(緊張で酒瓶を落とさないように、両手でしっかりと押さえ盃に注ぐ。)
………。

(乳輪だけ僅かに膨れた胸が篝火に揺らめき、羞恥に身を縮こませるも、
普段立ち入られる事が禁じられているこの場所で、
領主に酒を盛っているというのはなんだか不思議な気分だ。)

(お母ちゃんも私を励まして送ってくれたんだ。今晩だけだ。耐え凌ごう。)
(今にも逃げて帰りたい気持ちを必死に押さえ、自分の体に注がれる領主の視線に堪えた。)