>>798 続き
  
 「ほらっ、おっ立ててばかりじゃなく、何とか言ったらどうなの。メーサ様に失礼でしょう」
 「まあ、メーサ様の美しさにおっ立てたくなるのは無理もないけど」
  アマゾネスたちに散々罵倒され、赤面しながら、アンドレイは答えた。
 「申しわけござらぬ、メーサ殿。決してみだらなことを考えおるわけではござらん。
  しかし女性の柔肌、女性が発する甘いような匂い、特にメーサ殿の匂いには、
  なぜか自分でもわからぬうちに一物が……」
 「何が、メーサ殿、よ。メーサ様、メーサ王女様、でしょ。
  偉そうな口ぶりで、奴隷の身分を忘れたの」
  
 「まあ、いいわ」とメーサは言った。
 「私の時に一番大きくなるということは、
  女としての魅力が私に一番あると認めてくれたようなものだから、
  奴隷とはいえ、ちょっと嬉しいわね」
 「メーサ様がご満足ならわれわれは言うことはありません。
  この男はメーサ様の美しさと高貴な雰囲気が好きなのでございましょう」
 「いや、私とは限らないと思う。おそらく高貴な女性に反応するのだと思う。
  きっと国にいる時、交際していた王女とやらも、
  私と同じような雰囲気を醸し出していたに違いない」
 「まさか。メーサ様に敵うような魅力の女が」
 「お世辞はよい。私はまだ17歳だし、王女とやらはもっと大人かも知れぬ。
  そこで少し試してみようと思う。
  相方の女人間馬、あの女もどこかの国の王女であっただろう。
  あの者を連れてきて、われわれと同じことをさせて、この男の一物を試してみるのだ」