最後の(笑)は、照れ笑いではなく股間を見てのものか……私は恥ずかしさに傷みも気にせず、ただ
ごにょごにょと口元で言いながら軽く頷くだけだった。
いや、気のせいだ……普通なら、自分が足を踏んだ男の股間がモッコリしていたら、「キモッ」という
顔をするはずだ……きっとただの照れ笑いだ、照れ笑いに違いない。

数分後、足元でもぞもぞ動く物があるのに気が付いた。
彼女のパンプスが私の足元で動いていた。やがて、それが私の靴に触れると、ヒールが持ち上がり
靴の上に降りた。「つっ……」
今度は彼女は振り向きも、謝りもせず、2度、3度と私の靴をヒールで踏んだ。痛い、けれど叫ぶほどではない絶妙な強さで。気が付けば、私の股間は最高潮に勃起していた。
パンプスが私の靴から降りた。それと同時に私に背を向けたままの彼女の手が私の股間に伸びて
そこをズボンの上からまさぐり始めた。一瞬呆然としたが、その手を掴んで払いのける私。
再び彼女が振り向いた。その顔は、さっきのような半笑いではなく、明らかに小悪魔な微笑だった。
「変態・・・この先は、また今度ね」
そう言うと彼女は、正面の開いたドアから他の多くの乗客と一緒に降りて行った。
私は、風にたなびく稲のように他の乗客に押されよろけながら、頭の中で繰り返し流れる彼女の声
を聴いていた。「変態・・・また今度・・・変態・・・変態・・・」

このスレがまだあってよかったです。規制も解除されたので、需要があるようなら続きを書きます。
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