「四軍、三年生、野島瑠璃子、これより本日の練習を開始いたします。
  指導員のみなさま、一生懸命がんばりますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
  元一軍のプライドも、上級生のプライドも、大学生のプライドも捨てて頑張りますので、
  私が上級生であることは忘れていただいて、遠慮なくしごいて下さい」
  午前七時半、一軍より三十分早めに練習開始。
  下級生の指導員に深々頭を下げる瑠璃子。

 「まだ部活を続けるつもりなの、この三週間ほどの間にどれだけ恥を掻いたと思うの?」
 「部内や学内だけならともかく、大会では他校のひとにまで恥を晒したのよ」
 「もうプライドも何もなくなってしまったの?」
 「来週は合宿よ。高等部と合同から、高校生の前でも恥をかくことになるわよ」
 「格好はもう高校生以下だけど」
  後々ほど罵倒するという感じではありませんが、瑠璃子の挨拶を揶揄する下級生たち。