二十六

 これでやっと解放されるかと奈穂子がほっとしかけた時に、
四年生のひとりがとんでもないことを言い出した。
「短髪を猶予する代わり、他のところを丸坊主にしたら、どうかしら」
 四年生たちは一瞬顔を見合わせたが、噴き出して笑うと、口々に言った。
「それはいいわ」
「身も心も三軍らしくさっぱりした気分になれるし」
「剃るのは二軍のメンバーにやってもらおう。
 身分の違いをはっきりさせるのにちょうどいいし」

 四年生に促されて、二軍の一年生や二年生は、呆然と立ち尽くす奈穂子の体を抱きかかえると、
テーブルに横たえ、蛙のように足を曲げて拡げた。
 やむなく奈穂子が不自由な姿勢のままブルマとアンダーショーツを脱ぎ、
足首までずり下げると、尻の下にクッションが敷かれ、
大事なところはもちろんお尻の穴まで丸出しになった。