日刊サイゾー 2017年1月13日 22時00分 (2017年1月14日 08時12分 更新)

無修正のわいせつ動画を海外の動画配信サイトに公開していたとして、制作会社「ピエロ」社長の陳美娟(67)ら計6人が
わいせつ電磁的記録等送信頒布の疑いで警視庁に逮捕された。陳容疑者は年間300本ほどの動画を制作し、9年間で約14億円を売り上げていたといわれている。

 ピエロが作品を提供していたのは、「カリビアンコム」と「AVエンターテインメント」という二大海外サイトだった。
日本の審査団体の審査を受けて流通するAVであれば性器にモザイクがかかっているが、こうした海外配信サイトの動画には修正が入っていない。
出演するAV女優はほとんど日本人で、撮影も日本で行われているが、海外サーバーを経由して配信されているため、日本の法律は適用されないと思われていたためだ。

 そもそも海外配信サイトは、どのようにして発展してきたのか? 拙著『モザイクの向こう側』(双葉社)でも言及したが、そのビジネスの成り立ちから、現在の状況をご説明したい。

「もともと海外配信サイトがはやる前、1998〜2000年にかけて、日本では異様にモザイクが薄い“薄消し”がブームになりました。
薄消しの摘発後、その制作者たちが中華資本のAVエンターテインメントなどに依頼され、海外配信サイト用の動画を撮り始めたんです。
当初、出演していたのは無名の企画女優だったんですが、05年ぐらいから企画単体クラスが出るようになりました。理由はギャラです」(AV関係者)

 無修正の場合、通常の流通経路のAVよりもぬるい内容であっても、高額なギャラが支払われた。…
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