>>949
「お、可愛いじゃん」
「なんだラブラブじゃん」
…う、うるさいな。
メッセージの通知を見て、冷やかされながら玄関へと降りていって)

…ご、ごめんごめん。急に。
(玄関に着き、ドアを開けてやるとそこには高校時代片思いしていた幼馴染のゆりが、制服姿で立っていて)
…ゆり。
制服、どうしたんだ?
(卒業式のことも頭になくて、不思議になって聞いて)

…ゆり。ごめん。
あの、さ…。今日友達が来ててさ。
…それであの、ゆりのことを彼女って、言っちゃったんだよ…だから、今日だけ彼女のふり、してくれないかな。
適当に話を合わせてくれたらいいからさ。
(高校時代、当時好きだった頃から今も変わらずに思いを募らせている相手に、こんなことを頼むのは情けなくて)
(冷や汗をかきながら、申し訳なさそうにお願いして)