100点
ロマンチシズム溢れる作品と言える。巧妙に作り込まれたシナリオも然る事ながら、
快美なBGMや美麗なグラフィックもこの作品を不動の名作にしている。
此の作品は、最後の大団円の部分に敢えて不明瞭な展開を加えて、何が起こったかを暈している。
それがプレイヤーに推量の余地を与えるので、人に依って此の作品の解釈は異なっている場合が多い。
どの様なメッセージを、或いはテーマを見い出すかはプレイヤー自身に委ねられていると云う事だ。
此の作品に関する考察を深めれば深める程、シナリオを牽引していたBGMが脳内で再生され、
グラフィックの数々が心象として投影される。
そしてその度に此の作品が益々美化されて心象空間に浮かび上がって来る。
それが故に「AIR」は何処までも自分にとって耽美的で、感傷的なのだ。

2010年03月11日22時47分12秒 ccccd [投票(1)] [ネタバレ]

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エロスケの批評より引用。この人は俺の言いたいことを全部言ってくれた。
なお、AIRは「芸術」と評されるが、
当時、液晶はまだ普及してなくて、ブラウン管のモニターだったのが良い。
現代は液晶だと、元のデータが最低横1280で縦720ドット無いと、画像が小さくて困るし、
引き伸ばすとぼやける。
試しに、久々にブラウン管テレビに繋いだゲーム機PS2でAIRをすこしプレイした。
ああ、まさにAIRは芸術。
なんてことのない日常を描いたDREAM編前半は夏の雰囲気を存分に味わえる唯一無二の作品だ。