「じゃあ、早速、奴隷の挨拶を始めようか」
「はい、メーサ様」
アンドレイからメーサ様と呼ばれた美少女の親衛隊の上官は、
他のふたりに向かってあごをしゃくった。
即座にふたりは反応して、高くあがったアンドレイの尻に数回鞭を打った。
これはアンドレイが奴隷としての行動を始める際の合図でもある。
本気で打っているわけではない。
鞭の種類も痛みよりも音が大きく出るようなものである。
それでもアンドレイのプライドを傷つけるには十分である。
祖国では勇者として尊敬され崇められていたアンドレイが、
全裸にされ若い女性に鞭を打たれているのである。
しかも衆人環視の中で、女性ばかりが見守る中で、神聖なる法廷の場である。