(ю:】ニセコイでエロパロ part140 [無断転載禁止]©bbspink.com
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5月29日(金)に放送を予定しておりました#16「天賦夢路ドリームランカー」につきまして、昨今世界的に問題となっております「COVID-19」の影響によりやむを得ず放送を7月24日(金)に延期することとなりました。また延期に伴い当初6月までの放送予定でしたが9月までに延長し、最後までお楽しみいただければと思います。
https://i.imgur.com/O2qJino.jpg
<ローカルルール>
前提
1.「1作品」は起承転結を持つ、ひとまとまりのものである
(短編は「1作品」、長編は複数の「1作品」からなる)
2.本スレはエロパロスレなので「1作品」にはエロシーンを含む
(長編作品では、エロシーン抜きの話があるのは可)
以下を推奨する(強制ではありません)
作家サイド
1.1作品を数レスずつ細切れ投下しない(書きながら投下しない)
2.1回の連続投下が終わった場合は、連続投下が終わったことを示す
3.グロ、スカトロ、イタモノなどの内容を含む場合は冒頭で明記する
読者サイド
1.自分の気に入った作品にはレスをすること
2.自分の気に入らない作品はスルーすること
3.作品の投下がない時の雑談は可とする
>>950を踏むか480kbを越えたら次スレを立てること。立てられなくても、誰かが立てるまで待つこと。
前スレ
(ю:】ニセコイでエロパロ part139 [無断転載禁止]©bbspink.com
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1591772998/ http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1487512860/3
「打ち砕かれよ。
敗れた者。老いた者を私が招く。私に委ね、私に学び、私に
従え。
休息を。唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、
あらゆる重みを忘れさせる」
「装うなかれ。
許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を」
「休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう
永遠の命は、死の中でこそ与えられる。
――許しはここに。受肉した私が誓う」
「――“この魂に憐れみを”(キリエ・エレイソン)」
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http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1593827001/31
エロパロ制圧失敗完成記念 [無断転載禁止]・bbspink.com
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1566173850/ 庭にツユクサが沢山出てたから穂先をちぎってきたのう
おひたしにして食べるのう 穂先より少しでも下だと茹でても固くて食えんのう
葉っぱもゴスゴスしているのう
風味はなかなか良いのう
天ぷらの方が良かったかもしれぬ 50: 名無しくん、、、好きです。。。 [] 2020/07/04(土) 17:06:42 ID:qe/6L1Ku
存在意義のないクソスレ
風化しないように貼っておくか
Switch/PS Vitaのギャルゲーを語ろうpart1
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/gal/1592644557/
(ю:】ニセコイでエロパロ part140 [無断転載禁止]・bbspink.com
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1593827001/5 番長がランダムテーブルを作っているのは私ではないと言っていたから浅井さんが作っているということだろうのん
浅井さんが悪いんだよ バロン道場 求道 薙ぎ払う力
4分いったけどまだSSにならんのう
Sが限界ぜよ 今回のガチャ結果はこんな感じなのん
☆☆45.45%
☆☆☆39.39%
☆☆☆☆12.12%
☆☆☆☆☆3.03% アピスで5分48秒でSSだったのん
ビーム撃てるキャラじゃないと厳しいかも尻 ホライズンシリーズ終わってから白猫始める人はエヌマとかフィエゴの存在知らん人もいるだろうし、ストーリー本編に出てくる闇勢力の謎とかチンプンカンプンなまま行く可能性もあるかのう
エレノアくらいまでならまだオッケーだけど本編に携わる項目が限定イベントで埋められていくと雰囲気的に微妙じゃのう バレンエリスとかシェアハウスシェリルだとSP切れとSP回収がしんどくて時間切れになるのう
うちの手持ちじゃ即SP回復して呪術でカウンター出来るイズネの方がまだ花とかアラウネを即滅できるのう 重要イベは早めにルーンメモリーに入れてほしいのんな ファンキークライと魔道士のとんがり帽子装備ならニエルとかイナンナでも出来そうな気が尻
マフユだと火力弱過ぎて無理かも尻 期限がないからもっと強いキャラが出てからやった方が楽なのん ニエルは火力低すぎて無理だったのん
チハヤ餅コリンとか行けそうな気が尻 どうしても弓はコロリンするとチャージが消えてしまうハンデがきつくてのう
チャージしないと敵を仕留め切れないのがうちの弓のネックじゃのう
会心はそれなりに高いんだけどのう 正直いって種から撒いて1ヶ月半程度でここまで育つとは思ってなかったぜよ
海の砂が良かったのか赤玉土が良かったのかはわからないけどのう 突の中では殲滅力最強だから一応クロカちゃんと差別化できてるのんな クロカちゃんは耐久は誰が使っても最強クラスだけど火力を出すには慣れが必要なのん 鬼滅コラボの時期に相互フォローした低ランク達の最終ログイン日が軒並み数十日前なのん 昭和ライダー運動会も決着したのう
https://youtu.be/4s8weNdPwXk
ライダーマンは惜しかったのう
レースは捨てたけど美味しい所はブラックが持っていったのう うちは7日ぐらい空いたらフォロー外してるのん
500未満の人は3日ぐらいで切ってるけどのん そいつは望んで守護者になった。
死んだ後も人々を救えるなら、それは願ってもない事だと。
生前は力がなく救えなかったけど、英霊としてならあらゆる悲劇を打破できると信じていた。
そんな事を思って、世界との取引に応じて死後の自分を差し出して、百人程度の命を救ったんだ。
その後は、もっと多くの、何万人という命が救えると信じきって。
――けど、そんな希望も裏切られた。
英霊、守護者が現れる場所は地獄でしかない。
彼らは世界が人の手によって滅びる場合のみ出現する。
人間は自らの業によって滅びる生き物。
だから、滅びの過程はいつだって同じはずだ。
あいつは、その『地獄』にのみ呼び出された。
救いたかった筈の人間が死に絶えた破滅の地で、そいつはもっと多くの人間を手にかけた。
泣いてる誰かを見たくないだけだ、と語った少年は。
永遠に、人間の泣き顔しか、見ることができなくなった。
言える事は一つだけ。
そいつはずっと、色々なものに裏切られてきて。
最後の最後に、唯一信じた理想にさえ裏切られた。 そいつは誰にも胸の裡(うち)を明かさなかった。
まわりから見ればとんでもない偏屈か変わり者。
なにしろ理由が分からない。
都合よく自分たちの窮地を救ってはくれるものの、そいつは何が欲しくてやっているのか誰一人として理解できない。
成功の報酬はいつも裏切り。
すくい上げた物は砂のように、手のひらからこぼれていく。
それも慣れた。
バカみたいに慣れてしまった。
もとより、そいつにとっての報酬は、
救った者から貰えるものではなく、誰かを助ける事こそが見返りだったらしい。
英雄と呼ばれた理由。
そいつの理由は、最後まで人に知られる事はなかった。
まわりの人間は知らなかったし、唯一知ってる筈の本人さえ、いつか忘れてしまったから。
――だから、不覚にも泪(なみだ)したのだ。
スタートからゴールまで、長い長い道のりの中。
……もう何が正しいのかさえ定かではないというのに、ただの一度も、原初の心(さいしょのみち)を踏み外さなかった、その奇蹟に。 終わりは、あまりにも速やかだった。
「私にはおまえを愛せなかった」
石造りの部屋に訪れ、男はそれだけを告げた。
死病に冒された女は笑って、立ち上がる事もできぬ細い、骨と皮だけの体で、
「――いいえ。貴方はわたしを愛しています」
そう微笑んで、命を断った。
血に染まった女は、掠れていく意識で男を見上げて、笑った。
「ほら。貴方、泣いているもの」
無論、泣いてなどいない。
女には、そう見えただけの話だ。
貴方は人を愛せる。生きる価値のある人だと、女は死を以って証明した。
――そう。
確かに悲しいと思った。
だがそれは女の死にではない。
その時、男は思ってしまったのだ。
“なんという事だ。どうせ死ぬのなら、私が手を下したかった”
それが自らの歓喜によるものなのか、それとも――愛したものだからこそ、自身の手で終わらせたかった悲哀なのか。
その答えが脳裏を掠める時、彼は常に思考をカットした。
女の死は無意味だった。
その献身とて、男を変える事はできなかったからだ。
だが、それを無価値にする事を、男は嫌った。
――答えを出す事を、永遠に止めたのだ。 「オレには、もはやおまえの記憶などない。
だがそれでもあの光景だけは覚えている。一面の炎
と充満した死の匂い。絶望の中で助けを請い、叶えられ
た時の感情。〇〇〇〇という男の、オレを助け出した時に見せた安堵の顔を」 「―――」
届く。
必ず届く。
壊れているなら壊れていないところを使えばいい。
有るモノ全てが壊れたのなら無い部分を総動員しろ。
体(オレ)がまだ負けていないというのなら、その奥、まだ手つかずの領域に手を伸ばす―――! 「――I am the bone of my sword.」(体は剣で出来ている)
知らず、呟いた。
顔をあげる。
死にかけの体を奮い立たせる。
ごくん、と、喉につまった血の塊を飲み下す。
存在が稀薄だった陽剣干将が確かな実像を帯びていく。 ―――それは、ありえない剣戟だった。
斬りかかる体は満身創痍。
指は折れ、手足は裂かれ、本人は気づいてさえいないが、呼吸はとうに停止している。
踏み込む速度も取るに足りなければ、繰り出す一撃も凡庸だ。
彼の知識を吸収し、戦闘に耐えうる域まであがったというのに、その様は元の少年に戻っている。
出鱈目に振るわれた、あまりに凡庸な一撃。
…… だというのに。
その初撃は、今までのどの一撃よりも重かった。
奮われる剣は叫びのように。
彼の想像を遥かに超えた速度で、長剣を軋ませた。 「―――」
その煩悶もじき終わる。
敵はとうに限界だ。もって三撃。三度弾き返せば、あとは自分からバラバラになる。
「――――チ」
下らぬ思いつきに舌打ちした。
先ほどはあと二撃と見た。その結果、こうして十を超える剣戟を受けている。
少年は倒れない。
「………!」
聞き取れない声。
瀕死のソレは、一心に目前の障害へと立ち向かう。 そうして。
繰り返される剣戟に終わりはないと、彼は悟った。
この敵は止まらない。
決して自分からはとまらない。
渾身の力で打ち込んでくるものの、敵の意識は彼を捉えてなどいない。
少年が斬り伏せようとしているものは、あくまで己を阻む自分自身。
信じてきた物、これからも信じていく物を貫き通す為に、敵は剣を奮っていた。
「―――」
それに気が付いて、彼は忌々しげに歯を噛んだ。
勝てぬと知って、意味がないと知って、なお挑み続けるその姿。
それこそが、彼が憎んだ彼の過ちに他ならない。
――だというのに、何故。
それがどこまで続くのか、見届けようなどと思ったのか。 「何をする、などと判りきった事を訊くな。私の目的はただ一つ、この呪いを誕生させる事のみだ」
「言った筈だぞ。私は誕生するモノを祝福すると。コレは今まさに産まれようとしている。ならば、その誕生を阻む外敵から守ってやるのは当然ではないかな」
「正気などとうにない。目的を果たしたところで、我々の末路は同じだ。おまえはコレを滅ぼし、私はコレを守る。
だが、どちらが目的を果たそうと、結果を得る者はいない。それを承知でおまえはここまで来た。
――無意味な争いだ。そんなものをする時点で、私もおまえも正気ではないだろう」 「何もかも無くし何もかも壊したあと、ただ一人残ったモノが、果たして自身を許せるのか。
私がそれが知りたい。
外界との隔たりをもったモノが、孤独(ありのまま)に生き続ける事に罪科があるのかどうか、その是非を問う。
その為におまえの〇を殺し、その為に〇〇 〇を生かした。私では答えは出せない。故に、答えを出せるモノの誕生を願った」 苦しんだ苦しんだ、満たされないまま苦しんだ、何も残せぬまま消えるなど出来るものか、
苦しいまま死ぬなど出来るものか、目の前には聖杯が開いている、ならば我が望みを聞くがいい、
問われれば答えてやろう、我が望みはシニタクナイ、あそこまで、あの崖を登れば願いが叶う、願いが叶うというのにこの体
ではたどり着けぬ、たったあれだけの距離、この五百年を顧みれば塵にも等しい、たったあれだけの距離が、なぜ、なぜこんなにも遠いのか―――――!!!! やはり小池か
都民がここまで無教養な盲奴だらけとは思わなんだ……
どうみても自殺行為だのう 非常時にトップを変えようと思う人はいないだろうのん 悪に支配されきって、何ら責任を果たそうとしない詐欺師に民が食い物にされるのが今後の日本
だとすれば、早い段階で過疎地に引っ越した俺の判断は結果的に正しかったのう
外敵のデンジャラスアタックに対してデンジャラス無効のルールが適用されないなら、ひたすら回避するしか無いぜよのう 強盗キャンペーンで都民のウイルスが全国にばら蒔かれるのがこわいのう 「―――」
純粋な問いに、苦しい、という思考が止まる。
何故。
何故。
何故。
言われてみればおかしい。
何故死にたくないなどと思ったのか。
何故死ぬ訳にはいかなかったのか。
終わってしまえばこの苦痛から解放されるというのに、あらゆる苦しみを抱いたまま、なお生にしがみついたのは何の為か。 きっと、まだ始まったばかりなのだ。
彼らの試み、その旅は始まったばかり。五百年など取るに足らぬ。
たったそれだけの年月でどうして届こうか。
我らが望んだものは遥かに眩しく尊く、遠く必ず果たされるもの。
これより幾星霜の時間(とき)を超え、千の年月、万の年月の末に手に入れる、人間という種の成長だ。 〇〇は第三魔法の成功例、ちゃんと今から修行すれば固有結界を使いこなせるようになるし。
〇は一部とは言え、聖杯としての機能を生かしている。おまけに〇〇〇〇なんて反則付き。
で、わたしは第二魔法の真似事ぐらいならなんとか。
「―――」
はっきり言って無敵だ。
いっそのこと協会で魔術大会でも開いてほしい。
サクッと優勝するから、そうしたら賞金でもくれないかしら。ドサっと気前良く五千万ぐらい。
もちろんポンドで。日本人だからって消費税とかつけないで。 あの時、自分の裡(なか)は空っぽだった。
誰もが平等に死んで、自分では誰一人救えなかった。
人間なんてそんなものだと諦めるしか、目の前の恐怖を抑えられなかった。
――だから。
だからこそ、その理想に憧れた。
自分では持ち得ないから、その尊さに涙した。
いけないのか。
自分の気持ちではないから、それは偽物なのか。
偽物だから、届いてはいけないのか。
――違う。それはきっと、違うと思う。
偽物でもいい。
叶えられない理想でも叶えるだけ。
もとより届かないユメ、はや辿り着けぬ理想郷。 全てを救う事はできないと。
誰かが犠牲にならなければ救いないと、解っている。
大人になったから、それが現実なのだと理解してる。
その上で、そんなものが理想にすぎないと知った上で、なお理想を求め続けた。
傷ついて終わり、ではなく。
多くを救う為に傷つけて、それが最善であっても、それでも――誰も傷つかない幸福を求め続ける。
正義などこの世にはない、と。
現実とは無価値に人が死に続けるものだと。
そんな悟ったような諦め(言葉)が、正しいとは思えない……!
その果てに、ヤツはここに辿り着いた。
おまえが信じるもの。
おまえが信じたもの。
その正体が偽善だと男(ヤツ)は言った。
それでも、そう言った男こそが、最期までその偽善を貫き通したのだ。
……ならやっていける。
借り物のまま、偽物のままでも構わない。
そう、剣の丘で独り思った。
自分に見える世界だけでも救えるのなら、その為に戦おうと。
……磨耗しきる長い年月。
たとえその先に。
求めたものが、何一つないとしても。 荒涼とした世界。
生き物のいない、剣だけが眠る墓場。
直視しただけで剣を複製するこの世界において、存在しない剣などない。
それが、〇〇〇〇の世界だった。
固有結界。
術者の心象世界を具現化する最大の禁呪。
英霊〇〇〇の宝具であり、この身が持つただ一つの武器。
ここには全てがあり、おそらくは何もない。
故に、その名を“無限の剣製”(アンリミテッドブレイドワークス)
生涯を剣として生きたモノが手に入れた、唯一の確かな答え―― あの双剣。
曰(いわ)くのある名剣なのだろうが、あいつの持つ双剣には何の邪気も感じられなかった。
宝具は優れた武器であるから、美しいのは当然だ。
〇〇〇〇の剣だって、もし見えるのならさぞ豪奢な物に違いない。
が、あれはそういった物じゃない。
他者を倒す事を目的とする戦意。
後世に名を残そうとする我欲。
誰かが作り上げた武器を越えようとする競争心。
何か、絶対的な偉業を成そうとする信仰。
そういった名剣、魔剣にはなくてはならない創造理念が、アレにはない。
……しいていうのなら、ただ作りたいから作った。
対なる剣、鍛冶師としての自身の意義を問うかのように、無心で作り上げた無骨な剣。
それがアレなのだと思う。
虚栄のない鏡の剣。
白と黒、陰と陽を体現した不器用な鍛冶の剣。
――見とれたのは、そう。
その在り方が美しく見えただけ。 「これは人間として強いかどうかの話なんだ。いいかマスター、愛欲を甘く見てはいけない。何しろ一番強い行動原理だ」
「真剣な話だ、これ。
愛だよ愛。それが基本にして最強だ。人間、強くなれるのは愛すればこそだって言わないか?アンタはどうも、そういう基本的な部分が抜け落ちてる」
「軽々しく口にしていい。恥ずかしい事じゃないんだから。
“愛してほしい”ってのは寂しいって感情表現じゃない。楽しいから、もっと楽しみたいから口にする言葉だ。
貴方が好きですっていう、当たり前の挨拶だろ?
それともなんだ、アンタ会う人間全部気にくわないのか?
それじゃあ自分から敵を作ってるようなもんだぜ」 改造人間の脚力ならバイクより自転車の方が速いのではのん バイクよりも軽いのも戦闘に向くのう
回し蹴りのように後輪を振り回して敵を攻撃していたのう やはり腐葉土はトマトに合わないようだのう
茶色くなって枯れてきたのう
砂の方はどんどん伸びてどんどん蕾をつけているのう
枯れた鉢と土が勿体無いので他の植物を植えようかしらのう こういう実験を経ると世にあるトマトの肥料とか必勝を謳う商品の数々が如何にぼったくりなのかわかるのう 拳を握るどころか指先さえ動かない。
左眼が潰れた。
風鳴りが鼓膜を破る。
薄れていく意識と視界。
その、中で、
ありえない、幻を見た。 玉子の殻は肥料にならないなどと豪語していたメーカーは多かったけど、じつはちゃんと雨で溶けて肥料になることが最近やっと判ったりするのう ヤツにとって、この結果は判りきった事だった。
〇〇〇〇ではこの風には逆らえない。
自分を裏切り、手に余る望みを抱いた男に未来などないと判っていた。
ヤツの言葉は正しい。
溜めに溜めた罰は俺自身を裁くだろう。
だというのに、ヤツの背中は。
“―――ついて来れるか”
蔑むように、信じるように。
俺の到達を、待っていた。 風は途絶えた。
黒い巨人まで、距離にして三十メートル。
ヤツなら三秒とかからず詰める。
―――故に。
勝敗は、この三秒で決せられる。 思考は冴えている。
自身の戦力は把握している。
創造理念、基本骨子、構成材質、制作技術、憑依経験、蓄積年月の再現による物質投影、
魔術理論・世界卵による心象世界の具現、魂に刻まれた『世界図』をめくり返す固有結界。
〇〇〇〇〇が蓄えてきた戦闘技術、経験、肉体強度の継承。訂正、肉体強度の読み込みは失敗。
斬られれば殺されるのは以前のまま。 「―――」
呼吸を止め、全魔力を左腕に叩き込む。
把握するのは使える武装だけでいい。
注意事項など先刻承知。
もっと前へ。
あの風を越えて、俺は、俺自身を打倒する――― ―――――、一秒。
走りくる巨人は一撃では止まらず、通常の投影など通じまい。
投影魔術(トレース)では届かない。
限界を超えた投影でなければ、あの巨人は倒せない。
故に――
「――投影、装填」(トリガー・オフ)
脳裏に九つ。
体内に眠る二十七の魔術回路その全てを動員して、一撃の下に叩き伏せる――
―――――、二秒。
目前に迫る。振り上げられる大剣。
激流と渦巻く気勢。
踏み込まれる一足を一足で迎え撃ち。
八点の急所に狙いを定め、
「全工程投影完了(セット)――――是、射殺す百頭(ナインライブズブレイドワークス)」 きゅうりの蔓が伸びてきたから網を張るのう
これで西日も防げるのう
深紅の夕暮れを背景にぶら下がるきゅうり
インスタ蝿が狙えるのう 少年は、自らの力で、自らの死と戦い、打ち勝った。
聖骸布を解放し、巨人を倒した少年の姿は雄雄しかった。
もう迷いは見られない。
布を解き、投影を行使した時点で、彼はあらゆる煩悶を落としたのだ。
別人のような姿、別のものになってしまった少年の体。
―――引き返す道をなくしてしまった、愚かで尊い、ある一つの結末。 「“妄想心音”(ザバーニーヤ)の不成功か。
悪魔(シャイターン)より譲り受けた腕と見たが、地獄の天使(ザバーニーヤ)の名を冠する以上、私に効き目はない。
それは人を罰するモノ故、同種の存在を呪えるものではない。……
既に人のモノではない私の心臓は、“呪い”には滅法強いのだ」 「 !!!!」
空白の胸に、少年の声が届いた。
目前に迫る一つの光景。
――なんて醜悪な、凝り固まった偽りの善意。
美しい、足掻くような、その理想。
最後の一撃が届く。
胸に突き刺さるであろうソレは、しかし、彼の眼には映らなかった。
少年にあるのはそれだけだ。
その心が偽物でも、信じたモノの美しさは真実だと。
――それは偽れず。
それだけは胸を張れる、かつて自分の力だったモノ。
潰れた喉で少年は訴える。
誰もが幸せであってほしいと。
そう。
引き返す道など、初めから存在しない。
何故ならその夢は、決して。
罪はこの手に、数え切れぬほどの過ちを犯してきた。
自分自身を憎み、自分自身を殺さねば償う術など持ち得なかった。
この手は血に汚れ、決して許される事はない。
だが、それでも――
――まっすぐなその視線。
過ちも偽りも、
胸を穿つ全てを振り切って、
立ち止まる事なく走り続けた、その―― ポケモンは電気タイプだけ優遇され過ぎとか言われるけども、
ノーマルタイプも大概だと思うのう それは、そいつの思い出だった。
これは他人の物語だ。
思い出す事もないほど昔の、
思い出そうとする事もないほど遠い、
思い出す事さえできなくなった記憶。
――もう。
今更変える事の出来ない、決定してしまった契約の重い枷。
そいつは、何が欲しかった訳でもなかった。
しいていうのなら、我慢がならない質の人間だったのだろう。
まわりに泣いてる人がいると我慢ならない。
まわりに傷ついている人がいると我慢ならない。
まわりに死に行く人がいるとしたら我慢ならない。
理由としては、ただそれだけ。
それだけの理由で、そいつは、目に見える全ての人を助けようとした。 “契約しよう。我が死後を預ける。その報酬を、ここに貰い受けたい”
そう、世界などという得体の知れないモノと契約した。
――己が身を捨てて衆生(しゅじょう)を救う。
英雄の、誕生である。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています