お風呂からあがってから、ふたりの教育係はソファにくつろぐように座り、
Tシャツに短パンというフリーな格好なのに対して、
私は全裸のままで彼女たちの足元に正座、自宅だというのに。。。
「でも、まさか本当に足まで舐めるとは思わなかったわ」
「すっかり四軍根性が身についたようね」
「一応、褒めておくわ」
「ありがとうございます」
「でも、惨めだとは思わないの?
ついこの間までお前は主将だったんだよ。
それが今は、散々しごきまった二軍部員のわたしたちにあべこべにしごかれて、
先輩と呼ばされて、足まで舐めさせられてるんだよ」
「正直に自分の気持ちを言いなよ。
それとももう元主将のプライドはすっかり失くしちゃったのかな」
「元主将どころか、元一軍、いや上級生のプライドもなくしゃったんじゃない」
「いや、大学生としてのプライドも、人間としてのプライドもなくしたんじゃない」
「あ、あの、正直に言うと、この二か月ほどで、私のプライドというプライドはズタズタになりました。
でも、完全には捨てきれないものですね。どこかに主将として、一軍部員として、上級生としてのプライドが残っている気がします。
これからもっともっとプライドを捨てて頑張りますのでよろしくお願いいたします」
「主将時代、一軍時代は、おふたりのことを厳しくしごいたりして申し訳ありませんでした。
深く反省しております。
お詫びに今後とも私を厳しくご指導ください。
プライドというプライドなくなるまで、精神面、肉体面、両方で思いっきりしごいて下さい」