値踏みするような露骨な視線と唐突な言葉にあたしは自分の迂闊さをあらためて後悔した
言葉に詰まりタオルを握りしめたまま固まっていたが、おじさんは特に返事を待つでもなく着替えを渡すと奥の部屋に消えた
かろうじて手を出し着替えは受け取ったが迷う
が…べたべたに濡れた身体は気持ち悪さを増すばかりで
あたしはとりあえず今のこの不快感を取り除くことにする
コンビニで…最初から誘ってきたわけではないおじさんの善意(?)と、変な場所じゃなくおじさんの居住スペースに連れてきたくれた事
このあとがどんな状況になるとしても殺されはしないだろう(たぶん)
濡れた衣服を脱いで浴室で、勢いよくシャワーを浴びる
先程のおじさんの身体が思い出される
「どこが…ええ身体なん」
まあ…衣服の上からじゃわかるわけない
あちこちに残る火傷や傷痕
こんな身体…誰が抱きたい思う?
誰に見せれるねん
「はぁ…お腹が空いた」
願わくば、襲われるとしてもカップ麺食べてからがええわ
途中萎えて追い出される前に食べたい。いな眠たい
いろんな気持ちを抱えながらスウェットに着替えリビングに向かい、目が合ったおじさんに無言で頭を下げる