>>83
(サイドに緩くまとめた髪を揺らして、ゆっくりと廊下を戻って)
(小さく音を立ててドアを開けると、既に戻っていた翔真くんの姿を見つけて顔を綻ばせ)
待たせちゃった?

(少しだけ急いで翔真くんの隣に脚を横に流すようにして座る)
(旅館名に由来したような桜柄の浴衣を火照った体に纏い、襟元に指をかけると控えめに風を送るように扇いで)
ん……少し暑いね。
でも、気持ち良かったあ。連れてきてくれてありがとう。

あ、お茶いいなあ…私にもちょうだい?
(飲みかけのペットボトルを見て手を伸ばす)