あのあたりからね、「あぁ…そう言えばこういう何気ない事にも感動的になれる時期が昔はあったよなぁ…」
なんて、忘れていた気持を少し思い出したような…
それからね、美希ちゃんが私の吸ってる煙草を買って身近に感じようとしてくれた事、
「そうそう…確か女の子ってこういう健気で純粋で可愛いところがあるんだよなぁ…」なんてね、
美希ちゃんにかつて恋愛をしていた時の感情を思い起こされたような…
それでね、ふと思ったんだ 確かに終わりは来るのかもしれないし、
ここでそれを匂わせる言葉を口にする事すら悲しい事だけれど、
世には色んな形の恋愛がある 姿形は見えないけれど、このモニターの向こう側、
この空の下のどこかには確かに美希ちゃんがいて、その心には触れる事ができる
先を見る事を恐れるでもなく、先を見て悲観するのでもなく、
ただ純粋に今流れるこの時間を楽しんで、ただ単純にもう一度気持に素直になってみるのも
悪くないのかもなぁ…
なんて、今朝の煙草はそんな香りがしました。