これはひなの物語でもあり興梠博士の物語でもあるわけね
現代医学では救えない命。それが一年限定で復活。しかも全知の神として
なら、その超が何個も付くほどの“超奇跡”に説得力を持たせるため興梠博士の描写が不可欠
奇跡や超常現象を作品として成立させる不可欠の条件が“説得力”
シャーロットではその説得力がゼロだった。彗星だのウイルスだので全部誤魔化した
だから今回の鍵は興梠博士の描写。でもスタッフは興梠博士自身のストーリーは描く気が無いようだ
なぜって、キャラ全員が「さいきょうの物語」を見せびらかすための都合のいい駒であり舞台装置でしかないから
興梠博士はひなの命を救うだけでいい、と。それでお役御免。お払い箱。完璧な“計算”
それは麻枝が強調しまくってる「逆算」発言からも明白。すべてが計算ずくめで動いている人ならぬ演技者ばかり
逆算、逆算、逆算でアウトプットされたのは、中身の無いバカ騒ぎ。キャラを描かずにギャグばかり描いた
シャーロットで「キャラの扱いが雑ってレベルじゃねーぞ」と叩かれたように、作品で一番大事なのがキャラ
シャーロットでの致命的欠陥はそこ。いわば、一見豪華に見える高価そうな壺だが、その壺の底には穴が空いていた欠陥品だった
今作の欠陥はそんなもんじゃない。もはや、底がすっぽり抜けた壺だ
賢明な視聴者がとっくに見抜いていた底無し壺の価値のなさが証明されるまで、あと残り四話