−それはぢゃむと云うには大きすぎた
分厚く、重く、大雑把過ぎた
それはまさに氷塊だった

給食当番の振り回すソレは、死そのものだった
命乞いは無駄だった、心が冷え切っていたのだろう
喰らった奴らがモノ言わぬ肉塊となるなか、コンポタと味噌の香りがした
純粋な氷なら砕け散っているだろうが、氷砂糖が混入し、異常に冷やされたソレは凄まじい硬度を保っている

そして、俺が最期に見たもの…
刀身に貼られた冷えピタを最後に
俺はその一撃を喰らっ−