2008/02/29(金) 11:36:07 ID:QN2dK4Y2 受験生活の思い出。

ぼくの予備校では、授業前にいつも、大学生のバイトが連絡などを話す。
その授業の担当のバイトは、いい大学に入ったことが自慢なのか、
上から目線で、いつも余計なアドバイスをする女だった。
おれらは、「えらそうに…」と思い少々うんざりしていた。

ある日、授業開始時間を過ぎても、バイトは話を続けていた。
突然ガラッとドアが開き、担当の女性講師が入ってきた。
明らかに、バイトの話が長いことに怒っている。
バイトは「申し訳ありません!」とあわてて教壇を降りようとして、
講師にぶつかり、その拍子に講師が持っていたチョーク入れが落ちて、
チョークが教壇にばらまかれた。

バイトはうろたえていろいろ謝っていたが、講師は冷たく、
「かわりのチョークと雑巾持ってきて」と言った。
バイトが飛んでいったあと、講師は平然と授業を始めた。
何本かのチョークは、ヒールに踏まれて粉々になった。

バイトが戻ってきても、講師は授業を中断しなかった。
「失礼します」「失礼します」と言いながら、
講師の足元でチョークをひろうバイト。
講師がかなり歩き回るので、バイトは、
ひざまづいたまま逃げながらチョークをひろっていた。

講師は淡い色の服で、バイトは黒いスーツ、短めのスカートだった。
雑巾がけのとき、ちらっとパンツが見えた。十人は見たと思う。
なにより、ハイヒールの足元で、必死に雑巾がけをする姿に
興奮した。でも、みんな冷ややかに平然と授業を受けていた。

あとで、どんな風に謝りに行くんだろう…と考えたらまたもえた。