姉は俺から1万円むしりとったあと、一旦部屋に帰って所有してたソックスを俺の部屋に持ってきた。
それを俺に投げつけるように「ほら、好きにすれば、変態!」と冷たく一言いって部屋を去った。
20足は越えてて、通学で穿いてた白リブハイソがほとんどだったけど、白いナイロン系や色柄物も数足あった。
「好きにしろ」ということはやりたい放題してもいいということだろうが、とてもそんな気にはなれなかった。
次の日から姉の俺を見る目は冷ややか、最低限の会話はするがとげとげしい、姉と顔を合わせるのが辛かった。
それまでは優しい姉で時々勉強も教えてくれた、一緒に出掛けることもあった、でももうそんな生活は戻らないと思った。
一方姉が投げつけていったソックスだが、そんな状況でオナニーする気なんて到底おきなかった。
このまま姉とこんな関係になってしまうのかと思うと憂鬱な気分になった。
でもそれは心配のしすぎだった、数日したら元の姉に戻ってた、俺はその時初めて心から姉に謝罪した。
姉はすべてを水に流してくれて「新しく買ったソックスにしないでね、もししたら今度は一生許さないから」
俺は気が付いたら涙を流しながら「姉ちゃんごめん、ごめんなさい、ごめんなさい」と何度も謝っていた。
貰ったソックスは姉に返して全部捨ててもらった、元々姉のソックスなんて代用だったわけだし
俺としては姉を失う方が怖かった。