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WHITE ALBUM 2 *157 [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさんだよもん2016/01/07(木) 15:40:41.02ID:0HoD7Tj70
 もうすぐ、新しい冬が来る。
 あのひとといられない、そしてあいつのいない冬が。

 ホワイトアルバムなんて知らない。
  だって、もう何も歌えない。

  届かない恋なんてしない。
   だって、もう人を愛せない。

『 W H I T E A L B U M 2 』

WHITE ALBUM 2 〜introductory chapter〜
 Windows 18禁 / 2010年3月26日発売
 初回限定版:税込定価6,090円 / 通常版:税込定価5,040円

WHITE ALBUM2 〜closing chapter〜
 Windows 18禁 / 2011年12月22日発売
 書き下ろしノベル付初回限定版:税込定価8,190円 / introductory chapterセット版:税込定価10,290円

★製作スタッフ
  シナリオ:丸戸史明
  原画:なかむらたけし(CC:桂憲一郎、柳沢まさひで、甘味みきひろ)

★WHITE ALBUM 2 introductory chapter 公式サイト
  (p)http://leaf.aquaplus.co.jp/product/wa2ic/

★WHITE ALBUM 2 closing chapter 公式サイト
  (p)http://leaf.aquaplus.co.jp/product/wa2cc

★前スレ
  WHITE ALBUM 2 *156
  http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1447471457/

★過去スレまとめ
  http://w.livedoor.jp/white_album2_ss/d/kakolog
★関連スレ
 ** WHITE ALBUM #33枚目** [Leaf・Key板]
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1379781080/
 【PS3】WHITE ALBUM -綴られる冬の想い出- 10枚目
  http://peace.2ch.net/test/read.cgi/gal/1327017577/
 【AQUAPLUS】WHITE ALBUM2 幸せの向こう側10
  http://peace.2ch.net/test/read.cgi/gal/1416892595/
 丸戸史明総合スレ その20 [転載禁止]©bbspink.com
  http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1448480657/
 【WHITE ALBUM2】小木曽雪菜スレ ヒトカラ17曲目
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1411899086/
 【WHITE ALBUM2】冬馬かずさスレ 砂糖59杯目
  http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1447098546/
 【WHITE ALBUM2】杉浦小春スレ 3年参り [無断転載禁止]©bbspink.com
  http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1450550138/
 【WHITE ALBUM2】和泉千晶スレ ネコ2匹目
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/
 【WHITE ALBUM2】 最強OL 風岡麻理スレ ピル2錠目 [Leaf・Key板]
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1333452576/
 【WHITE ALBUM2】 友近 浩樹 スレ 2人目 [Leaf・Key板]
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1328941153/
 【WHITE ALBUM2】 北原春希スレ 2
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1352121979/
 【WHITE ALBUM2】 亜子・小百合・矢田 三人娘スレ [Leaf・Key板]
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1326879965/
 【WHITE ALBUM2】柳原 朋スレ [Leaf・Key板]
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1326881733/
 【WHITE ALBUM2】水沢依緒 [Leaf・Key板]
  http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1326017951/
0011名無しさんだよもん2016/01/07(木) 17:05:51.98ID:PYLkMRru0
「脳のここの部分に腫瘍がありますね。最近、頭痛を感じた事は?」

「いいえ…」

 春希はそう答えた。しかし、実のところ慣れない異国での激務で身体に不調を感じることは頻繁であったので、最後に頭痛に襲われたのはいつかなど覚えてはいなかった。

「浸潤が激しく、悪性である疑いが高いです。摘出手術が困難な箇所ですが…化学療法や放射線治療もあります。希望を持って治療を続けて下さい…」

「はい…」

 誰にも相談できない。特にかずさには…

◆◆ 

「ただいま」

「遅いぞ、春希」
 玄関のドアが開き、片付けのできないかずさの待っていた家からはカビと生乾きの洗濯物の匂いがした。

「誰の尻拭いで遅くなったと思っているんだ?」
「あたしの尻を追っかけるしつこい記者を追い払うのも春希の仕事だろう?」

 気怠い身体を引きずって帰って来ても玄関で待つのは憎まれ口。そんな生活を今まで続けてきた。

 医者から言われた事が頭の中で泥色の渦をまく。何も考えたくない。休みたい。
「今日は疲れたよ。明日も早いしもう…」

 しかし、そんなささやかな望みさえ、我が侭放題に育てられた愚妻は許してくれない。
「3日も待ったんだぞ」

 かずさがナメクジのように腕をからめてくる。胃の底に生ぬるい鉛を流し込まれたような気分だ。

 眠い。この腕を払って眠ることができればどんなにか楽だろう。

 ベッドを一つにするんじゃなかった…
 逃げ道など最初からない。首筋に湿った唇が押しあてられる。
 鈍い悪寒が背筋をこわばらせた。
0012名無しさんだよもん2016/01/07(木) 17:09:26.73ID:PYLkMRru0
春希 「驚いたなぁ。かずさにそんな人がいたなんて」
曜子 「…あまり動揺してくれないのね」
かずさ 「こういう男だ。春希は」
春希 「いやいや。驚いていますよ。あんなに曜子さんに仕事漬けにされていた上に、俺たちと会ったときもそんな浮いた様子一つもありませんでしたから」
かずさ 「そんなの隠していたに決まってるじゃないか」
春希 「そりゃ、自分みたいなマスコミの記者に話すなんて日本全国に広めてくださいって言っているみたいなものだしな。
   でも、祝福してくれる人もたくさんいると思うぞ。俺もそうだし」
かずさ 「そういう意味じゃない。ったく」
春希「?」
曜子 「…まあ、いいわ。ともかく、かずさが選んだ事だし。私みたいな趣味の悪い女がとやかく言える話じゃないわね」
春希 「それで、相手の人ってどんな人なんですか?」
かずさ 「橋本健二さん」
春希 「え、えと。どんな人かって質問なんだけど」
かずさ 「な!? お前はアホか?
   なんで今を時めく若手ナンバーワンピアニストの健二さんを知らないんだ? 仮にも記者のはしっくれだろ? お前は!」
春希 「え、えーと。かずさに比べて特徴ない人だから…」
曜子 「おやおや。女王杯始め数々の賞を取った身長2m弱の巨漢の化け物ピアニストが『特徴ない』なんて、まぁ。
   ま、胸の大きさなら私の娘も十分化け物級だけど」
かずさ 「健二さんを化け物呼ばわりするな。あの人はああ見えてそういうのすごく気にする人なんだ」
春希 「はは。無知ですいません」
曜子 「ま、ギター君はできないと自分で決めちゃった線からは本当に努力しないコだもんね。
   ギターの腕にせよ、クラシック知識にせよ」
春希 「…返す言葉もありません」
かずさ 「ふん」
曜子 「ま、人間手の届かない才能目差した努力はしない方がいいわよ。
   幸せにできるのはその手の届く人だけ。好きなだけ崇拝してるだけでは、2、3年は良くても結局5年10年はうまくいかないものよ」
かずさ 「ふん。とっかえひっかえした経験者の言葉かい?」
曜子 「ええ。だから、橋本さんとの縁は本当に歓迎しているわ。
   あなたのような、ピアノだけのちょっといびつに育ってしまった娘を、その才能を、崇拝でもなく知識としてでもなく、同じ才能を持ち共に歩んで行ける存在として受け止めてくれる人と出会えたんだから」
かずさ 「ふふん♪」
春希 「良かったですね」
曜子 「おや? あなたの『良かった』は『フった女が幸せに収まりそうで良かった』の意味じゃなくて?」
春希 「ぐ…」
かずさ 「ちょっと! 母さん! それはやめろよ!」
曜子 「あらあら。ギター君、わかりやすい表情。ひょっとしてかずさがこの先独身だったらどうしようとか気に病んでくれてた?」
春希「……」
かずさ 「フフン。残念だったな」
春希 「い、いえ。…そ、そういえば、お二人の馴れ初めなど聞かせていただけると…」
曜子 「かずさの方からよ。もう、猛烈アタック。そうしなきゃダメって経験が生きたわね」
かずさ 「(赤面)ちょっと! 母さん!」
春希 「はは…普段のかずささんからはなんだか想像できませんね」
曜子 「冬馬家の女の性欲なめんな。男ナシで20代の盛りを乗り切れるワケないでしょ」
春希 「……」
かずさ 「…あんたの血を受け継いでこれほど後悔した日はないな」
曜子 「ま、そういうワケで。明日の記者会見までは口外禁止でね」
春希 「いえいえ。ありがとうございました」
曜子 「じゃ、またね」
かずさ 「またな、春希。…あ、そうだ。もうひとつだけ教えてやる。耳を貸せ。春希」
春希 「なんだい? かずさ」
かずさ 「(ゴニョゴニョ)」
春希 「…(がくっ)…そりゃ、向こうは身長2mで…(ぶつぶつ)」
かずさ 「じゃあな。春希」


曜子 「さっきギター君に何吹き込んだの? カレ、心へし折られたような表情してたわよ」
かずさ 「…いや、健二さんの方が大きくて固かったって」
曜子 「…えげつない子ね。さすが私の娘ね」
かずさ 「いや、自分でもえげつないと思うけど、あたしやっぱり母さんの娘だよ」
0013名無しさんだよもん2016/01/07(木) 17:11:59.70ID:PYLkMRru0
荒らしがSS投下して容量オーバーになるよう荒らしてんだよ

>>358
へー、不人気雪菜派の荒らしが頑張ってるのかw
いつまでもいつまでたっても不人気なのが証明されて涙を誘うけどそんなことしてたとはw

>>358
へー、不人気雪菜派の荒らしが頑張ってるのかw
いつまでもいつまでたっても不人気なのが証明されて涙を誘うけどそんなことしてたとはw
0014名無しさんだよもん2016/01/07(木) 17:15:05.48ID:PYLkMRru0
『冬馬かずさ、急死

 2月14日、ピアニストの冬馬かずさ(28)が現在活動拠点としているウィーンの病院で亡くなった。
 1月末に行われた野外コンサート期間中に演奏を行ったことで体調を崩し、その後の活動の強行で肺炎を引き起こし、入院時には既に手術や投薬治療も間に合わない程弱っていたという。
 彼女の所属する冬馬曜子オフィスでは、故人の葬儀をウィーンで行った後、遺骨を日本に送り、社長である故人の母冬馬曜子が引き取る流れになっているという。
 冬馬かずさがウィーンでの活動を始めたのは……』

「申し訳ありません!」

 北原春希がソファーにも腰掛けず、床に這いつくばるようにして深々と土下座を繰り返した。そんな春希を工藤美代子は向かいのソファーの後ろでただオロオロと見詰めているだけだった。

「あなたの責任じゃないわよ……春希君」

 そしてその向かいのソファーに座っていた女性、冬馬曜子――今の春希の義母――は、思い掛けない形での五年ぶりの再会の場で、それこそ母親の眼差しと声で春希を優しく包み込んだ。

「でも、でも俺、あいつを、かずさを……」
「だからそれは、あなたの責任じゃない。あの子の自己責任よ」
「それだって、全部俺が背負うものだったのに。あいつの全てを守るはずだったのに」
「……そのことで、あの子はあなたに恨み言をぶつけた?」

 ハッとしたかのように春希は顔を上げた。曜子の顔は娘を失った母親とは思えない程に穏やかだった。

『かずさ、しっかりしろ!』
『春希……情けない顔、するな』
『でもお前、このままじゃあ』
『何を勘違いしてるかは……知らないが、あたしは……幸せだったよ』
『過去形かよ!俺たちまだこれからじゃないのかよ!?』
『春希……ありがとうな』
『止めろ!そんな言葉、お前から聞きたくない!』
『……』
『……かずさ?』
『……あ、あ……』
『かずさぁ!』

「あなたが何もかも捨てて自分の側にいてくれたんだもの。あの子は幸せだったと思うわ、きっと」
「でも、俺はかずさを守れなかった。あいつを今以上に幸せにできなかった。
 あいつが本当に幸せになる道を、永遠に閉ざしてしまった……」

 向かい合ったソファーの間に置かれたテーブルの上、かずさの死が掲載された新聞が開かれている。既に日本でもこのことは公にされているのかと、春希の心は更なる重しに圧し掛かられた。

「でもありがとう。わたしはもうこんな身体だから、あなたがかずさの遺骨や遺品を持って来てくれて、正直感謝してる」
「……本当に、ごめんなさい」
「いいのよ。あの子だってきっと後悔はしていない。
 むしろ、あなたに辛い思いをさせてしまってごめんなさい」
0015名無しさんだよもん2016/01/07(木) 17:17:32.12ID:PYLkMRru0
暗いSSが多いから明るいSSも貼ろうぜ
色々なSSを見比べるのも偶には良いものだ

 結婚して一年目の二月七日。
 誕生日の一週間前のこの日になって初めて、雪菜がこんな提案をしてきた。

雪菜「ねぇ、春希くん。新曲の歌詞、できてる?」
春希「……は?」
雪菜「は、じゃないよ。もう一週間前だよ?
   わたしたちのいつものペースから考えて、そろそろ合宿に入らないといけないと思う!」
春希「や、だから」
雪菜「わたし、ちゃんとかずさには連絡してあるからね。それでもうスタジオだって予約してあるんだから。
   準備万端だよ? ふふっ、これも春希くんの影響かなぁ。
   あとは春希くんが歌詞を作って、かずさが曲を作って、練習するだけ!」
春希「いやそれ、『だけ』じゃなくて曲作りのほぼ全部……」
雪菜「さ、頑張ろう? わたしの誕生日までもう時間ないんだよ?」
春希「…………」

 ……重ねて言うが、雪菜がこんな提案をしたのはこの日が初めてである。
 そして、これは俺自身もまぁどうでもいいといえばいいのだが、もう一つだけ。
 武也も仲間に入れてやってくれ。

 ◆◆
 とはいえ、新妻のやりたいことをできる限り応援するのは夫の務めではないだろうか。
 そう脳内で言い訳して、バックパックにこれでもかとばかり食品や生活用品や、そういったものを詰める。
 そしてそんな都内に不似合いな大荷物を担いでスタジオに行くと、既に待機していたかずさとの挨拶も
 そこそこに早速歌詞作りに入った。
 テーマは家族。愛しのお姫様のご指定だった。

春希「家族。家族か……」
かずさ「なんだ、雪菜との理想の家庭像でも想像してるのか?」
春希「あー。それもあるなぁ」
かずさ「どうせイチヒメニタローがどうとか、家は一戸建てもいいけどリスクを考えると、とか。
    そんなしょうもないことばっかりなんだろ?」
春希「そ、それのどこが悪いんだよ!
   どこかの誰かみたいにそれ一本で勝負できるものがないんだから仕方ないだろう。
   ……それより一姫二太郎なんて言葉、よくお前が知ってたな」
かずさ「う、うるさいんだよ委員長は! ったく、相変わらず安定志向な奴め。
    これじゃ、出来上がる歌詞も面白みがなさそうだ」
春希「いいだろ本職じゃないんだから……。そんなこと言うくらいならお前は雪菜と遊んでろ。
   そうだな、歌のお兄さんとお姉さんごっこがいいんじゃないか?」
かずさ「誰がお兄さんだ!」
春希「先回りして怒んなよ!」

 何故だろう。スタジオに入ると精神年齢まで高校時代に戻るような気がする。
 純粋に騒いでいられたあの頃と、色々――なんて言葉で片付けたら雪菜に申し訳なくなるくらいの頃。
 そしてうちの親まで雪菜が篭絡した後で、結婚。
 ……本当に、愛すべき妻だ。
 かずさが廊下に出て行くのを見届け、呟いた。
0016名無しさんだよもん2016/01/07(木) 17:21:19.56ID:PYLkMRru0
「あ、瀬ノ内さん。今日は…」
 板倉記者が口を開いたところを、すかさず千晶は自分のセリフを重ねてつぶす。
 千晶はいつもこの手でこの小うるさい雑誌記者をはぐらかしていた。舞台の間の取り方を逆用したワザである。
「ああ、冬馬さん。わたし。クラス別だったけど学年同じだったよ。でも覚えてないよね。瀬能千晶っていうんだけど」

 突然見知らぬ学友に話しかけられ、今度は冬馬が泡を食う。
「え、ええ?」
 かまわず千晶は続ける。
「ひょっとして、今の舞台見ていた? ごめんごめん、全然気付かなかった」
 そういう千晶の顔は悪戯を見つけられた少年のものだった。だが、その目はひそかにかずさの反応を注意深く見ている。
「あ、いや、今日は別件で…」
 その答えを聞き、千晶は軽い舌うちとともにぼやいた。
「やっぱりか…、ちぇ。春希も雪菜もチケット渡したのに見に来なかったし…」
 そのつぶやきは誰にも聞きとれないほど小さかった。しかし、ピアニストであるかずさの耳にははっきりと聞こえた。

「…春希たちの知り合い?」
 かずさの声のトーンが微妙に変わったのを千晶は聞き逃さない。
「うん、春希とは何度か寝たよ」
「…っ!」
「わたしはベッドで春希は床で」
「………」
 からかわれたことに気付いたかずさは凶悪な目つきで千晶を睨む。しかし千晶は気押されることなく、飄逸な口調をやめない。
「ごめんごめん、ゆるしてちょんまげぇ〜…って」
 かずさから、けして許すまじとばかりの怒りのオーラが立ち上る。

 千晶はその様子をひととおり観察し終わるや、カバンから何かを取り出し、両手を前で組んで言った。
「まぁ、おわびといっちゃあなんだけど…『かずさぁ、明日ヒマ?』」

 その言葉に、かずさは不意をうたれる。
 急になれなれしく名前で呼ばれたことに対してではない。
 その声色、口調、しぐさがまるで…かずさの不倶戴天の親友のまさにそれであったから。

「???っ…あ、ああ…」
 かずさは思わず肯定の返事を返してしまった。
「『よかったぁ。じゃ、絶対絶対来てよね。…来てくれないとちょっとだけ傷ついちゃうかもなぁ…』」

 そう言って、千晶はかずさの手に強引にチケットを2枚握らせる。
 その際の演技も完璧に『小木曽雪菜』のそれであった。
 かずさは混乱のあまり何も反抗できずにチケットを受け取る。

「『じゃあ、見終わったらまたこの場所で会おうね』」
「…あ、うん…」
 かずさは呆気にとられ、こくりとうなずくばかりであった。

 その後の事はかずさはよく覚えていない。
 たしか、瀬能千晶と名乗るあの新人女優は板倉記者にもチケットを渡して去っていった。
 板倉記者からはいろいろと質問されたが、何も答えられなかった。
 ただ、一緒に翌日の舞台を見に行く約束だけして別れた。

 自分と峰城大付の同学年ということだが、もちろん覚えはない。
 『春希』と『雪菜』を名前で呼ぶあの人物は何者? ただの大学とかの同窓生?
 あの時見せた演技は何? ただのモノマネ上手?

 いろいろ考えたけど埒があくはずもない。
 かずさは考えるのをやめた。明日、あの瀬能千晶という女に直接聞けばわかることだ。
 
 寝床に転がりながら眺めた、シーリングライトに透けるそのチケットには「5/13(木) シアターモーラス 劇団コーネックス二百三十度『届かない恋』」と印刷されていた。
0017名無しさんだよもん2016/01/07(木) 17:27:15.52ID:PYLkMRru0
暗いSSが多いから明るいSSも貼ろうぜ
色々なSSを見比べるのも偶には良いものだ

 結婚して一年目の二月七日。
 誕生日の一週間前のこの日になって初めて、雪菜がこんな提案をしてきた。

雪菜「ねぇ、春希くん。新曲の歌詞、できてる?」
春希「……は?」
雪菜「は、じゃないよ。もう一週間前だよ?
   わたしたちのいつものペースから考えて、そろそろ合宿に入らないといけないと思う!」
春希「や、だから」
雪菜「わたし、ちゃんとかずさには連絡してあるからね。それでもうスタジオだって予約してあるんだから。
   準備万端だよ? ふふっ、これも春希くんの影響かなぁ。
   あとは春希くんが歌詞を作って、かずさが曲を作って、練習するだけ!」
春希「いやそれ、『だけ』じゃなくて曲作りのほぼ全部……」
雪菜「さ、頑張ろう? わたしの誕生日までもう時間ないんだよ?」
春希「…………」

 ……重ねて言うが、雪菜がこんな提案をしたのはこの日が初めてである。
 そして、これは俺自身もまぁどうでもいいといえばいいのだが、もう一つだけ。
 武也も仲間に入れてやってくれ。

 ◆◆
 とはいえ、新妻のやりたいことをできる限り応援するのは夫の務めではないだろうか。
 そう脳内で言い訳して、バックパックにこれでもかとばかり食品や生活用品や、そういったものを詰める。
 そしてそんな都内に不似合いな大荷物を担いでスタジオに行くと、既に待機していたかずさとの挨拶も
 そこそこに早速歌詞作りに入った。
 テーマは家族。愛しのお姫様のご指定だった。

春希「家族。家族か……」
かずさ「なんだ、雪菜との理想の家庭像でも想像してるのか?」
春希「あー。それもあるなぁ」
かずさ「どうせイチヒメニタローがどうとか、家は一戸建てもいいけどリスクを考えると、とか。
    そんなしょうもないことばっかりなんだろ?」
春希「そ、それのどこが悪いんだよ!
   どこかの誰かみたいにそれ一本で勝負できるものがないんだから仕方ないだろう。
   ……それより一姫二太郎なんて言葉、よくお前が知ってたな」
かずさ「う、うるさいんだよ委員長は! ったく、相変わらず安定志向な奴め。
    これじゃ、出来上がる歌詞も面白みがなさそうだ」
春希「いいだろ本職じゃないんだから……。そんなこと言うくらいならお前は雪菜と遊んでろ。
   そうだな、歌のお兄さんとお姉さんごっこがいいんじゃないか?」
かずさ「誰がお兄さんだ!」
春希「先回りして怒んなよ!」

 何故だろう。スタジオに入ると精神年齢まで高校時代に戻るような気がする。
 純粋に騒いでいられたあの頃と、色々——なんて言葉で片付けたら雪菜に申し訳なくなるくらいの頃。
 そしてうちの親まで雪菜が篭絡した後で、結婚。
 ……本当に、愛すべき妻だ。
 かずさが廊下に出て行くのを見届け、呟いた。
0018名無しさんだよもん2016/01/08(金) 06:36:54.00ID:wfzqyC8n0
ID:PYLkMRru0正体とは↓

IPアドレス 39.2.252.103
ホスト名 TYNcd-02p14-103.ppp11.odn.ad.jp

IPアドレス割当てエリア
国 日本
都道府県(CF値) 富山 ( 95 )
市区町村(CF値) 富山市 ( 55 )


辺境の地で雪かきも手伝わずに部屋にこもって
家族からも迷惑がられながら今日も一人シコッてる寂しい富山君でありました
0019名無しさんだよもん2016/01/08(金) 18:33:48.02ID:i799AH4e0
>>18
煽っちゃダメだよ喜ぶだけだから前回の荒らしが富山なのは確実だろうけど
かずさスレにはSS製作者、コピペ人、愉快犯がいたからねぇ…ほぼ24時間荒らされてた
愉快犯、コピペ人、SS製作者でもこういう荒らしを煽るのは完全に逆効果
キチガイがキチガイを呼びかずさスレみたいに使用不可になってあげく避難所…
0020名無しさんだよもん2016/01/08(金) 18:36:09.27ID:i799AH4e0
sage忘れたスマン!
と言っても今後も荒らしが来るならあまり意味がないような気もするけど
0023名無しさんだよもん2016/01/08(金) 21:18:33.52ID:Yoq0dEAH0
そもそもこの作品自体前から粘着してくる奴が多いじゃん
ここにもよく定期的にお客さんが来てたしな
0024名無しさんだよもん2016/01/08(金) 22:06:26.32ID:Ya4G0fQK0
ベッキーの不倫ネタで、このスレの住民の感想を聞きたくて
久々にスレ覗いてみたが荒らしが定着しちゃってたかw
病んでるなあw
0025名無しさんだよもん2016/01/08(金) 23:14:23.02ID:F3Dm3rsm0
ゲスの極み乙女ボーカル「話があるんだ、どうしても言わなくちゃならない、大事な…」


ゲスの極み乙女ボーカル「他に、好きな女性が出来ました…」


こういうのは思いついてたわ
0027名無しさんだよもん2016/01/09(土) 00:18:35.16ID:VbIYszM40
現実の方がシンプル且つディープ且つ残忍且つ悲惨だから面白いよな
WA2も優しい世界でさえなけりゃまだ良かったのだが
0032名無しさんだよもん2016/01/10(日) 03:28:04.79ID:A6NcJybw0
今更ながらプレイして小春と麻里√が終わって千晶√やってる最中だけど「可愛い女の子じゃ小木曽雪菜に勝てない。カッコいい女じゃ冬馬かずさに勝てない」という千晶のセリフが残りのサブヒロインを色んな意味で物語っているようでああ…ってなった
0033名無しさんだよもん2016/01/10(日) 10:46:21.33ID:4xaPcR3r0
演技力で騙せば千晶は勝てる
若さを武器にすれば小春も勝てる
職権濫用すれば麻里さんでも勝てる
0035名無しさんだよもん2016/01/10(日) 13:05:29.03ID:1A7zQLA/0
※「麻理はね、四捨五入するともう3――ピーガガ」
0036名無しさんだよもん2016/01/11(月) 15:42:54.99ID:5YFQIHdv0
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2.諏訪
3.春希
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6.丸戸

載ってない人はゲスくないってことで
0038名無しさんだよもん2016/01/11(月) 23:44:16.35ID:XxfNkS7o0
>>37
察するに諏訪はあれだけかずさの在校時目の仇にしてやり合っていたのに(ここまでは教師としての範疇)
かずさが栄達したら自分の態度を忘れて手の平を返し成功したのは付属の教育の賜、
引いては自分のお陰みたいな態度取ってるところかな?
リアルで実際はひどい関係だった有名人の学校関係者へのインタビュー知ってるからちょっと笑えた

友近はうーん・・・雪菜に近付く為に春希の情報をダシにしてたところ?
駄目だ記憶が薄れてて分からん
0039名無しさんだよもん2016/01/12(火) 00:13:50.85ID:7KPCT6I90
正月の暇潰しに1の方買ったけど2とかなり違ってて驚いた
あと2と違って浮気してても罪悪感がない
0040名無しさんだよもん2016/01/12(火) 03:19:41.13ID:/vBUsNsy0
卒業後の諏訪はどういうつもりで入れたかは知らんが、俺は割りと普通な奴なんだなーとしか思わんかったな
イメージ悪くなるどころかむしろ良くなったくらい、いつまでも根に持つ方が引くわ
0041名無しさんだよもん2016/01/12(火) 05:52:56.72ID:/ls+C8B40
諏訪先生は口は悪いけど言うべきことは言ってるし年取っていい思い出だけ残したんだろうなーって程度だな
春希がやらかした時もかずさのせいだろうって決めてかかってたのはちょいイメージ悪いけど
0042名無しさんだよもん2016/01/14(木) 09:52:21.99ID:cQNq3+CU0
かずさ「おでんよりなめらかプリン食べたい」
0043名無しさんだよもん2016/01/14(木) 09:53:19.31ID:cQNq3+CU0
冴え彼女の和服シリーズフィギュアってものがあるらしいが(発売前)
かずさの晴れ着のフィギュアとかないだろうか?
あるとしてもCGが限度か・・・・・・。
とりあえず詩羽先輩のが出たら買ってしまいそうだw
0044名無しさんだよもん2016/01/14(木) 10:15:24.10ID:cQNq3+CU0
取材後

春希「……」
麻理「ふむ。まあ、固くなるな。もう上司でも部下でもないのだからな。
 事情は曜子社長から聞いた。私はお前が選んだ道を肯定したり否定するつもりはない」
春希「…ありがとうございます」
麻理「だが、お手並みは最悪だ」
春希「!?」
麻理「北原、お前は冬馬かずさを助けたいのか?」
春希「な!? 助けたいに決まっています」
麻理「助けたいがために開桜社にも何も語らなかった。そうか?」
春希「はい…」
麻理「全く、これほど先の見えてない男だとは思ってなかったな」
春希「!?」
麻理「確かに、一時のマスコミの興味本位の報道から免れることはできたな。そのために自らの退社理由を隠し、冬馬かずさが日本を去ることもひた隠しにし続けた」
春希「はい…」
麻理「どうなったと思う?」
春希「ご迷惑おかけしました…」
麻理「…全くわかってないようだから説明しておこう。お前たちの出国から一週間足らずで冬馬かずさがお前と共にウィーンにいることが知れた。
 すぐに事の次第も明らかになった。
 大変だったよ。
 浜田やアンサンブル編集長は矢面に立たされたし、冬馬曜子オフィスと我が社の関係は最悪になった」
春希「そ、それは…」
麻理「新人一人やめた程度と思ったか? 残念ながらお前はただの新人どころかかなりの有望株だった。だから期待もコストもかけていた。
 例えすただの新人でも取り引き相手からの無断引き抜きなんて言語道断の掟破りだ。
 日本から静かに去るために誤情報流すのもな。日本での活動を支援するために方々回っていたアンサンブル編集長がどんな目に遭ったか想像できるか?」
春希「す、すいません…」
麻理「日本から去るから開桜社にはいくら迷惑かけても良いとでも思ったか? 残念ながら、この狭い世界、ましてや狭すぎるクラシック界ではな、お前のやったことは恥知らずの所行にしか過ぎない」
春希「しかし、自分はかずさを…」
麻理「守りたかった。それはわかる。しかし、冬馬かずさをピアニストとして活動させる為には最悪だったと言わざるを得ない。
 迷惑は巡り巡って自分の所に降りかかるものだ。アンサンブルが社内から槍玉に挙げられ、これを機にと社内のメセナ活動でアンサンブルの持ってた枠を奪う動きが起きた。そんなドタバタは社外にも伝わった」
春希「……」
麻理「最初の一年半、全く仕事取れなかっただろ? お前の語学力とかの問題じゃないぞ。英語もできるんだし」
春希「な、何かあったんですか?」
麻理「冬馬曜子オフィスは味方も敵も多かった。そんな中、ウィーンで有力なある日本人が『冬馬かずさを使うのは避けたい』と言った。開桜社とのトラブルを避けたいがために。たったそれだけの事だ」
春希「え?」
麻理「企業同士のトラブルなんて『もう仲直りしましたよ』ということを知らしめるのが一番難しいんだぞ。
 まして、お前たちが日本の仕事避けまくってるから尚更だ」
春希「そ、そんな…」
麻理「あの狭い業界、仲違いしても結局すぐ仲直りしないといけないし、人と仲違いしたらそれ以外の人間から避けられまくるから気をつけろ」
春希「はい…」
麻理「ウィーンの件の人物も悪い人じゃない。甘いもの好きだから、金沢『やまむら』の甘納豆でも買って持って行け」
春希「何から何まで…ありがとうございます」
麻理「本来、新人が取り引き相手に引き抜かれたといっても、双方了解済みの話なら歓迎しても良いくらいの話なんだぞ。新たな方面へのパイプとして期待できるわけなんだからな。
 了解の有無で婿入りと駆け落ちくらいの雲泥の差がある」
春希「そ、そうは言われてましても…」
麻理「まあ、お前の場合はこれからだ。悪いが、期待かけていた分まで働いてもらう。ビジネス相手としてな。
 お前は私が育てあげた男だ。逃げられると思うなよ」
春希「…楽しそうですね。麻理さん」
麻理「当たり前だ。曜子社長の粘り強さのおかげでやっと社の関係も戻り、お前とこうして会えるようになったからな。
 グラフも『ブラックだから人が逃げた』とあらぬ誹りを受けている。しっかり拭ってもらわないとな」
春希「(十分ブラックですよ…)」
麻理「これからもよろしくな。北原」
0045名無しさんだよもん2016/01/14(木) 10:56:23.04ID:cQNq3+CU0
「あ、瀬ノ内さん。今日は…」
 板倉記者が口を開いたところを、すかさず千晶は自分のセリフを重ねてつぶす。
 千晶はいつもこの手でこの小うるさい雑誌記者をはぐらかしていた。舞台の間の取り方を逆用したワザである。
「ああ、冬馬さん。わたし。クラス別だったけど学年同じだったよ。でも覚えてないよね。瀬能千晶っていうんだけど」

 突然見知らぬ学友に話しかけられ、今度は冬馬が泡を食う。
「え、ええ?」
 かまわず千晶は続ける。
「ひょっとして、今の舞台見ていた? ごめんごめん、全然気付かなかった」
 そういう千晶の顔は悪戯を見つけられた少年のものだった。だが、その目はひそかにかずさの反応を注意深く見ている。
「あ、いや、今日は別件で…」
 その答えを聞き、千晶は軽い舌うちとともにぼやいた。
「やっぱりか…、ちぇ。春希も雪菜もチケット渡したのに見に来なかったし…」
 そのつぶやきは誰にも聞きとれないほど小さかった。しかし、ピアニストであるかずさの耳にははっきりと聞こえた。

「…春希たちの知り合い?」
 かずさの声のトーンが微妙に変わったのを千晶は聞き逃さない。
「うん、春希とは何度か寝たよ」
「…っ!」
「わたしはベッドで春希は床で」
「………」
 からかわれたことに気付いたかずさは凶悪な目つきで千晶を睨む。しかし千晶は気押されることなく、飄逸な口調をやめない。
「ごめんごめん、ゆるしてちょんまげぇ〜…って」
 かずさから、けして許すまじとばかりの怒りのオーラが立ち上る。

 千晶はその様子をひととおり観察し終わるや、カバンから何かを取り出し、両手を前で組んで言った。
「まぁ、おわびといっちゃあなんだけど…『かずさぁ、明日ヒマ?』」

 その言葉に、かずさは不意をうたれる。
 急になれなれしく名前で呼ばれたことに対してではない。
 その声色、口調、しぐさがまるで…かずさの不倶戴天の親友のまさにそれであったから。

「???っ…あ、ああ…」
 かずさは思わず肯定の返事を返してしまった。
「『よかったぁ。じゃ、絶対絶対来てよね。…来てくれないとちょっとだけ傷ついちゃうかもなぁ…』」

 そう言って、千晶はかずさの手に強引にチケットを2枚握らせる。
 その際の演技も完璧に『小木曽雪菜』のそれであった。
 かずさは混乱のあまり何も反抗できずにチケットを受け取る。

「『じゃあ、見終わったらまたこの場所で会おうね』」
「…あ、うん…」
 かずさは呆気にとられ、こくりとうなずくばかりであった。

 その後の事はかずさはよく覚えていない。
 たしか、瀬能千晶と名乗るあの新人女優は板倉記者にもチケットを渡して去っていった。
 板倉記者からはいろいろと質問されたが、何も答えられなかった。
 ただ、一緒に翌日の舞台を見に行く約束だけして別れた。

 自分と峰城大付の同学年ということだが、もちろん覚えはない。
 『春希』と『雪菜』を名前で呼ぶあの人物は何者? ただの大学とかの同窓生?
 あの時見せた演技は何? ただのモノマネ上手?

 いろいろ考えたけど埒があくはずもない。
 かずさは考えるのをやめた。明日、あの瀬能千晶という女に直接聞けばわかることだ。
 
 寝床に転がりながら眺めた、シーリングライトに透けるそのチケットには「5/13(木) シアターモーラス 劇団コーネックス二百三十度『届かない恋』」と印刷されていた。
0046名無しさんだよもん2016/01/14(木) 10:57:37.03ID:cQNq3+CU0
・取材後

春希「……」
麻理「ふむ。まあ、固くなるな。もう上司でも部下でもないのだからな。
 事情は曜子社長から聞いた。私はお前が選んだ道を肯定したり否定するつもりはない」
春希「…ありがとうございます」
麻理「だが、お手並みは最悪だ」
春希「!?」
麻理「北原、お前は冬馬かずさを助けたいのか?」
春希「な!? 助けたいに決まっています」
麻理「助けたいがために開桜社にも何も語らなかった。そうか?」
春希「はい…」
麻理「全く、これほど先の見えてない男だとは思ってなかったな」
春希「!?」
麻理「確かに、一時のマスコミの興味本位の報道から免れることはできたな。そのために自らの退社理由を隠し、冬馬かずさが日本を去ることもひた隠しにし続けた」
春希「はい…」
麻理「どうなったと思う?」
春希「ご迷惑おかけしました…」
麻理「…全くわかってないようだから説明しておこう。お前たちの出国から一週間足らずで冬馬かずさがお前と共にウィーンにいることが知れた。
 すぐに事の次第も明らかになった。
 大変だったよ。
 浜田やアンサンブル編集長は矢面に立たされたし、冬馬曜子オフィスと我が社の関係は最悪になった」
春希「そ、それは…」
麻理「新人一人やめた程度と思ったか? 残念ながらお前はただの新人どころかかなりの有望株だった。だから期待もコストもかけていた。
 例えすただの新人でも取り引き相手からの無断引き抜きなんて言語道断の掟破りだ。
 日本から静かに去るために誤情報流すのもな。日本での活動を支援するために方々回っていたアンサンブル編集長がどんな目に遭ったか想像できるか?」
春希「す、すいません…」
麻理「日本から去るから開桜社にはいくら迷惑かけても良いとでも思ったか? 残念ながら、この狭い世界、ましてや狭すぎるクラシック界ではな、お前のやったことは恥知らずの所行にしか過ぎない」
春希「しかし、自分はかずさを…」
麻理「守りたかった。それはわかる。しかし、冬馬かずさをピアニストとして活動させる為には最悪だったと言わざるを得ない。
 迷惑は巡り巡って自分の所に降りかかるものだ。アンサンブルが社内から槍玉に挙げられ、これを機にと社内のメセナ活動でアンサンブルの持ってた枠を奪う動きが起きた。そんなドタバタは社外にも伝わった」
春希「……」
麻理「最初の一年半、全く仕事取れなかっただろ? お前の語学力とかの問題じゃないぞ。英語もできるんだし」
春希「な、何かあったんですか?」
麻理「冬馬曜子オフィスは味方も敵も多かった。そんな中、ウィーンで有力なある日本人が『冬馬かずさを使うのは避けたい』と言った。開桜社とのトラブルを避けたいがために。たったそれだけの事だ」
春希「え?」
麻理「企業同士のトラブルなんて『もう仲直りしましたよ』ということを知らしめるのが一番難しいんだぞ。
 まして、お前たちが日本の仕事避けまくってるから尚更だ」
春希「そ、そんな…」
麻理「あの狭い業界、仲違いしても結局すぐ仲直りしないといけないし、人と仲違いしたらそれ以外の人間から避けられまくるから気をつけろ」
春希「はい…」
麻理「ウィーンの件の人物も悪い人じゃない。甘いもの好きだから、金沢『やまむら』の甘納豆でも買って持って行け」
春希「何から何まで…ありがとうございます」
麻理「本来、新人が取り引き相手に引き抜かれたといっても、双方了解済みの話なら歓迎しても良いくらいの話なんだぞ。新たな方面へのパイプとして期待できるわけなんだからな。
 了解の有無で婿入りと駆け落ちくらいの雲泥の差がある」
春希「そ、そうは言われてましても…」
麻理「まあ、お前の場合はこれからだ。悪いが、期待かけていた分まで働いてもらう。ビジネス相手としてな。
 お前は私が育てあげた男だ。逃げられると思うなよ」
春希「…楽しそうですね。麻理さん」
麻理「当たり前だ。曜子社長の粘り強さのおかげでやっと社の関係も戻り、お前とこうして会えるようになったからな。
 グラフも『ブラックだから人が逃げた』とあらぬ誹りを受けている。しっかり拭ってもらわないとな」
春希「(十分ブラックですよ…)」
麻理「これからもよろしくな。北原」
0047名無しさんだよもん2016/01/14(木) 14:52:37.36ID:cQNq3+CU0
春希 「驚いたなぁ。かずさにそんな人がいたなんて」
曜子 「…あまり動揺してくれないのね」
かずさ 「こういう男だ。春希は」
春希 「いやいや。驚いていますよ。あんなに曜子さんに仕事漬けにされていた上に、俺たちと会ったときもそんな浮いた様子一つもありませんでしたから」
かずさ 「そんなの隠していたに決まってるじゃないか」
春希 「そりゃ、自分みたいなマスコミの記者に話すなんて日本全国に広めてくださいって言っているみたいなものだしな。
   でも、祝福してくれる人もたくさんいると思うぞ。俺もそうだし」
かずさ 「そういう意味じゃない。ったく」
春希「?」
曜子 「…まあ、いいわ。ともかく、かずさが選んだ事だし。私みたいな趣味の悪い女がとやかく言える話じゃないわね」
春希 「それで、相手の人ってどんな人なんですか?」
かずさ 「橋本健二さん」
春希 「え、えと。どんな人かって質問なんだけど」
かずさ 「な!? お前はアホか?
   なんで今を時めく若手ナンバーワンピアニストの健二さんを知らないんだ? 仮にも記者のはしっくれだろ? お前は!」
春希 「え、えーと。かずさに比べて特徴ない人だから…」
曜子 「おやおや。女王杯始め数々の賞を取った身長2m弱の巨漢の化け物ピアニストが『特徴ない』なんて、まぁ。
   ま、胸の大きさなら私の娘も十分化け物級だけど」
かずさ 「健二さんを化け物呼ばわりするな。あの人はああ見えてそういうのすごく気にする人なんだ」
春希 「はは。無知ですいません」
曜子 「ま、ギター君はできないと自分で決めちゃった線からは本当に努力しないコだもんね。
   ギターの腕にせよ、クラシック知識にせよ」
春希 「…返す言葉もありません」
かずさ 「ふん」
曜子 「ま、人間手の届かない才能目差した努力はしない方がいいわよ。
   幸せにできるのはその手の届く人だけ。好きなだけ崇拝してるだけでは、2、3年は良くても結局5年10年はうまくいかないものよ」
かずさ 「ふん。とっかえひっかえした経験者の言葉かい?」
曜子 「ええ。だから、橋本さんとの縁は本当に歓迎しているわ。
   あなたのような、ピアノだけのちょっといびつに育ってしまった娘を、その才能を、崇拝でもなく知識としてでもなく、同じ才能を持ち共に歩んで行ける存在として受け止めてくれる人と出会えたんだから」
かずさ 「ふふん♪」
春希 「良かったですね」
曜子 「おや? あなたの『良かった』は『フった女が幸せに収まりそうで良かった』の意味じゃなくて?」
春希 「ぐ…」
かずさ 「ちょっと! 母さん! それはやめろよ!」
曜子 「あらあら。ギター君、わかりやすい表情。ひょっとしてかずさがこの先独身だったらどうしようとか気に病んでくれてた?」
春希「……」
かずさ 「フフン。残念だったな」
春希 「い、いえ。…そ、そういえば、お二人の馴れ初めなど聞かせていただけると…」
曜子 「かずさの方からよ。もう、猛烈アタック。そうしなきゃダメって経験が生きたわね」
かずさ 「(赤面)ちょっと! 母さん!」
春希 「はは…普段のかずささんからはなんだか想像できませんね」
曜子 「冬馬家の女の性欲なめんな。男ナシで20代の盛りを乗り切れるワケないでしょ」
春希 「……」
かずさ 「…あんたの血を受け継いでこれほど後悔した日はないな」
曜子 「ま、そういうワケで。明日の記者会見までは口外禁止でね」
春希 「いえいえ。ありがとうございました」
曜子 「じゃ、またね」
かずさ 「またな、春希。…あ、そうだ。もうひとつだけ教えてやる。耳を貸せ。春希」
春希 「なんだい? かずさ」
かずさ 「(ゴニョゴニョ)」
春希 「…(がくっ)…そりゃ、向こうは身長2mで…(ぶつぶつ)」
かずさ 「じゃあな。春希」


曜子 「さっきギター君に何吹き込んだの? カレ、心へし折られたような表情してたわよ」
かずさ 「…いや、健二さんの方が大きくて固かったって」
曜子 「…えげつない子ね。さすが私の娘ね」
かずさ 「いや、自分でもえげつないと思うけど、あたしやっぱり母さんの娘だよ」
0048名無しさんだよもん2016/01/14(木) 15:09:18.44ID:cQNq3+CU0
「まぁ、それはともかくだな。場所は地中海クルーズの豪華客船の中での演奏だ。10日間で3回。仕事が終わったら、二人でバカンスを過ごそう?」
俺だって、せっかくのバカンスの時期に仕事「だけ」を考えているわけじゃない。狙える時は一石で二鳥も三鳥も取ってやる。
ああ、バイト先の出版社で みっちり仕込まれたんだもんな・・・NYに居る麻理師匠は元気でやっているだろうか。
「船の上ぇ〜!?」
かずさにしては珍しく 素っ頓狂な声を上げたので、ちょっとずっこけた。
「やっ、やだよ、船の上なんて。ピアノだってロクなものが置いてあるわけないだろ?
よっ、よくも そんなピアノをあたしに弾かせようとするな。おまえにとって、あたしのピアノはそんなものだったのか…?」
「どうした?そんなに興奮しなくても・・・」
事務所に送られてきた、この仕事の企画書に添付されていた 船の設備やらを思い出しながら話をする。
「ピアノは悪くないんじゃないかな?何かベーゼルなんとかっていうメーカーのピアノがあるって言ってる。ちゃんと調律師も同乗してるし、エアコン付のピアノ保管庫もあるって話だぞ?」
かずさのピアノの為には、そこは妥協できないもんな。
「たしか、ここウィーンのピアノメーカーって言ってなかったか?かずさは嫌いな音じゃないって…」
昔、ピアノと楽しそうに戯れるかずさが 世界のピアノメーカーや音の特徴について 話してくれたことがあったっけ。
「もちろん、船の上だからな。そんなに大きいホールじゃ無いけど、オペラハウス風の造りになっているらしい。クルーズ中のコンサートとかオペラとかを売りにしている運営会社らしく、観客は芸術にうるさいお金持ちだ。」
かずさの頭を押さえ、驚きを唇で覆い隠し。

かずさ 「んんんんん〜っ、ん…あ、ん、んく…ん、ん〜っ!」

唇を舌でなめまわし、割り開く。…かずさの動揺なんて、まるで意に介しないまま。

かずさ 「ふむぅっ?ん、んぅ…ん、んぅぅぅぅっ」

歯の裏を、上あごを、舌の届くありとあらゆる場所を舐めまわし、かずさの舌を絡めとる。
俺の唾液を、血を、かずさの中に流し込む。飲み込ませる。

かずさ 「んんぅ、ちゅぷ、ん…んぅ、はぁぁ、あむ」

…そんな、一方的で、一歩も引かない、傲慢で、いやらしい、キスをした
0049名無しさんだよもん2016/01/14(木) 15:10:53.25ID:cQNq3+CU0
・取材後

春希「……」
麻理「ふむ。まあ、固くなるな。もう上司でも部下でもないのだからな。
 事情は曜子社長から聞いた。私はお前が選んだ道を肯定したり否定するつもりはない」
春希「…ありがとうございます」
麻理「だが、お手並みは最悪だ」
春希「!?」
麻理「北原、お前は冬馬かずさを助けたいのか?」
春希「な!? 助けたいに決まっています」
麻理「助けたいがために開桜社にも何も語らなかった。そうか?」
春希「はい…」
麻理「全く、これほど先の見えてない男だとは思ってなかったな」
春希「!?」
麻理「確かに、一時のマスコミの興味本位の報道から免れることはできたな。そのために自らの退社理由を隠し、冬馬かずさが日本を去ることもひた隠しにし続けた」
春希「はい…」
麻理「どうなったと思う?」
春希「ご迷惑おかけしました…」
麻理「…全くわかってないようだから説明しておこう。お前たちの出国から一週間足らずで冬馬かずさがお前と共にウィーンにいることが知れた。
 すぐに事の次第も明らかになった。
 大変だったよ。
 浜田やアンサンブル編集長は矢面に立たされたし、冬馬曜子オフィスと我が社の関係は最悪になった」
春希「そ、それは…」
麻理「新人一人やめた程度と思ったか? 残念ながらお前はただの新人どころかかなりの有望株だった。だから期待もコストもかけていた。
 例えすただの新人でも取り引き相手からの無断引き抜きなんて言語道断の掟破りだ。
 日本から静かに去るために誤情報流すのもな。日本での活動を支援するために方々回っていたアンサンブル編集長がどんな目に遭ったか想像できるか?」
春希「す、すいません…」
麻理「日本から去るから開桜社にはいくら迷惑かけても良いとでも思ったか? 残念ながら、この狭い世界、ましてや狭すぎるクラシック界ではな、お前のやったことは恥知らずの所行にしか過ぎない」
春希「しかし、自分はかずさを…」
麻理「守りたかった。それはわかる。しかし、冬馬かずさをピアニストとして活動させる為には最悪だったと言わざるを得ない。
 迷惑は巡り巡って自分の所に降りかかるものだ。アンサンブルが社内から槍玉に挙げられ、これを機にと社内のメセナ活動でアンサンブルの持ってた枠を奪う動きが起きた。そんなドタバタは社外にも伝わった」
春希「……」
麻理「最初の一年半、全く仕事取れなかっただろ? お前の語学力とかの問題じゃないぞ。英語もできるんだし」
春希「な、何かあったんですか?」
麻理「冬馬曜子オフィスは味方も敵も多かった。そんな中、ウィーンで有力なある日本人が『冬馬かずさを使うのは避けたい』と言った。開桜社とのトラブルを避けたいがために。たったそれだけの事だ」
春希「え?」
麻理「企業同士のトラブルなんて『もう仲直りしましたよ』ということを知らしめるのが一番難しいんだぞ。
 まして、お前たちが日本の仕事避けまくってるから尚更だ」
春希「そ、そんな…」
麻理「あの狭い業界、仲違いしても結局すぐ仲直りしないといけないし、人と仲違いしたらそれ以外の人間から避けられまくるから気をつけろ」
春希「はい…」
麻理「ウィーンの件の人物も悪い人じゃない。甘いもの好きだから、金沢『やまむら』の甘納豆でも買って持って行け」
春希「何から何まで…ありがとうございます」
麻理「本来、新人が取り引き相手に引き抜かれたといっても、双方了解済みの話なら歓迎しても良いくらいの話なんだぞ。新たな方面へのパイプとして期待できるわけなんだからな。
 了解の有無で婿入りと駆け落ちくらいの雲泥の差がある」
春希「そ、そうは言われてましても…」
麻理「まあ、お前の場合はこれからだ。悪いが、期待かけていた分まで働いてもらう。ビジネス相手としてな。
 お前は私が育てあげた男だ。逃げられると思うなよ」
0050名無しさんだよもん2016/01/15(金) 14:57:56.43ID:SSjIVrQN0
今更ながらプレイしてるが、千晶√入ったとこでこれ以上進めるの怖い・・・
ここ数日お腹の調子が悪いのは風邪じゃなくてこのゲームのせいかも知れない
0052名無しさんだよもん2016/01/16(土) 01:11:02.25ID:wbsbIDiL0
千晶√終わった
ガッツリ抉ってくる話かと思ったら意外と普通な感じで拍子抜け
でも良かった、最後はデレすぎな気がするけど、良かったよ
0054名無しさんだよもん2016/01/18(月) 04:15:16.96ID:V9Gd/Yz90
せっかく雪積もったし裸足で雪を踏みしめてきたわ
0058名無しさんだよもん2016/01/20(水) 18:09:40.95ID:xEU3bGMN0
やたら時事ネタ絡めるのもアレだけど、こいつらよく事故死しなかったな(約一名除く)
かずさも碓氷峠攻めたらよかったのに
0059名無しさんだよもん2016/01/22(金) 09:57:31.20ID:tMCNMgvv0
アニメ初めて見たけど脚本もうちょいがんばれよ
あとやっぱ雪菜言ってることめちゃくちゃだな
0060名無しさんだよもん2016/01/22(金) 16:42:41.05ID:qbKS4cjZ0
存在自体が滅茶苦茶だろ雪菜は、中学のエピソードとか厨房の妄想だろ?w
向こうから謝りに来る時点で相当哀れみという名の気遣い受けてるのが分かる
イオタケとかいう雪菜ちゃん係もお疲れ様
0062名無しさんだよもん2016/01/22(金) 18:19:04.68ID:6ouS4s/r0
脚本酷いって所詮エロゲライターに何期待してたの?
0064名無しさんだよもん2016/01/23(土) 11:24:58.11ID:gMtm4kRW0
そもそも謝りになんてきたっけ向こう側?
小春√で再会したら「そんな事あったっけw」レベルじゃなかったか?
まぁ雪菜の過去に関しちゃ完全に雪菜の主観でしか語られないから実際どうだったのかはわからんし
0065名無しさんだよもん2016/01/23(土) 14:43:03.54ID:I2936hU80
中学時代の確執は友人が好きな男に告白されたからふったってだけじゃあんな目には遭わない
カラオケで連チャンでオーダーして歌ってたのが遠因
あれをやられると相手が目上でも怒りを抑えられない
0067名無しさんだよもん2016/01/24(日) 11:19:53.33ID:YfiDAjEzO
雪菜の被害妄想説を採用すると、作中一番の勘違い痛い女になっちゃう
まぁ、可愛いは正義だけどなぁ

PS3版にあったムービー再生ってPC版は無いの?
全ルートやったけど出なかった
0069名無しさんだよもん2016/01/26(火) 20:59:52.12ID:Bcz0pKHE0
前スレ糞SS書き込んでる友近のせいで死んでたのかよ
ずっと書き込みないな〜って思ってたよ
0072名無しさんだよもん2016/01/27(水) 21:41:59.08ID:6h6ezKcn0
>>71
毎日楽しみにしてるわ
たまになにもない日があってそういう日はなんとなく気分沈む
0073名無しさんだよもん2016/01/27(水) 21:50:59.06ID:iU4Oco4K0
>>72
いや、かずさしかやってないが毎日何かしらの日だよ?
タイミングミスしてないか?
0074名無しさんだよもん2016/01/27(水) 21:53:52.78ID:iU4Oco4K0
あ、何も無い日がひとつだけあった
かずさの誕生日は自分で「何も無い日だ」って言うんだった
0075名無しさんだよもん2016/01/28(木) 03:18:33.58ID:6irF91om0
これ小春ルートが1番皆救われてるハッピーエンドだよな
雪菜は春希っていう一種の呪いみたいなものから解放されたし
0077名無しさんだよもん2016/01/28(木) 08:05:13.44ID:ZaLxof/C0
春希母なんてほとんどのルートで最初から最後までいないみたいな扱いだし
0078名無しさんだよもん2016/01/28(木) 10:23:34.62ID:9jdOS08L0
春希の家庭問題は伏線だと思ってた
つーか今からでもそれでルート作れ
0080名無しさんだよもん2016/01/28(木) 13:16:01.13ID:cWiEZKPq0
一応両親の離婚も深層的にトラウマになってんじゃないの
0081名無しさんだよもん2016/01/28(木) 19:08:39.40ID:B5ZmwbsR0
両親の離婚も深層的にトラウマ()
3歳児に暴行加える195センチの方がよほど酷いし辛い、現実は非情である(´・ω・`)
0082名無しさんだよもん2016/01/28(木) 19:20:39.51ID:OmwHho7T0
嫌いな♀キャラ

1位 小木曽雪菜
1位 冬馬かずさ
3位 マコトイズミ(DESIRE)
4位 瀬乃宮みさ希(Robotics;Notes)
5位 さささささ さしみ(リトルバスターズ!)
0084名無しさんだよもん2016/01/30(土) 08:04:36.86ID:wIsHJVJh0
>>75
むしろ三人娘ルートだと小春通して一番繋がり残ってるルートなんじゃ…
雪菜の弟と小春の友達がくっついたし、結婚とかすれば結婚式に小春もよばれかねんぞw
てかミニFDやると、春希が雪菜から解放されるなんてないんじゃって思うな…かずさT後でも関わってくるし
三人娘ルート後でも数年たったら友人に戻ろうとするんじゃって感じw
0086名無しさんだよもん2016/01/30(土) 16:09:40.47ID:wIsHJVJh0
どの道雪菜と縁切りっていうなら三人娘ルート全部がそうだし、相対的に傷つく奴が一番少なくて後腐れないのは麻理さんルートなんじゃね
雪菜がふられるくらいでイジメとかもないし、春希は海外いくし、春希たちの居場所を教えるような存在もいないしな
0087名無しさんだよもん2016/01/30(土) 19:42:59.61ID:wq5AK9ev0
雪菜みたいなのに絡まれる人生とか嫌だな、つーかアレだけ恵まれた素質で
ウジウジねちねち粘着するのもムカつくったらねえ
0089名無しさんだよもん2016/01/30(土) 22:35:18.30ID:EK+dWTzf0
シナリオ的に難しかったのかもしれんが、あのウザイ三人でみたいのがなければ雪菜はもっと好きになれた
0090名無しさんだよもん2016/01/31(日) 19:04:39.23ID:UvY8odQb0
ウジウジ粘着は主役の三人共通だろw

ただ、大学入学直後に付き合っていた雪菜と春希の二人には唖然とした
CCが始まったとき、こいつら当然別れているものと思ってたのにw
0091名無しさんだよもん2016/01/31(日) 20:02:45.89ID:hPSdquQw0
シナリオ的にかずさが出てこない場面が大半で、雪菜は全てのシナリオで必ず絡んでくるし
0092名無しさんだよもん2016/01/31(日) 20:16:49.31ID:7wOckOBr0
大学入学直後に付き合っていたっていってもほとんど自然消滅手前の状態だったろ
0093名無しさんだよもん2016/01/31(日) 20:32:30.24ID:IoWdr3aT0
>>92
現実なら自然消滅のパターンだと思うんだけどね
空港から帰った後、気まずくてお互い会えないだろw

CCは、離ればなれだった3人が再び会う話かと想像してて
最初に千晶が出てきたから、この娘が春希の新しい彼女なんだと思った
千晶と別れて雪菜やかずさとくっつく展開かと思いきや
お前ら、まだ別れていなかったのかとw
0094名無しさんだよもん2016/01/31(日) 21:57:04.72ID:Jod2a1v/0
実質もう付き合ってるなんていえない状態だったし、自然消滅してたようなもんだったような
0095名無しさんだよもん2016/01/31(日) 23:06:52.79ID:+obovzY90
端から見ればそんな感じだが、本人らの中ではまだ別れてない状態だったな
0096名無しさんだよもん2016/01/31(日) 23:15:38.39ID:Z/1QROV/0
>>95
春希は武也の問い詰めに対して付き合ってる相手はいないって断言してたような
0097名無しさんだよもん2016/02/01(月) 00:04:31.87ID:9sNHPyn70
イオタケとか結局うやむやに終わったしどうでもいいな、作者もそこまで考えてはいなかったんだろ
無用な部分は煮詰めず空洞にしておくのは省力的には正しい判断だね
この作者の場合それが多すぎる気がするけど、イオタケも本当は煮詰めるべきだから皆うだうだ言うんだろうな
0098名無しさんだよもん2016/02/01(月) 01:12:46.27ID:N5SpOHXq0
あいつらがウダウダいわれるのは単純に春希たちに色々いうけど自分たちの関係の決着からは逃げ続けてるからでしょ
イオタケに煮詰める部分なんかあるか? 結局はメイン三人に負けず劣らずアレな人間ってだけだし
せいぜいかずさT後のWA展開だが、そんなもんやられても誰も得しないだろう
0099名無しさんだよもん2016/02/01(月) 01:31:55.75ID:zfXmjsvE0
ウジウジねちねち粘着ならば、パルフェの里伽子が最強だからな
あれには雪菜でさえ負けるw
0100名無しさんだよもん2016/02/01(月) 21:24:02.95ID:b3nQPOBK0
イオタケは自分たちも褒められた恋愛してないのに
他人の恋路に正義感ふりかざして干渉してくるのが糞うざい
芸能ポリスベッキーみたいな奴ら
0103名無しさんだよもん2016/02/01(月) 23:04:45.64ID:v2E3/JSt0
イオタケ一番好きかもしれんw
雪菜アフターは最高でした
0104名無しさんだよもん2016/02/01(月) 23:11:01.44ID:/zo8gPeL0
武也はたまたま雪菜みたいな面倒なのがよりつかなかっただけで状況が揃えばWA展開になる男だろw 立派な屑だよ
本人に自覚がありそうでなかった分、春希よかたち悪いぜ
てか春希以上のヘタレさが加わった男版雪菜だろ武也
0105名無しさんだよもん2016/02/01(月) 23:22:52.69ID:3WZi/D+Z0
刃傷沙汰の可能性はあったがWA展開にはならんべ
0106名無しさんだよもん2016/02/01(月) 23:26:53.38ID:v2E3/JSt0
武也には雪菜みたいなめんどくさいタイプよりかずさみたいなめんどくさいタイプに惚れられた方がヤバい展開になりそうw
0107名無しさんだよもん2016/02/01(月) 23:39:04.14ID:/zo8gPeL0
>>105
丸戸自身がかずさTではWA展開になるといってる
結果は知らんが、あれだけ春希たちに上から目線でものいっといてそうなる事自体がひでえ>イオタケ
もとから自分たち棚上げしてただけといえばそうだが
0108名無しさんだよもん2016/02/01(月) 23:46:23.95ID:3WZi/D+Z0
そうなんか
かずさミニアフターじゃ相変わらず3人つるんでたし、状況が想像できんなぁ
0110名無しさんだよもん2016/02/02(火) 00:20:47.13ID:3J0gtjjA0
かずさTエピローグの時点で武也の本命彼女と依緒でキナ臭いことになってるようだけど、雪菜の前では出さないようにっていってたしね
ましてや春希たちに会うなら尚更そんなそぶりは見せられないだろう
0111名無しさんだよもん2016/02/02(火) 03:25:44.24ID:T8b8Tu9r0
>>100
ベッキーは中々洒落にならない惨状なんだよなあ、CM打ち切りラッシュとかどーすんだこれw
やっぱリアルの方がおもしれーわ、実際に損害出るし痛い目にもあうからな
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