(私の心にはその言葉のひとつひとつが染み入るように届いて、何もかもすべて彼の本心だと信じることができて、自然と涙が頬を伝っていた)
(嬉しさのあまり勢いよく抱きついたつもりでも、高梨の逞しい胸はその衝撃も簡単に受け止めてしまう。私はその抱擁の温かさの中に宿る灼けつくような激しさを感じ、首を傾けて彼を見上げる)
耕司くん……嬉しい
ずっと、ずっとそう言ってくれるの待ってた
ありがとう
私も好き、大好き
ずっと、耕司くんの彼女でいるから……
あんまり他の女の子と仲良くしちゃやだよ…?
(火照りを帯びた表情で、艶めかしい眼差しで独占欲を隠すことなくそう言うと、背伸びをして高梨の後頭部まで手を伸ばし包んで引き寄せ、しっかりと口づけを交わす)
んっ、ちゅ、んは……っ…
(頭の片隅に残るわずかな理性は、こんな場所でこれ以上は、と私を咎めていた。口づけは角度を変えて深くなっていき、デスクに軽く尻を乗せて自らを支えながら、長身の高梨の唇を夢中で求める)
んぁっ…んん、ちゅっ、は……あ、んちゅっ……
(吐息を漏らしながら舌を差し込む。彼の熱くぬるりとした口内に舌先を這わせ、ねっとりと舐め上げて堪能してから、高梨の舌を捕まえて絡ませ、唾液を啜る濃厚なキスでわざと彼に火を付けてから唇を離した)
はあ…っ……ん、んくっ……
…ん、先生、だめな先生だね
学園内でこんなこと…場所変えようか
この部屋ちょっと散らかりすぎてるし、
もう暗くなってきてあんまり人残ってないだろうから、時間差で別々に出れば大丈夫だと思う
(そう言いながら高梨の首筋に指先を這わせる。それはゆっくりと、鎖骨を降りて胸板を通り過ぎ、下腹部から腰骨辺りまでを撫で回す。それからまた来た道と同じルートを辿り耳の後ろを擽って、涙を堪えた瞳に切なく、もどかしそうな表情で)
耕司くん、どうする?ここ、出る……?