女権帝国【アマゾネス・サーガ】part5
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確実なのは黒太子様が女をバカにし見下していると言う事
ついに最初から登場している英雄王オルムが女との
battle of sexes に駆り出されることになるかもしれない
これだけでも興奮してしまう これまでで最もでかい国同士の戦いかなフラン×ローマ
そこに色々絡んでくるから面白いね >>215
昔は女権側に少々の犠牲もあったけど、全体的には女権側の蹂躙がスムーズかつ予定調和すぎるから
オルムって ”どうせアルギンの2,3段階下の噛ませ犬” ってイメージなんだよなぁ…
そういえばアフスム帝国も今やカタナシか。遠くまできたなぁ。しみじみ しかし規制はどうしようも無いな
アマゾネスより強敵だ 並行してと言うけど
こっちの続きがむこうなのか
こっちの流れは規制解除まで止めといて
別方面の話が同時進行するのだとばかり思ってた >>228
面白そうだね
保留中の外伝もいくつかあったんだっけ
それらも今後少しずつ続くのかな。 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(1)
「・・・ところで、ロドリーゴよ・・・他でもない、オルムへの破門状を書いて欲しいのだ!!」
教主の重々しい言葉に、ロドリーゴはどこか、ぞっとするものを感じた。
・・・破門状・・・。
それこそは、オルムを屈服させ得る力を持った、教主の切り札であった。
「無論、お引き受け致します・・・教主猊下のご命令とあれば・・・しかし、本当にこれでよいのでしょうか・・・
猊下・・・お言葉ですが、何か、我らの行っている事は間違っているような気がしてならぬのです・・・!!」
ロドリーゴは先頃から、心にわだかまっている事を口にした。
「なあに、案ずるな・・・黒太子殿下こそ、これからの金毛人諸国をまとめていく英傑・・!!!万事彼の言う通りにしておれば、 何ら恐るることなどない!!!・・・
ハハハ、大方汝、あのフィレンツェからの使者の、妙な話を聞いてちょっとばかり心が乱れておるのであろう!」
「いいえ、・・・しかし、先のラウールの話にも不気味なものを感じはしますが・・・神よ、私の不安が、杞憂でありますように!!」
「ところで、ロドリーゴよ・・・かかる重大事を運ぶためには、使者を介して語るのみでは何かと齟齬も生じよう・・・
そこで、我ら自身、 フラン王国に出向いて、事の細部を協議すべきと思うのだ!!」
「ローマを、出られるのですか・・・?」
「我らが摂政太子殿下と直に会談したとなれば、オルムはますます意気沮喪し、膝を屈してくるであろう!!その方が話が早いとは思わぬか!!」 皆様お久しぶりです。ようやく規制が解除になったようですが、この度、ブログを作りました。
これからは両方に物語を投稿していきますが、こちらには基本的にアマゾネス・サーガ本篇を投稿し、
外伝や各登場人物のサーガなどはブログに投稿していきたいと思っています。
ブログを利用し、その機能を活用することで、より一層物語に深みや奥行を出せるものと思っていますので、どうぞ
これからもお楽しみに!! 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(2)
教主ペトルやロドリーゴらは、フラン王国との連携をさらに強化せんものと、今後の方策について打ち合わせするため、ローマを離れていった。
絢爛豪華な僧侶らとその衛兵らの行列は総勢数百名、沿道の市民らは久々に見る教主の玉顔を拝し、喜悦していた。
「・・・おお、教主様だ・・・」
「何と、威厳に満ち、神々しきお姿・・・まさに、全能の主なる神よりこの世の支配を委ねられたるお方よ!!」
教主ペトルの仁慈は市民らの広く知るところであり、彼を慕う市民らはその姿に賛嘆の声を上げた。
輿に揺られる教主とそれに付き従うロドリーゴは、見慣れたローマの市街を、そこに住まう老若男女らを見つめていた。
・・・よもや、これがその見納めとなろうとは・・・
如何に彼らが賢者碩学の徒といえども、神ならぬ人の身に、一寸先が分かり得ようか・・・
・・・一方、ロドリーゴのしたためた破門状を携えた使者は、ポツダムへと向かっている・・・。
・・・人の子らよ・・・汝ら、その行く末を、何とて知らん・・・
地中海の彼方、幾万里の彼方、エーゲ海のパトモス島では、巫女たちの上げる詠唱の中、・・・
髑髏が語り始めた・・・。
『災いなるかな・・・地に住む者らよ・・・汝らは、この時、この日に生まれ合わせたことを心の底より後悔する・・・
解かれた・・・第4の封印が解かれた・・・この世は地の地獄と化すだろう!!!!」
「サマエルよ!!サマエルよ!!!・・・何とて哄笑するか、サマエルよ!!!!」
「兄弟よ、ヘロデの小娘が、犬に食われる姿が見えるか!!?
人の子らよ・・・汝ら、この世に生を受けしことを後悔するであろう!!!!・・・」 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(3)
・・・シリア地方北部のラタキアでは、第一回十字軍以来の本格的な戦争が、アマゾネス女王国とエルサレム王国との間に開かれていた。
アマゾネスがルーシ征服にその主力部隊を投入している間隙を突き、エルサレム王国摂政ジキスムントは王国軍3万を率い、ラタキアを陥落させるのみならずアンティオキアをも手中に収めんものと、
本格的な大攻勢を女王国にかけたのだ。
エルサレム王国軍の攻勢の前に、ラタキアは陥落、またしても多くのアマゾネスが犠牲となった。
しかし、サン・シメオンの城塞とその後背地アンティオキアを死守する女こそ、「死の天使」アンジェリーカである・・・。
第一回十字軍の際、あのテオドリック大王の軍勢さえも寄せ付けずに互角以上に渡り合ったアンジェリーカとその精兵の前に、
ジキスムントの軍勢もまたその進撃を挫かれ、大きな犠牲を出していった。
かくして、ジキスムントはこれ以上の恥ずべき犠牲を出すよりは、男の体面を保ったままの「名誉ある撤退」を選び、数千もの犠牲を払ったエルサレム軍はラタキアを得たのみで撤退していった。
・・・深く秘せられていることながら、この犠牲者はアマゾネス軍の千人余りの犠牲者の、数倍であった。
『金毛人列王記』など男権国側の史書によれば王国軍の大勝利とうたわれるこのラタキアの戦いこそ、このすぐ後に迫り来る第二回十字軍の前哨戦となったのであった。
・・・フラン王国南部、アヴィニョンの街には教主ペトル、ロドリーゴらが到着、黒太子との会見に備えている・・・。
破門状を携えたペトルの使者は、ポツダムに到着、大帝の御前に出るのを待っているところである・・・。
人の子らよ、・・・汝らは一寸先の己の運命をも知ることはないのだ・・・ いつもありがとうございます。これから物語は、筋の上で大きな展開を迎えます。
大帝オルムvs黒太子エドワールを中心に周辺諸国を巻き込む十二使徒戦争、帝国軍は再びパレスチナへ・・・第二回十字軍の開始、
そしてこれからは、物語にホラー色、オカルト色がより一層強くなっていきます。
これからもよろしくお願いします。 >>241 いずれ地図なども作っていければと思います。もうしばらくお待ちくださいね。
ありがとうございます。 ホラー色・オカルト色というのは予知・予言が現実のものになっていくということかね
神や悪魔の類がより登場するということかね
しかし6人の魔女は強いね。アンジェリーカ様に窒息させられてるんだろうなあ 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(4)
ポツダム宮殿の大広間は、何かただならぬ空気に包まれていた。
オルムの前に進み出た教主ペトルからの使者は、おずおずとしながらも、しかし教主庁の威厳を保たんと努めつつ、
書状を読み上げ始めた・・・。
「・・・破門状!!!」
使者の第一声に、居並ぶ帝国臣下らはざわめき始めた。
「この世の神の代理人たるローマ教主ペトル猊下は、神聖ローマ皇帝オルムを破門し、
その皇帝の地位を剥奪する!!・・・
その理由・・・一つ、みだりに十字軍の派遣は教主の決定すべき事項であるのに、ルーシを制圧したるアマゾネス女王国に対し、
ノヴゴロド公国に軍勢を入れ、対決姿勢を示したること・・・
二つ・・・ことあるごとに教主の権威をないがしろにし、例えばアフスム皇帝ヘラクレイオスをコンスタンティノポリスに移し、
これをビザンツ帝国皇帝として立て、おのれの勢力拡大に腐心したること・・・
三つ・・・第一回十字軍の際、ユダ王ヘロデ他のユダ王国の要人らが全て行方不明となり、
その跡地にエルサレム王国が建国され、王子キルデリックが国王となった一連の経過について、詳細な説明が一切ないこと・・・」
ロドリーゴの筆による、オルムを弾劾する文言は続いたが、ざわめきを増す臣下らとは対照的に、玉座の大帝は双眼を閉じて微動だにしなかった。
のみならず、その口元にはあざ笑うかのような笑みさえも浮かべていた・・・。 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(5)
・・・ルーシの制圧をほぼ終えた女王ユリナは、主力部隊を率いてアンカラへと帰還していき、
「6人の魔女」のアンナがキエフ・ルーシ総督に任命されていた。
ここしばらくのアマゾネス軍の軍備強化には目を見張るものがあった。
というのも、フラン王国からはその軍事同盟に基づいて最新鋭の兵器や装備がほぼ無償でアマゾネスに
惜しげもなく供給されているからである。
ジキスムントのエルサレム王国軍を阻んだのも、こうした最新鋭兵器の活躍によるところが大きかった。
他の男権諸国よりも進んだ武器で武装するようにさえなりつつあるアマゾネス女王国軍であったが、次第に男権諸国の戦闘力を
凌駕しつつある力をつけつつあることに警戒心を抱く男権国の君主・政治家はまだほとんどいなかった。
その意味では、当代の英傑といわれた黒太子エドワールさえも、この点については完全に女を見くびりすぎ、
その脅威に気づくことがなかったのが、まさに後に世界の運命を変えてしまうことになる痛恨事といえるだろう。
「・・・ユリナ様・・・!フランから兵器が続々と到着しています!!」
「しっかり研究して、私たち自身の力で生産できるようにするのよ!!
ふふふ・・・もうじき、私たちの軍の装備はほとんどの男権国を凌駕し、彼らを楽に打ち負かせようになるわ・・・!!!
金毛人諸国は私たちの前に跪いて命乞いし、奴隷となるのよ・・・
・・・その時は、オルムも、エドワールも・・・ふふふ・・・」
女王の美しい顔は、残虐な笑みで輝いていた。 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(6)
一方、ラシェワ女帝国は属国と化した旧アフスム領エジプトを足がかりにリビア地方へ進出、
数度の戦闘をもってこの地方の部族を征服し、自領に組み入れてしまっていた。
かくしてラシェワはカルタゴに都するチュニジア地方を中心とする金毛人国家、ヴァンダル王国と境を接することになり、
ガイセリック王は日夜ラシェワからの侵攻に心悩ませる日々を送ることとなった。
「・・・我らが敗れることとなれば、北アフリカは全て女どもの手に落ちることとなりますぞ・・・!!!
そんなことを教主猊下は許されるはずはない・・・十字軍を派するよう、ローマに使いを送りましょう!!!」
「無駄だ・・・ルーシをも見殺しにして十字軍の派遣を許さず、オルム大帝がノヴゴロドを守るために
軍勢を派したことさえも侵略行為として憤っていた教主めに、我らの窮状を訴えることなど、意味はない・・・
我らの救いは・・・オルム大帝陛下以外に誰がいようか・・・!!!真に女どもの脅威に気づき、
動いてくれているのは大帝陛下の他にはない・・・!!!」
ラシェワ女帝国の進出はこの地方にとどまらない・・・。
サハラ砂漠をもほぼ制圧した彼女らの勢力は、もともと小部族国家の集合でしかなかったアフリカの諸国家を次々に征服していき、
その勢威はニジェール地方やアフリカ西海岸にまで及びつつあった・・・。
アフリカ北部・中部を呑みこまんとする大女帝国が出現せんとしているというのに、
男権諸国は何らの手を打ってこなかったのであった・・・!!
そして今や、ラタキアの戦いに勝利したなどとはいえ、気づいてみればエルサレム王国は北にアマゾネス女王国、
南にラシェワ女帝国の属国となったエジプトと、自己の何十倍もの国土と力を有する二つの女王国に挟まれる、小国となっていたのである・・・。
・・・そして今日も、フランから海を通って武器がアマゾネス女王国に供給されていく・・・。
その武器もいつか、密かにアマゾネスからラシェワにも多く渡されていくようであった。 十二使徒戦争と十字軍
たのしみすぎる
女権の力も強大になってきたし
男達は気付いていないみたいだけど なんでフランはそんなに最新の兵器もってるんだ?
っていうか女権国家の兵器がまだまだ相対的に貧弱なだけか。
そう考えるとフラン=日本 女権=中国見たいな感じか。
現に20年くらいまでは俺ら日本人も中国を舐めきってたしな。 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(7)
「・・・そろそろ、オルムの元にも我らの使者が到着したころであろうな、ロドリーゴよ・・・」
フラン王国南部のアヴィニョンの街に逗留中の教主一行。教主ペトルはオルムの元に赴いた使者の首尾を案じていた。
「・・・まだ知らせが届くのは後ほどのことになりましょう・・・それまで、お待ちを・・・
それより、猊下・・・我らが出立してから、ローマでは奇妙な噂が流れ始めた様子・・・というのはこれでございます!!」
ロドリーゴは教主の前に紙片を差し出した。
教主は一目見るなり、顔をしかめた。
「・・・これは汝らしからぬこと・・・神の信徒たる者、みだりに神の意図を忖度するようなことをするべからず、とは常識であろうものを・・・!!」
「お怒りはごもっともです・・・しかし、この噂は単なる噂とは思えませぬ・・・何やら必ず、裏があるように思われてならぬのです・・・
まず、お聞きください・・・」
ロドリーゴは、黒々と 666 と書かれた紙片を指した。
「・・・古の黙示録に名高いこの数字・・・『獣の数字』にございます・・・」
「知恵あるものは数字の意味を考えるがよい・・・数字は人の名を現している・・・そしてその数字は666である・・・」
苦々しげに教主は続けた。ロドリーゴは答えた。
「数字に秘されたる名が解読された、という噂がローマを駆け巡っております・・・猊下・・・この名前に、心当たりはございませぬか!!!・・・」
ロドリーゴは紙片を裏返した。
そこには、JULINA(ユリナ)の文字が禍々しげに躍っていた。 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(8)
アンカラの女王宮殿に帰着したユリナは、次の手を打ちつつあった。
「ふふふ、戦とは剣や弓を使うだけが能じゃないわ・・・
外交戦、情報戦というものも駆使していかなくちゃね・・・」
「なるほど、で、ユリナ様は何をお考えですか・・・?」
問いかけるリリアに女王は命じた。
「次の手は、男権諸国の団結を挫いていくこと・・・互いに敵対させ、戦わせて弱体化させていく・・・
様々な情報網を用いて、敵対心を煽っていくのよ・・・!!!
それから、国際社会には私たちアマゾネスが平和で他国を侵略する意図を持たない、
穏やかな女性の国だということを宣伝する・・・野蛮で非文化的、戦闘的な男権諸国に対し、洗練されて文化的で、平和な女権国家のイメージを国際社会に宣伝するのよ・・・
そうすれば、男権諸国は私たちに対する警戒心を失う・・・私たちへの武器や金銭的援助も、更に惜しまなくなるわ・・・それを利用して私たちは更に強大になっていく・・・
国際世論を味方につけ、時折ターゲットと見定めてた国を言いがかりをつけて戦いを挑み、滅ぼしていく・・・
気づけば、男権諸国はあるものは力を私たちに吸い取られて衰え、あるものは既に力を失って滅ぼされ・・・ふふふ、世界は私たちのものになるのよ!!!・・・」
「・・・ごもっともですわ!!・・・さすがはユリナ様!!早速、手を打って参りましょう!!」
「・・・そうね・・・まずはエルサレム王国ね・・・ルーシも片付いたし、今度はあたし達がジワジワといじめていたぶってあげなくちゃねえ〜・・・!!!」 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第7章 破門状(8)
三十万近い常備軍を有するようになり、最新の兵器で武装しつつあるアマゾネスに対し、エルサレム王国軍は常備軍が四万足らず、
しかも南方で国境を接する大帝国ラシェワの脅威にも備えねばならぬのであった・・・。
それだけではない。たび重なるラシェワやアマゾネスとの小戦闘で武器は摩耗し、補給が必要であったが、
本国たる神聖ローマ帝国は遠方であり、諸援助もままならぬ状態であった。
第一回十字軍終結時とは、状況は大きく異なってしまっていたのだ・・・。
「まずは、ローマ教主ペトルを利用するのよ・・・エルサレム王国軍のラタキアでの大虐殺を非難し、謝罪を求める声明を出すよう、
国際社会とローマ教主に求めるのよ・・・
ああいうナイーブなバカは平和とか人権とかが好きだから、虐殺があったかどうかなんて考えもしないであたし達に味方してくれるわ・・・
エルサレム王国は侵略者の汚名を着て、あたし達に謝罪せざるをえなくなる・・・
そして、もしもそれを拒んだら・・・ふふふ・・・きつ〜いお仕置きをしなくちゃねえ〜!!!」 アマゾネスの常備兵30マンか。物語当初はどれぐらいだったか忘れたが相当増えたな つか同時進行かとおもいきやそういうわけでもないんだな
双方に同じもの投下ってあんま意味ないのでは。
結局は今まで用意できなかった規制されない投下場ができたくらいの違いか。 >>262
外伝などサイドストーリーは基本的にブログにしか投稿しないつもりです。
近々地図も載せるつもりですので、お楽しみに。 そして
ようやくキレたM男はS女の顔面を変形するほど殴りだします
>>260
>風貌魁偉の英雄を思わせる黒太子は、今や総人口3千万近く、地上軍の軍勢のみでも25万を超える大国フランの、事実上の王である。
> 三十万近い常備軍を有するようになり、最新の兵器で武装しつつあるアマゾネスに対し、
ほぼ互角じゃん フランとアマゾネスの軍勢は互角なのか!?
黒太子はそんなこと知らないだろうな・・・
パソゲーやる人はどれくらいいる?
CIVとかHOIとか。
よかったら女権帝国MODつくるけど 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第8章 開戦(1)
・・・使者の破門状を読み上げる声がやんだ後の大広間は、咳一つする者とてなく、森閑としていた・・・。
「・・・使者よ、苦労であった・・・猊下への返答を伝えるゆえ、これへ・・・」
静まり返った大広間に、静かにオルムの声が響いた。ハーゲンは、なぜか恐ろしいものを感じていた・・・
跪いて傍に座った使者にも、オルムは依然として眼を閉じたままだった・・・。
「使者よ、猊下に伝えられよ・・・古の賢者の曰く、悪が栄えるのに最も容易い道・・・それは、善が手をこまねいて何もせぬことである、とな・・・」
静かな声に、オルムの意図することを測りかねた使者は、いぶかしげにオルムの方へ更に身体を向けた・・・
「・・・これじゃ、使者よ・・・」
使者は何か生温かくも冷たく鋭いものを鼻先に感じ、思わず自分の鼻に手を当ててみた・・・すると、それはするりと抜け落ち、激痛が全身に走るとともに、彼は自分の掌にあるものを見た・・・
「ひ、ひっ・・ひいいい・・・・!!!!」
それは、鮮血とともに顔から斬り落とされた自分の鼻だった。
いつの間にか抜刀したオルムが、悪鬼の如き双眼を見開き、立ち上がっていた。 第6章 十二使徒戦争と聖杯の巻 第8章 開戦(1)
「・・・ペトルに伝えよ・・・汝、魔女と結託し、世界を邪神イリナに捧げんとする・・・のみならず、それを糊塗するため我に落ち度ありと世界に宣言し、破門状をよこすとは・・・
もはや汝は教主にあらず、神の剣オルム、誓って汝を滅ぼし、この世に再び光を取り戻す、とな・・・!!!!」
「あ、あ、あああ・・・」
鮮血で地獄の如き惨状になった大広間を、使者は這って逃げようとしていた。
「・・・使者よ、今の言葉、誓ってペトルに伝えるか・・・?」
「・・・む、む・・・ろん・・・です・・・そ、それでは・・・これにて・・・」
必死で大広間から出ようとする使者。
オルムは玉座を降り、つかつかと歩み寄った。
「待たれよ、使者よ・・・ペトルが待つのは、ローマではないぞ・・・すぐさまそこに、汝を送って遣わす・・・!!」
「は、・・・そ、それは・・・?」
オルムはにやりと笑った。
「・・・これからペトルを地獄に送ってくれる!!!汝、一足先に行って待っておれ!!!」
使者の絶叫とともに、一太刀で斬り落とされた首が転がっていた・・・
「ハーゲンよ・・・全軍を招集せよ!!ローマを火の海にしてくれる!!
そして、フラン軍に攻撃を開始せよ!!・・・全ての糸を引いておるのは、黒太子エドワール以外にはおるまい・・・長く、悲惨な戦になるぞ・・・!!!」
「神々の父、オーディンの子たる大帝陛下よ!!!・・・帝国の戦士の一兵たりとも、陛下と心をともにせぬ者などおりはしません!!!・・・」
・・・半刻もせぬうち、帝国の大軍は二手に分かれ、一方はアルプスを越えてローマを目指し、一方は国境を越え、フラン軍と激しい戦いを交えつつあった。 作者さん・・地図まで書いていただいて本当に乙っ
最高っす 第6部 十二使徒戦争と聖杯の巻 第8章 開戦(2)
その朝、いつも通り教主庁に登庁しようとしたペトル派の僧侶は、ただならぬ気配に驚いていた。
大聖堂とその前の広場からカステル・サンタンジェロまで、教主領軍が満ちあふれ、これを占領していたのだ・・・!!!
「一体、これは如何なること・・・何が起こったのですか・・・!!?」
「私にも分りません・・・ともかく、教主庁に入ってみねば・・・」
同輩とそのような言葉を交わしつつ、道を急ぐ彼ら・・・。しかし、カステル・サンタンジェロの門前で、
彼らは教主領軍の将校によって入城を阻まれてしまった。
「・・・これより先、一歩も入ることはなりませぬ・・・一旦お戻り下さい!!」
将校はホルヘであった。
「何だと・・・入ってはならぬとは、どういうことだ・・・!!?」
「レオン様のご命令です!!・・・緊急事態であります!!ペトル猊下はアヴィニョンにて教主を退位すると宣言されました・・・
よって、新たな教主を選出するためコンクラーヴェ(教主選出会議)を開催する、その準備をせねばならぬ、と・・・!!!」
「・・・な、何っ・・・猊下が退位だと・・・そんなことはあり得ぬ・・・!!!嘘に決まっておろう・・・!!!!」
ペトルに近しい僧侶たちは騒ぎ出した、が、・・・
「・・・これは一体何の騒ぎですかな・・・!?」
一隊の軍勢とともに現れたのは、レオンの息子、ローマ教主領軍最高司令官、バルガスである。
「こ、これはクーデタだ!!神を恐れぬ簒奪だ!!!・・・汝ら、神の怒りを覚悟しているのか!!??」
「・・・これよりコンクラーヴェを招集致します!!議場へとご案内致すゆえ、我らとともに参られたい!!!」
バルガスは、僧侶らに皮肉な視線を浴びせただけで、彼らの非難などに応えようともしなかった。
もはやどうすることも出来ず、ペトル派の僧侶たちは、周囲を教主領軍に囲まれ、カステル・サンタンジェロに入っていった。
それはさながら、処刑場に連行されていく捕虜の如き姿であった・・・。 地図リクエストに応えていただき感謝!
またこの勢力図がどんどん変動していくんだろうな
キタールは世界の屋根まで取ってますな
インドも話に絡んでくるのかな いよいよグインサーガを彷彿とさせおるわい
あれも人間世界のドラマ中心かと思えば
外伝でコテコテのファンタジー入れたりと表現領域の広さを誇ったものよ 第6部 十二使徒戦争と聖杯の巻 第8章 開戦(3)
数十名の高僧らが居並ぶ中、音一つせぬ不気味な緊張感をたたえてコンクラーヴェが始まった。
「・・・これより、コンクラーヴェを開催する!!」
議長役のアロンソの一声とともに、会議が始まった。
「この度、教主ペトル猊下はフラン王国の街、アヴィニョンに滞在中のところ、彼地にて教主を退位する旨宣言された・・・!!!」
「嘘だ!!・・・汝らの策謀であろう!!!」
たちまち、ペトル派の僧侶らの声があがった。
「・・・ははは、なるほど、・・・にわかには信じられぬのはごもっとも・・・!!」
「何だと、アロンソよ!!・・・軽輩の分際でレオンに取り入り、我ら重役を軽侮するか!!許さぬぞ!!!」
「なるほど、猊下の退位が信じられぬ、と・・・もしそうであっても、では、これをご覧ください!!!・・・ペトルへの弾劾状であります!!!」
「だ、弾劾状だと!!!!・・・」
それは、ペトルの様々な不祥事を告発する文書であった。 第6部 十二使徒戦争と聖杯の巻 第8章 開戦(3)
「読み上げましょう!!・・・ローマ教主ペトルは、この世における神の代理人たる立場でありながら、邪神を崇拝する魔女らに物心両面での援助を与え、これらと結託し、唯一の主なる神を裏切ったること!!!!・・・」
「な、何だと!!!・・・無礼なことを申すと許さぬぞ!!!」
「根も葉もなきことにはござらぬ、方々よ・・・」
レオンが待ち構えていたように口を開いた。
「証人も数多おるのだ・・・実は、フラン王国は、アマゾネスと密約を結び、これと同盟、密かにおびただしい武器その他の援助を行って久しい!!!
そして、ペトル猊下はこのフラン王国の実権者たる黒太子エドワールと結び、これに唆され、大帝オルム陛下に破門状を出したのだ!!!・・・」
「な、何と・・・信じられぬ・・・教主猊下が魔女どもと手を結んだだと・・・こ、これは教会始まって以来の背信、裏切りではないか・・・!!!!」
ペトル派の僧侶らに動揺が走った。
「神の信徒たる者、魔女と結ぶ行為は死に値する!!!・・・ペトルに死刑を宣告すべし!!!」
僧侶らから声が上がった。
「まあ、しかし仮にも彼は教主の座を務めたる者・・・ここは破門ということに留めておき、彼の魂の安からんことを祈る、というのはどうであろうか・・・」
「レオン様、背教者ペトルに対し、そのような仁慈溢れるお言葉をおかけになれるとは・・・敬虔なる神の信徒の諸君、如何であろう・・・我らが戴くべき教主こそ、レオン様をおいて、他に誰が適任であろうか・・・!!!」
「全くだ!!レオンを教主に!!!!・・・」
「レオン猊下!!!・・・我ら、貴方を主なる神の新たなる使いとして推戴いたしましょうぞ!!!!・・・」
「・・・万歳!!レオン猊下・・・新たなるローマ教主!!!!」
かくして、ローマではレオンが教主に推戴され、即位したのであった。 第6部 十二使徒戦争と聖杯の巻 第8章 開戦(4)
「・・・猊下!!!一大事ですぞ・・・!!!!」
一連の出来事を知り、ペトルに報告せんとするロドリーゴの声は、上ずっていた。
オルムへの破門状を持っていった使者は斬られた・・・その後の神聖ローマ帝国軍の突然のフランへの侵攻、
フラン軍の各地での敗退・・・!!!
のみならず、ローマではレオンらがクーデタを起こし、レオンが教主に即位、黒太子エドワールやペトル、
ロドリーゴらに破門状を出した・・・!!!
「な、何だと・・・そ、そんな馬鹿な・・・・!!!」
知らせを聞いたペトルは絶句した。
つい先日まで、ローマ教主としてオルムに破門状を出し、皇帝の地位を剥奪してこれを屈服させんとまで図っていたのに・・・
しかし、・・・今や破門状を出され、教主の座を剥奪されたのはペトルの側となってしまったのである。
激怒し、怒り狂うペトル・・・しかし、もはやどうしようもなかった。
「・・・お、おのれ・・・!!オルムめ!!!レオンめが、サタンの手先どもめ・・・よくも策にかけおったな!!!!・・・」
「・・・猊下・・・この度のコンクラーヴェなどは無効、不法でありますぞ!!!・・・正当な教主は猊下以外におりませぬ・・・
オルムらの不正を世界に訴え、フラン軍の力を借りて彼らを滅ぼしましょうぞ!!!!」
かくして戦争は、レオンとペトル、『二人の教主』をそれぞれ支持する国家間の戦いへと進展していったのだ・・・
ペトルはフラン王国の保護下、アヴィニョンに教主庁を置き、正統なローマ教主であることを主張、レオンらに破門状を出した。
これを、『教会大分裂(シスマ)』と呼ぶ。
かくして、神の教会は二つに分裂、それぞれを支持する皇帝、王、諸侯らの戦いが、金毛人諸国に拡大していった・・・
史家はこの世界大戦を、『十二使徒戦争』と呼んだ・・・ 英雄王オルム皇帝の女子の手で屈辱にまみれる姿が見てええ やはり一騎打ちでまさかの惨敗か
今はそれよりも教主争いが熱いね
歴史上も教皇=男権という常識の中で
ありえないはずの女教皇の実在がまことしやかに語られたことはあるからな
教皇用のイスには金玉の存在をチェックできるような穴があったり
複数の史書間での編纂姿勢や描写の食い違いから虚実を生みだすこのサーガでは
恰好の題材といえるかも でもそんな目立つことしちゃったら、女権は完全に男権の標的になるよね
まだ目立たず、ひっそりじっくり男権を侵食していくんじゃないか いつもありがとうございます。忙しくてなかなか更新できませんが、もうしばらくお待ちくださいね。 いつかは女教皇誕生するのだろうがそのタイミングが難しそう いや、リアルタイムでの女教皇はあとにとっとけばいいと思うが
アマゾネスサーガの特長は
引用文献を複数想定してあることで
作品内虚構(ファンタジーから、事実隠蔽やプロパガンダ等志向性の強いものまで)がいろんな形で生まれる点にあるから
その線で女教皇の記述がないかなと期待した 今まで男は、女子との闘いでの敗北を文献には記してこなかったが
さすがに教主が女になってしまったとしたら、隠蔽することは難しいだろうね
女教主については、『アルテミア年代記』にそれに関する記述があるらしいですが、まだ研究の途上のようです。 俺、41なんだけど50までにこの話終わるかな?
最近、性欲の低下が激しい アルテミア年代記は女の妄想説話集、、実話とは程遠い内容
あんなの信じちゃダメ オルム大帝カッコ良すぎ。作者さんの世界史知識は半端ないですね。
正直、ここまでキャラ立ちした大帝がアマゾネスにやられるのは
あんまり見たくないな。。。 うーん、俺Mなんだけど複雑だw
(今度オキニの女王様にアマゾネスプレイをしてもらおう)
>>307
以前Wikiかブログでゲルフやギベリンが出てた気がしたが
この様子だと乱戦のなかでうやむやになりそう アマゾネスの巨人討伐語り楽しみだ
アダとイリアの話の続きも聞きたいし
アマゾネス戦士の会話形式で語られる物語りに外れなし
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