【連載小説】 俺だけすっぱだか!?
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人気アイドル良平、十七歳。
一週間、他のスケジュールを空けて南の孤島で取り組む写真集の撮影。
それが実はヌード写真集の撮影だということは、その島に渡るまで彼には知らされていなかった…。
船便の欠航で、マネージャーが渡島できないまま、10数人のゲイのスタッフに委ねられる良平の若い躯。
そこで、繰り広げられるのは、羞恥の限界をはるかに超えた熾烈な体験だった。
「せ〜の!」
男たちは、少し反動をつけて、俺を玄関の外に投げ出した。
いきなり自由になった俺の体は、ふわっと浮き上がり、尻から地面の上に落下した。
ストーリーキング…!?。
昔、テレビで見たことがある。全裸で街の公道を走り回る変態男の姿。
こともあろうに、俺は自分の意に反して、その変態男と同じ姿で、屋外に投げ出されたのだ。
尻もちをついたまま、あたりを見回す。
ところが、そこは公道ではなく、一面の芝生が敷き詰められた庭園のような場所だった。庭園は見渡す限り続き、向こうには大きな木が何本か見えている。
「良平くん。アイドルの君をそんな格好のまま、道端におっ放り出す訳ないじゃん。僕たちもそこまで鬼じゃない。」
「な、何か着せて下さい。」
いくら公道ではないとはいえ、ここが野外であることには変わりがない。部屋の中とは違って、風が渡り、太陽の光が、俺の体を隅々まで照らしている。
そして、誰が来るかわからない空間なのだ。
後藤は、またしても俺の懇願を無視して言葉を続ける。
「君には、この一週間、一切の羞恥心を捨て去ってほしいんだ。」
できるか!?野外で、自分だけがすっぱだかのまま、普通の着衣の他人数名にとり囲まれているのだ。
これで恥ずかしくない奴なんて、相当の変態しかあり得ない。
「今回の写真集のテーマは『WILD BOY』。十七歳の少年のありのままの野生を表現したいんだ。」
野生…!?
「そう。君は今まで中途半端な王子キャラで売ってきただろ。でも、それじゃ、なかなかブレイクは難しいと思うんだ。」
「だからって、脱げば売れるってものでもないでしょう?」
呼吸が落ち着いて来た俺はようやく反論してみる。
「おっしゃる通り。だから、今回の写真集では、君に脱ぐ以上のことをやり遂げてもらわなくてはならない。」 脱ぐ以上のこと…? ど、どういう…。
「今回の写真集は、ストーリー仕立てなんだ。小さな頃から森の中で獣に育てられた狼少年が、性欲を覚え、
本能に導かれて初めて自慰行為を体験する。少年の性への目覚めと、獣の人間性への目覚めを、同時に描いてみたいんだ。」
後藤は、うっとりと語り出した。
「私は長いこと、人間の中に潜む野獣性というものに興味があったんだ。とりわけ、十代の少年に顕著に表れる、
コントロールする術がない内なる凶暴性というものに、ね。」
「…?」
「佐藤良平。君を初めて雑誌のグラビアで見た時、やっと、自分の表現を体現してくれる格好の素材に出会えたと思ったよ。
浅黒いがきめ細かくなめらかな肌。細いのにひきしまった体。粒感豊富な乳首。かすかに割れた腹筋。
勝ち気な瞳をたたえたそのかわいらしい顔…。」
後藤の目は、俺を見据えながら、次第にどこか遠くを見つめる感じになっていった。
「この少年の一糸まとわぬ裸を、フレームに収めたい。そして私の作品として世の中に発表したい。
僕は、そう願わずにいられなかったよ。」
「願わずにいられないって…。」
「そして、何より引きしまった内股の間に鎮座している、その果実は、私の想像以上のモノだったよ。」
果実…? ひゃっ!!
事態のあまりに想定外の展開に、俺は地べたに座ったまま、股間を隠すのを忘れていたではないか。
「だから、今さら隠したって仕方ないって、言ってるだろう。」
後藤が小馬鹿にしたように嘲り笑う。
「こんなこと、事務所が本当に了解しているんですか!?」
俺は、周囲をとり囲むスタッフのどの角度からも見えないよう、注意深く股間を両手で隠しながら、後藤を問いつめた。
「もちろん、了解したから、君がこうしてここにいる。高橋さんからも『いい作品を作って下さい』と頼まれてたよ。」
「うそだ!? 高橋さんが、俺をこんな目に合わすわけない!!」
高橋さんの朗らかな笑顔が、俺の脳裏を横切り、せつなくなる。
「往生際の悪い奴だな。もうお前は、全てを剥ぎ取られて、俺たちに従うしかないんだよ。それとも、その格好のまま、ここから逃げ出すか?」
「服を返して下さい!!」
「それはできないな。撮影が終わるまで一週間、お前は一糸たりとも、体に布をまとうことは許さない」
何…!? こいつ、何を言っているんだ!?
「良平さんの服なら、私が預かってますよ。」
突然、後藤の背後から小道具の小林が口を挟む。
「お、お前…!?」
こともあろうに、小林が今着ている服は、今朝まで俺が身にまとっていたパーカー、白いシャツ、チノパンではないか!?
「良平さんに服を着ることを諦めてもらうように、撮影が終わるまで私がこうして良平さんの服を預かっていますからね。
しかし、良平さん、いい物を着てますね。シャツは柔らかいし、ブリーフも肌触りがとてもいいです。」
…!? こいつは、俺のブリーフまで履いているのか!?
「お前ら、変態じゃないのか!?」
俺は、半ば恐怖を感じながら、さけび声をあげた。
「良平くん。今の君に必要なのは、日常性からの脱皮なんだ。君がこれから演じるのは、幼い頃から、
丸裸のまま狼に育てられた野生の少年。それになりきってもらうためには、撮影期間中もずっと、狼少年の姿のまま、
過ごしてもらうことが必要なんだ。」
後藤が再び、語り出す。 今朝、自宅の部屋で目覚めるとなぜか裸だった。
そしてお尻が異常に痛かった。
ベッドの近くに紙があったので見てみた。
「昨夜は楽しかったぜ、by諏訪」
ふと気付くと、お尻から精子が流れ出てきた・・・・・・。 「服を返せってば!!」
今の俺にはすでに、後藤のごたくに耳を貸す余裕などなかった。
アイドルの俺が、ひとりだけ体の全ての肌を周囲に晒しているこの屈辱的な状況には耐えられない。
一刻も早く何かを体に纏いたい。
俺は、自分の服をちゃっかりと着込んでいる小林につかみかかり、パーカーを奪回しようとした。
が、他のスタッフにすぐに羽交い締めにされ、俺は両足を大きくおっぴろげた体勢で、芝生の上に投げ出された。
「だから、無駄だって言っているだろう。すっぱだかの今の君に何ができるんだ。
ほらほら、そんなに暴れるから、股間の果実だけじゃなく、尻の穴までまる見えだぞ。」
「そうですよ。良平さん、サービスよすぎ。」
「でも、早くも狼少年になり始めてるってことかもね。」
「やっぱり撮影前から、すっぱだかに剥いておいたのは大正解だったね。」
周りのスタッフが口々に俺を嘲り笑う。
その一言一言が、次第に俺から、抵抗する気力を奪っていった。
「ようやく自分の置かれている立場を理解したようだね。よしよし。ワイルドになるのは、撮影の時だけでいい。
ただ、裸でいることを恥ずかしがる気持ちは、早く捨ててほしい。」
後藤は、諭すように言った。
「無理です…。」
「そうか…。では、これから、その訓練を始めよう。いちいち恥ずかしがっていたり、股間を隠したりしていては、
撮影が滞るから、な。さあ、来い!!」
後藤は、俺の手を強く引くと、庭園の端の駐車場に向かって、歩き出した。 今度は、どこに連れて行かれるんだ!?
この庭園の外に出たら、本当に俺は街をストーリーキングすることになってしまう!?
あせる俺は、後藤にひきづられるように駐車場に連れこまれた。
そこには750ccのバイクが置かれており、俺はそれにまたがるよう命じられた。
「どこに行くんですか?」
「お前が羞恥心を捨てる場所に、だ。いいから早く乗れ!!」
「裸のままで、ですか?」
「当たり前だ!!」
わけがわからない。だが、もう抵抗をしても無駄なことは、明らかだった。
俺は、後藤から渡されたヘルメットをかぶると、750CCの後藤の後ろのシートにまたがった。
ひんやりとしたバイクのシートの感触を直に尻に感じるのは、初めてだった。
それよりも、すっぱだかでヘルメットをかぶっている俺の姿は、端から見てさぞかし異様なことだろう。
文字通り、頭隠して尻隠さず、だ。
「行くぞ」
後藤がエンジンをかけ、地面を蹴り、750CCは爆音と共に、走り出す。
突然、涼しい風が全身を包み込む。そう、俺の体と外気をさえぎる物はいまや何もないのだ。
俺は改めて、自分が何も身に纏わない生まれたままの姿だと実感せざるを得なかった。
バイクは、庭園の門を抜けて、近くの林の中の道に入って行った。俺は、誰かに見られやしないかとひやひやしながら、後藤の背中に掴まっていたが、林の中は幸い無人だった。
だが、たそがれ時の薄暗さが、今はありがたかった。
マシーンの振動で股間がシートにこすれて、俺は不覚にも勃起しかけた。
後藤と俺を乗せたバイクが、林の道を抜けると、そこはいきなり無骨な岩肌がむき出しになった海岸だった。
さっき、目覚めた時に聞いた波の音は、これだったんだ。俺は海の近くにいたのだ。
「降りろ」
後藤は、海岸にバイクを止めて。俺をうながした。俺は言われるままにバイクを降りた。
「どうだ。気持ちいいだろう。海を前にしていると、恥ずかしい気持ちが消えていくだろう。」
たしかに、潮風は、裸の体に心地よかった。だが、恥ずかしさが消えるわけがない。
「最高だよ、良平。黄昏の浜辺に一糸まとわぬ姿で佇むお前は最高だ。」
後藤の目は、またうっとりと俺の全身をなめ回し始めた。
「さぁ、股間から両手を外して、海に向かって、思い切り体を開くんだ。」
「でも…」
「この海岸にいるのは俺とお前だけだ。さぁ!!」
後藤の力強い声に、俺は観念して、両手を広げて、海に向って胸を張った。 「そうだ。お前は今、自然と一体化しかけている。
これからお前が演じるのは、まさに自然と一体化した裸の野生児なんだ。裸が、お前の唯一の衣装なんだ。」
不思議だ…。
目を閉じて、潮騒と共に、後藤のそんな語りを聞いていると、俺は本当に野生児なのだ、という気持ちが少しだけだが湧いてくる。
「そうだ。生まれたままの姿で自然と一体化しているお前は、最高に美しい。もう二度と、股間を手で隠したり、服を着てその美しい裸を、俺たちの眼から遮るなんて、悲しい真似はしないでくれよ。」
そんなことが、できるだろうか…。
今まで裸に近い格好で撮影がある時も、カメラの前に立つ時以外はバスローブを羽織っていたし、撮影時も水着を着用していた。
完全な全裸で他人の前に出ること自体、初めてなのだ。しかも、一週間…。
「安心しろ。」そんな俺の心中をみすかしたように、後藤が言う。
「ここは、撮影用に探した無人の島だ。船便も週に一回。俺たち以外の人間が来ることは、まずない。
お前は安心して、俺たちに体をさらしてくれればいいんだよ。」
無人島…!?
さっきからショッキングな出来事が、あまりに連続するので、もう驚くことはすでに何もないと思っていた俺だが、やはり驚いた。
軽井沢でファッション誌風の写真集を作るはずが、無人島で全裸写真を撮られる羽目に陥っているのだ。
この一連の出来事には、何かとてつもなく周到に図られた計画性が感じられて、俺はぞっとした。
思わず身震いした俺の姿を見て、後藤は勘違いをしたようだ。
「良平、やっぱり海辺は寒いよな。そろそろ帰ろう。」
それは、忘れたくても忘れられない悪夢のような一週間の始まりの宣告だった。 スタジオに帰った俺は、後藤らスタッフと撮影中守るべき三つの約束をさせられた。
1. 撮影終了まで、服を着ないこと
2. 股間を手で隠さないこと
そして、
3. オナニーをしないこと である。
どれも受け入れがたい約束だが、今の俺には従う以外の選択がなかった。
「これから良平が演じるのは、生まれてこのかた、服を着たことがない野生児なんだ。彼にとっては服を着ること自体が苦痛なはずだろう。
もちろん、他人にお宝を見られる羞恥心も彼にはない。良平には、まずこのへんの感覚を身につけてほしい。」
後藤の説明は、理屈に合っているようだが、常時、俺の裸が見たいがためのへ理屈にも思える。
しかし、毎日、ファッション誌のモデルをつとめ、流行の服を次々に着倒していた俺が、服に袖を通すことすら許されなくなるなんて…。
そして、三番目の約束。
「この撮影のハイライトは、最終日に行う野生児の自慰行為だ。野生児が性に目覚める瞬間を出来るだけリアルに撮りたい。
野生児は自分で出すという行為をそれまで知らないんだ。迫り来る性の衝動を解放する術を初めて知った感動を良平にも体現してほしい。」
後藤はそれを芸術だと称しているが、つまりは俺は、オナニーしているところを撮影されるということではないか。
ただのヌードだけでも十分恥ずかしいのに、射精の瞬間までカメラの前で晒さなくてはならないのか!? この写真集は、俺が俳優としてブレイクするための企画だと、後藤は言った。
だが、ヌードばかりかオナニーをしているところまで世間に発表してしまったら、俺はもう二度とまともな役はもらえなくなるのではないだろうか。
AV男優とどこが違うのか!?
何としても、オナニーシーンの撮影だけは回避しなくてはならない。
ただ、今それを後藤たちに懇願しても、一蹴されるだけなのは明らかだった。
自慰行為の撮影日は最終日らしいが、それまでに後藤の気が変わるのを、俺は祈るしかなかった。
だが、後藤たちは本気だった。
その晩、例の部屋のマットレスだけのベットの上に寝かされた俺は、突然、小林たちに手錠をはめられたのだ。
「何をするんだ!?」
「いくらオナニー禁止令が出ているといっても、良平さんくらいの年頃の男の子には、とても我慢ができるもんじゃないでしょ。
夜中に自然に手が伸びてしまうものなんですよ。」
小林は、うすら笑いを浮かべながら、妙に嬉しそうに手錠とベットの柱を鎖で結び始めた。
「夜中にトイレに行きたくなったら、隣の部屋の私を呼んで下さいね。
でも、トイレの中で、オナニーするのも厳禁ですよ。私が見張っていますからね。」
ベットの柱と手錠を結ぶ鎖は、とても短く、俺は両手を左右に開いた格好で、ベットに固定された。
たしかに、これでは自分の胸元あたりまでしか手は届かない。
しかし、これ以上の屈辱に甘んじるわけにはいかない。
「一週間くらい、我慢できるから、鎖は外してくれないかな?」
俺は、部屋を出て行こうとする小林に懇願した。
「ダメですよ。後藤さんからの指示です。男の子は、裸になると特に性欲が高まってくるものなんですから。」
いったい誰が俺を裸にしたんだ!? お前らだろう。
「しかし…」
小林は、部屋のドアのところで振り返り、すっぱだかでベットに固定されている俺の姿を見下ろしながら、感に堪えないようにつぶやいた。
「僕はね、あなたのファンなんですよ。『メンズマガジン』の巻頭特集を飾った良平さん、素敵だった…。」
こいつは何を言い出すのか!?
「ギンガムチェックの80年代風のジャケットを着た良平さんは、英国の王子様みたいでかわいかったです。
それから、『月刊スニーカー』のストリートファッション特集。ダンスしてる良平さんの上着がめくれて、腹筋が見えてるカットが一枚あったでしょう。
あのページは、僕の宝物ですよ。この腹筋の上下に続いているあなたの躯を、どんなに見てみたいと思ったことか…。」
俺を見下ろす小林の視線が次第に湿り気を帯びてくる。
「だから、半年後に『週刊GAO!』の夏の水着特集で、あなたの海パン姿が掲載された時は、もう大興奮でしたよ。
それまで、あなたは上半身すら見せたことがなかったですからね。思わず三冊買ってしまいましたよ。
一冊は保存用、一冊は観賞用、一冊は…オカズ用です〜。」
こ、こいつは間違いなく変態だ…。
思わず危険を感じて、俺の全身には鳥肌が立った。 「それが今は、僕の前に、上半身どころか、全裸でお宝まで全開姿の良平さんが、体の自由を奪われた状態で横たわっているんですからね〜。」
小林は、ねっとりと俺の全身を眺め回した。
こういう視線で見つめることを、人は「視姦」と呼ぶのだろう。
鎖で固定されていて、その視線を避けることすらできない今の自分がつくづく悔しかった。
「低賃金のカメラマンの助手にも、こんな幸せなことが時々起こるんですから、人生わかりません。
いつかは、良平さんのようなイケメンの水着の撮影に立ち会えることを夢見てましたが、まさか、良平さんのヌード写真の撮影現場に立ち会えるなんて!!
明日からの撮影、本当に期待していますよ。王子様が野獣に転落する姿、良平さんなら素敵に演じてくれますよね。」
ああ、誰か鎖を外してくれ!!
このまま小林の妄想まじりの言葉を聞き続けることは、目の前に自分を狙う蛇がいるのに、逃げられない恐怖に近かった。
「あ、でも、安心して下さいね。良平さんの体に触れることは、残念ながら、後藤さんから固く禁じられていますから。
こうしてせっかく一糸まとわない姿の良平さんが目の前にいるのに、カラダに触れられないのはツラいですが、仕方がありません。」
俺はそれを聞いて、ほっとした。
しかし、小林はなかなかその場を立ち去ろうとしない。
「だから、せめてこうして、良平さんのカラダをすべて目に焼き付けておきたいんです。
良平さん、服の上からはなかなかわからないですけど、意外と筋肉質ですよね。
こうしてバンザイポーズをしていても、胸板が分厚く見えるでしょう。しっかりと胸筋がついている証拠ですよね。
あと、お尻が小さくて上向きなのはさすがですよね。ダンスで鍛えてるって感じですよね〜。」
こうして、俺が身動きできないのをいいことに、小林の俺のカラダを評するねっとりとした言葉の絨毯攻撃は、夜中まで続くのだった…。 翌朝。
ようやく小林の言葉責めから解放され、眠りに堕ちた俺は、後藤に叩き起こされた。
「おい、良平、起きろ。」
耳元で鎖の外される金属音がして、俺はベットから体を起こす。
相変わらず、一糸まとわぬ姿のままの自分が哀しかった。
「獣が寝坊するなよ。もっとも、ここはしっかり起きてるがな。」
後藤の温かな手の平が、いきなり俺のいきりたった竿を下から上へとを撫でた。
「ひゃっ」
亀頭から全身に妙に切ないが電流が走る。
たった一晩、抜いていないだけで、俺のそこは、かなり敏感になっていた。
「いいぞ。約束を守ってるな。早く食事と着替えを済ませて、撮影開始だ。おっと、着替えは必要なかったっけ。」
その言葉で、俺はあらためて昨日までの出来事が悪夢ではなく、現実であることに気づくのだった。
スタジオの食堂で全裸のまま、朝食を摂った後、後藤からシャワーを浴びるように命じられた。
俺の背中には、マットレスの線がくっきりとついてしまっていたので、撮影前にそれを取れ、ということだった。
脱衣の必要がない俺は、脱衣所をそのまま通過し、洗い場でシャワーのスイッチをひねった。
ん?
ふと振り向くと、脱衣所の隅の籠の中に、白い布の固まりが置いてあるではないか。
タオルだ…。
ここに連れられて来てから、俺には体に纏う布が、一切与えられなかった。
が、ようやく半分だけだが、体を隠す物が見つかった。
逃げるチャンスかも…。
このまま後藤に言われるがまま、撮影が始まったら、本当に取り返しのつかないことになるのは間違いがない。
かと言って、すっぽんぽんで逃げ出す勇気はなかった。
だが、腰にタオルを巻いていれば、とりあえず誰か他の人のいる場所まで逃げて、救いを求めることは出来るかもしれない。
タオル一丁も相当恥ずかしい姿であることには間違いないが、すっぽんぽんよりはましである。
俺は、脱衣所に戻り、手早く腰にタオルを巻く。
タオルはあまり長くなく、俺の腰をぎりぎり一周するくらいしかなかった。
幅もあまり広くないので、大きく足を開くと、袋の下の部分がコンニチハしてしまいそうだ。
だが、かまわない。
この悪魔のような撮影隊から逃れる千載一遇のチャンスなのだ。
俺はタオル一丁のスタイルで、脱衣所の脇のドアから、外へと出た。 なんで腐万個はこんな駄文を書き連ねて喜べるのかしら。
本気で逃げたきゃタオルなんてなくても逃げるわよ。男にとって裸なんてそんなもん。 DS 2007/05/04(Fri) 20:35
スタジオの裏は、鬱蒼とした林が続いていた。
俺は、裏口に置いてあったサンダルを履くと、迷わず林の中の小道を駆け出した。
道は、少しぬかるんだ場所もあったが、茂みは思ったほど深くなく、走りやすかった。
足を激しく動かすと、腰の結び目が弾けて、タオルがふっとびそうになる。
俺は、それを手で押さえながら、夢中になって走った。
ペタペタと、サンダルと裸足の足がこすれる音がする。
今はとにかく、スタジオから少しでも遠くに離れなければ…。
昨日、後藤に連れられて行った浜辺。
あの付近に、何艘かのボートが置いてあった。
とりあえず、そのボートでこの島を脱出しよう。
タオル一丁の姿で、俺にそんな大冒険ができるのか。
よくわからないが、このまま、あの男たちの言いようにされるよりは、はるかにましな選択である。
時々、後ろを振り返るが、追っ手は来ていない。
俺の脱走には、誰もまだ気づいていないようだ。 林の切れ目から、海が見えて来た。
よし、行ける。ボートはど… ! ! !
瞬間、右足に何かがひっかかり、俺の体は前のめりに大きく転倒した。
「うわぁ!!」
草の上に叩きつけられた瞬間、俺の目に映ったのは、巨大な穴だった。
「な、何なんだ…?」
思わず叫んだ俺の声に、なぜか答える者がいる。
「今日の撮影に使う狼用の罠ですよ。」
呆然とする俺の右脇の草むらから、進行の吉田が姿を現す。
「猟師の罠にはまって穴に堕ちた狼少年、という設定で、この大きな穴の中で、良平さんに色々なポーズをとってもらい、それを上から撮る予定なんですよ。
でも、良平さん、撮影開始にはまだ、一時間くらいあるはずですが…」
なんということだろう。
俺は、撮影準備中の現場に向かって、一生懸命走っていたことになる。 「おぉ、良平、すっかりやる気だな。」
浜辺へと続く目の前の道に、ライトバンが停まり、中から後藤までもが登場する。
「風呂場からいなくなったから、心配してたんだが、いち早く撮影現場に来ていたんだな。」
後藤は、微笑みをたたえたまま、何事もなかったように、俺を見下ろした。
こいつ…、俺が逃亡を企てたことを知りながら、知らない振りをしようとしている…。
何のため…?
そんな俺の逡巡をよそに、撮影の準備はどんどん進められる。
「おい、良平。そんなもの巻かれちゃ困るぜ。」
後藤は、俺の腰に巻かれた小さなタオルに目をとめた。
「撮影が終わるまで、お前は何も身につけない。約束したはずだ。おい、吉田。」
後藤の指図で、吉田の手が俺の腰のタオルに伸びる。
「や、やだ…」
俺は、ようやく身につけた唯一の布地を剥ぎ取られまいと、後づさった。
これを取られてしまったら、俺はまた、生まれたまんまの姿に逆戻りしてしまう。
だが、そんな抵抗も空しく、後ろから羽交い締めにされた俺の体から、白いタオルは引き剥がされる。
青い空の元、俺のお宝は、スタッフ全員の視線に再び晒された。
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こういうスレが沢山立ってのが昔の週漫なんだよな
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―――― 情 報 は こ こ で と ぎ れ る ・・・・―――
再び一糸まとわぬ姿にさせられた俺は、林の中に掘られた大きなの穴の前までつれてこられた。
小さな抵抗も大勢いるスタッフに押さえられては敵わない。両手を掴まれて背中側で止められると腰を前に突き出す格好になってしまった。
恥ずかしくてどうかなりそうなのに俺のモノは勃ち上がってくる。
「あっ、やだ‥」
ただの裸よりも、勃っているこの状態を晒すことは何倍も恥ずかしい。自分一人で興奮していると証拠付きで白状しているようなものだから。しかもここは外なのだ。
一刻も早く、このいきり勃ったモノを、他人の視界から覆い隠さなくては…。
「タオルを‥返して…下さい」
「ヌードとは言えエロ本を出すわけじゃないんだ。いくらなんでもそのまんまの良平を世間様に見せるわけにゃいかないんでね。ちゃんと大事なところは隠してやるよ。いつもと同じ方法でな」
後藤さんにそう言われると、スタッフたちの手が俺の股間に向かって伸びて来た。
「な、何を…」
ここまで不本意にも多くの視線に晒されまくっていた俺のモノだが、まだ誰からも触られてはいなかった。
だが、やつらは、ついに最後の一線を超えて来たのだ。
触られる…。
勃ち上がりかけていたものはたったそれだけの予感で固く屹立してしまった。 「後藤さん…、この子、元気になっちゃってますよ。」
俺のモノにあと数センチというところまで手を伸ばしたところで、吉田が声をあげる。
「これじゃ、こんな小さな葉じゃ隠れません。」
吉田のもう片方の手には、椰子の葉が握られていた。
「う〜ん、しかたがないなぁ。撮影用のカットでは、君の股間をうまく隠さなくちゃならないんで、色々な小道具を用意してきたんだが、隠すモノ自体が大きくなってしまっては…。」
後藤がいかにも困惑したような声でつぶやくが、その表情には全く困惑の色がなく、むしろ嬉しそうですらあった。
「はい、この椰子の葉で、ここを隠すと…。亀頭と袋の下のどちらかが映ってしまいます。」
吉田が、椰子の葉を俺のモノにあてがいながら、それに答える。
写真なんて後からCG処理するんだから、撮るときに見えてたっていいのよ。
大体「やだ…っ」って何よ、オカマ?
ドブス腐万個がゴーヤ突っ込みながら考えた低脳小説は、専用の板で披露してちょうだいな。
スレごと潰しちゃうわよ? いちいち突っ込まなくていいだろw
そんな潰すほど暇なんだwww
続きまだ〜? それから十数分。
後藤たちは、吉田が何枚か持って来たヤシの葉を、取っ替え引っ替え、俺の股間にあてがいながら、やれ玉がはみ出るだの、右曲がりなので葉っぱも右曲がりのを選べだのと、議論をし始めた。
その間、全裸で直立不動していなくてはならなかった。
しかも、そこにいる全員の視線が、俺の股間に絶えず注がれているのだ。
吉田が、俺の股間の前で、ヤシの葉を取り替えるたびに、葉の先端が俺の先端にかする。
不本意…まったく不本意だが、そんなかすかな刺激を与えられるだけで、俺のモノはますます固く屹立してくるのだった。
この期に及んで、俺のソコは、まだ他人の手で直接触られていなかったからである。
「おいおい、またデカクなっちまったぞ。きりがね〜な〜。」
後藤が嬉しそうに叫び、その場の全員がドッと笑った。
この上ない屈辱に、俺は唇を噛んだが、メキメキと起立してくる充血しきった竿は、自分でもコントロールできないほどになっていた。 結局、その場にある一番大きな葉が、俺の股間にあてがわれることになり、撮影が開始されることになった。
最初のカットは、「狼用の大きな罠にはまってしまった少年が、穴の中でもがく」というシチュエーションのカットだった。
「最初から、難しいカットだけど、このカットで俺の世界観を掴んでほしい」
後藤が俺に説明するが、奴が俺に要求したポーズは、世界観などという高尚な物だとは、とても思えない下品きわまりないものだった。
狼用の罠に堕ちた俺の右足首は、泥まみれの麻縄につながれており、縄の先端は近くの高い樹の枝に縛られている。
もう一方の左足首は、穴の中に埋めてある金属の拘束具につながれているのだ。
麻縄の先端は、小道具の小林が握っており、奴が縄を強く引くたび、俺の両足は大きく左右に開かれるという仕掛けなのである。
「な、何なんですか。この状態は…!?」
俺は、自分が強いられた、あまりと言えばあまりな痴態に、思わず抗議の声をあげた。 冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫
冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫
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冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫
冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨久々にワロタ
こういうスレが沢山立ってのが昔の週漫なんだよな
今の新参は昔の週漫を知らないから困る樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫
冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫
冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫
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―――― 情 報 は こ こ で と ぎ れ る ・・・・――― 「こらっ、ちゃんとポーズを取れ! お前ら写っちゃ不味いもんを葉っぱで隠せ!」
スタッフは嫌がる俺を押さえつけ、俺の袋の上に先ほど選んだヤシの葉を置いた。
「そうだ、いいぞ。足は肩幅に開いて両手は上に上げる。顔だけ半分こっちを見るんだ」
は…裸なのに‥。
丸出しの勃ち上がったペニスと、そのままを晒すなんてとても出来そうになかった。
それでも後藤にどやされておずおずと腕を上げる。 冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫
冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫冨樫
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こういうスレが沢山立ってのが昔の週漫なんだよな
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―――― 情 報 は こ こ で と ぎ れ る ・・・・――― 下手なうえに加齢臭が漂う文章ね。
救いようがないわ。 「よし、いいぞ、良平。そのまま俺を睨め。
お前は罠にかかった獣だ。自分をこんな目に合わせた外敵を怒りのままに睨むんだ!」
こんな状態で演技指導かよ…。
だが、後藤こそ、自分をこんな目に合わせている外敵に違いはなかった。俺は怒りを露にして後藤を睨んだ。
「よし、いい表情だ。誇り高い狼が突然、自由を奪われて怒りを露にする…。
だが、怒りを露にして罠の中でもがけばもがくほど、他のモノが露わになってしまう…。
最高にそそるシチュエーションだ。…小林!!」
後藤の合図で、樹の陰にいる小林が縄を大きく引く。
「あ…あ…!!」
いきなり大事なところが外気に晒され風が股間を嬲る。
頭上に、俺の右足が上昇していくのが見える。
もう俺は、自分がどんな体勢になっているのか、考えたくもなかった。
俺がここにいる全員に晒しているのは、おそらく人間として最低のプライドの欠片もない姿に違いない。
そして、彼らの眼前には、俺が十七年間、他人には決して見せたことのない秘部が、あますところなく晒されているのだ。 「ほぅ…」
両足が左右に持ち上げられ、俺の袋の下の雄穴が姿を現した瞬間、その場にいた全員が息を漏らした。
「なんて立派な…」
吉田が感に堪えない様子で、思わず漏らす。
立派なケツの穴がどういうものか俺にはさっぱり理解できなかった。
今、全員が見ているモノは、俺自身は全く目にしたことがないものだからだ。
が、ここにいる全員がホモ野郎だということは、理解できた。
「撮影」と称して、俺から服を剥奪し、あまつさえ、尻の穴まで観察できる体位を俺に強いているのだ。
許せない…。
ところが、俺が怒りを燃やせば燃やすほど、後藤は喜ぶのだ。
「いいね、いいね。怒りながらも尻の穴を隠すことが出来ない…。誇り高き野獣のプライドが、陥落する瞬間だぁ。」
そういいながら、俺の体めがけて、シャッターは間断なく押される。
「アイドルの良平さんが、いまや尻の穴全開ですからね。プライドなくしますよね。」
「余計なこと言うな!!」
縄を手にした小林が、せせら笑うようにつぶやいたが、後藤にたしなめられ、首をすくめた。
アイドル…。その言葉で、俺は我に返る。
こんなものが本当に世の中に発表されてしまうのだろうか。
昨年、シャツのボタンを2つ外したグラビア写真だけで、セクシーフォトだとホームページでファンの子たちが騒いだものだ。
あの子たちも、今の俺の痴態を目にすることになるのだろうか。
そう言えば、大開脚の瞬間、さっき股間に乗せられたヤシの葉がふっ飛んでしまっているではないか。
玉、竿、尻の穴…。昨日まで水着の下に秘めて誰にも見せたことがない全てのモノが、見せるとは思っていなかったモノたちが、全てまるだしになっている。
なぜ…こんなことに…。俺の絶望感をよそに、後藤のシャッターを押す手が止まることはなかった。
恥ずかしい格好の良平クンがギャラの札束を見せ付けられ・・・。
「怒り」しかなかったのが、一瞬「欲望」で和らぐが、そこがまた屈辱
で悔し涙を流して欲しいww その日はそれから、海岸を全裸で走り回らされ、水中を水着をつけずに泳がされ、岩場で仁王立ちのショットを撮られた。
「良平。野生児っぽくなってきたな。」
後藤は、実に満足そうだった。
俺は半ばヤケになって、早く撮影が終わってほしいと願っているだけなのに。
穴に堕ちたり、海岸の上で転んだりして、俺の体は土まみれ、砂まみれになった。
だが、まっさらな裸体を晒しているより、体の表面に土や砂がついている方が不思議と恥ずかしさは少なかった。
そんなものでも、体の表面を覆ってくれる物だからだろうか。
ところが、そんな俺の心中を見透かしたように、スタッフは1シーンごとに俺の体に水をかぶせる。
その度に、砂や土が流れ堕ちて、俺の肌が露わになる。
俺は、水をかけられる度、何回も服を脱がされているかのように恥ずかしかった。
「でも、最初に一番恥ずかしいカットを消化しておいたから、後はあまり恥ずかしくないだろう。」
後藤は勝手なことをほざいている。
海岸を走りながら、「もっと、プルンプルンさせて!!」などと指示される俺の気持ちを考えたこと、あるのだろうか。
http://saturn-tv.net/~satchin/nobel/readres.cgi?bo=novel&vi=1177913659
これと同じ? 撮影は夕刻まで続き、俺がスタジオに帰ったのは、もう7時を回っていた。
今朝の逃亡劇から用心されたらしく、撮影後の風呂場にはずっと小林が見張りでついた。
だが、今の俺には、もう逃げ出す力はとても残っていなかった。
疲れ果てた俺は、どんな状態であれ、一刻も早く体を休めたかった。
風呂からあがって、そのままの格好で食事を摂り、ベットに拘束され…。
そのまま、俺は深い眠りについたのだった。
撮影2日目は、スタジオの裏山にはいり、山の中を全裸で走る狼少年のシーンが撮られた。
山の中での撮影は、前日の浜辺での撮影よりも、恥ずかしかった。
浜辺では、水着をつけているとはいえ、裸が普通である。
だが、山の中で全裸という状態は、なかなかあり得ない。
山道を移動する時も俺だけがすっぱだか、山小屋で休憩している時も俺だけがすっぱだか、である。
「狼少年は常にそうだった」というわけのわからない理由で、この日も俺は、服を着せてもらえないままだった。
そして、この日一番恥ずかしかったカットが、木に登るすっぱだかの俺を下から撮る、というカットだった。
撮影の初めに、あれほど議論になった、俺の股間を隠すヤシの葉は、もう既に使用されていなかった。
「不自然なポーズが多くなるし、そのまま撮っちゃって、後から画像処理もできるし、ね。」
後藤は悪びれずに言う。
かくして、木に登る俺の真下からは、容赦なくシャッターの音が響き続ける。
「よし、次は右の太い枝に足をかけて!!」
後藤に指示されるまま、俺は大きな樹をどんどん登っていくが、これはどんな絵になっているのか考える余地はなかった。
撮影3日目の夜。
いつものように、鎖に繋がれて眠ろうとした俺は、ある切実な問題に直面した。
それは…その…出したく…なったのだ。
東京を出てから、3日間。これだけ毎日、肉棒を充血させているのに、俺はまったく吐き出すことができない生活を送っていた。
最初の日に逃亡を企てて以来、風呂やトイレにも監視がつくようになっており、夜眠る時は、手を拘束されている。
俺が股間に手をくだせるのは、撮影の間だけなのだ。
しかも、俺以外の誰かが、俺のモノに触れることもいまだになかった。
時々、小林がねっとりとした物欲しそうな視線を、俺の股間に注いでいるのを感じるが、俺のそれに手を触れることは、後藤から固く禁じられているらしい。
「良平には、一週間我慢してもらって、ファイナルカットで、頭上を越えるくらい高く吹き上げてもらう」
後藤がうっとりと語り、俺自身もオナニーを固く禁じられているのだ。
しかし、十七歳の男の体にそれは、あまりに酷な要求だとは言えないか。
夜中、俺は妙にもやもやとした感覚でふと目が覚める。
反射的に、股間に手が伸びるが…鈍い金属音と共に、俺の右手はへそのあたりで止められてしまう。
「あぁ、抜きて〜。」
俺は、アイドルとは思えない呻き声をあげる。
だが、ペニスに手が届かない状況下で、それを実現するのは不可能なことだった。 ☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) 続きマダー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______ ハヤクッハヤクツ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) だってえーみたいんだもおん。
\_/⊂ ⊂_)_ \_______ だめ??
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
>>72
一週間我慢て・・・・その間ずうーーーーと
裸なのお????
いやあああ・・・か・わ・い・そ・おおーーーー。
でもさっ、でもさっ・・この主役のアイドル、「小池似」てのが気にいらなあいっ。
喋り口調からしてさあ・・・うんうん・・・いいのお・・・・。
ごめんなさあいっ・・・。お話続けてえっ・・。 でも…、竿や亀頭に刺激を送るのに、手じゃなくてもいいかもしれない…。
咄嗟にそんなことを思いついた俺は、相当イカレているに違いない。
今晩中に、とにかく出したい。
今の俺には、もはやそのこと以外、頭になかった。
俺は、腰から下左にをねじって、ペニスをマットレスに押しあてた。
「あ…」
亀頭の先端が、マットレスの布地にこすれて、下腹からぞくっとした感覚がせり上がってくる。
日中、あれだけ視姦されていながら、これだけはっきりとした直接の触覚をここに感じるのは、本当に久しぶりのことだ。
俺は、さらに左に腰をねじって、亀頭をさらに強くマットレスに押し付けた。
上半身が固定されたまま、これを行うのは、かなり無理な体勢だ。
だが、体の柔らかさが幸いして、俺の先端は、ぴったりとマットレスのざらついた表面に密着した。
俺の性欲は我慢の限界だった。
手も触れられないのに、熱く屹立するそこはもう、自分のものとは思えないほど大きくなっている。
今なら木の葉が触れるだけでも果ててしまいそうだ。
これではいけない、こんなところを見られてはいけない。気を鎮めなければ。俺は必死に考えた。
収まらない勃起を一瞬で萎えさせてしまうイメージ…汚い、醜い、性欲と正反対に位置するもの…。
たとえば腐った…腐…ん…?
腐マンコ!?
その言葉を思い付いた瞬間、俺のペニスは力を失い、穴の空いた風船のように勢いよく収縮した。
腐マンコ…誰にも相手にされず使い道のないマンコにゴーヤを突っ込んだまま、糞のような駄文を書き連ねるデブス…
すっかり性欲を失ったのはいいものの、俺はあまりの気持悪さに嘔吐してしまった。クソッ! ちょっとおーーーーーーア・ナ・タ・っ!
なにすんのよおおっ。「覚悟」できてんでしょおね。
ゴーヤ豆腐どこの騒ぎじゃあすまないからねっ。 だいたいっ「腐マンコ」て・・・・・なにっ??????
腐ったマンコにゴーヤて・・あなたそれは「ゴーヤ豆腐」のことお???
あっ・・・・もおいいじゃなあいっ!!
ヒトの楽しみ邪魔そないで・・・連休終わって憂鬱で、楽しみみつけたのにいいっつ 嘔吐した汚物にまみれながら俺は考えた。
俺は何をあんなに恥ずかしがっていたのだろう?
裸?チンポや肛門を見られるのがそんなに恥ずかしいだろうか。所詮周りは男ばかりなのに?
そう思えば少し気が楽になった。裸ごときで動揺した自分が馬鹿みたいだ。
恐ろしいのは裸体を晒すことなんかじゃない。腐マンコだ。男には相手にされず、女には馬鹿にされ、想像力を駆使してゲイの世界を妄想するゴーヤ豆腐、失礼、ゴーヤ突っ込んだ腐マンコだ。
きっと写真集が発売されれば、男日照りで社会の底辺をさまようデブスどものマンズリのオカズとして俺の写真は消費される。それは避けたい。腐マンコは人間の屑だ。
明日の撮影中に逃げ出そう。
俺は決心した。なに、全裸だって構うものか。全裸を恥じて身動きできないなんて、処女の腐マンコの妄想じゃあるまいし。
明日に備えて今は眠ろう。俺は目を閉じた。
遠くに波の音が聴こえた。 つ・・続きまだだずか?
ハアハア・・・(-д-;) 15年ぐらいたってからその間の事を書いた失踪小説を書き上げます。 きゃああああああああああああああっ・・・・。
じゃあ・・・・良平は・良平は・・どうなっちゃうのよおおおおっ!!!
アンタっ!! しっかりしなさいよっ。ゴーヤ豆腐がなによっ。
100円ショップでも「売れない」「見むきもされない」硬い「皮付き腐れチンポ」
なんかに負けんじゃないわよっ。ゴーヤ豆腐のほうが身体にいいのよおっ。
アタシのは・・・少し期限切れて・・・ウワズミがういてるけど・・・あっ・・・・・少しだけよっ。
とにかくっ・・・連載は続けてっ。オネガイっ。
俺は、その体勢のまま、今度は、腰をゆっくりと上下に動かした。
「う…」
さらにはっきりとした快感が、下からせり上がってくる。
その感覚はせつなくて、俺はあまりの気持ちの良さに涙ぐみそうになった。
さらに強い刺激がほしくなり、右の内股を竿の上にぴったりと合わせてみる。
亀頭の鈴口のあたりに、いい感じで体重がかかり、ジーンとした感覚が尿道を伝わるのがわかる。
だが、この体勢だと腰の上下運動ができない。
俺は数秒ごとに、内股による加重と、腰の上下運動による摩擦で、亀頭に二種類の刺激を交互に送ってみた。
い・け・る…。
手を使わないオナニーは、初めてだった。
だが、ざらついたマットレスの刺激がこれほどのものとは、こんな状況下でなければ気がつかなかっただろう。 とまあ、腐女子腐れマンコ茄子とキュウリで今夜も御自愛のマンズリ小説なら想像したりするのかな、
と俺は半ば夢の世界に落ちかけながら、ぼんやりと考えていた。
ペニスを持たない腐マンコの想像では、そこら辺が限界だろう。
俺は少しおかしくなって微笑み、それからハタと気が付いて、ベッドから跳ね起きた。
俺…どうしてこんなにも腐マンコのことばかり…?
さっきから腐マンコのことばかり考えてしまうのだ。
艶のない伸ばしっぱなしの黒髪、ニキビ跡だらけの汚い肌、くすんだ瞳
だらしなく垂れた巨乳、汚れた爪、手入れの届かない無駄毛。
無駄に太い足、早口の思いだし笑い、額に滲むデブ汗。
そしてなにより、全身から発散される処女臭。
振り払えば振り払うほど、俺の頭は薄汚い腐マンコのイメージに埋め尽されていった。
なんだこれは!?
まるで俺の脳内に腐マンコが住み着いてるかのようだ!! 17歳という設定が萌えない。
30歳ぐらいだったら萌えたんだが。 100!!
o(^-^)o〜〜♪
作者さん。まぁめげずに頑張って。 >>95
まっ・・・あああ・・可哀想だわ。あまり、良平クンをいじめないでっ。
「小池似」てのが気に入らないけど・・・・。
17才の男の子には、とてもツライことだわ・・・。あたしでよければ、作品に
登場させてえー。そして良平クンのおちんちんをおしゃぶりしてあげたいのよおおっ。
出したものは、私がキレイに飲んでてってあげるわっ。おザーメンまみれのおちんちんもキレイに掃除してあげる。
後藤とかに見つかったら大変だものねっ。それで、良平クンがキモチよくおねんねできれば・・・
お 姉 さ ん大満足よ。 XDSさんどーしたんですか??
このまま連載終わりにしないでくださいよ!!( ><;) あっさりとイキそうになるところをいったんグッと堪えて、鈴口をなするようにしてさらに腰を違う角度に降る。
俺の動きは、さながらフラダンサーのようだ。
白昼、どんな体を視姦されても、感じることのできなかった快感。
それを、今この暗闇の中ではたしかに得ることができる。
やはり、痴態を覆い隠す闇があってこそ、人はありのままの快感に身を委ねることができるのだ。
あ…。
その瞬間、下腹から両の乳首を線で結ぶかのように、ひと筋の電流が躯が走った。
出る…。
久しぶりの射精の予感に、俺の体の細胞すべてが歓喜しているのがわかる。
だが、その歓喜の瞬間と、暗い部屋が一点して明るく照らされたのは、ほぼ同時のことだった。
「良平!! 何をしている!?」
快感にあまりに浸りすぎていた俺はその時、その声の主が後藤であることをうまく把握することができなかった。
「おい、もう出しちまったのか!?」
後藤が、腰をひねった状態のまま唖然とする俺にかけよる。
慌てた俺は腰を逆にひねり、マットレスからペニスを放した。
俺が亀頭の先端を押しつけ続けていたマットレスの部分は、なぜかしっとりと濡れていた。
「何と言うことを…。ん? 我慢汁だけか…。」
後藤は、マットレスの濡れた部分に手のひらをあて、液体の正体をたしかめると、ほっとしたように呟いた。
俺は、我慢汁という単語がよくわからなかった。
だが、精液ではないにせよ、たった今自分の体からにじみ出た液体と、それが汚したマットレスを見られることが、たまらなく恥ずかしかった。
しかも、マットレスのその部分は、まだ俺のぬくもりを保有しているのだ。
だが、鎖につながれた俺は、その場を立ち去ることすらできない。
「やっぱり、一週間、我慢するのは無理か。
でも、最後のカットまで、君に簡単に射精してもらうわけにはいかないんだよ。 しかたない。」
次の瞬間、俺の両の足首は、後藤の太い腕で持ち上げられた。
後藤の腕の力で、俺の両足首はあっという間に強く左右に開かれる。
今、後藤の眼前に何が見えているのか。それを想像するだけで、羞恥でさらに体が熱くなった。
イク寸前までにギリギリに屹立した俺の竿と、充血して濃い桃色に染め上がった亀頭。
後藤の眼前には、間違いなくそれらが晒されているはずなのだ。
ヤラれる…!!
俺は足を開かれたまま、次の瞬間、後藤の手が俺の熱い棒をしっかりと握りしめることを予感した。
いや、あろうことか、俺はそれを切望すらしていた。
先ほどまでの自慰で、俺のそれは、あと一触で暴発というところまで切迫していた。
本当に、指一本が先端に接触するだけで、俺の棒は熱い白濁をいきおいよく噴射するに違いない。
この切迫した状態を脱するには、何としても、射精というクライマックスが必要だった。
しかし、あろうことか、後藤の手は、俺の切望する方向とは逆に移動し、俺の足首をベットの柵に縛りつけ出した。
両手をすでにベットの柵に固定されていた俺は、これによって、まさに大の字でベットに縛られる形になった。
「どうして…」
俺は呻いた。触ってくれないのか…とは、とても声に出せなかったが、後藤の手が自分のそれに触れなかったことが、とてつもなく不当なことに思えたのし事実である。
「こんなことはしたくなかったが…」
後藤は、さも不本意そうにため息をついた。
「俺は、お前の噴射する瞬間の顔を、やはり自分のファインダーごしに見たいんだ。
そして、その瞬間をレンズに刻みたい。許してくれ。」
後藤は、それだけ言い残すと、そのまま部屋を立ち去った。
ベットの上には全裸の俺だけがとり残された。
手と足を四方に開き、体を覆うものは何一つなく…。全開、とはまさにこの状態を言うのに違いない。
これ以上は、開こうと思っても開けない姿である。
そして、その中央に屹立した熱い肉棒。
天井にむかってそびえ立つこの棒の中の熱く充満した白濁を、あと三日もかかえていなくてはならない。
あと三日…。
寸前までいった射精の瞬間を無惨にも、遮られた俺にとって、それは永遠にも等しい時間に感じられた。
俺は、熱い液体が頬をつたうのを感じた。そして、それが涙だと気づいて驚いた。
俺は、そんなにまで、後藤のあとワンタッチを切望していたのだ…。
認めたくないが、みとめざるを得ないその事実は、裸の俺をさらにうちのめした。
手を使わなくても流れ出る涙。だが、手を使わなくては流れ出ない液体が男にはある。
自分がまぎれもなく男という生き物なのだ、と俺は自覚せざるを得なかった。
そして、おれの眼下で、そびえ立つそれは、俺が男だということを、誰の目からも明らかにしていた。
夢精するからだいじょうぶよ。
つーかパロってる人のほうが文章上手ね。
そして、>>112の最後の三行は、書き手が女だということを、誰の目からも明らかにしていた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています