3時間が過ぎた頃、やっとドアが開き美由紀が出てきた。
ブラウスは少し乱れ、髪はほつれ、疲れた表情を浮かべていた。
その後ろから課長が現れ満足げな笑みを浮かべ、「お前の奥さん、最高だったよ。ありがとな」と言われその言葉が胸に突き刺さったが私はただうなずくしかなかった。
帰りの車の中は沈黙に包まれ、美由紀は窓の外を見つめ両手を膝の上で固く握っていた。
その夜、帰宅した私たちは言葉を交わさず、ただ激しく求め合った。
その後も私は仕事に没頭し、複雑な感情を抱えながら日々を過ごしている。美由紀の犠牲に感謝しつつ、課長への苛立ちと、自分自身への疑問が消えることはない。
課長に御酌をする美由紀
https://imgur.com/a/Mh6XHoH