(そう思うのに、身体が動かない。まるで自分の身体ではなくなってしまったみたいに、脱力して言うことを聞かなかった。僅かに腕を伸ばして、くしゃくしゃになっていたスーツの上着に指先が触れただけだった)
(そうしているうちに回復した高梨は学ランを脱ぎ捨て、さらにベルトにも手をかけている。それを見ていることしかできない。涙が頬を伝う)
や、やだ…やめ、て…嫌、嫌………っ
(頭では、これからの行為を考えると戦慄するほど恐ろしい。しかし心では、高梨が言うように軽蔑などしていなかった。ただ、このようにしか人を愛せないことが哀れで可哀想、そんな気持ちしかなかった)
高梨くん…
(身体の準備はまったくできていない。もちろん感じてもいないし興奮もしていない。濡れてもいない。もう身体を動かしての抵抗は無意味だと、狂気的な瞳で獣のように覆い被さってくる彼を見て思った)
(ならば心だけは…何をされても、どんなに痛めつけられようと、高梨には渡さない。そう誓って目を閉じた次の瞬間に、膣口から張り裂けそうな痛みを感じた)
ああああ……っ!…っつ…はあああ
…っ
(痛みを逃そうと力みを抜こうと努力する。高梨が蔑むようなことを言っているが、あまりの衝撃に耳に入ってこない)
はあ、はあっ…は、あ……っ
(苦悶の表情を浮かべながら、それでも鋭く高梨を睨み続けて、膣内の異物感を堪えた)