元嫁との馴れ初めを書きそびれたが、それには誰も興味がなかろうということで省く。
つまりは俺と付き合い始めた時には、もう処女ではなかったことは記しておく。
童貞ではなかったものの、さほど経験のない俺とすでにテクニシャンの域に達している元嫁の関
係は何も、悪いってことではないが、男としては“調教”していく楽しみの要素が欠如していて、言
い訳めいてしまうが、俺が後に姪っ子に入れ込むのは、それあってのことだとも思える。
俺と姪っ子が出会った頃には、元嫁とはもうセックスレスに近い状態だった。
避妊が面倒くさくなってきていて、「外出しでいいよ」と元嫁は言うが、男としてはなかなかそうもい
かない部分があって、それは内心で「あなたそう言いますけど、キュッと締めて俺に中出しさせる
ことなんてたやすいでしょ?」みたいな疑い・恨み節・負け惜しみもあった。
やがて俺たちは、というか俺は、性欲よりも、その時々の自分たちのブームを一緒に追求すること
に熱中していった。
それは食べ歩きだったり動物園巡りだったりと様々に移ろったが、やがてそのどのシーンにも姪っ
子が加わっているという状況に、知らぬ間になっていた。
姪っ子には、キツい、譲らない、コダワリの部分みたいのがあって、それを元嫁と、姪のいぬ間に
ネタとして弄るのも楽しかった。
その中で、やっぱ姪っ子はちょっと変わっている。この先大丈夫かな、と心配するところがあって、
元嫁は楽観的だったが、俺はちょっとヤバいのでは?と考えていた。
そこを書き始めるとさらに長なるので省くが、何かひとつメンタルな面で危惧があったと置いてもら
えると助かる。
前乗りというか遠出の前には3人で俺の部屋に泊まることもあった。
姪っ子が小5かそのあたりだから、そこから計算して俺と元嫁は26ぐらいか、元嫁の両親にまだ挨
拶もしていない状態だったが、以心伝心というか、どちらかというと俺贔屓の義姉の加勢も裏であっ
たのかもしれないが、元嫁の両親からの外泊に対するクレーム的なものは、拍子抜けするほどに
皆無だった。