はるか「あ、冬弥だ」
冬弥「冬弥だ、じゃないよ・・・はるかんちいったらどっか行ったって言われたし探したんだぞ」
はるか「ん? んー?」
冬弥「どうしたんだよ・・・いきなりポケット探って」
はるか「・・・あ、あった。はいこれ」
冬弥「チョコ?」
はるか「由綺忙しいからもらってないんだろうと思って」
冬弥「誰がバレンタインのチョコを催促しに来たんだよ・・・それに由綺からはちゃんともらったって」
はるか「そう?」
冬弥「そう」
はるか「じゃあどうしたの?」
冬弥「渡すものがあるんだよ。ほら」
はるか「ん?? マフラー?」
冬弥「はるかいつもベストだけで寒そうじゃん」
はるか「別に寒くないよ?」
冬弥「見てるこっちが寒そうなの。良いからつけてみなよ」
はるか「しょうがないなあ・・・でもどうしたの? 冬弥がこんなのくれたことあったっけ?」
冬弥「あったよ・・・毎年あげてるだろ」
はるか「そうだっけ・・・? 冬弥から何かもらってのなんて誕生日以外になかったような・・・?」
冬弥「・・・はるか」
はるか「なに?」
冬弥「今日は何月何日か知ってるか?」
はるか「2月15日でしょ? ぼけたの冬弥?」
冬弥「ぼけてないよ・・・じゃあ、2月15日が何の日か知ってる?」
はるか「・・・平日?」
冬弥「自分の誕生日を忘れるなあ・・・!」