>>231
お引き摺りは本来は屋内用、
転じて外出なんてしない、しても歩かない社会階層(武家)の女性が着る丈長の着物とその着方

その丈長の着物の起源は武家、庶民用の小袖を
平安装束の袿(うちぎ…十二単で何枚も羽織ってるあれ)風に着るため
袖と丈を長くした上流階級の武家の着物

「腰からげ」(お端折り)はそう言った上流階級の丈長の着物で外を歩かざるを得ない場合の着付け方
転じてそう言った着物が庶民化した際にそのままでは日常生活が送れない一方、
丈は詰めずに見栄を張りたい庶民感情で腰からげが常態化して今の着物へ繋がっている

…という歴史によって生まれたので腰からげしないなら屋内限定で裾を引きずって
屋外へ出歩くなら腰からげで引き摺らないようにするのが本来

…ではあるが
今の着物は型式的に薄く腰からげする前提で丈が決まっているので腰からげしないと丈が長すぎ、
引きずって着るには丈が短すぎるし、裾も飾り気がなくスッキリし過ぎ

実際、画像でも裾が大分寂しい物足りない感じになっている
舞踊衣装の用途で今でもお引き摺りで着られる着物があるので、
お引き摺りで着るならそういうのが華やかで良いと思う