0001名無しさんだよもん2008/01/04(金) 11:16:38ID:kLHUTSviO
イケメン揃い
0610名無しさんだよもん2014/01/26(日) 22:15:42.90ID:jA6ahwdX0
ほしゅ
0611名無しさんだよもん2014/03/01(土) 19:51:26.61ID:Y7P6iIl70
ほっしゅ
0613名無しさんだよもん2014/04/13(日) 22:22:16.96ID:XooNr1GNO
ほっしゅ
0614名無しさんだよもん2014/06/15(日) 22:55:47.68ID:Lc78WLM/O
ほも
僕は今、とても居心地が悪い。
この状態はとても幸せなことなのだけど。
「寒くないか?理樹」
「う……うん……だいじょうぶ」
本当に心配してくれてるのがわかるから、その気持ちを無下には出来ないんだ。
外は冷たい風が吹く。もうすぐそこまで冬が来ている。僕はこの週末、いつも通り恭介の家に来ていた。好きな人と会って話をするのは受験勉強のストレス解消にもなる。
受験勉強の追い込みの時期、科目は数学。学生時代、成績が良かった恭介にわからない所を教えてもらっている時だった。
一週間振りに恭介の部屋に来たということは、一週間この部屋は掃除をしていないということ。空気の入れ替えはもちろん片付けや掃除が嫌いな恭介がわざわざ自分で、それも仕事のある日にやるわけは無い。
「くしゅん!」
ほら、やっぱり。しばらくムズムズしていた鼻は、やっとくしゃみが出てくれて少しすっきりした。
「くしゅんっ……くしゅん!」
連発。アレルギーなんかが有るわけじゃ無いけれど、きっとこの部屋の隅には薄っすらと埃が積もっているのだろう。大問題だ。これは絶対に明日掃除しなければ。
「……寒いか?」
「え?うん、まぁ寒くなってきたよね。もう11月だもん。」
恭介には部屋の掃除の事を言ったところで無駄だとわかっているから、そんな言葉を返した。
「暖房、もっと強くするか?いや、あまりエアコンを付けるのは喉に悪いか。ちょっと待ってろ」
温度調節をしようと一度持ったリモコン。コトリ、と硝子のテーブルに置くと、恭介はおもむろにクローゼットの奥を漁り出す。
広いクローゼットの中にはセンスの良い私服やスーツがかけられている。下の段から大きめの箱を引っ張り出した。
この中身は知っている。恭介らしいボードゲームや野球のバットとグローブ。休日によく公園でやるバトミントンのセットなどだ。
その更に奥から取り出した物。
「加湿器?」
「夏に会社の行事でビンゴ大会をやった時に貰ったんだ。暫く必要無いと思って、しまい込んだまま忘れてたぜ」
本体を取り出し取扱説明書を流し読むと恭介はキッチンへ行き、容器に水を入れて来た。
水をセットしてスイッチを押すだけの簡単操作。すぐにもくもくと霧状の水蒸気が出てくる。
「よし、今日はもう寝るぞ。」
「へ!?もう?だってまだ九時だよ?」
「理樹、お前は受験生だろ。勉強も大切だがそれ以上に体調管理が一番大事なことだ。違うか?」
「いや、違わないけど……」
「勉強は明日でもできる。でも今無理をして体調を悪化させちまったら結果的に何日も無駄にするかもしれないぞ?」
どうしよう、恭介は僕が風邪をひきかけてると思っている。
「ほら、ちゃんとパジャマに着がえろ」
真冬に僕が着ている起毛地のパジャマを出してきた。
先週、そろそろ寒くなるからと洗濯していたものだ。
この秋冬、洗剤メーカー一押しの柔軟剤を使って洗濯をしていたおかげ、生地の肌ざわりと香りが心地良い。
恭介は、あの事故の後暫く、あまり僕を甘やかさないようになった。それはちょっとだけ残念でもあったけど、恭介に一人前の男だと認めてもらえたようで嬉しかった。
けれどやっぱり恭介にはそんな複雑な気持ちを悟られていたのか、付き合うようになってからはほんの少しだけ、その中でもごくたまに、思いっきり甘やかしてくれることがある。
それは、今みたいに僕の体調が悪いと感じた時と……ベッドの中で……なわけで……
「どうした?脱がしてやろうか?」
全く他意のなさそうな声と優しい瞳でそんなことを言われても、僕はその時のことを思い出してしまう。
「だっ!大丈夫だよ!全然!重病人ってわけじゃないんだしっ!」
「お前……顔赤いぞ。熱あるんじゃないか?」
僕の肩を引き寄せて、恭介が自らの頬を僕の額にあててくる。
おでこ同士で熱を計る方法では良く分からないらしく、まだ小さい時に恭介が考えた、僕にだけしてくれる計り方だ。平熱もそれほど高くない恭介の頬はひんやりして気持ち良い。
「……熱いな」
頬と言っても微妙に唇の端が額に触れている。当然、そのまま喋ると息が額にかかる。
心臓がドキドキと早鐘を打つ。もうこれ、おでこにキスをされているのと一緒だ。
……キス……したいなぁ
恭介が離れる前に、軽く袖を引っ張ってみる。
「ん?どした?」
僕からキスを強請るのはちょっと恥ずかしい。きっと自分がされたらあざといくらいの表情で恭介を見上げる。恭介だってこの空気で察してくれるはず。
……はず、だった。
おでこに熱冷ましのシート。ふかふか毛布と布団の中。
「理樹、寒くないか?」
「う……うん……だいじょうぶ」
ダメだ。完っ全に看病モードに入ってしまっている。
「何か飲むか?そうだ、薬……と、しまったな……夕飯食ってから二時間以上経ってる」
「薬は大丈夫だよ。実はもうこっそり飲んだんだ。ちょっと風邪っぽかったから持ってきてて」
嘘である。
「そうか、お前もちゃんと自己管理しようとしてたんだな」
偉い偉い、と頭をぽんぽんされる。あぁ……ぽんぽんは嬉しいけど、罪悪感が。
「理樹ももう、大人だもんな?」
優しい声、暖かい手、この手にもっと触れて欲しい。……触れたい。
土曜の夜。毎週この日から恭介の家に泊まりに来ている。普段なら明日も休みだということで、恋人らしいこと、つまりそういうことをする日……だったりする……
正直今日もそのつもりだったから、こんなことになっているのが意外なわけで。
あぁ、こんなに心配してくれている恭介を余所に、僕は何を考えているのだろうか。
「実は俺も今朝早くてな、一緒に寝るか」
「って!ちょっ!?」
目の前で恭介が服を脱ぎだした。ベッドの上、僕の足元の方に今朝脱がれたまま放置されてたらしいトレーナーに手を伸ばす。
恭介って着痩せするタイプだよね……細身に見えて脱ぐとこう、筋肉がしっかり付いてて……最近また少し逞しくなったかな
「……あ」
せっかく見ていたのに、恭介はトレーナーを着てしまう。残念。
……ダメだろ!何を考えてるんだ僕はっ!!
「じゃ、電気消すぞ」
部屋の灯りが消え、加湿器の青いLEDだけが部屋の中を淡く照らす。器の中の水と一緒にゆらゆらと柔らかく揺れる光。
「寒くないように隣にいてやるからな。寝苦しくないか?」
とても苦しいです。いろんな意味で。
とは言えず、隣に入ってきた恭介の体温を感じながら僕は必死で目を閉じた。
少し眠っていた。どのくらい経ったのかわからないけれど、隣からは恭介の寝息が聞こえる。
湿度が上がっているからか。汗で剥がれかけた額の熱冷ましシートがうっとおしく感じ、剥がしてベットのサイドテーブルに置いた。
眠る直前までは抱きしめられていたのに、今は暖かい布団の中で手を繋いでくれているだけだった。いつも一緒に寝るときの恭介は、僕をまるで抱き枕かぬいぐるみのようにがっしりと抱きしめたままだから、僕が寝苦しくないようにだろう。
その優しさに嬉しくなって、僕は恭介に擦り寄ってみた。
……あれ?……えと、これって…………
太ももに当たる違和感。固い感触。位置は恭介の脚の付け根付近。
恭介……た、た……っ!?
睡眠中に大きくなるのは男として自然なことだろう。解っている。解ってはいるんだけど……!
さっき、寝る前に感じていた熱が再び僕を襲う。主に顔と下の方に。
だって!一週間してなくて!最近は勉強ばっかりで、たしか、一人でもほとんどしていない。
し、仕方ない。とりあえず、トイレに……
「!?」
恭介の腕が身体に回された。相変わらずの規則正しい寝息。
僕がくっついたことで自然と抱きしめてきたのか。恭介って、意外と甘えんぼだよね……
こんなにくっつかれると、ベッドから抜け出すときに確実に恭介を起こしてしまう。
ーー片方の手は、自由に動く。
ティッシュも、すぐ枕元に有る。それを取るくらいなら、完全には起こさないだろう。
さすがに危険だろうか……でも、恭介は熟睡しているし……
試しにティッシュを何枚か抜き取ってみる。少し多めに。
そして一枚だけ使い、全く出ていない鼻をかむフリをした。
あぁ、もう僕は何をやっているんだろう……
情けなくなるけど、もう……がまんできない
このご時勢に葉鍵板で創作ぶちかまそうってやつがいたとは…応援するぜ
大丈夫……恭介は起きない。
幸いなことに身体に巻きついてた腕が解かれた。恭介が寝返りを打ったからだ。
繋がれた手は左手。自由に動くのは右手。ズボンの上から自分のものをさすってみる。
それだけの快感で、もう止められなくなる。
下着の中に手を入れて、早くも先走りで濡れた先端に触れる。
これが、恭介の手だったら……どういう風に触ってくれるのかな。
繋がれた僕の左手と恭介の右手。そこに力を込めたりしないように。
気づかれないように、僕は右手を動かしていく。
お願いだから、起きないで……
もしも万が一、起きて気付かれて、そのまま強引にされても……僕は。
「……きょう、すけぇ……」
そんなことを期待してしまっているのだろうか。細く声を出す。
こんな声じゃ、きっと恭介は起きない。
恭介の寝顔を見る。
普段あんなにお兄さんぶっているのに、子どものようにあどけない寝顔。薄く開かれた唇から漏れる息。
ベッドから抜け出せるようになったのにそうしないのは、そんな恭介から目が離せないからで。
も、イきそ……
「理樹」
「っ!」
不意にかけられた声。
でももう手は止まらない。そんな、だって、今の今まで熟睡していたじゃないか。なんで?
や……だ
「恭介……みない、で……だ……めっ」
耐えきれない。
僕は、恭介が見ている前で……
「ぁ……で、る……やぁ……っ」
果てる直前、抱きしめられた。恭介の腕の中でその瞬間を迎える。
快感にビクリと震える身体、上げる声、全部、全部恭介は抱きしめてくれた。
「……ぁは……はぁ……っ」
呼吸を整える。達したばかりの真っ白な頭でこの状況を整理する。僕は、眠っている恭介の隣で、恭介を見ながら、恭介の名前を呼びながら……最後は恭介に抱きしめられながら……
「……大丈夫か?理樹」
羞恥に泣きそうになっていると、ふわりと瞼に唇が落とされた。ちゅっと音を立てては一旦離れ、別の場所へ繰り返しキスをされる。
「可愛かった」
僕のあんなところを見たのに、全然動揺した様子も無くそんなことを言うもんだから……
「いつから……起きてたのさぁっ」
口から出るのは泣き声に近い。
「ん?理樹が鼻をかむフリをしていたとき、だな」
全部バレている!
「ところで…風邪は大丈夫か?」
意地悪な声。勘違いしてたんじゃないの!?
死にたい。穴があったら入りたい。いや、穴を探す時間すら惜しい。すぐその場に穴を掘って入って蓋までしてしまいたい。
「僕を…………生き埋めにして……」
やっと出た言葉がそれだった……
途中で規制くらって書き込めなくて時間かかってしまった。すまぬ…
今回も読んでくださってありがとうございましたー
乙乙!
恭理は可愛いな
ところで続きはどこで読めますか
0649名無しさんだよもん2018/07/17(火) 14:09:07.93ID:lr1CdipX0