弁護人はアンドレイに向かって促した。
「裁判官のおっしゃるとおり、正直に自分の気持ちを話すのです。
奴隷としての調教が如何に屈辱的であったか。
精神的に如何に重い刑であるか。
自分の犯した罪を償い、かつ部下の犯した罪まで償うに十分なものであるかを
裁判官に報告するのです」
「は、はい。
裁判官のおっしゃるとおりです。
このように全裸で晒し者にされて、奴隷扱いをされるなど、今まで私には経験のないことです。
上流貴族出身の人間、軍の司令官であった人間にとっては、これだけでも十分に屈辱的です。
そのうえ女性の足元に跪いて鞭を打たれたり、素足を舐めさせられたり、
言葉では表現できない屈辱でした。
奴隷扱いどころか、馬扱いされる屈辱は、人間としてのプライドもズタズタにされるものでした」
「なるほど。
しかしメーサ様の調教計画では、今後さらなる屈辱が待っているようですが、
耐えられますか、それとも中止しますか」
「いえ、裁判官。今はこれが私の仕事であり、犯した罪の償いであります。
メーサ様の計画通り奴隷としての調教をお受けいたします。
その代わり、是非、部下の罪は許していただくようお願いしたいと思います」