そうですよ。新婚さんごっこしたかったのにっ。
(拗ねるように尖らせる唇をキスで封じられると、何も出来なくて目を逸らし)
や、うー……裸エプロンはだめです。下着くらいは、ないと恥ずかしいもん。
(続く言葉に少し迷いながら答える)
はーい。甘いの食べたい気分でよかったあ。
飲み物はコーヒー、紅茶、ココア、柚子茶が用意できるから決めておいてね。
(翔真くんがソファーへ向かってくれると、少し落ち着いてホットケーキを焼き始めて)
お土産?…っ、や、えっ……?
作品て、その……エッチなやつってこと?
う、うん……また、あとで見てみる、かも。
(フライパンの様子を見ながら聞こえてきた声に一瞬で赤くなるも、濁した返事で乗り切る)
(厚みはあるけれど小さめの円の1枚を焼き上げると、バターを乗せ、たっぷりのメイプルシロップをかける)
(お盆に乗せ、翔真くんの元へと運ぶとナイフとフォークを取って)
あのね、食べさせてみたくて。
(一口分を切り分けると、フォークを翔真くんの口元に運び、少し照れながら小さな声で)
はい、あーん。