全て、鹿屋の眼前に晒された。
 胸はもちろん、あまり使いこんでいない様子の、清楚なアソコも。
 どのくらい出してくれるのか、これから主役を張る予定の、すぼまった肛門も。
 このまま彼女が排便してくれたら、ヘソの辺りに湯気の立つ大便を感じることになるだろう。
 鹿屋にとって、天国の情景であった。

「……あと一つ断っておきたいんだけど…。こんな事するの、カノさんが初めてだよ。初体験。……うんこ浴びせよう、なんて」
「そりゃ……光栄だな。でも、そんなタイミングよく、うんこ出るのか? イチヂクとか要らない?」
「うん…大丈夫。私ね、最近こういうの、少しコントロール出来るようになったから。じゃ……いい? うんち出して……いい?」
「夢みたいな台詞だな。……ああ。頼む」


「バケモノ、なんて言わないでね……」


 ぽつりと、富士谷は呟くように言った。
 その一言は違っていた。
 酔っ払って、ふざけた口調だった、先程までとは。

「……? 意味が… 何を言って……」
「あっ… あ、あの橋で、あんな事を叫んだカノさんが悪いんだからね……! んっ…! 私の溜まってたやつ全部……! 受け止めてもらうよっ……!!」
「悪い? えっ、ええ?」
「うぅっ… くっ…! そ、それと……本当に溺れて、死なないでよ……!!」

 バスタブに跨って排泄姿勢を取る、彼女。
 いきみ始めたのか、小柄なその身体がぶるぶると震え出した。
 だがそれ以上に、明らかに彼女の雰囲気が変わった。
 ……何か。
 何か思い出すのは、日本昔話とかの、美女に誘われてホイホイ着いて行ったら、実は妖怪で喰われそうになりました……というお話。
 いや、まさか。
 
0526G2018/06/07(木) 02:31:22.06ID:8neGtllc
 
「はぁ、はぁ… あっ…、う、うあああっ……!! う、うんち……出るよっ! カノさんの望み通り、バスタブ一杯出してあげるからね……!」

「お……おう! 何か知らんが、気合入ってるのは分かった! 出せるだけ、全部くれ! 俺を、君のうんこで溺れさせてくれ!」


 見上げる鹿屋の心拍も上がっていく。
 馬鹿な事を考えている時ではない。
 酔っ払いぶりは別として、正直かなりかわいい彼女の、ちから一杯の踏ん張り姿。
 美しい。
 出産とは流石に比べられないだろうが、見事なきばりっぷりだと彼は思った。
 しなだれていた彼の男根も、感激と興奮、期待感で硬く持ち上がっていく。
 バスタブ一杯のうんこ。
 溺れるくらいの大量排便……あくまでも比喩だと……彼はそう思っていた。

「くぅっ… あ、あああ…! 出る…! ほ、ほんとに……こんな……人にうんこぶっかけるなんて……! あ、ああああっ!!」

 異常な興奮か、便意の苦痛か、排泄の快感なのか……富士谷の顔はすっかり乱れていた。
 先程までの、酒に酔っての乱れとは違う。
 彼女から産まれてくるはずの排泄物を受け止めるため寝そべる鹿屋は、それを見て、黙って右手を差し出す。
 富士谷は、曲げた両膝にあてていた左手を、同じく差し出した。
 それは……二人の手が繋がった瞬間だった。


 ――むぼっ…

  ぷっ……ぷぷぷっ……

  ぼとっ! ぼとととっ!
 
 
 
0527G2018/06/07(木) 02:32:19.39ID:8neGtllc
 
「あうぅっ! く…うぅぅっ…!」

「うっ!、うおおおおっ!? すっ…凄い……!!」

 ついに待ち望んでいた排泄が始まって、鹿屋は歓喜の声を上げた。
 まず……落石のような、塊の排便があった。
 山道を走っていて、崖からゴロゴロと茶色い石が転がり落ちてきたような。  
 いきみと共に、急激に拡がった彼女の排泄口、そこから硬い便の塊がいくつも次々に滑り落ちてきたのだ。
 彼女の直腸に溜まっていた先っちょの方、秘結した部分だ。
 でかい。
 産卵にも似た産みの苦しみで、富士谷の小さな体がのけぞる。
 こげ茶色で、ごつごつとして、それも一個一個が大人のこぶし大はある……。
 あの小さな肛門がよくここまで拡がったものだ。
 何個かは鹿屋のたるみかけた腹を転がり落ち、ごろん、とバスタブの底で重い音を立てた。

「で、でか……! これが本当の……女の子の……! 感激だっ……!」

 身体で受け止める鹿屋は、自らの腹部に感じるその重さ、その温度、そのざらざらした便の感触に、素直な感動を漏らす。
 空いた左手でその便塊を一個掴んで、玩ぶ。
 力を入れて、握りつぶしてみた。
 更にもう一個も。
 小学校の工作の思い出、紙粘土を思い起こす触感だ。
 よどんだ中年の瞳ではない。
 まるで、小さな子供が欲しかったオモチャを手に入れた瞬間のように、彼の眼は輝いていた。

「その小さな腹に、よく溜め込んでたなぁ……! 最高だよ……!」
「はぁっ、はぁっ… は……何言ってんの、まだまだよ、まだ……これからが本番なんだから……!」
「……え?」


   …むちゅっ!  ……ぶ、ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!! べちゃっ!!!

    どぶりゅっ!!

     にちゅちゅっ! むちゅっ! むちゅちゅちゅちゅっ……!!
 
 
 
0528G2018/06/07(木) 02:33:05.87ID:8neGtllc
 
「う、うおおぉ!?」
 
 またしても鹿屋は大きな声を上げる。
 第二波で落ちてきた衝撃に……。
 下腹部を圧迫する重量で、吸い込んでいた空気が口から抜けていった。
 堰を切ったような、と言うのは、正にこういう時に使う表現なのかもしれない。
 それは明らかに、さっきよりも柔らかく、もっと温かかった。
 そして重かった。
 最初の便、こぶし大の硬い便が出尽くすと、今度は――やや明るめの茶色をした、これまた見事な一本糞が富士谷の肛門から溢れてきたのである。
 茶色く、長い動物の尻尾を思わせる……。
 この柔らかな便ですら、鹿屋の一物を凌駕する太さだった。
 排泄に震える、富士谷のおしり。
 その中心にある、大きく拡がった彼女の穴。
 ひくつく頬と同じくピンクに染まったそこから次々に、一瞬の途切れも無く、茶色い排泄物が生まれ続ける。
 堰と言うより、華厳の滝もかくやという流麗な大便の落流がそこにあった。

「ふっ、ふっ! ふうぅぅっ!! う…うんち……! うんち止まんないぃ……!」
「ほっ…本当にあんた……何処にこれだけ溜め込んでたんだ!? 何日分だよ!? 何食ってたらこんな……! でも、すげぇ…… 最高だよ富士谷さん! あんた世界一の女だ……!」

 時ならぬゴールドラッシュが巻き起こっていた。
 鹿屋の腹の上で、最初は古典ギャグ漫画で見るようなとぐろを巻くうんこが出来上がった。
 それは、ほんの数秒で、降り積もり続ける便に壊される。
 富士谷の肛門を源とする、極太の大便の滝は枯れることがなかった。
 その後は無秩序に、積もる傍から自重と新たに降ってくる便につぶされて、広がっていく。
 白いバスタブが、まるでカレー皿のようになっていく。
 その皿に寝転がる鹿屋は、ただ受け止め続けるだけだった。
 天を衝いて立ち上がった鹿屋の男根も、じわじわと押し寄せてくる軟便に、飲み込まれていった。
 それがまた、言葉に尽くせないほどに心地よい……。

(こっ……これ、本当は……。本当は俺、もうとっくに川に飛び込んでて、死んでて、ここはあの世で……天国にいるんじゃないか)

 隆起した男性器を丸ごと、出したての軟便に包まれる。
 それだけで、言いようのない快感で満たされる。プロの女性との行為となど、比較にならない……。
 至福としか表現ができない。
 
0529G2018/06/07(木) 02:33:36.77ID:8neGtllc
 
 本当はそのまま、手で思い切りしごいて、彼女のうんこの中で射精したかった。
 だが右手はその彼女と繋いだままで、ふさがっている。
 左は左で、次々積もっていく彼女の大便で遊びたい。
 もどかしいが、それもまた一興だった。
 下腹部の周りを中心に、胸が、太腿が、ねちゃねちゃと人肌に温かい……。しかし、足や肩、頭はバスタブの底で痛い。
 夢……ではない。
 その痛みが、鹿屋の考えを否定する。

(天使かよ、この娘は……)

 女性の便を実際見ること、浴びることも初めてなら、こんな量の大便を見ることも当然初めてである。
 そして、期待していた通りに温かく、心地よい。そしてとにかく酷い、この大便の刺激的な匂い。
 堪らなく興奮する。
 酒のせいだけでない、顔を赤くして排泄を続ける……目の前にいる女性。
 今この瞬間、自分のためだけに、頑張って排便してくれる彼女が……。
 自分を死の淵から拾い上げてくれた、この人が……。
 この富士谷という女性が愛おしくてたまらなかった。


「あふぅ…! ふっ…! せ…世界一? ほっ……ほんとにそう思う?」
「俺の天使だ。富士谷さんは……」
「天使なんかじゃ……ないよ。バケモノかもしれないよ、私……」

 さみしそうな一言だった。
 繋いでいた右手に、彼女からの動揺のようなものを鹿屋は感じた。
 そこで一旦、軟便の滝は途切れる。
 尽きた……と言うより、彼女が止めたようだった。
 ぐっ、と力を込め、肛門を締めたのが鹿屋には分かった。

「あ? ああ。確かに、モンスター級の腹を持ってるのは分かったけどよ。これだけ出してくれたら感動しかねぇ。いや〜…感激した、ほんとに。下品なこと言うけどよ、もう俺、何も触らなくても射精しそうなんだよ」
「こんなに、じゃないよ」
「……え?」
「まだなんだ。……まだ、これだけしか出してないの。……私がうんち全部出し切った時、同じことを言えるかな? カノさん」
「どっ…… どういう意味だよ……?」
0530G2018/06/07(木) 02:34:19.01ID:8neGtllc
 
 
 ……ぶりゅっ、ぶりゅりゅりゅりゅっ!  ぼとととっ……!

  きゅ… どぶゅっ!!

    むちゅっ! ぐちゅちゅっ……!!



「ふっ…! ふぅっ! あああああぁっ……!」

 鹿屋の問いに、富士谷は答えなかった。
 答えの代わりに、彼女は再び踏ん張り始め……また、大きく開いた肛門から極太の便を排出し始めた。
 さっきと変わらない勢いで。
 まるで、彼女のおしりの穴は異次元に通じているかのように……。
 最初の硬い便を産み落としてから、何分経った?
 延々続く排泄行為の刺激でか、和式スタイルできばる彼女の全身は震えていた。
 額に、頬に、かわいらしいおっぱいにも。
 玉のような汗が浮かんでいるのが、鹿屋から見えた。
 終わらない。
 喘ぎながら、顔を赤く染めながら、彼女の排便は終わらない。
 本当に、一体どれだけ……。

(こ、これは…… 普通じゃない。普通じゃ……)

 流石に鹿屋も、おかしいと感じ始めていた。
 目の前には彼女の肛門が作り出す。うんこの滝。
 それは太さも勢いも全く変わらずに次々、延々、鹿屋の身体を覆いつくそうとしていた。
 段々とバスタブ内は埋まり、砂風呂状態に近づいていく。
 それこそ望んだ事ではあるが……。
 酷い便秘で大量に溜まっていたとか言う次元ではない。
 いくらなんでも、一度にこんな量の排便が可能な人間がいるはずがない。
 そう思い始めていた。
 
0531G2018/06/07(木) 02:34:45.83ID:8neGtllc
 
 人間の体積は、体重50kgならおおよそ0.05立方メートル程度。
 つまり5リットルである。
 彼女の排便量は、とっくの昔に5リットルを超えている。

「あふっ… んうぅ……! ま…まだまだ、出るからね……!」

 軽く直径5センチはありそうな柔らかな一本糞が、白いバスタブをカレー鍋に変えていく。
 壊れた水道の蛇口、いやスイッチの戻らなくなったソフトクリームマシーンのように排便しっぱなしの彼女は、その肛門からの刺激を受け、断続的に喘ぎ声を漏らす。
 おしりの直下で積もった軟便が、自重でどんどん周りに広がっていく。
 段々と、うんこ風呂が完成に近づいていく。
 それほど体格が良いわけではない鹿屋の身体は、もうほとんど覆いつくされてしまっていた。

(なんだ、これ……)

 確かに望んだ。確かに、気持ちいい。
 彼女の大便の、ねちょっとした感触に、温かさに溜息が出る。最高に気持ちいい。
 しかし、ここがあの世でないとしたら、これは一体何なのか……?
 日本昔話のような……。
 さっきの馬鹿な考えが再び頭をよぎる。

(人間じゃ、ない……?)


 バケモノなんて言わないで……。
 彼女はそう言った。

 バケモノかも知れないよ。
 彼女は、自分でもそう言った。

 自殺しようとしたから? この世にあらぬもの……死人と化した自分が、類を呼んだ……そうなのか?
 
 
0532G2018/06/07(木) 02:35:41.26ID:8neGtllc
 
(俺は……?)

 重みで腹がちょっと苦しくなってきた。
 凄まじい刺激臭で鼻を壊されそうだ。
 ぐちょぐちょの便と、自分の肌の境界が曖昧になっていく。
 五感を狂わされ、何もかもが曖昧になっていく。
 考えるのを、やめたくなる……。
 体もだが、心が溺れてしまいそうだった。

「んっ… んん〜…… はあぁ……軽く……いっちゃったぁ……」

 とうとう、鹿屋は頭以外を、彼女のうんこで埋葬されてしまった。
 ずっと上で跨ったまま、富士谷は恍惚の表情を浮かべる。
 バスタブ半分ほどまで、彼女の大便は溜まった。
 そこでやっと……今宵の、彼女の排便は終わった。
 この世の常識を壊す大量排便だった。

「はぁ、はぁ…。はぁぁ……。……どう、かな? カノさんのお望み通り、全身私のうんこで包んであげたよ。……欲しかったらオシッコもあげちゃうよ?」
「……」
「何も言えなくなっちゃった? どうなの? あの橋で叫んでたこと、嘘だったの?」

 挑発的な中に、何か悲しみが隠れているような……そんな問いかけだった。
 富士谷はバスタブの縁から洗い場に降りると、うーん…と思い切り伸びと屈伸運動をして、それからバスタブの中を覗き込んだ。
 顔だけ出た鹿屋に、またあの挑発的な笑顔で語りかける。
 おしりも拭かないままなので、白く美しい太ももの間に、茶色い汚れが残っている。
 そして、その鹿屋は……砂風呂というか、まるで山で埋められたような状態で、ただ目をつぶっていた。
 安らかに、まるで死んだように……。

「……もっと」
「え?」
「もっとだ。うんこ風呂作るって言ったろ。これじゃ足りないよ。もっともっと…富士谷さんのうんこが欲しい」

 ゆっくり目を見開いたかと思うと、鹿屋は、がばっと起き上がって言った。
 上半身を起こすのに、粘着する便でかなりの力が必要だった。
 そして当然、顔以外の全部が茶色い。
 有明の干潟で泥んこ遊びをする子どものようだった。
 
0533G2018/06/07(木) 02:37:00.03ID:8neGtllc
 
「えっ…… も、もっと?」
「ああ。欲しい。まだまだ足りない。バスタブ一杯出すって言って……半分しかないじゃないか。ほら」
「半分……。う、うん。ごめん、全力できばったら、そのくらい出るはずだったんだけど……。うん。いっぱいには、ならなかったね……」
「なんだ、期待外れだな。……しょーがない、身体洗ったら、服着て、あの橋に戻るか。夜が明ける前に飛び降りないと……」

 良いながら両手で、髪に付着した便を拭った。
 そして大きなため息。

「ま、待って! 頑張るから! 今すぐ何か食べて、そしたら私すぐ消化できるから……もっといっぱい出せるから! だから……行かないで。死なないで……!」

 富士谷にとってそれは、予想外の反応だった。
 初めて、彼女は慌てた。
 やれやれ……といった風な表情を作る鹿屋に、富士谷は自分が汚れるのも構わず……すがりつくようにして叫んでいた。

「……嘘だよ」
「え……」
「ごめん。嘘だ。もうあの橋には行かない。人生の最後の最後で、この世界に天国を見つけたからな。富士谷さん、あんた、誰が何といおうと、あんた自身がどう思おうと……俺の天使だ。死ぬ理由なんか、もうない」
「本当に? 本当にそう思ってくれるの?」
「ああ。……ちょっと、酒臭いけどな……。オシッコはまぁ良いけど、ここで吐いたりはしないでくれよ。俺、こんな性癖だけど、ゲロは駄目なんだ」
「……変な人、カノさん。変な人だよ……」
「あんたもだろ。変な人だよ、富士谷さん」

 どう考えても異常な状況だ。
 だがそんな中で、二人は……鹿屋だけでなく、富士谷も、子どもに戻ったように笑いあった。

 ――こんなかわいい、それも自分のためにうんこ風呂作ってくれる娘なら……妖しだっていいじゃないか。
 どうせ自分も、実際に死のうとした、この世とは既におさらばした人間なのだし……。
 フィクションの世界のことだと思っていた大量娘は、実在した。
 そういう事なんだ。
 それだけの事だ。

 うつつか幻か、まどろんだ思考の中、そう鹿屋は思った。
 彼はただ、全身を包む富士谷の便の温もりとニオイと、そして彼女の笑顔に全てをゆだねた。
0534G2018/06/07(木) 02:37:37.99ID:8neGtllc
 
「は〜……。しかしこんな、気持ちいい物だったんだな……かわいい女の子に出して貰ったうんこで入る風呂って。辛いことも何もかも、どうでも良くなってく……」

 自分の願いが具現化したバスタブだ。
 底なし沼のように溜まった便に、もう一度鹿屋は全身を横たえた。
 泥と同じ、抵抗の大きな流体なので、徐々に身体が沈みこんでいく感覚が楽しい。
 まさに夢にまで見た、大量少女のうんこ風呂だ。
 もともと人間の体温と同じ熱しかないはずだが、何故だろう。不思議とあたたかく、冷める様子がない。
 あまりの興奮でそう感じるのか、それとも彼女の出すモノが特別なのか……。
 しかし、どんな高級旅館や秘境の温泉より、価値のある湯であることは間違いなかった。

「そんなに、私のうんち気持ちいい?」
「麻薬みたいだ。……って言ったら危ねぇけど……。本当、死ぬのが嫌になる。身体が若返ってくみたいだ」

 本物の温泉に浸かっているかのように、鹿屋の声はゆるんでいた。
 “生きるのが嫌”だった1時間前と、全くの逆。
 凄まじい効能である。
 
「こんな気持ちいいこと、一回きりなんて勿体ない……あっ」
「何?」
「富士谷さん、そう言えば、これ……この大量のうんこ、終わったらどう片付けるんだ?」
「ああ、それはね。簡単。いっぱいお湯足して割って、ゆる〜く溶いてから栓抜けば、なんとか流れてくから。まぁ常にかき混ぜてないといけないけど。で、あとは掃除するだけ」

 鹿屋の顔を覗き込みながら、富士谷は答えた。
 風呂の床に女の子座りで、バスタブの縁に両腕と上半身を預けている。

「ええ… このドロドロのうんこ……うんこだぞ? 風呂でそのまま流して大丈夫なのかよ」
「ちゃ〜んと、私調べました! 実はトイレもお風呂も、流れてく先は同じなのです! 結構びっくりでしょー? だからお風呂でうんちしてもオシッコしても、全然平気なのですよ! あとで掃除すれば!」

 得意げに胸を張る。
 潔癖症の人間が聞いたらショック死しそうな事を、高らかに謳う富士谷であった。
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