コースを変更し、"トイレ"へ。
主を連れて彼女が目指すのは、建物と建物、壁と壁の隙間に出来た空間。いわゆる路地裏。
大通りとは別に、雑多に個人商店と民家が混ざった複雑な地形。
治安が悪い…などという事は無いのだが、道が複雑で、似たような地形も続くので慣れた者であっても迷子になる事があるほど。
入り組んだ路地を抜け、店の前を曲がり、直進し。
「はぁっ、はぁ、はぁっ……!」
お腹を抱え、ふらりと目当ての場所に流れ込む。
彼女達が入ったのは、複雑な順路を越えた先の路地裏。
突き当たりは行き止まり、遮蔽物は何も無い。

(や、やっぱりここで、今から……)

…ここでウンコをしろ、とでも言うように。
ご主人様は当たり前のように。1枚のペットシートを敷いて、鈴を鳴らした。

(あ…………♥)

それを見ると、聞くと、下腹部が疼く。体が、そう覚えてしまっている。
ご主人様は後ろから私のお腹に手を回し、抱きつく形になる。

「さ、トイレの時間だよ」
「…はい……♥」

犬に芸を仕込むかの如く。
たっぷり、大切に、優しく、じっくりと。調教を受けたネール。
ペットシートを敷く。彼女の鈴を鳴らす。その二つが合図となって彼女のスイッチが入る。
表にある理性から、裏に隠された本能へ。本能を、調教して。
羞恥を、便意が塗り隠す。
耳元で、飼い主が囁く。
その甘い囁きは、調教された彼女の尻穴を喜ばせるには十分過ぎた。
ディルドを何度も排泄した。魔法水の浣腸も何度もやった。けど今回は。
ウンコの許可が下りたんだと。していいんだ、と。しかも外で。

ぶっ!ぶぶっ!

ご主人様が密着しているのに、オナラが漏れる。

「あ、ぁっ、申し訳あり…」
「いいから。」

ご主人様の手が、ネールのお腹を揉む。

「あっ、あぁ、そんなに、揉んでは………っ!」

ブッ、ブゥーーッ!ボフッ、バスッ!

熱いオナラの爆風が、彼の股間部にかかる。
だがそれは彼を興奮させるだけで。

「ねぇ、今日のは何日分だっけ?」
「…む、六日、です……」
「そっか。すごいの、出そう?」
「…はい……っ♥」

尻尾は左右に揺れ、すっかり飼いならされた彼女の尻穴は、ひくひくと喜んでいる。
だがまだ出してはいけない、許可がまだ。