>>Kanon総合スレッドパート26
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1749161397/583/408
今日は、長井さんの「レベル」という言葉の特徴的な使い方について見ていきましょう。
❶「知的レベルが満たされていれば、そんなつまらないことをしないと思うし(笑)」
これは完全に意味の構造を理解していない使い方ですね。
「レベル」っていうのは、本来「程度」や「段階」を表す言葉なんです。
だから、「高い」「低い」と言うのが正しいんです。
「満たす・満たされる」は「基準・条件・欲求」なんかに使う動詞なんですよ。
たとえば「知的好奇心が満たされる」なら自然です。
でも「知的レベルが満たされる」って言った瞬間、「何が何を満たしてるの?」って話になる。論理的におかしい!
❷「(殺虫スプレーの)噴霧のレベルを上げました」
はい、これは比喩の失敗ですね。
普通のスプレーに「レベル」なんて設定ないでしょ?
「火力のレベルを上げる」とか「音量レベルを上げる」みたいに、段階的に調整できるものに「レベル」って言葉は使うんです。
この場合は、「噴霧の量を増やした」とか「しっかり目にスプレーした」でいい。
わざわざ「レベル」なんて言う必要ないし、使うことで逆に頭悪く見えるパターンですね。
❸「精神的レベルが幼稚園並みw」
まずね、「精神的」という言葉は形容詞的に使うものなんです。
たとえば「精神的ストレス」とか「精神的ダメージ」って言うでしょ?
でも「精神的レベル」って言うと、日本語としてヘン。まるで「精神のようなレベル」みたいな、意味がふわっとしてしまうんです。
正しくは「精神レベル」。あるいはもっと自然に「精神年齢が低い」でもいい。
言葉は短く・的確に。ムダな『的』は切る!それができてない。
❹「知的レベルがあるなら、こんなことはしないと思いませんか?」
これは論理構造の崩壊ですね。
「レベル」っていうのは、そもそも「あるかないか」じゃない。
「知性がある」「知能がある」なら「あるなし」の判断ができるけど、「レベルがある」って言うと、言葉としての相性が最悪なんです。
正しくは「知的レベルが高いなら」。
そうしないと、言ってる意味が曖昧になるんですよ。
「レベル」という言葉を選んでる時点で、ちょっと賢く見せたい感じは伝わるんだけど、使い方が間違ってたら逆効果!
❺「知的レベルを磨き上げれば、容易に成りすましの判断は付くのに…」
いや〜これは惜しい。たぶん「知性を磨く」と言いたかったんでしょうね。
でもね、「レベル」は鍛えるものじゃなくて、評価されるものなんです。
たとえば「語彙力を磨く」「論理力を鍛える」みたいに、能力そのものを磨くのは自然。
だけど「レベルを磨く」と言うと、急に意味が抽象的すぎて伝わらない。
比喩は正確に!使い慣れてない言葉を「賢く見せよう」とするとボロが出る!
●まとめ
「レベル」という言葉は、便利だからといって乱用すると、かえってその人の日本語力や論理力の「レベル」の低さが露呈してしまうんです。
自分が「なんとなく」で言葉を使っていないか?
意味と使い方をちゃんと理解しているか?
そこを意識しないと、一気に「語彙力低い人」の烙印を押されますよ?