東京で渋滞が起こるのは、徳川家康のせいである。
当時、江戸に江戸城を構えた徳川家康は、直線の道路をことのほか嫌った。
その理由は「直線道路が多いと、敵に攻め込まれたときに鉄砲の餌食になりやすいから」。

このため、江戸城を中心にうずまき状の道路をつくり、十字路よりも三叉路やT字路を好んだ。
結果、未だに東京には環状線や大きく弧を描く道路や三叉路、T字路が多いのだとか。
こうして東京は、自動車の台数や人口が増えたことだけでなく、地理的にも渋滞しやすい土地になってしまったのだ。

徳川に限らず、武士が町を作ればおしなべてそうなる。
貴族が町を作れば整然とした矩形の道路網になるし、農民が町を作れば水理に沿った形になる。
東西を問わず、昔からそうだ。