鍵キャラで801
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0001名無しさんだよもん2008/01/04(金) 11:16:38ID:kLHUTSviO
イケメン揃い
0507名無しさんだよもん2012/09/23(日) 16:28:58.85ID:AjrUXWLM0
久々に覗いたらまた投下されてて嬉しいぜ
やはり恭×理は良いものだな・・・
0508名無しさんだよもん2012/09/24(月) 01:35:01.11ID:KrhQaJNl0
>>507
おかえりー
それとありがとう

恭理ばっかり書いてる俺だけど…初めて理恭書いてみた!!!
エロは無いです…ドぬるいです
0509名無しさんだよもん2012/09/24(月) 01:37:32.61ID:KrhQaJNl0

虚構の世界
もうすぐ消えてしまうあの人
その時叫んだ、言葉
「僕は恭介が好きだからっ!」
思わず自分の口から出たその言葉の本当の意味に気づいたのは
帰ってきたあの人が、それまでと変わらず傍にいてくれたからで

なのになんで…
「もし理樹と鈴が付き合ったら…」
「理樹のお兄ちゃんってのも良いな!」

僕は恭介にとって
ただの友達なの…?


またこの夢
僕と鈴が付き合って、結婚して。恭介が本当の「お兄ちゃん」になる
恭介が僕と鈴をくっつけたがるのは昔からだ
最近は特にそういうことを言ってくる
鈴のことは可愛いと思う。でもそれはイコール恋愛感情じゃない
そんな世界もあったかも、とは思うけど
今の僕はもっと…胸が痛むほどの大きな気持ちを知ってしまったから
0510名無しさんだよもん2012/09/24(月) 01:42:05.03ID:KrhQaJNl0
恭介の部屋で、恭介と二人きりで漫画を読んでる
いつもなら、幸せな時間。
だけど今日は…

これまで、言うか言うまいか…真剣に悩んだ
僕が気持ちを伝えることで関係が壊れてしまうんじゃないかって
「理樹…?どうした…」
なんでそんな優しい目で見るのさ…
「最近、元気ないぞ」
誰のせいだと思ってるの…
恭介の手のひらが僕の髪を撫でる
恭介の…顔が……近い
「きょう…すけ」
「ん?」


「好き…」
一瞬、時が止まった
恭介は少し驚いたみたいだったけど
「俺も理樹が好きだぜ」
いつもの屈託のない笑顔で言われる
――――違う。そうじゃない
「好きなんだ…恭介のことが……!」
真剣に、恭介の目を見て言う
止められない
「ぇ……な………んっ!」
強引に、戸惑う恭介の唇に自分の唇を重ねた
恭介の力なら
嫌なら…僕の事、突き放せるよね
0511名無しさんだよもん2012/09/24(月) 01:46:54.00ID:KrhQaJNl0
「…どうして嫌がらないの?」
「……わかん…ねぇよ…理…樹………っ」

――好きだよ

――もうずっと、恭介のことしか見てないんだよ
僕があの世界を創ったとしたら、そこで恭介とずっと…そう、思ってしまう

辛い…苦しい…

……泣きたい

「理樹…」
「っ…」
優しい声と、優しく触れる手
恭介の気持ちも考えないでこんなことしてるのに
「…そうか。そうだったんだな…ずっと……気がつかなかった」
抱きしめ返される
「鈍感だな…俺」


「俺も理樹のこと、好き…みたいだ」
0512名無しさんだよもん2012/09/24(月) 01:55:09.91ID:KrhQaJNl0
以上です
これも理恭ってことで良いのかは知らないがw
理樹を追い詰めることで攻めっぽい雰囲気にしたのは逃げだったかもな
正直すまん
次からはまた恭理書くよ
0515名無しさんだよもん2012/09/30(日) 00:44:54.80ID:ho0y0PczO
自分のホモ妄想力が足りない・・・これはマズイ死んでしまう
誰かオラに力をわけてくれ!!
0516名無しさんだよもん2012/10/02(火) 22:33:32.43ID:TKsN7aQ/0
修学旅行の時みたいに風呂でキャッキャウフフしてる恭理が見たいです
0517名無しさんだよもん2012/10/11(木) 22:20:47.78ID:7q3kFDrn0
>>516
書かせていただきます!もう少し待っててくれ
アニメ理樹可愛いし恭介もかっこいいな
どんな意味ででもたくさん絡んでほしいぞ
0518名無しさんだよもん2012/10/12(金) 00:18:44.52ID:WqTYUSnO0
>>517
おおありがとう!まさか本当に書いていただけるとは
ゆっくりで構わないのでお願いします!
雑な要望で申し訳ない
0519名無しさんだよもん2012/10/26(金) 16:58:10.12ID:6cxwoAVg0
>>518
お待たせしました!風呂でイチャイチャです
ついでに>>336-341の続きにしてしまったw
今更ですが自分が書いてる恭理は二つ時系列があります
いつか一冊ずつ本にまとめたいな
0520名無しさんだよもん2012/10/26(金) 17:00:38.40ID:6cxwoAVg0
男子寮のお風呂場
「あれ?真人たちいないや」
先にお風呂へ向かっていたはずの真人と謙吾
二人のものとわかりやすい服は脱衣場のカゴには見あたらない。他の生徒が3人入っているみたいだ
「どうする?待ってる?」
「待たなくても良いだろ。寒いし早く入ろうぜ」
12月22日クリスマス目前。時刻は夜の10時を過ぎている
今日は男メンバーだけでクリスマスパーティーの作戦会議をしていた。
どうやって鈴たち女子を喜ばそうか、サプライズ大作戦
女の子はこういうイベント、大好きだもんね
「ワクワクするなー!なぁやっぱり花火打ち上げようぜ!」
ここにもイベント大好きな人がいた
「もう…犯罪になっちゃうからダメだってば」
そんなことを言いながらも、内心ワクワクしている僕がいる
恭介なら秘かに、僕が思い付かないようなことを考えているに違いない

出会ってから10年間、ずっと変わらない…。楽しそうに話すその笑顔に引き寄せられ、見とれてしまう
「……理樹」
「えっなにっ?恭介っ」
見とれていたの、バレた?
「そんなにじーっと見られてたら少し脱ぎづらいんだが」
「…あわわわっ!!ごめんっ」
だって!ずっと見ていたかったんだ!……脱ぐところをじゃないよっ!?

―――そうだ。恭介と付き合い始めてから一緒にお風呂に入るの…始めてだ…
しかもついこの間…未遂だったけど僕から恭介を誘ってあんなこと…
大丈夫、だよね?お風呂には他にも人が…
ガラガラっ
「ふぃーー…おっ?棗!これからか」
「おぅ」
………3人とも出てきた
なんだろ少ーしだけ…イヤな予感がする
0521名無しさんだよもん2012/10/26(金) 17:02:58.24ID:6cxwoAVg0
「おい理樹ーなんでそんな遠くにいるんだ?こっち来いよ」
恭介から一番遠い場所に座ってシャワーを頭から浴びる
僕を呼ぶ恭介の声が聴こえないフリをして
あぅ…でもきっと恭介は僕が何を考えてるかお見通しなんだ
……あんなコトをするのとはまた違って、一緒にお風呂に入るなんて恥ずかしい
昔と今は違うんだ。意識してしまう…

「こーらっ無視するな」
ピタッっとシャワーのお湯が止められた
隣に座った恭介に振り向く
正面から近づいてきた手に頭を撫でられると、直ぐに泡がたってきてわしゃわしゃと心地よい力加減で洗われる
うわ…この感じ、懐かしいなー。恭介にシャンプーしてもらうなんて何年ぶりだろ
目を閉じて恭介の手の動きを感じていると、眠くなってしまうほどだ
「きょうすけ…」
「ん?」
眠ってはいけない、と目を開けようとしたけれど
「…ぅ…ん…気持ち…いいよ……」


あれ?

ふいに手の動きが止まった。顔を見上げてみる
「どうしたの?」
「…なんでもない。気にするな」
シャワーのお湯を出して洗い流される
さっきまでの気まずさは何処へやら。
「ありがとう。あ、ねぇ恭介、次は…」
やっぱり恭介は昔のままだよね
「僕が、してあげる」

「…………ぐはっ」
0522名無しさんだよもん2012/10/26(金) 17:07:46.06ID:6cxwoAVg0

お互いに髪を洗い終わり、理樹に背中を擦ってもらっている
頼むからもう、エロいことは言うんじゃないぞ、理樹
……俺の脳内が勝手に変換してるだけだが。
仕方ないだろ…理樹に言われたら…
「ぅわっ」
「っ!どうした?」
後ろの理樹が声をあげた
「うー…ボディソープ足そうとしたら…顔に飛んじゃって…」
「……顔に…」

考えるな
想像するな
振り向くな
耐えろ俺

つーかすげぇ角度で飛んだな
「んぁ…口にも入っちゃったよ…苦い」
……ぐおお…っ駄目だ。さっきの理樹を見ただろ
せっかく安心してくれたのに、こんなことで暴走するわけにはいかない

…免疫ねぇんだよっ!悪ぃかっ!!!


ふー………少し落ち着こう……
0523名無しさんだよもん2012/10/26(金) 17:13:20.67ID:6cxwoAVg0
「はい恭介」
バブリースポンジ(三枝命名)を渡される
「恭介の番だよ。洗いっこって楽しいね!」
お前……自分がくすぐったがりな事忘れてるだろ…

「あはっ…は…はぁっっ!やめっ…!ぅひゃ…はは…っ」
「ダーメーだ。動くな。洗えないだろ」
「だっ!…だってぇっ…くすぐ…っ!あはっ…ひゃっ」
あひゃひゃと、色気なんて微塵も感じさせない声で理樹が笑う
これで良い
いつ誰が来るかもしれないこんなところで…そーいうワケにいかないからな。

「理樹〜、ほーら、バンザーイ」
「ん?バンザーイ」
ごしごし
「ぅやっはぁっっ!」
「ぶっ…あははっ」
なんだよその声
つーか引っかかるなよ
マジで可愛いなぁ…お前

泡を流してやって、湯船に浸かる
何となく背中合わせになる
「恭介…」
0524名無しさんだよもん2012/10/26(金) 17:29:39.28ID:6cxwoAVg0

付き合うって言っても、普段の自分たちを変えなきゃいけないわけじゃない
そりゃあ…キスしたり、抱き合ったりしてるけど
恋人であるのと同時に、僕たちは親友なんだ
「僕、変に意識しちゃってた。恭介を信じてなかった
 何かされるかも、とか考えちゃったんだ……」
恭介を振り返る
「……」
正面にまわる
「…………」
目を見てくれない。うーん…かなりわかりやすい人だ
「恭介」
「すまん……そういうことしか考えてなかった」
かなり素直な人だ
この大量の汗、お風呂のせいじゃないよね
余裕が無いのは恭介も同じだったんだ……
「ぷっ………ははっ」
そう思ったらつい笑っちゃって

近づいて恭介の額の汗を手で拭いながら濡れた前髪をかきあげる。いつもは見られない恭介のおでこ
「お前…少しは警戒しろ」
「さっきたくさんしたよ…でも……言ったじゃない」
恭介に…あげる……って
「恭介だったらいいよ」

湯船の中で…抱きしめられた
0525名無しさんだよもん2012/10/26(金) 17:35:05.02ID:6cxwoAVg0
肌と肌が直接触れ合う。こんなにくっついたことなんて無い
他に人のいないこんな時間でも、お風呂のお湯はまだ凄く温かい。
僕を包み込んでくれている人の温もりも、とても暖かくて
「のぼせ…ちゃい……そ…だよ…」
体温が上がっているからか、全身が脈打ってるみたいだ
「俺も、だ……」
恭介の心臓の音も速くなっているのに気づく

…少しだけ、奮えていたのはどっちの唇だっただろう…
気がつけば自然と触れ合っていた

「ぅ……んっ!ん、はぁっ…」
キス…いつもより激しくなるのが…早い
恭介すごく…ドキドキしてるよ…胸に当てた手から伝わってくる

どうしよう
僕、どうすればいいのかな…?
「ぁ…んぅ!」
耳を恭介の指が擽った
「声…響いてるぜ」
顔を少し離されると、さっきかきあげた恭介の濡れた前髪が落ち、そこから雫が僕の顔に落ちてきた
ポタリ…ポタリと
そしてここが寮のお風呂場だと思い出す
このまま、ここで…しちゃうのかな……
夜も遅いこんな時間…もう誰も来ないだろう
「っ…!」
僕の腰に恭介の手が触れるとそのままお湯の浮力も手伝って、僕の身体は軽々恭介の膝の上に乗せられた
0526名無しさんだよもん2012/10/26(金) 17:38:57.89ID:6cxwoAVg0
背中を支えられて腰を撫でられて…恥ずかしくて見ることは出来ないけど、自分が反応してきてるのが解る
下を見ないようにちょっとだけ上に視線を向けると、恭介と目があってしまった
「あ……」
やっぱり……かっこいいなぁ…
つい見惚れていると、恭介は優しく微笑み、もっと…腰を引き寄せられた

「っ!!」
下の方。僕たちの間で触れ合う初めての感触
「これっ…て…ぁ…ぁん…っ」
そっ…か、男同士だとこんなコト…できるんだ
「ふぁ…っん…」
僕の腰を押さえたまま、恭介が動くと、お湯の音が浴室に響く

これ…もう……してるみたいだよ…
「理樹、気持ち良いか?」
「…ぅん…気持ち…い…っ」
キスを交わすと身体中…熱くて、暑くて、のぼせちゃうよ…
あ…でも…涼しい風が…心地良い……


―――――風?

僕と恭介が気づいたのは同時だったようだ
浴室の入口。そこに呆然と立っている、よく知っている幼馴染二人……

あー…またこの展開かぁ…
今度は状況を整理するまでもない
はい、せーーーのっ


男子寮のお風呂場から僕たち4人の絶叫が、寮内に響きわたった……
0527名無しさんだよもん2012/10/26(金) 17:58:26.20ID:eBS2PfK10
ヤらせませんwww

待たせた挙句こういうものが出来ました…
また誘い受けとかすみませんw
0528名無しさんだよもん2012/10/26(金) 19:03:30.50ID:V7A/ubgJ0
オチわろたww

>>527
理樹が可愛くてニヤニヤしながら読んでしまったw
本当にありがとう!おもしろかったです!
0529名無しさんだよもん2012/10/27(土) 13:04:39.36ID:REwJ2t9tO
>>527
乙乙!新作待ってた
すごい萌えさせてもらったよ
読みやすかったし、なんかどんどん文章上達してないかw
0530名無しさんだよもん2012/10/29(月) 01:49:21.13ID:Zrgx3dE70
>>528>>529
ありがとう!
最初携帯で書き込んでたんだけど
改行ナニソレで今読むと読みづらいことこの上ないな…
文章書くのも少しは慣れてきた気がするんで、読みやすさを気にしつつ
理樹は可愛く、ウチのアホな恭介ももう少しかっこよく書けるようにがんばりますw
0531名無しさんだよもん2012/10/29(月) 12:09:44.43ID:46IHfefv0
最近このスレを見つけてやっと全部読み終わったが恭理は素晴らしいな…
0533名無しさんだよもん2012/11/11(日) 20:52:36.42ID:2uKov7DGO
今まで鍵板に801スレあること知らなかったが、まさか恭理を書いてる神がいらっしゃるとは…ごちそうさまです
俺は時風×女装理樹で妄想したりするけどあんまり見ないな…おいしいシチュだと思うんだが…捕まえられて性的にお仕置されるみたいな
最中に理樹が「たすけて恭介」って泣くの聞いて嬉しいような辛いような気持ちになればいいよ
でもなんか話的に恭介が黒くなりそうだなぁ
とにかく泣いてる理樹君がみたいです
あと虚構世界に二人きりで残って「ずっといっしょだよ恭介」みたいな病み理樹BADとかも好きだ
でも勿論幸せスパイラルな恭理が一番好きですヨ!
05345302012/11/13(火) 03:46:03.15ID:htb055gQ0
みなさん、読んでくださってありがとうございます
新規の方まで…!やべぇ恥ずかしい…

>>533
時風×理樹も好きです
理樹のことは大切にしたい、けど鬼畜スイッチ入っちゃってやめられないとまらない的なのとかいいなー
『恭介』じゃできないような酷いコトをさせたい…
0535名無しさんだよもん2012/11/14(水) 20:03:58.71ID:7GuSu4qc0
繰り返しの中

自分が死ぬ未来をわかっていて、なんで気づいてしまったんだろうか

みんなを裏切りたくない
理樹を、苦しめたくない

だけど想いは加速してしまう





必要以上に関わらない方がいい
何度目かの世界、そう思って過ごしていた
今なら、遊びたいのに素直になれなかった意地っ張りな誰かさんの気持ちがよくわかる

ただ、どんなに意地を張っていても
「恭介」
人懐っこい笑顔でそう呼ぶんだ…お前は…

「わっ恭介!?」
いつもみたいにふざけるように、じゃれあうように理樹を抱きしめる
ここが弱いんだよな…
理樹の顎の下を擽る

お前はここにいる
肉体の存在が虚構でも、魂は偽りではない

理樹は、ここにいるんだ
それだけで愛しさが溢れる
0536名無しさんだよもん2012/11/14(水) 20:07:04.46ID:7GuSu4qc0
いくつもある世界の、たった一つくらいは…
…一度くらいは良いだろうか…?

――許されるだろうか……俺の願い


――――理樹
二人だけの、世界を創ろう




どれだけの時間が過ぎたのだろう
何ヶ月も経っているかもしれないし、もしかしたら数日なのかもしれない

――何故、わからないのか
いや…興味がないんだ
この世界ではもう、理樹のこと以外……考えたくない

「きょぅ、すけっ……ねぇ、また………するの?」
「…嫌、か?」
恥ずかしそうに、理樹は首を振る

俺の力だけで維持できる世界は狭い
仲間たちは誰もいない
理樹もそれに気づかない
俺たちだけが存在する

そのおかげで、理樹との距離はいつも近い
「ん……っ」
耳の後ろ、うなじにと口づけると、腕の中の最愛の人が…ひくりと震えた
0537名無しさんだよもん2012/11/14(水) 20:09:22.25ID:7GuSu4qc0
やっと、想いが伝わった

理樹が俺のことを見てくれた

俺を、求めてくれた

「―――あぁ…っ…あっ…!」

心、身体
繋がることを許してくれた


いつか終わる

「理樹…」

終わらせなければ

「理樹っ……」


いつものことだ
愛を貪り合って
悦びに満ち溢れて

罪悪感…後悔…
数を重ねる毎に麻痺していく

このまま忘れることが出来れば


幸せなのかもしれない…
0538名無しさんだよもん2012/11/14(水) 20:11:12.03ID:7GuSu4qc0
恭介……寝ちゃった?



……僕が



終わらせ……ないよ…




「ずっといっしょだよ恭介」
0539名無しさんだよもん2012/11/14(水) 20:20:42.65ID:7GuSu4qc0
>>533
妄想が膨らんで仕方なかったもので…勝手に使わせていただきました
何でもできるBADって良いですなー
0540名無しさんだよもん2012/11/16(金) 23:57:41.54ID:jSkaJZvvO
>>539
おお…!ありがとう…ありがとう…っ!
背徳感と絶望感の中の究極の愛…美しい
なぜか恭介がうろたえたり弱ったりしてるとテンションが上がる俺がいる
0541名無しさんだよもん2012/11/17(土) 01:23:40.82ID:FvsEIyAK0
>>539超乙
明るい恭介×理樹もいいがたまにはこういう暗いバッドエンドな空気もいいもんだな
まあ基本は野郎共と馬鹿やりつつ恭介×理樹という黄金パターンで
0543名無しさんだよもん2012/11/22(木) 22:35:27.26ID:Y2liaXjt0
自分が恭理を書けるのはみんなのおかげです
マジで感謝

>>540
振り返ってみるとなんか弱い恭介だらけだったw
・鈴を言い訳に
・寝込みを襲われる
・理樹に嫌われたと思って泣く
・風邪
・BAD

いろいろ書けるようになりたいものですね…
0544名無しさんだよもん2012/12/05(水) 07:02:11.39ID:gID5Y3XLO
アニメから入ってゲームでどっぷりはまった新参者だけどこんなスレがあったとは感動だ!
ヒロイン達の話は公式派生で読めるけど理樹と恭介の話はなかなか読めないから嬉しいよ
恭理小説書いてくれてる人マジありがとう!
女体化もBAD風味も良かったがやっぱりプロポーズ話が一番好きだぜ
0548名無しさんだよもん2013/01/20(日) 21:45:04.83ID:cfyPVfbn0
アニメ良かった!てなわけで投下します
>>526からの続き、クリスマスイブの恭理です
イブ当日に投下したかったんだけど完成間近に誤って全削除…シニタクナタヨorz
0549名無しさんだよもん2013/01/20(日) 21:47:36.53ID:cfyPVfbn0
12月24日
明日25日は仲間たちみんなでクリスマスパーティーだ
しかしその前に俺は今日、学生最後のイブを初めて恋人と過ごすという重大なミッションを遂行する
手元にある封筒…これが今回のミッション

――――二時間程前
「恭介さん、お話があります」
「やは〜ちょいと良いですかっ?」
俺は西園と三枝に呼び止められた
「メリークリスマス…イブです。この後、午後の御予定は?」
「理樹とデートだ」
誰にも邪魔はさせないぞ。何かを企んでそうな二人
「ち・な・み・に〜簡単にデートコースなんてきいちゃっても良いデスカ?」
「別に構わないが」
まさか付いて来たりはしないだろう
……ボカシ気味に言わせてもらうがな


「うっわ…イブのデートがソレ?恭介さん、乙女心わかってなさすぎ!」
「正気ですか?酷すぎます」
マジか…
「だいたい…最初から《アニメショップに行く》なんて、ふざけているのですか?」
「発売日なんだ仕方ないだろ」
スクレボの新刊とOVAの発売日。今日に限り、同時購入で特典CDが付いてくる
「やっとだ…やっとこの日が来た!昨夜はネットでフラゲ情報を指くわえて見てたんだぞ!」
「恭介さんが何言ってんのかよくわからないですケド…スクレボと理樹くんどっちが大切なんですか!?」
「理樹に決まってるだろ」
確かに普通のヤツならイブのデートにアニメショップはと思うだろう
しかし俺の可愛い理樹はそんなこと気にしないさ
0550名無しさんだよもん2013/01/20(日) 21:52:28.29ID:cfyPVfbn0
そうだな…はじめだけ少し拗ねた素振りで…
『もう…いっつもコレなんだからなぁ恭介は』

そして俺を上目遣いで見上げる。その頬は赤く…
『でもそんな子どもみたいなところも…大好きだよ』

俺の袖を掴み、少し背伸びをした理樹の唇が…俺の頬にそっと―――触れる



「これだぁっ!!!」
「うひゃあっ!?なんですかっイキナリ!」
好きなものは好きなヤツと共有したい。この機会に理樹がスクレボを気に入ってくれると嬉しい
「俺の実家で見終わった後はちゃんと夕方から出かけるぞ。有名なイル…」
「わたしなら雑誌やテレビで紹介されるような場所のイルミネーションを見に行くのは、嫌です」
…なにっ!?
「はーいはーーい!はるちんも同意〜!周りに人がわんさかいるとこでムードも何も無いですヨ!」
三枝からまさかムードという単語が出るとは
「しかもカップルだらけでしょうし、テレビ局のカメラもあるかもしれませんよ?直枝さん…気にしてしまうかもしれません…」
…確かにそれは一理あるかもしれないが…
「直枝さんは少しでも、恭介さんと二人きりになりたいはず」
西園は封筒を手にしている。
そこには俺も知っている、とある有名な場所の名前
「これはわたしたち八人からのクリスマスプレゼント、もとい、ミッションです。
 …愛しい恋人を、幸せにしてあげてください」
0551名無しさんだよもん2013/01/20(日) 21:56:37.37ID:cfyPVfbn0
一人、寮の近くに停めた車の傍で理樹を待っているとメールの着信があった
『from 来ヶ谷   30秒後、目にしたものが条件だ 自信作だぞ。フフフ』
つまりコイツを使うにはその条件とやらを飲まなければならない、全てが等しくミッションということか

……
………
「恭介、おまたせ……」

腰までの長い髪
ショートコートにふわふわの白いマフラー。下はスカート
「うぅ…こんな格好変だよね!着替えてくるっ…!あ…っ」
俺はその場から逃げようとする理樹の手首を掴んだ
「す……」
「えっ…?す…?」

「っっっっっっげぇ可愛いぜっ!!」
「な…っうわっ!?」
あーーーっ!チクショウ!!なんでこいつはこれほどにまで可愛いんだ!
見た目が可愛いのはもちろん、嫌々女装させられて恥じらう様子がまた…
「う…ぐぅ…」
理樹が鳴いた
気がつくと力一杯抱き締めていたため、苦しかったに違いない
抱き締める手の力を少し弱める
「よし理樹、さっそく行くか!」
ドアを開け、理樹を助手席に乗せる
「あ…やっぱり、この格好のままなんだね…。ねぇ、今日はどこに行くの?」
「あぁ、ホテルだ」

「…。ほてる?…ホテ……
 ……ホテルっ!!?」
0552名無しさんだよもん2013/01/20(日) 22:02:08.39ID:cfyPVfbn0
車は東京方面を目指して走る
「ぁう…そんな……いきなり…まだ昼間じゃないかっダメだよ……っ
 いやいやいやっ!僕は恭介ならいつでも嬉しいんだけど…寧ろこんなふうに強引な方が…ってうわぁーーーーっっ!!!」
さっきから何独り言言ってるんだ?こいつは
真っ赤だし…暖房ききすぎか?

あいつらから貰った物、有名ホテルの宿泊招待券だ
イブの夜にこんな一流ホテルの部屋なんてよく取れたもんだ
「チェックインの時間まで少しありそうだな。なぁ、そっちに行く前に買い物したいんだが」
「えっ!…あ、うん。良いよ。何買うの?」

…電話できくところによると、部屋には再生機器もあるらしい。俺は諦めていないぜ
「今日、二人で楽しむ為の物だ」
「たたっ楽しむって!きょおすけ!?なに言って…っ」
高速に乗る手前。信号に引っ掛かり、車を停車させた俺は理樹に振り向く
しっかりと理樹の目を見て、俺のスクレボに対する熱い思いを伝える

「やっと、夢が叶う。ずっと…欲しかった」
「っ!……そん…なに?」
「あぁ。ダメだとわかってても……その事ばかり考えちまうんだ…」
自嘲気味に言う。見る前からアニメの出来に期待を持ちすぎてはいけない
「恭介が…そこまで思いつめていたなんて……
 …分かったよ、行こう…!そういうお店に入るの初めてだし…恥ずかしいけど…っ!!僕、がんばるからっ!」
0553名無しさんだよもん2013/01/20(日) 22:08:05.02ID:cfyPVfbn0
「…」
「……理樹?」
買い物を済ませ、車は高速を走り出す
「あの……理樹さん?」
「何さ」
声低っ!怖ぇって!なんでこんなに不機嫌なんだよ…
おかしい。俺の予想と違う…やっぱイブだからか?理樹も乙女なのか?
「はぁ…」
隣から溜め息。俺はそんなに理樹をがっかりさせてしまったのだろうか
「恭介、だもんね…そりゃそうかぁ…」
声のトーンが戻ってきたことに安心する
「クリスマスに怒ってちゃ、サンタさんも来てくれないよね」
「…すまん理樹…こんな日にスクレボ買いに行くの、嫌だったよな」
しかもイブのアキバだ
「ううん…それは別に。だってさ恭介の趣味だし。ただ…ちょっと…恥ずかしい勘違いしちゃって」
勘違い?
「そっそれよりっ!どう考えてもこの格好ひどいよ」
「いや可愛いぜ。マジで似合ってる」
本音を言ってしまえば普段通りの理樹とデートしたかったが
「そうじゃなくてね、酷かったんだよ?下着まで無理矢理全部脱がされて着替えさせられてさ…お化粧まで」

「……は?」
おいコラ待て………
「今なんて言った」
「お化粧?」
「その前」
「下着まで………脱がされて」
「誰にだ」
「みんなに押さえられて…来ヶ谷さんに脱がされた…」
0554名無しさんだよもん2013/01/20(日) 22:10:59.20ID:cfyPVfbn0
「ちょっ…!恭介!?スピード出しすぎっっ」

来ヶ谷…いや、アイツら全員…許せねぇ…
「はや…はやすぎるって!ねぇっ」

寄ってたかってかよわい理樹に何て事を…っ

「もう事故は嫌だよおおおぉぉぉぉぉ…」


「うぇっ…気持ち悪い」
部屋に通されてすぐ、理樹がベッドに倒れこんだ
「車酔い大丈夫か?」
理樹の華奢な背中を擦ってやる
「誰のせいさ…」
「自分を見失っていたんだ…本当の自分は何処に在るのか、俺は今何処に居て、何処へ向かうべきなのだろうかと…」
「…うぇっぷ」
「正直すまん」
相変わらず理樹のことになると歯止めがきかなくなるな、俺
「ぅー………ぷっ…ふふふっ」
ベッドに顔を埋めた理樹から笑い声
「でもちょっと…楽しかったかも」
言いながら上げた理樹の顔はちょっと…というよりも本当に楽しそうで

キスしたい

考えた瞬間、俺はある重大な事実に気づき動きを止めた

クリスマスイブ+二人きり+ホテル+泊まり+理樹の反応=……

おそらく気づいてなかったのは…俺だけに違いない
0555名無しさんだよもん2013/01/20(日) 22:23:50.45ID:cfyPVfbn0
「すごい…!美味しそうだね!」
ルームサービスのディナー。これもアイツらが予約していたらしい
「夜景も綺麗…」
ホテル内の水族館やらを楽しんでいるうちに外はすっかり暗くなり、
部屋からは夜景と街を飾るクリスマス仕様のイルミネーションが見えた
「…特等席だな」
等と言いつつも外は適当に眺めた俺は、景色に夢中な理樹を見る
理樹の着替え、持ってくればよかったな
しかしホテルの人と接する理樹を見てるとこっちで正解だったのだろう



まぁ…後で脱がせば…

「ぐは……」
「ん?どしたの?」
「何でもないぞ」
これまで理樹にはアホな自分は見られていない…はずだ
カッコイイ恭介お兄さんでいなければ
「恭介!ケーキ!ケーキ食べようよ!」
「あぁ、切り分けるか」
料理よりも先にケーキに目が行くとは、可愛いヤツめ

「マジ美味ぇ…」
侮りがたし有名パティシエのケーキ
「上に乗ってるチョコは半分こしような!」
「恭介…料理も食べなよ」
0556名無しさんだよもん2013/01/20(日) 22:33:21.61ID:cfyPVfbn0
理樹と過ごす時間は楽しくてあっと言う間だ
すっかりスクレボの存在なんて忘れてしまっていた

「そろそろ風呂入るか」
「っ!」
何気なく言っただけで解りやすく理樹が反応する
変な意味で言ったんじゃないんだけどな
「一緒に入るか?」
「ぇっ…!?いいっ一人で入れるから…!」
顔を赤くして拒否する理樹
確かに俺も…今理樹の肌を見てしまったらきっと抑えがきかない

「な、理樹」
あと少し我慢するから、これだけ先にさせてくれ
「ん…っんぅ……」
一度だけの短い、深いキス
「はぁ…っ」
唇を離した直後の理樹のとろんとした表情

…このまますぐにでも抱きたい…
けれど

「この服も…髪も、今日は終わりだ…ちゃんと、いつもの理樹で戻ってこいよ?」
そう言って理樹を離した
0557名無しさんだよもん2013/01/20(日) 22:41:16.60ID:cfyPVfbn0
ホテルと言われて舞い上がった
二人で楽しむ為の物と聞いて『大人』な想像しか出来なかった
先日のお風呂の一件から僕の頭の中はそればっかりだ…
「僕…ヤらしいなぁ」
女装を解き、シャワーを浴びながら呟く

みんなといるときとは全然違う恋人モードの恭介は、普段にも増してかっこよくて大人っぽくて、何より色気がある
…だからそんな恭介が悪いんだよ…
「最近キスも……すごいし」
求められているのがわかるキス
さっきのだけでもちょっと力が抜けてしまった
あのまま続けてたら腰…立たなくなってたかも
「エッチしたら…どうなっちゃうんだろ」
このあと恭介に僕のカラダ、いっぱい…いっぱい触られちゃうんだ…
ボディソープの泡で包まれた身体に手を這わす
洗ってるだけ……だよ?
首筋から腕。胸に……
「ぁ…あ……っ」
片手はそのまま胸を触り、片方を下肢へと下げていく
だ…め…何してるんだ…っ僕…
「はぁっ…恭介が…ココを……こっち…も」
前に触れた指を後ろに滑らせて、その場所に触れる

こんなとこに…入る…の……?

「っ!!」
どうしよう…怖い……

「…きょうすけ」
0558名無しさんだよもん2013/01/20(日) 22:50:44.42ID:cfyPVfbn0
こういうときはどんな顔で待っていればいいんだ
落ち着けるわけもなく部屋の中を歩きまわり、たまに目の合う鏡や窓に写る余裕無さすぎな自分の顔に苦笑する
「ははっ…お前、童貞丸出しだな」



――きっと今頃理樹は怖がっているだろう
何度か誘われて、その度に「恭介なら良い」と言われた
あいつは…「恭介なら大丈夫。怖くない」と自分に言い聞かせていた…

パンッ!と頬を両手で叩く
……
「ちくしょう…っ」
これから理樹が風呂から出てくるんだぞ?
ここまで余裕が無いと、出てきた理樹を即、ベッドに押し倒してしまうかもしれない
良いわけ無いだろ…

何か…

ふと、目がとまったのはテーブルの上、未開封のままの…
「酒…」
少しなら、緊張を解す為に有効か?
「……理樹に怒られないといいけどな」
グラスに注ぎ、一口飲む
それだけで気分が楽になった気がした

……よし、大丈夫だ
0559名無しさんだよもん2013/01/20(日) 22:58:08.90ID:cfyPVfbn0
バスローブなんて着たことなかったけど…ふわふわで気持ち良い…
ドアを開けると、大好きな人

「……理樹」
心臓をきゅっと掴まれるような優しい声と笑顔
恭介の声って、ズルイと思う…
「こっちの方が、やっぱり可愛いな」
しなやかな指が、僕の少しはねてるクセっ毛を掬う
整った顔が近づいてきて、そんな髪にキスされた
「俺も行ってくるな?」
「ぁ…っ」
離れて欲しくない
思わず恭介の服を掴みかけてしまって…
それは恭介にも気づかれたみたいで
僕は、頭をくしゃくしゃと撫でてくれる恭介の顔を、真っ直ぐ見れなかった



シャワーを浴びてるのを待つ間ってどうすればいいんだろ
ベッドに腰掛ける
さっき怖くなってたはずなのに、不思議とその不安は――無い
恭介って…すごいなぁ


――――そういえば

『理樹くんにこれを渡しておこう』
『何?コレ』
『中身はまだ秘密だ。袋も開けたらダメだぞ。恭介氏と事に及ぶ時に開けるんだ』
『事にって…!!』
0560名無しさんだよもん2013/01/20(日) 23:04:39.99ID:cfyPVfbn0
うーん…なんとなくわかるんだけどね…
袋を開けてみる
小さいボトルに入った…液体
「うわわわわわわっ!」
そっち!?僕はてっきり箱に入ったコンビニとかにも売ってるアレかと…
ていうか箱に入ったそっちは…無い
いやいやいや!着けさせるなってこと!?来ヶ谷さーーーんっ!!

「なんか今更だけど…オープンすぎるよ僕たちの事…」
とりあえずコレは、枕の下にでも隠して、と

はぁ…なんか一人で騒いでたら喉渇いた…
水飲も…
テーブルの上に置いてあるグラスを手に取り、入ってる水を一気に飲み干す
「ふう……」





あ……れ?
ふわーっとする…
コレ、この匂い―――――お酒!?
味とか気にしてなかった!

ぁ…

ちょっとやば…い…か……も…
0561名無しさんだよもん2013/01/20(日) 23:13:17.33ID:cfyPVfbn0
「すーーーー…」
――寝てるっ!!?発作…なわけないよな…
ベッドに寝てる理樹と仲良く添い寝している空のグラス
間違えて飲んじまったのか…酒さえ残しておかなければ、と思うがもう遅い
「はーー…生殺しだな…」
何度目だよ……おい
「可愛い寝顔しやがって…うりうり」
つんつんと理樹の頬っぺたをつついてみる
「ふ…みゃ」
その声と反応に思わず笑みがこぼれる
「俺が、ずっと守るからな」
もう、お前と離れる事を考える必要は無い―――もう…一人になんかさせない

愛してる
俺の…眠り姫



「ってなんじゃそりゃぁぁぁっっ!!!!」
三枝の叫びで耳キーン状態になる
「イブだったんですよっ?シチュエーションばっちりなこんなチャンスに…そんなオチ!?納得できるわけないですよーっ!」
「まぁまぁ…落ち着きたまえ葉留佳くん」
三枝をなだめる来ヶ谷。その隣にいる西園。二人の目は俺の言葉を疑っている
「本当に、それだけだったのですか…?」
「嘘は言わない。それだけだったさ。昨夜の俺と理樹はな」
「……フフ…そうか…」
「そういうこと…ですか……っ!」
「へ?へ??」

そう、それだけだった

昨夜は……な
0562名無しさんだよもん2013/01/20(日) 23:21:26.02ID:cfyPVfbn0
以上です
クリスマスなのにプレゼントネタは思いつかず省略してしまった…
続きは…いつか書きますw
0565名無しさんだよもん2013/01/21(月) 22:52:45.55ID:r0h1pBFHO
>>562
うぉおーーっ!新作首を長くして待ってたぜ
アニメも最新話恭理らしいしこんなに満たされていいのか
0566名無しさんだよもん2013/02/06(水) 22:00:42.88ID:M6LpToAt0
読んでいただきありがとうございます!
うーーーん…どうして自分の書く理樹はエロエロなんだw
もっと恭介からいってほしいんだけどな
0567名無しさんだよもん2013/03/01(金) 01:49:11.35ID:zBVaxszwO
何度読んでも最高だ!
恭介からというと風呂場での話はおしかったな
あの時真人と謙吾が来なければw
0568名無しさんだよもん2013/03/05(火) 00:58:44.29ID:VheWPbE+0
快晴
自然に囲まれた僕たちの学校に桜が舞う
去年はどうだったっけ?
まだ3月になったばかりなのに、桜も今年の異常気象にびっくりして早く咲いちゃったんだろうか

桜が咲くと新しい季節に心が踊るものだけど。今年は…咲いて欲しくなかった
そうだ、この気持ちは僕が中学2年生のときと似てる
けど……今年は状況が違う
二人の関係が親密になるにつれて僕の心はもっとずっと強く訴えることになる
嫌だ
行かないで
…寂しいよ

「きっと卒業式にはここの桜、咲いてるぞ」
彼が言うのだから間違いない
現にそれは今、目の前で証明された
今日は卒業式。僕と恭介はいつもより早起きして学校の周辺を散歩していた

「キレーだな…」
まだ肌寒い中、心なしかぼんやりと恭介が呟く
「うん、綺麗だね…」
恭介の少し後ろを歩く僕の表情は恭介には見えないし、恭介の表情も、僕には見えない
「手、繋ごうぜ」
振り返らず、左手を動かして僕の手を呼ぶ
「ん…」
素直に恭介の手に自分の手を重ねた
「凄いね、こんなに早く…咲くなんて」
「知ってたか?早咲きの桜」
桜なんてソメイヨシノくらいしか知らなかった
そっか、ここの桜はその早咲きの桜なんだ…
恭介はいつもこうやって僕が知らないことを教えてくれる
0569名無しさんだよもん2013/03/05(火) 01:00:35.13ID:VheWPbE+0
気がつけば桜並木から外れて違う方向へ手を引かれていた
着いたのは川原の土手…
…いつも恭介と一緒に来てた、いつも恭介に悩みを聞いてもらった場所
「ちょっと座るか」
二人並んで腰を下ろすと、恭介は何故か手招きをする
「こっちこい」
自分の膝をポンポンと…
「って…えぇっ!?」
そこに座れってこと!?いやいやっ
「何驚いてるんだ。いつもしてることだろ?」
無理矢理引っ張られて恭介に捕まった
「いやいやいや!外だからっ」
「ダメか?」
「ダメ!人が通るかもしれないよっ?」
「関係ねーよ」
「有るよっ!大有りだよっ!やめてよっ離してってば!」

あ…強く言い過ぎたかも
「ダメか…そうか……」
あー…すっごく落ち込んでるし

幸いこの辺りは住宅地から距離がある。
もっと足場の良いジョギングコースもそちら側にあるため、人通りもほとんどない
「仕方ないなぁ…」
それなら…ちょっとくらいなら良いかな…と思い直し、凄く嬉しそうに後ろから抱き締めてくる恭介に身を預けた
この人は一度言ったらきかない人だからしょうがない……こうしてると暖かいし、ね
0570名無しさんだよもん2013/03/05(火) 01:02:24.88ID:VheWPbE+0
「……眠いな」
「そうだね…」
「理樹が寝かせてくれなかったからなー」
はいっ…!?
「俺はそろそろ寝るぞって言ってるのに『やだぁ…もっとしよう…』ってさ」
「い…言ったけどそんな言い方してないしっ」
その言い方だとまるで僕が淫乱みたいじゃないかっ
「耳真っ赤」
「う…っ」

「ずーっと喋ってたな」
今みたいに恭介に後ろから抱かれて…他愛もない話をしてた
その内会話は自然と恭介の就職の話になって…引っ越しの話になって……
そんなタイミングで「寝よう」なんて言い出すから…
「まだ寝たくない。もっとたくさん話、しようよ」
そう言ったんだ


「ったく理樹は甘えんぼだな」
からかうように笑う
そうだ…あまりムキになったら恭介の思惑通りになってしまう
……反撃開始だ
「恭介が好きだから」
「!」
よしっ驚いてる
「恋人に甘えたいのは当然だよね?」
こんなこと言ってるけど、実はいっぱいいっぱいだ…
「今だって…こっちに来いって言われて嬉しかった」
恭介が言葉を発する間を与えないように一気に…!
「僕は恭介とくっついているの、大好きだから…本当は外でだってしたいよ…」
0571名無しさんだよもん2013/03/05(火) 01:06:13.80ID:VheWPbE+0
―――あれ?
今の言葉……何かヤバい?
「そうか…そんなに……したかったのか」
「あ…いや……待っ」
雰囲気が変わる。この空気を、低く甘い声を僕は知っている。
すっかり慣れたもので、あっさりと僕の体は草の上に横たえられた。
「急に可愛いコト言ってきたと思ったら、こんなとこで誘うなんてな…まぁ、応えるしかないよな?」
手が僕の制服の上着の前を開ける
マズイっこのままだと早朝の土手で…!いくら姿勢が低くなってるとはいえ、人が通ったら丸見えだよ!?
「まっままっっ待って……!誘ってないからっ!ここじゃ…っダメ……」
「可愛いな…」
お腹の辺りに手が触れてきて…って!
わーっ!やめてよーーーっっ!!

「やっぱり俺のネクタイか」
「……へ?」
恭介は僕の着けているネクタイを見ていた
大剣の裏側。そこには持ち主の名前が入れられている
これにもちゃんと銀色の糸で「K.Natsume」の文字
それだけ確認すると、僕の上から恭介が退いた
終わり……のようだ。

……
がっかりしてないっ!してないんだからね!!?

身体を起こされ、向かい合わせに座る
「大切にしてくれてるんだな」
毎年恭介は僕に自分の使っていたネクタイをくれる
一年時の緑、二年の赤
僕は特別な日に恭介のネクタイを着けるようにしていた
「卒業式が終わったら、コイツもやるから」
三年生の…青いネクタイ
0572名無しさんだよもん2013/03/05(火) 01:10:17.51ID:VheWPbE+0
――――嫌だ
本当に恭介は…学校からいなくなってしまう
退寮まではあと数日あるけど、制服姿を見ることが出来るのは今日でおしまい

……声が出てこない
俯いて、恭介の顔も見れない
あぁ……ダメだな
僕は強くなんかなってない
いつまでも恭介を困らせてる
…笑うんだ。卒業おめでとうって言わなきゃ

「…寂しい」

え……

耳に届いたのは自分の声じゃない
「俺もお前を…お前らを置いて行くのは…寂しいさ。社会に出ると、辛いことだってあるだろうしな」

「それ…でも、恭介は……行っちゃうの?」
「あぁ。きっと楽しいこともたくさん待ってるからな!」
満面の笑み
恭介は―――なんでこんなに…
「俺は強くない」
「…っ!」
「俺だって一人じゃ弱いから…お前らと一緒にいたんだ」
始めは兄妹二人で手を繋いでいた。
鈴を守りながら、僕たちを導いてくれた恭介
それでも弱いって言うの?
「理樹に自覚は無いかもしれないけどな…お前の言葉に勇気付けられた事なんて一度や二度じゃ無いんだぜ?」
恭介…
0573名無しさんだよもん2013/03/05(火) 01:15:25.88ID:VheWPbE+0
僕にも出来るだろうか
いつでも恭介みたいに前を向いていること
その為に、言わなくちゃいけない
ううん…心から言いたい
いつも真っ直ぐなあなたを…真っ直ぐに見て

「恭介、卒業…おめでとう」
「あぁ!ありがとな、理樹!」



「よしっ!」
何かを思いついたときの恭介の表情
「一年だ。一年以内に、何かが起こる!!」
――それは予言だろうか?
「だから、待っててくれるか?…理樹」



そして、約束の一年後
恭介と僕に起きたある出来事

僕たちの関係は彼の予言通り変わることになる
0574名無しさんだよもん2013/03/05(火) 01:26:09.17ID:VheWPbE+0
というわけで今回は評判の良かった例の話に繋がるように書きました
OP曲は恭介視点なんだよなー
歌詞にある君っていうのは理樹のことだとどこかで読んだんで妄想してみた
0575名無しさんだよもん2013/03/08(金) 18:54:02.78ID:Ojd5FQ7M0
恭介、卒業しないで〜><
留年してもいいから理樹といっしょに!(マテ
0577名無しさんだよもん2013/04/18(木) 08:09:19.57ID:QUEZL7N6O
>>567
何度も読んでくれてるんですか!嬉しいです!…誤字に気づいて無いと良いなw
>>575>>576
こうやって感想もらえるとモチベーション上がります。ありがとう

自分はEXとクドわふは完全ノータッチなんでキャラの心情とか設定に矛盾があるかも
気にせず楽しんでいただければ幸いです

ラブラブな恭理が好きだけどそろそろ仮面の彼を書こうか悩み中…
恭理で無理矢理も良いなぁ
0578名無しさんだよもん2013/04/22(月) 05:59:50.99ID:+UCWdgif0
新作乙!

仮面ときいて真っ先に斉藤の方が浮かんでしまったw
0579名無しさんだよもん2013/04/22(月) 07:44:44.24ID:ttX+CSTLO
斉藤「うま〜う〜♂」
理樹「やめっ///」

また奥深いBLが生まれちまったな
0580名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:15:50.91ID:Q8/cTu0X0
新作投下しまーす
斉藤×理樹じゃなくてごめんw
0581名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:19:22.26ID:Q8/cTu0X0
―――僕の部屋の布団ってこんなに寝心地良かったかな?
毛布ふかふかだ…まだ…起きたくないよ
「…う…ん」
焦点が上手く合わないくらい近くに…恭介の寝顔
抱きしめられて眠っていた
そっか、恭介と一緒に泊まってるんだっけ

――ドコに?
…ホテル

―――なんで?
……クリスマスイブだから
「クリスマス…」

「…っ!!」

僕が先にシャワーを浴びて、その間に注がれていた…お酒
それを僕が…グラスに入っていたのを水だと思って気づかないまま

それからどうしたんだっけ?

「……寝ちゃったの?僕……」



「理樹…?どうした?」
「!!」
寝てると思っていた恭介に急に話しかけられて体がビクリと震えてしまう
「気分でも…悪いのか?」
二人ともまだ横になったまま、暖かい手が頬にあてられた
0582名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:21:26.24ID:Q8/cTu0X0
「きょうすけぇ…」
あぁ…もう……泣いたりしたら尚更情けなくなるじゃないか…
「ごめん……僕、こんなっ」
なかなか二人っきりになれない僕たちの為にみんながこの場を用意してくれた
始めは僕の勘違いで緊張して、でも恭介と一緒にいるのは楽しくて。
…ドキドキして…
だけどクリスマスイブはもう、終わってしまった
僕だって……

「バカだな…泣くことないだろ…ほら」
暖かい胸に抱き込まれて頭を撫でられた
呆れたり、責めたり。そんなことはしない
こうやって、恭介はいつも、優しいんだ

「俺がこっそり酒飲んでたのが悪いんだしな」
ポツリと呟かれる
「そう…いえば……駄目じゃないか…恭、す…」
飲酒を咎めようと顔を向けると予想外に凄く真面目な視線
「クリスマスの朝だな」
「うん…そうだね」
まだ外は暗そうだ。何時なんだろう?
部屋は壁際の一つだけ点いてる間接照明のおかげで、お互いの表情が見えるくらいには明るいけど
「俺のトコにはサンタが来たらしい。ちゃんと置いて行ってくれたぜ…」
「プレゼント?」
二人のプレゼント交換はもうしたし、今日のパーティー用のだって持ってきてない
まさか本当に…サンタが?
「大切にしなきゃな…こんなに、すげぇ…プレゼント」

不意に熱のこもった声
僕が声を出す間もなく…唇を塞がれた
0583名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:24:50.13ID:Q8/cTu0X0
起きてからまだ数分しかたってないのに、こんな…
「んん…っ待っ…て……」
「…嫌だ」
「きょぅ……」
唇を離されると、そこには見たことの無い恭介がいた
ううん…この前と似ているけどそれよりももっと
切なそうで、泣きそうな…

「…待てねぇよ…」
体制が変えられる
僕を見下ろす…赤い瞳

「こないだから散々お預けくらってるんだ……なぁ、頼む…焦らすな」

そんなの、僕も同じだ…

「もう我慢…できそうにない」

上がっていく、二人の熱


「理樹…………したい」

二人っきり。
この部屋には僕たち以外、誰もいない…入って来ることはない
邪魔なものがあるとしたら…二人が身につけている物だけだ

もっと近づきたい…

幸せに……なろう…
0584名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:28:27.09ID:Q8/cTu0X0
口づけを交わす
恭介が僕の着ていたバスローブを脱がし、身体に触れてくる
わき腹はちょっと…くすぐったい
僕も、恭介を肌蹴させて
どうすれば良いか悩んだけど…恭介を真似て触ってみる

肩や腕をただ撫でるだけ
…こんな触り方で良いのかな?
声に出すわけでもなく見上げる
同じく声には出さず、ただ嬉しそうに微笑む恭介
その表情に思わず恥ずかしくなって僕は目を閉じた

そして視覚を封じたことで触覚というのは敏感になる
こっちは…?と言うように腰をさすられる
「…っ」
体がビクリと跳ねた
目を閉じ、手の動きに気をとられてたせいで…胸に寄せられる唇に気づかなかったから
「ここ、弱いよな」
「ぁ…あ……」
僕の反応に嬉しそうな声
舌先で舐められ、吸われ、優しく噛まれる
その行為に、僕の手は恭介の頭を抱き寄せることしかできなくなって
下着に手をかけられるのを、拒めない
0585名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:38:38.15ID:GHu+c68f0
脱がされるときに…もうすっかり反応していることを僕に自覚させるように、下着がソコに…引っかかる
これ…!絶対わざとだ…っ
「……いじわる」
軽く睨んでみるけど逆効果だったらしい。凄く嬉しそうな顔をされてしまった
「恭介の………ばか…」
「あぁ…馬鹿さ」
もう…何を言っても喜ばせちゃうんだ…
引っかかった下着をそこからゆっくりと外し、下ろされると、全てがその眼前に曝された
指先で根元から撫で上げられると思わず声が出て…
気を良くした恭介の手は徐々に大胆な動きになっていく

僕だけ……ズルイよ

僕も――――恭介に……

僕だって恭介を、気持ちよくしてあげたい……

「っ……恭介も…」
直視できなくて、なんとなく…その位置に手を伸ばす
下着の上からそっと触れてみるとそこはもう苦しそうにしていて…
だけど手の中のものをどうしたら良いのかわからない
僕も男だ…気持ち良くする方法なんて解ってるのに…
自分からするのがこんなにも恥ずかしい……

すると戸惑っている僕の唇に指があてられ、優しく開かれた
その指は僕の舌を弄ぶように動く
「理樹…して…くれるか?」
0586名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:42:03.72ID:GHu+c68f0
……ちゅ……じゅっ…

キスよりも大きく響く、淫らな水音
男の僕が男の人のこんなトコロに…したい、って思うなんて
―――ううん ただの男の人 じゃない
恭介…だから…
恭介にお願いされて、断るわけないじゃないか

「ん…む…っ…」
見られている恥ずかしさに耐えて、恭介が気持ち良くなってくれることだけ考えて…
初めてだから上手く出来ない…。痛く…ないかな?
恭介が僕の頭を撫でる
良かった…嫌じゃないんだね
舌を動かしながら前後に動いてみる
大きくて、先の方しか咥えきれない…けどもっとしたい…

「んぐ……っ」
あ……また……大きく…
「理樹……っ」

良いよ…このまま…
0587名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:44:16.67ID:GHu+c68f0
「…理樹、離れ………っ」
「ん…んぅっ!」


「――ぅん……」
口の中に出されて無意識に飲んでしまっていた
「……」

……?

ひらひらと
固まってる恭介の目の前で手を振る
無言
「きょう…」
「理樹っっっ!!」
ボフっ!!という音と共に思いきりベッドに押し倒された
「ちょっ…!?」
「理樹…好きだ…」
僕の首元に顔を埋めて、何度も…
「好きだ…大好きだ……もっともっと伝えたい…」

――大丈夫、いつも…伝わってるよ

けど、そうだね…
「僕も恭介が好きだ…大好きだ…もっと…伝えたいよ」
気持ちは大きくなりすぎて、もう、言葉だけじゃ…伝え切れない…

「ん…っ」
恭介が僕の身体を撫でる
「ひゃぅ…」
場所によってはまだくすぐったくて変な声が出てしまう
これがいつか…気持ち良くなったりするのかな?
0588名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:48:09.86ID:GHu+c68f0
「…音…なんだ…?枕の下か……?」
ガサガサと、袋のような音。僕が頭を乗せている枕の下から恭介が取り出したのは…

!!!!
わ…わ……っ!忘れてたっ!!
「あ…っ…ダメだよ!開けないでっ」
その言葉は好奇心旺盛な彼には逆効果
願いは虚しく
「これってローショ…」
「言わなくて良い!良いからっ!!」
…見つかってしまった……
そりゃあこういう物は使った方が良いんだろうけどっ…!
「…ふぅん…そうか」
あ、嫌な予感

「こんなモノまで用意してるなんて、理樹はエロい子だなぁ」
「ちがっ……!違うよ!それは来ヶ……ひゃぁっ」
ヌルリと塗りつけられ、前を擦られる
「別に誤魔化さなくても良いだろ?俺はエロい理樹だって大歓迎だぜ」
「はぁっ…やぁ…っ」
これ…さっきと全然違う…っ
上下に擦られるだけでも気持ち良いのに…濡らした手で包み込むと、そのまま手の平全体でぐるりと先端を刺激してくる
「だ…めぇっ!それ…ヤだぁっ……!」
「ん?強すぎたか?」
くちゅくちゅと…それのおかげで滑りの良くなった前を暫く弄られて、その指が後ろに触れた
「…や…っお願い…待って…!」

「…悪いな…止められない」
指がソコを濡らして…ゆっくりと…中に入れられる
「あんまり焦らされると…優しく出来なくなる」
俺だって乱暴にはしたくない…と
0589名無しさんだよもん2013/04/30(火) 01:54:46.72ID:GHu+c68f0
「ぁ……はっ…は…っ」
優しくする、と言ったその言葉通りに、本当に優しく愛撫され続けている
「だいぶ柔らかくなってきたな…指、二本入ってる。痛くないか?」
こんなにずっと…指でされてて……痛いわけ無いじゃないか…
「痛く…っない……」
「…そっか良かったぜ」
焦らすなと言っていた張本人に、こんなに焦らされてる

―――ダメだ……おかしくなっちゃうよ……
もう…ゆび、やだっ…
すると、その願いが届いたのか、恭介の目が細められた
「辛かったら…言うんだぞ?」
「はぁっ…うん…っ」
指を抜かれ、代わりに宛がわれた凄く熱いモノが入り口を往復する
背中がゾクゾクとして…
でも、なかなか入れられない

…早く…っ恭介ぇ…

「理樹…腰、動いてる」
「だって…っ恭介が…いじわるするから…!」
あぁ…きっと今の僕は…凄くイヤらしい格好で、顔で、自ら腰を揺らして擦り付けて…恭介を強請ってるんだ
満足そうに恭介が笑う
「ホント…お前は可愛いな…もう…俺も限界…」
0590名無しさんだよもん2013/04/30(火) 02:01:25.75ID:SirB5aWq0
「っ!!」
抱き締められて…体が密着して、そこに…指とは比べ物にならない圧迫感が襲う
「…んんっ!!んっぐ…ぅっ」
痛…いっ…苦し…い…!
でも……僕は…僕は、恭介を…っ

「理樹、愛してる」
―――あぁ…いつも先に言われちゃうんだ

「僕…恭介…っ」
愛してる、と…はっきり返すのはまだ照れくさくて
「ぃ…して…る」
必死に絞り出した声はちゃんと言葉になってくれなかった


挿入させる動きが止まる
全部……入ったんだ…僕のナカに、恭介が…
「ぁん…っ」
絡めた指に力が込められて、一度だけゆるく突き上げられた
不意に出た鼻にかかった甘い声
僕の…自分でも聞き慣れない声
「…痛くないか?」
二度…三度
「痛くっ…ない…でも、なんか変……っ」
「そ…っか」
本当は…痛みが簡単にひいたわけではないけれど……
それでも痛いだけじゃない、初めての感覚に、不思議な気分になってくる
「理樹も、気持ちよくなってるんだな…良かったぜ」
これが……気持ち良いって…ことなの…?
「ぁ……っあぁ…っ!」
自分の意思ではなく恭介が動く度に勝手に出てしまう声
こんな声…イヤだよっ……
0591名無しさんだよもん2013/04/30(火) 02:03:29.96ID:SirB5aWq0
「んっ…!ぐ…っ」
唇を噛んで声を抑える
けれど…
「ダメだ」
「んっ……んあぁっ!」
どんなに耐えても声が出てしまう
優しく、でも的確に、恭介がその部分を攻めてくる
「声、我慢するな……もっと聞きたい」
「ぁっ…あぁっ」

目を閉じる
聴こえる、恭介と僕が繋がってる音。
断続的に耳に届くスプリングが軋む音と僕の声
それに、恭介の息
あつい…
暖房の効いていない、真冬の早朝はとても寒いはずなのに…

薄く目を開くと、カーテンの隙間から朝日が射し込んで来ていたのに気づいた
明るくなってきたことで、さっきまでよりも恭介がよく見える
僕のことも同じように見えてるんだ…
「恭介ぇ…っ」
見られたくない一心で恭介に抱きついて、引き寄せる
恭介が僕の顔や身体を見ることができないように


今だけは
この世界にいるのは
恭介と、僕の二人っきりだよ


愛してるよ…恭介
0592名無しさんだよもん2013/04/30(火) 02:11:48.69ID:SirB5aWq0
てなわけで801の名に相応しいヤマなしオチなし意味なしのぬるいエロでしたw
これでこっちのシリーズも結婚させた方も一応完結になるかな?
気が向いたら書くかもだけど
あ、ID変えまくりでスミマセン…
05955922013/05/17(金) 22:37:07.73ID:EkFwNfMcO
文章うまうなんて言ってくださって…恐縮ですありがとう
ところで妄想力の問題で次の新作まで時間かかりそうなんだ
だからみなさんご自由に語り合って良いんですよー
寧ろ自分の書き込みばっかになっちゃってすまんです
0597名無しさんだよもん2013/05/18(土) 00:00:00.69ID:4v+hxJrE0
マスク・ザ・斉藤ですねわかります
最近このスレ見つけて一気に読んじゃいました
新作も楽しみにしてます
0600名無しさんだよもん2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:lnaA+QelO
シックスナイン書こうとしたけど思いつきませんでした…
てなわけでただいま戻りました!お久しぶりです
某所に浮気…もとい恭理を広める旅に出てました
なんかPCが規制くらってるんで解け次第、また投下しにきますね
0602名無しさんだよもん2013/09/14(土) 13:22:00.06ID:iUV9BWRo0
ワクテカ
0604名無しさんだよもん2013/10/18(金) 03:19:58.05ID:4snAUFE8O
やっぱり恭介は凄いね!
そう言って、お前はいつも俺を見上げていた

迎えに来たよ
そう言って、お前は俺の手を引いた

もう大丈夫…大丈夫だ。お前は充分に強くなった

俺はもう行く。これ以上、お前の側には居られない。世界は、無くなる

理樹――――ずっと一緒にいたかった
「死」ということ。「消えてしまう」ということ。跡形もなく…想いと、記憶だけを…残して、「存在」が無くなる
誰がそんなことを願うもんか
だが…これはきっと俺の運命
そうだというなら、俺は俺の目的を果たすだけだ――――
0605名無しさんだよもん2013/10/18(金) 03:21:11.26ID:4snAUFE8O
背中に焼けるような熱さ。それとは逆に、胸の痛みはもう…感じない

「恭介っ!!」
声が聞こえた
理樹…っ
何をしに来たんだ…!逃げろと、鈴を連れて逃げろと言ったはずだ…!
俺の背後にある巨大な爆弾は、いつ爆発してもおかしくない状態だ
声は出ない。目も開けない。クソ…っ

「恭介…僕は…恭介を、みんなを助けるって…強くなるって…誓ったんだ!!」

あぁ…
そうか……
ずっと守っていたと思ってた
守られていたのは……
独りが寂しかったのは……
0606名無しさんだよもん2013/10/18(金) 03:22:14.30ID:4snAUFE8O
なぁ、理樹…お前は、凄いな

夏が終わる。秋が始まる。
「良いタイミングだろう?」
俺たちの修学旅行



そして―――俺達の関係が変わる

「理樹、迎えに来た」
0607名無しさんだよもん2013/10/18(金) 03:25:52.82ID:4snAUFE8O
長らくお待たせしました!短いですがこっそり投下しますwww
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