宮中の宦官数は定員があり、財政問題から欠員が出たら補充という形をとった
宮中の求人がない場合、やむを得ず有力貴族や紫禁城外に住む皇族、
最上級宦官の屋敷の求人を探す
そういう屋敷はブラック勤務で給料が安いので、退職者が多く、常に求人募集がある
一方で、そこで最終キャリアがFIXしてしまう可能性もあるので、本来は避けたい
就職先だが、失業保険があるわけでもなし、背に腹は代えられない
そこで半年〜1年ぐらい下積みで修行し、働き者だ、まじめだという評価を得て
給金を貯めて賄賂にし、主人の推薦状があれば宮中に行けることもある
皇后や側室のような女性は、おとなしく見た目が良い宦官を常に探しており、
貴族や皇族の主が働き者の宦官を手放したくなくても召し上げられてしまうことがあった
宮中に上がれれば給与は格段に良くなり、ホワイト勤務になるため
貴族や高級宦官の屋敷で働く宦官はブラック職場に耐えてがんばったわけだ