(怯えた様子の妹の顔を改めて見つめる)

(自分をまだ兄と信じている妹の信頼が、濡れた目とともに、胸に突き刺さる)

(本当はそんな顔をさせたいわけじゃない)
(だが一度、踏み外した垣根は、もう戻ることはできなかった)
…ここまでされて分からないんだね……
(やっていることとは裏腹に落ち着きのある声で)
絵莉が欲しいんだよ
誰にも渡したくない

(そう告げると、絵莉の両手首を束ねるように頭の上で片腕で押さえつけ)
(空いた手で制服の襟元を掴み、力のまま引き裂いた)



【2時ですね。ここで一旦止めて休みますか?】