(唇を離し、胡桃の瞳を覗き込むように額を押し当てて楽しそうに微笑む)
…私も胡桃には沢山の幸せを与えて貰っている…
そして、これからも多くの歓びを二人で築き上げていきたい…

私のこのプレゼントで胡桃をもっと歓ばせてあげたくて用意したんだ…
(目の前で重厚なジュエリーボックスを開くと、そこには色取り取りで数多くの玩具が整然と並べられており)
いずれも胡桃の体をより深い官能に導くために私が選びぬいて見立てた道具だ…
これから、これを使って胡桃をもっと愉しませて、そして歓喜の世界に沈めてあげたい…
(箱の中には、ショッキングなピンク色をしたローターとリモコン、毒々しい紫色でリアルに男根を再現したシリコンのバイブ、小型でありながら大きなヘッドを持った電気マッサージ器具にコンドームがかぶされており、そして
大小二本の硬い樫の柄を持った刷毛、それらがウレタンで敷き詰められたボックスの底に象られるように整然と並べられている)

胡桃を桃源の涯に誘う魔法の小道具だ…
これからこの道具たちを使って胡桃の体を磨きあげていきたい…
胡桃、構わないかな?
(胡桃の肩のカーディガンを払うように床に落とし、衣擦れの音の中微笑みながら誘うように胡桃の手を取ってベッドに誘う)