(全身を睨める強い視線を浴びる。フロントへ部屋の鍵をもらってくるよう指示を受け、威圧感のある声色に一瞬たじろぎながらも、ドアを開けヒールの歩を進める)
部屋の鍵を…こちらを承りました…
……え?あ、あの…車は
(フロントから戻ると先程降りたはずの黒塗りの車が忽然と姿を消しているのを知り)
社長と二人きり…になってしまった…
(悪い予感が的中したのを痛感し、きつく手を握りしめ)
…あ、あの………
(常時注がれる視線は今思えば視姦されているかのような粘着質なものだった…社長が虎視眈々と二人きりになる機会を狙っていたとしたら…)
(逃げ出したい衝動に駆られるも恋人との未来を思えば出来るわけもなくてその場に立ち尽くし俯く)