続きです。
さらに屈辱的なのは、
「次に、指導員の『先輩』ひとりひとりに挨拶をすること」
と言われ、下級生の「先輩」指導員(一軍)の数人に、ひとりひとり挨拶させられました。
三軍になると、上級生と下級生の上下関係がなくなり、一軍二軍と三軍の上下関係だけが優先されます。
年下の下級生の子を「先輩」と呼び、敬語を使って礼を尽くし、指示、命令には絶対従わなければなりません。
「〇〇先輩、三軍 三年生 〇〇華菜です。
今日から三軍の私を厳しくご指導ください。
昨日まで私が先輩上級生であったことなど忘れていただて、
私のことを後輩下級生扱いしてください。
遠慮なく私のことをしごいてください。
私も先輩上級生のプライド、元一軍のプライドを捨てて、頑張りますので、
ご指導のほどよろしくお願いいたします」
ひとりひとりに同じような挨拶をさせられて、最後のひとりの時は涙声になっていました。