私は、今、ダンボールの箱を並べて、洋服のパッキング作業をしています。
お昼過ぎに、Bさんの会社の従業員の方が、それを取りに来ることになっているからです。
それらは、ある意味、Bさんを楽しませるための洋服たちということにもなるわけですが
なぜか、お気に入りのものを選んでしまう自分に、自己嫌悪が募ります。
暗いターコイズブルーの、ワンピースの水着が出てきました。
「水着は必ず持ってきなさい、着たまま可愛がってやるから・・・」
と言われたことを、思い出しました。
私は日焼けが嫌なので、基本的に海やプールには行きませんが
それでも、その一枚だけは持っていて、それは、大好きだった彼と
スパで遊ぶために、夏に新調したものでした。
しばしの間、楽しかった時間の思い出が・・・胸を通り抜けていきました。
私は、悲しい気持ちで、それを箱に入れました。

これからは、Bさんの家から会社に行き、Bさんの家に帰宅するということが多くなりそうです。
最初はそういうのにゾッとしましたが、よく考えてみると、それは私にとって好都合なのです。
というのも、これからは、専用 お洒落◯◯◯としての日々を送ることになりそうですが
お外で待ち合わせをしたり、歩き回ったりして、Bさんなんかと二人でいるところを
誰か知り合いに見られてしまうというのが、私のもっとも恐れていることだからです。
お家の中でのデートが基本ということになれば、その危険が大幅に減ります。

寒くなってきました。どなた様も、お風邪など召しませぬよう、ご自愛ください。