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 上の表は得点圏での打撃機会を打順別に見たものだが、DeNAの8番、9番打者はリーグ最下位なのに対し、2番、3番打者は広島の次に高い割合となっている。
「8番・投手」の影響で、9番、1番、2番打者を合計したOPSは広島の次に高く、チーム平均OPSとの差を見ると、当然ながらリーグで最も小さい。
6月30日以降、DeNAの3番打者は6月から復調していた筒香が務めているが、ここにはチームの有限なチャンス構築リソースをうまく配分して、最も良い打者の前に走者をためようとする苦心の跡が見える。
 「9番・投手」だったならば、3番打者が得点圏で打席を迎える割合はもう少し減っていただろう。

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 加えて、「阪神が予測値以上の結果を残し続けるためのポイント」のコラム(https://baseballgate.jp/p/86528/)でも活用した生還率と理論生還率のギャップを見てみると、DeNAはリーグトップであることが分かる。
つまり、走者が効率よく生還している、ということになる。

 上記のコラム執筆時にリーグで最もギャップが大きかった阪神は、平均回帰の現象が起きて生還率と理論値生還率の差が縮まったが、DeNAは高いギャップを維持している。
これは6、7番打者に打撃力の低い選手がいて、「8番・投手、9番・倉本」という打順も一役買っているかもしれない。