(別に誰かが聞いているわけでもないのに、くすりと笑いながら「しー」と唇に指当てて)
(ぱちり、片目を閉じる)
ほんとは怖がらせて、泣かせて楽しむのも好きなこわーい悪魔なのですが、
可愛い貴方に、どうもそんな顔は似合いませんですからね。
とくべつ、なのですよ?
(怖くないと言われて、ちょっと憤慨したように軽く頬を膨らませるポーズだけはとってみるが)
(すぐにまた、悪戯げな笑みに戻って)
ふふ、積極的なのは良いこと、なのです。
わたしが全部、教えてあげますですから、ね。
他の誰かに教わって、わたしが妬いちゃう事のないように。
わたしじゃないと、とても教わる気にならないように。
刻み付けて、あげますです。
(指先が、その薄い胸の真ん中をなぞる)
(その指先を追って、まるで魔法のようにワンピースのボタンは外れていって)
(まだ下着もつけていないその胸を、露にしてしまいます)
んふ、ふー。ほら、甘いキスを、たくさんした後だと。
ここへ、少し触れるだけで――体、ぴくん、って。なってしまいますです、よ?
(はだけた服の隙間から、指先が胸元に忍び込む)
(しゅるり、くるり、と。指先が円を描くように、微かな陸を撫でて)
(焦らす様に、焦らす様に撫で回しながら……不意に、引っ掛けるように胸の突起を指で弾いて)