「パクパクモグモグ」
無言で食べ続ける。
そろそろ大地の腕も限界だ。
『お姉ちゃん…もう…だめ…、』
そして大地は潰れてしまった。
ご飯中に潰れるなんて久しぶりだ。
それだけ美空は重くなったということだろうか。
大地が潰れた時、美空は57キロで、実質ピークに
なっていた。
「ごめんね大地くん、私ちょっとどうかしてた」
「重かったよね?私すごい食べたもんね」
『うん…』
「あ、やば、大学遅れる…」
そう言うと美空は、潰れきった大地から降りた。
なんでお姉ちゃん、あんなに機嫌悪かったんだろう…
そしてなんでいきなり機嫌直ったんだろう…
幼い大地には分からなかったが、
昨日の心霊番組のせいでお化けに取り憑かれたのでは
と心配していた大地は一安心した。
つづく