しかし、この女子トイレには大きな問題点があった。ソフトボール部員がよく利用するのだ。
 案の定、漏れが掃除しているのを知っている2年生部員が「(使っても)いい?」とトイレの外から声を掛けて来た。漏れは彼女と擦れ違うように女子トイレを出た。
 暫くして水を流す音が聞こえ、用を足し終え出てきたのを確認し漏れは再び女子トイレ清掃の続きに取り掛かろうとした。
 「#%$&‘@〜〜!!」
 漏れはあまりにも強烈なニオイに顔を歪めた。ウンコをして逝ったのだ。
 それ以来漏れはすっかりその魅力に取り付かれ、誰も居ない時間帯を見計らっては学校中の女子トイレでシコシコするようになった。中でもそのトイレが比較的新しく、校内では一番萌える女子トイレだった。田舎の中学で、しかも外にあったため楽勝だった。
 あれから8年。その中学校の校舎も老朽化の為取り壊されることが決まり、新校舎の建設工事が始まったという。漏れは帰省中、建設中の新校舎に忍び込み出来かかりの女子トイレでやはりシコシコしてしまった。
 誰にも言えないが、あの日以来漏れは女子トイレ中毒になっている。