>>84
(ほんのわずかな時間だけど、それが何時間にも感じられるほど待ち遠しくて、ようやく紗友が部屋に戻ってくると)
ううん。全然待ってないよ。
それより露天風呂満喫できた?
星もきれいだったし、風も気持ちよかったから一緒に入れたらよかったのに少し残念。
ファミリー用の露天風呂があって、予約すれば入れるみたいだから今度来るときは予約しておこうね。

(嬉しそうに満面の笑みで隣に座った姿を眺め、ふわんりと鼻を包むようなボディソープとシャンプーの混ざったような香りに胸がドキドキしてきて)
そうだね。エアコンを入れてもいいけど、今夜は風が気持ちいいから窓を開けとこうか。

(少し心を落ち着けようと、その場から離れ、窓を開けてから戻ろうとすると、まとめ上げられた髪の下に覗くうなじがとても色っぽくて)
どう?少しは涼しくなった?

(胸がさっきよりもドキドキと鳴りっているのを隠すように少し目線を逸らしながら、隣に座ると)
湯冷めして風邪ひいちゃったら大変だから。

(紗友の肩と手を取ってこちらに身体を引き寄せて)
手や足はいいけど、身体は冷やさないようにしとこうね。
(バクバク言っている胸へと紗友の頭を引き込み、背中越しに紗友をそっと抱きしめる)