彼が、軽くうめいて寝返りを……打とうとして、思うように動かない体の、
違和感を感じて目を開ける。すかさず、彼に私の顔がよく見えるような位置に
立ち直る。
「こ、これは……?」
「あら、お目覚めですか」
「どういうことなんだね?」
「そのうち分かるわよ。それはそうと、少し窮屈かもしれないけど、じっと
していてね。怪我はさせたくないの」
私はそう言って、ドレッサーに置いてあったナイフを持つ。彼の表情が一気に
強張る。
「な、何をするんだ……」
彼を傷つけるつもりなんかない。私は、ナイフをそっと彼の胸の辺りからシャツ
の隙間に差し入れ、ボタンの縫い糸を一つ一つ切ってゆく。ボタンなら後で
繕うことはできる。ただし、その間の心理的不安と恐怖は、私と彼の主導権争い
には、絶大な効果がある。
彼のシャツを乱暴に押し開いて、私は彼の乳首を軽く、強く、噛んだ。
小さく控えめにうめく彼。
私はその反応を確かめながら、革のベルトを外して、ズボンを下ろし始めた。
恐怖と不安と、混乱で小さくなっていた彼のモノが、少しずつ安心してきて
いるのか、鼓動に合わせて上を向いてきた。

この瞬間……私が一番好きな瞬間だ。
・・・

う〜ん・・・意見下さい。